異界と過去からの異物   作:オオソカ

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開幕
ランは、捕まりました。


part6

 

「済みません、済みません…私…」

「何も言うことは無い…君たちの事は私がよく知っている。唯、話しだけ聞かせて欲しい」

「あのメガネと同じ展開ですね、あっババひいた!」

「あまり酷い事をいっちゃ可愛そうですよ」

「あんたら、こんな時によく遊んでられるな…」

 

 何の事は、無いむしろ油断しなければなにも問題無いそれだけであった。

 念の為にシィルを宿に待機させてラロス一人で、残りの魔女の捜索を行った結果、普通にランは見つかった。自信満々に此方を挑発してきたのであったが、残念ながら相手が悪すぎたため直ぐに鳩尾に一発を貰い気絶する羽目となった。その際に指輪を引き抜いてマリアと同じに様に市長に手渡し、わんわん泣いていたランを横目にシィルとボードゲームで遊びながら次の闘いに力を込めるのであった。

 

「きょ、今日子!頼む止めてくれ」

「バード貴方が悪いのよ…気付いてくれないんだから…」

 

 無論、途中で女が青髪の男に襲いかかっている姿を発見し逆レ○プって本当にあるんだなぁ~と心を和ませていた事は内緒である。さらに追記するとその女の姉がタイプで出合った後に頭をいじって記憶を改変したのも内緒である。

 

そうなんと言っても残すは、一人魔想志津香のみ勝ったな!グアワワ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…負けました」

「ええ~ラロス様が負けるなんてそんな凄い方なんですか?」

「いや、確かに志津香は私達の中で魔法の腕ならピカ一処か、ゼスに行っても早々同じ腕の魔法使いはいないだろうな、しかも指輪のせいでパワーアップもしている…さすがに厳しかったか?」

「いや、攻撃はムシに指されたほどにも効かなかったんだけど…」

「けど?」

「シィルさん、ちょっとこっちへ…」

「はい?」

 

ラロスに言われるがまま、路地裏についていくシィル

 

「シィルさん、今から話す事は奴隷であるあなたのみだけですので他言無用でお願いします」

「わ、分りました。」

 

その態度に安心したのかラロスは、しゃべり出す。

 

「非常に可笑しい事なんですが、恐らく魔想志津香…彼女の容姿に惚れた可能性があります」

「ええええ!誰がですか!」

「私ですね」

 

 ラロス様が!目の前の憎からず想って居る主人が特定の相手に惚れた等の言語を吐く事が予想外過ぎてシィルは、唖然としていた。

 

「はい、今までも特定の女性を見て興奮する事があったのですが、他に意識が行く厄介な事は、今回が初めてです。私は、幾らでも自身の記憶を提造できるのですが、この調子だと」

「だと…」

「何回も同じ様に、攻撃だけ受けて逃げかえる羽目になりますね…一度記憶を改ざんして攻勢に転じようとしたんのですが…恐らく無意識で相手の価値を認識していたのでしょうね…手がだせませんでした」

「シィルさん、貴方みたいな健常者ならば好いた惚れたの話題の一つや二つありませんか?こういう場合にどう対処すればいいかとか?」

「御免なさいラロス様…私ゼスで勉強ばかりでして…」

「色恋いについて経験ないと?」

「あっいえ、その、そういう訳ではないのですが…」

「兎に角、私達では解決できないと分りましたね…しゃくですがあのアバズレを頼りましょう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「で?こっちに頼みにきたってか?」

「そうだ!」

 

 目の前のミリにラロスは、横柄な態度を崩さずに対応する。これは、相手を見下しているのでは無く、少しでも怯えたらやられるとの意識から強気にならざる得ない、小型犬の様な心理であった。

 

「確かに、あいつ美人だしなぁ~結構男から言い寄られていたし」

「ん?じゃあ意中の相手がいるって事か!」

 

 相手に男がいるならば、円了無くやれる!最低であったが、他人の女ならば興味を直ぐに無くすことが出来るラロスであった。

 

「いんや、アイツ片っ端からそんな相手を断っていたからな、無理矢理関係を作ろうとした馬鹿もいたが…そいつらは、このカスタムに二度といれなくなっちまったよ」

「死んだのか?」

「普通に志津香に負けてね、情けなくて勝手にどっかいったらしい」

「なんじゃ、そりゃ」

 

 そんな性分だと、仮に年頃になれても直ぐに破局しそうだな…そう思いながらラロスは、頭を悩ます。困ったことに相手は、自身の好みの最上位に位置する容姿をもっており、しかも交際経験が無い…ある意味では、絶対に手を出せない最悪な相手であった。

 

「まさか、お前さんも惚れたのかい?」

「悔しいが、その可能性が高い」

「アッハハハ、あんた見たいな奴でも惚れたなんてあるんだねぇ、だから手を出せないと?」

「ああ、悔しいが無意識で力をセーブしている。殺しても良いならば全力をだして生き埋めにして殺せば良いんだが、生け捕りが前提だ。感情をいじっても直ぐに顔を見ると再熱するようだし正直積んでいる。」

「…あんた陰気な性格してるね」

「これは、昔からだ変わらん」

「そうかい…でも困ったなあんたが使えないんじゃ私じゃあ、流石に志津香に一人で対峙なんてしたら、ミルに葬式代を払ってもらわないといけなくなるし…」

「こうなったら最後の手を使うか…」

「最後の手?」

 

 なんじゃ、そりゃとミリが思うと同時にラロスは、市長宅に歩き出していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「と、言うわけで無罪放免の為力を貸せ」

「そりゃ、私も酷い事した自覚あるけどさぁ~」

「うう、変態の言うことをきかなくちゃならないなんて~」

 

 そう言うマリアとミルの間に挟まったランは、此方を恐怖がこもった視線で見つめていた。反応も出来ずに、鳩尾に一発を食らい。そのままスマキにされて引きずられた相手である。無理も無い。

 

「おいおい、三人とも謹慎中の筈だろ」

「コイツラには、身内の不祥事を身をもって精算してもらう事となった」

 

 

 その言葉と共にええ~と悲鳴があがる。

 

「確かに志津香は、強いけれどあなたなら問題無いじゃないの!」

「そだーそだー、私みたいに無理矢理抱きついて指輪とればいいじゃん!」

「ッ!」

 

 二人が非難の声を上げる中、一人は鳩尾に手を当てて痛みを思い出していた。

 

「ああ、此奴志津香に惚れたんだってよ」

「あちゃー厄介な事に…」

 

 三人共に、ここにいない彼女に同情の意思を示す。

 

「外装で発情しただけだ!」

「志津香もろくな男に当たらないわね…」

「心配するな!これがすんだら二度と顔を合わせる事もないだろう!お前らが心配するように強姦等を行う事はしない!それに俺は未経験だ」

「声を荒げていう事かい」

「志津香もカワイソー」

「志津香…」

 

 ここに、急遽夢のドリームマッチが組まれた相性最悪、コンビネーション無し、経験無し!策も無し!最後の奥の手総当たりにて魔想志津香に天誅を下す!………無論安全面を考慮してシィルは、留守番である。

 

(女にバイに子供これは、もうこのチームは、この名前しかねぇ!)

 

「チームポリコレーズ!いくぞ!ポリコレソードで全て解決じゃ!」

「なんだよそれ?」

「ポリコレソード?」

 

 因みに、きもくて金のないおっさんはポリコレの恩恵を受けれません…特にラロスの本来の姿は…

 そして、そのポリコレーズの勇姿を市長が唯胃を痛めながら、娘に介抱されながらも呆然とみていた。彼の心中は、やっぱりもう少しお金をだして冒険者の数を集めるべきだったとその思考が頭を延々と回っていた。

 

 

 

 

 

 

 

「いくぞー!!進撃じゃあ!!」

「ちょっと待ちなさい!」

 

 いきなり正面衝突を画策するラロスにマリアが止めにかかる。彼女らからすれば問題がある中で、手強い志津香に目の前の規格外のアレが戦闘出来ない状態になった瞬間に自分たちに魔法が飛んでくる可能性があるのである。

 幾ら親友だからといってフィールの指輪に洗脳されている彼女に手加減をする意思があるとは、思えなかった。

 最強の戦力がある。ならばとる手は…

 

「ラロス、あなたは自分の記憶をいじれるのよね?」

「おう何なら、一時的に赤ん坊にでもなれるし指標さえあるならばどんな人格にも擬態できるぞ!」

「擬態?」

「おう、つまりだ…少しまてよ…」

 

 そうラロスが言うと自身の手を頭にのめり込め始めた。それを見て悲鳴を上げるミルとラン、他の二人は、言葉も話さずにラロスをじっと見ていた。

 

「ガハハハハ!そこの君たちS○Xしないか!」

 いかにももとのからだ英雄になる男の言語を語り

「ご、御免なさい!今まで済みませんでした…」

 もとの卑屈すぎる陰気な醜男の記憶を戻し

「はい!皆さんこれから頑張って行きましょう」

 あるいは、容姿だけ借りた理想のキャラの言語を語り

「全て、手めぇらのせいなのに何で生きてるの?」

 腹の底での憎しみを人格に宿し

「ワイが、チッドシティ、メッドチョウ、ナナレイダイのタセガワや!!」

 嵐の相羽君に似た男の言語を模倣した。

 

 その場にいるラロスは、ラロスでは無かった。まるでラジカセにカセットを入れてその内容を再現しているかの様な現象で、4人共に息を飲んだ…

 

「これくらい朝飯前だ!」

「それ位出来るなら、最初から志津香の記憶だけけしておけば良かったんじゃ無いの…」

「ああ、それなんだが恐らく特定以上の上玉だと無意識に記憶しているんだろうなそこのアバズレにも言ったが手が出せなかったんだ」

 

「だからお前達が目と手の役割を果たせ、一発で奇襲して相手の指輪を奪う」

 

 勝機は、それだけだとラロスが言うと彼女らも自分が被害をだした街を見ながら決意を固めた。

 

「そうね私達が止めなきゃ志津香を」

「ぶーパーティが女装した変態なのは嫌だけどしょうが無いなぁ」

「まぁこれも腐れ縁って奴か?兎に角後暫く頼むよラロス」

「ラロスさん…宜しくお願いします」

 

 そう四人の意思を乗せてラロスが、志津香の場所へ移動を始める。

 暫くすると一度停まり、記憶を引き出し志津香の場所のみを四人に伝えて自身は待機する。チャンスは、自身が性欲に負けない一瞬である。

散らばる前にミリがラロスに向き直った。

 

「なぁ?ラロス」

「なんだ?アバズレ」

「あんたそれだけの力を持ってなにがしたんだ?」

 

「何がって、そりゃ…」

 

幸せになるのさ

唯、上滑りするような言葉だけがその静寂を飾った。

 

 

 




Qバード君ヤラレタの?
Aまぁ、仮に子供が出来ても理由つけて認知せずに次の女に移るから平気、平気

Q志津香に惚れた?
Aなおキツい口調で接されたら、高確率で敬遠する模様

Qこんな大惨事しといて幸せになる権利があると?
Aここは、ルドサラム大陸です。

Q先にシィルちゃんに見捨てられそう
Aむしろ見捨ててくれた方が精神的に楽です。因みに人類は魔物のおもちゃになる模様…

Qポリコレーズ?
A実際は、ポリコレ対象ってミルとミリの姉妹くらいですね

Q主人公本当に、自分がないんだな…
A自分を殺す事は、昔から大得意です。そうでなくては自殺していたので…これだけは、胸を張ってランス君より遙かに上ですね!あっでも、本作だと自分の幸せのみに固執していますよ

Q嵐の相羽君なんでこんなとこに…
A弁護士がいなから平気、平気

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