バンドリ世界で女だけど閣下になったよ。   作:のうち

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  ふと日刊のランキングを見るとこの作品名があり、とても驚きました。

  初めてのランキング入りなのでとっても嬉しいです。


終章 悪魔達の終焉
終章 悪魔達の終焉


どうも、小暮マミです。

フューチャーワールドフェスの後も、大学生活の合間に私たちはワールドツアーや紅白歌合戦への出場など、音楽を志す者としては栄誉ある舞台に何度も立つことができました。

 

そんな私たちも、いよいよ今年で大学を卒業する年齢になりました。

以前にもお話ししたとおり、私たちジ・エンド・オブ・センチュリーは大学卒業と同時に芸能活動を一旦休止する予定です。

 

現在は、松原さんやメンバーと一緒に、私個人としての今後の芸能活動について打ち合わせを重ねています。

卒業後の進路については、すでに建設が始まっている「ライブハウスCentury」での経営がメインになる予定です。

 

涼子やゼノンたちは、私のマネージャーやライブハウスのスタッフとして、二足のわらじを履いて支えてくれることになりました。

 

あ、そうそう。ライブハウスの名前なんだけど、「Circle」ではなく「Century」という名前に決まったの。

まりなが私たちと同じバンドで活動している以上、あるいは私自身がいることで、多少の変化が生まれたのかもしれないね。

まあ、そのあたりは責任を持ってしっかりやっていくつもりです。

 

ガールズバンドのブームが次にどう展開していくのか――

最近、「陽葉学園」という名前を耳にしました。もし記憶が正しければ、前世で私が亡くなる直前にリリースされた音ゲーの舞台だったはず。

バンドリの声優さんが何人か出演していたので、当時アプリをダウンロードしてプレイした記憶があります。

ただ、やっぱりバンドリが好きだったから、プレイ時間の比重はそっちが多かったけどね。

 

そして今年のクリスマスには、センチュリー最後の「黒ミサ」が予定されています。

さらに大晦日には紅白も控えていて、本当に忙しい年末になりそうです。

 

中学からバンドを始めて、気づけばもう10年近く。

私たちセンチュリーの挑戦は、ひとまずここで一区切りを迎えようとしています。

……感慨深いなあ。

 

年末のある日。リビングで、まりなと蒼が話していた。

 

「いやあ……私たち、ここまで本当によくやってきたよね」

「うん、色んなことがあったし……」

 

「何言ってるのよ。まだ終わってないし、これからでしょ」

 

「そうね。まりなと一緒にライブハウスを作りたいって夢、最初は小さな目標だったのに……

いつの間にか、センチュリー全員の夢になってたんだよね」

 

「でもマミは芸能活動、続けるんでしょ?」とまりなが笑って言う。

「ちゃんと稼いで、経営安定させてよ。オーナーさん?」

 

そう。ライブハウスを運営するにあたって「責任者を誰にするか」という話し合いの中で、

中学の頃からずっとセンチュリーの財布を預かり、ライブの交渉もしてきたという理由で、私が満場一致で選ばれたんだ。

責任は重いけれど、やりがいもある。全力で応えてみせるつもりだよ。

 

そして、ラストミサ当日――。

 

『諸君! センチュリー信者の皆よ!

今宵のライブ、そして年末の紅白をもって、我らジ・エンド・オブ・センチュリーは一旦、活動に幕を下ろす。

 

だがだからこそ! 今この瞬間を、全力で楽しんでいってくれ!

行くぞ!――白い奇蹟!』

 

 

こうして――

私と、私たちセンチュリーの、長くて短い「栄光のロード」に、ひとつの幕が下ろされたのでした。

 




  今回も最後まで読んでくれてありがとうございました。

 次回、第二部一章、spaceと悪魔  

 
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