異界と過去からの異物   作:オオソカ

7 / 7
投下します。


prat7

 

「ランそっちどう?」

「マリアごめん、ここ狭くて」

「くそーやっぱもう少し広がって探すべきだったか?」

「お姉ちゃんどこー」

 

 意気込んで派遣されたポリコレーズであったが、当然というべきか…動きは遅くせっかく普段からプロの冒険者並の腕を持ち得ている彼女らであったが、実力があれども冒険者であらず。

 本業は、街の運営に重きをおいている。本来ならばラロスが率先して動く事で自身の能力の冒険技能を生かせるのであったがついて行った場合には志津香に攻撃出来ないラロスが混乱状態となり、流石に4人と言えども間合いを取れない状態で最高Lvの魔法使いを相手にするのは、悪手であった。

 それに、偉そうにしているがラロスに他者を先導する力は無い。

 

 

「ラロス本当に、援護してくれるんでしょうね」

「まぁ、思うところがあるのは分るよでも、彼奴の実力だけは折り紙つきだ」

「折り紙どころか、鉄板くらいよ。いきなり抱きついて失礼しちゃう」

「アハハハ…」

 

 未だに見えぬ志津香の姿に少女らは、会話を楽しみながら捜索を続けた。

 

「そういえば、ミリあなただけやけに避けられているわね」

「ああ、一度助けて貰った時にお返ししようとしたんだけど…」

「ああ…」

 

 その談笑の裏でラルガと言われるレア女の子モンスターとシィルフィールドと言われる男が仲良く縛られラルガの猫と呼ばれる女の子モンスター達とすし詰めの状態で地面に埋め込まれていた。ラロスに闘いを挑んだ者の末路であった。

 

「うーぐぐーう!!」

 

 特にラルガは、存在が気に入らなかった為か口に猿ぐつわを咬まされて目も布でグルグル巻きにされていた。マリア達は、無視した。

 

「この本は…」

「魔法書よこれ、しかもかなり高度な」

 

 

 さらに進む一向に一冊の本が置かれている部屋を発見した。

 その本には、時空転移魔法について描かれており、過去に移動しその過去を改変する事すら出来る超高度な魔法が書き込まれておりその力は、魔王を超えて神の領域にすら手を入れている。

 因みに本人に才能が開花していない為不可能であるが、理論上ラロスに魔法LV3があれば直ぐにでも詠唱可能である。

 

「何々…おいこりゃあ」

「ええ、この魔法の詠唱に必要な魔力は幾ら志津香でも到底用意なんてできないわ」

「それで、あんなに女の人を」

「エクスタシーって何?」

「ミルは一度ラロスさんの所まで戻ってくれた方がいいかしら?」

 

 最悪の事態に頭を悩ませて考え込む少女達、しかしミルの強い拒否もあり捜索は、続行される事となった。

 

「あん…もっと」

「お姉さんもう私…」

 

 さらに歩を進めるとその部屋は、ある意味地獄絵図であった。

 裸の女達が一カ所に雑に投げられており、ここまでは何の苦も無くラロスが進撃出来ていた事を伺わせていた。

 その姿を見た3人は、自身達が行った非道を白日の下にさらされている様で暗い表情を浮かべていたが、ミリの励ましにより気を取り戻し志津香の下へ走った。

 

 さらに、歩を進めるとそこには彼女らが見知った顔がいた。

 そう、彼女こそのこりの魔女、魔想志津香その人であった。

 

「志津香!」

「もう止めな!」

「終わらせましょう…」

 

 三者三様で叫びかかる。

 その姿を見た志津香は、ため息を深く一度ついて彼女らに向かい合った。

 

「貴方たち来たのね…指輪は抜けているようね」

「ええ、あのここにも来たと想うけどあのラロスっていうのがやってくれたの」

「?あのキチガイみたいな女ね…こっちに突進してきたと想ったら顔を青ざめて逃げ出して…あまつさえ何度も同じ事ばっかり繰り返してくる…」

「アハハハ…」

 

 違うあいつは、唯の女装が趣味の男だとそう言う雰囲気になれず。全ての人間が目をそらし始めた。

 

「でも良いわもう、貴方たちはこのまま帰りなさい」

「そう、言って帰れる程行儀良くないんだよなぁ~」

 

 剣を構えるミリしかしその剣を魔法の矢が弾いた。

 

「ぐっ!」

「あんたらは、このまま大人しくしていなさいそれなら…」

「いまよ!マリア」

「えいっ!」

 

 マリアの魔法?それとも何時も自慢しているチューリップとかいう道具?そう志津香が考えると同時に、光が周囲を覆った。

 

「「いまよ!ラロス(さん)」」

 

その声と同時にまるで猛牛の様にラロスが志津香に飛びかかる。

 

「死ねぇぇぇぇぇ!!」

「なに!此奴今までよりも凶暴に!」

 

 相手を認識しては、手が止まってしまう一度目の前の彼女らの協力が得られたとは言え次にもう一度手を貸してくれる保証など無く、次にシィルを連れて行くわけに行かず。勝負をこのまま決めるしかなかった。

 

「ぐぅ、なによ此奴ガスマスクにラーバスーツなんて着て変態じゃないの!」

「んごがああああ」

 

 相手認識しないため、悪く見られる為の守りのラーバースーツ着用にてひたすら志津香の指を掴み指輪を抜くことに集中する。途中何ども強力な魔法がラロスに降りかかったものの特に問題無く耐え凌いだ。

 

「よっしゃあああああ」

 

 その言葉と共に指輪が抜けて、このカスタムと言う街での騒ぎは、終わりを迎えた筈であった…しかし、これが底なのか?その意識がラロスから離れなかった。

 

そして…

 

「ふ~ふん♪ダーリン遅いわねぇ」

「リア様…」

 

 ある宿屋の一室で、リアが付き人達と一緒に愛しい人を待ちわびていた。

 彼女が居る事により自由都市の一事件は、後の外交問題にも繋がるカスタム崩壊事件に繋がるのであった。

 





独り相撲なQ&A

Qヘルマンどうするの?
A虐殺を!一心不乱の大虐殺を!

Qこれから志津香ヒロイン?
Aランス君がギリギリ最後で何とか堕としたヒロインが無能で見かけだけのナヨナヨして童貞で屑で根暗で気持ち悪い主人公に惹かれる要素が無いだろ!いい加減にしろ!

Qリア王女どこにいるの?
Aダーリンを祝う為に待機しています。

Qこの主人公が好きなリアとシィルやばなぃ?
Aランス君の因子と強い事が原因ですね!つまり元の主人公の要素が欠片も無い

Q次の魔人戦どうするの?
A一応神の失敗作ってことで無敵結界は、無効というわけで…

Qジル様に良いように転がされそう
A天才って、馬鹿を変に評価しすぎて自滅する事多いよね

Qパットンとは、親友になれそうにないな
A初手が敵対で王座ファラ太郎だから、こっちも良い関係を築きたいと想わないと想います。それに対人×の主人公だと親しくなるのが滅茶苦茶ハードルが相手と自己共に高いです。第一にパットンも成長しても主人公に好感をもたんでしょ?




▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。