バンドリ世界で女だけど閣下になったよ。   作:のうち

20 / 30
第四章 4節 フューチャーワールドフェス

どうも、小暮マミです。

現在、私たちはフューチャーワールドフェスに向けて、芸能活動をこなしながらも、日々の練習に全力を注いでいます。

 

最近では、メンバーそれぞれに個人の仕事も増えてきていて、私は昼の情報番組『いい●も』に呼ばれたり、その翌日のゲストに千聖ちゃんを推薦してみたり。

 

また、別のバラエティ番組では、黒いサングラスの似合うおじさんとのトークで、ゴジラの鳴き真似を披露したり。あの時は、昔バイトで出たゴジラのイベントで妙に入賞しちゃった影響もあるんだけど……。

ものまね特番では、私のデーモン小暮スタイルのものまねをする猛者が現れて、「ご本人枠」で登場するはめになったりもしている。

 

そんな日々を送る中で、ふと気づけば、もう大学2年。フューチャーワールドフェスが終われば、すぐに3年生になるんだよね。

 

そして、私たちジ・エンド・オブ・センチュリーの共同貯金は、なんと、かつて花咲川にあったライブハウス「CiRCLE」の跡地に、2つくらい新しく建てられるんじゃないかってほど溜まってきている。

 

それからもうひとつ嬉しいことがある。

私たちの売りであるハードロックやヘヴィメタル系のジャンルが、少しずつだけど一般にも広まり始めている気がするんだ。

最近では、「デスギャラクシー」っていう私たちと毛色の似たインディーズバンドの存在を知った。涼子と一緒に、そのメンバーが働くラーメン屋に食べに行ったこともあって、なかなか気のいい姉ちゃんだったよ。

 

――さて、時系列はついにフェス当日へ。

 

『やあ、諸君! フューチャーワールドフェスに来てくれた、すべての我らがセンチュリーの信者諸君! 今宵は思う存分、我らのミサを楽しんでいってくれ!』

 

『さあ、行くぞ――蝋人形の館! お前も、蝋人形にしてやろうか!』

 

私たちはこの舞台に、全身全霊をぶつけた。魂のすべてを、音に変えて響かせた。

ここまで来たことが、まるで夢のようだった。

 

ジ・エンド・オブ・センチュリー。

高校時代に名乗り始めたこの名前のもと、ついに、私たちは最初の到達地点に立ったんだ。

 

現実は厳しい。普通のバンドなら、ここまでとんとん拍子にいくわけがない。

いつまで続けられるのかも分からない。……懐かしのあの“第3章イベント”で見たような、忘れられた存在になってしまうのだけは、絶対にごめんだ。

 

だからこそ、私たちは進む。

大学卒業後、ジ・エンド・オブ・センチュリーとしての芸能活動は、松原さんとの話し合いの末に「休止」とすることが決まっている。

 

ただし、個人としての活動は自由。

そして、基本的には私とまりなを中心に――ライブハウス「CiRCLE」を立ち上げる計画が動き出している。

 

活動休止にあたって、松原さんから一つ条件が出された。

それは――「マミだけは芸能活動、そして歌手としての活動を続けること」。

 

もちろん、私ひとりの人気だけでここまで来たわけじゃない。センチュリーは、私たち5人で成り立っているバンドだ。

……だから正直、この条件には少しモヤッとした。まるで、他のメンバーはもう要らない、って言われてるような気がして。

 

それでも――

ここが、ひとつの区切り。

次なる夢に向けて、私たちはまた歩き出す。

 

――そして、それから一年後。

 

とある新聞の芸能欄に、こんな見出しが掲載された。

 

『ジ・エンド・オブ・センチュリー、活動を休止』

 




 次回、終章、悪魔達の終焉

  今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

 次回の話しで若い頃の話は終わり、次の終章後、BanGDreamの原作に入っていきたいと思います。

アンケートをさせていただきます。

 BanGDream原作の際は0章から始まるのか、メインストーリーの一章から始まるのかを皆さんにお聞きしたいです。

原作突入タイミング

  • 0章
  • メインストーリー1章
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。