イナズマイレブン2 エイリアクライシス!?   作:ダシマ

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第11話「モテモテ! キャプテン!」

 

 

 前回までのあらすじ

 

ジェミニストームに2度目の敗北をした雷門イレブン。染岡は自分の間違いを素直に認め、改めてジェミニストームに勝てる選手になる事を誓い、雷門イレブンは団結力を深めた。

 

 そんな中、雷門イレブンに感化されたSPフィクサーズの財前塔子は父親に頼み込んで、雷門イレブンの特訓に参加させて貰う事になったが果たして…。

 

*****************

 

 傘美野中・ミーティングルーム

 

飛鳥「そういう事なので、財前さんにはMFに入って貰おうかな」

 と、飛鳥が紹介をし終えた。

 

栗松「それにしても総理大臣がよく認めたでやんすねぇ…」

飛鳥「あー…その事なんだけどね」

 

 栗松の言葉に飛鳥が苦笑いした。

 

飛鳥「財前さんの周りの子、サッカーする人がいなくていつも一人でサッカーしてたんだ」

「!!」

飛鳥「そこで円堂くんに出会って…」

円堂「!」

 

 飛鳥が円堂を見て話すと、円堂も反応した。

 

飛鳥「君に見込んで是非お願いしたいっていう話なんだ」

円堂「そうだったんですか! 大歓迎ですよ!」

 

 円堂が反応する。

 

塔子「これからよろしくな! 円堂!」

円堂「こちらこそ!」

 

 こうして、塔子が正式に雷門イレブンに加わった。

 

春奈「そういやユニフォームは…」

塔子「作ったよ!」

秋「えっ」

 

 と、背番号が28番のユニフォームを勝手に作っていた。

 

秋「い、いつの間に…」

 

 準備の速さに秋たちは辟易していた。ちなみにアニメもいつの間にか雷門ユニフォームを着こんでいたり、ゲーム版でも何故か用意されていた。細かい事は突っ込んだらいけない。

 

******************

 

 そして傘美野中のグラウンドで練習が行われていた。こんな毎日使っていて迷惑じゃないのかというツッコミもあるが、近いうちに別の場所へ移動となる為、それまでならという理由で貸している。だが、生徒達としては、毎日使っていても歓迎ムードだった事は内緒だ。

 

塔子「たあっ!」

「!!」

 

 塔子は機敏な動きでDF陣を突破していた。

 

塔子「ちょっと遅いぞ!」

壁山「す、すみませんっス…」

栗松「……」

 

 いつもの練習に女子が参加している事もあり、皆不思議そうだった。

 

豪炎寺「……」

鬼道「SPフィクサーズのキャプテンをしていたあたり、戦力にはなりそうだ」

豪炎寺「ああ…」

 

 豪炎寺と鬼道が塔子を見つめていたが、

 

鬼道「…だが、女子が加わったことでチームの雰囲気が変わりつつある」

豪炎寺「サッカーに性別は関係ない」

鬼道「そうだな。だが、女子は色々と気を遣うものだ」

豪炎寺「!」

鬼道「お前も妹が大きくなれば嫌でも分かる」

 

 そう言って鬼道は去っていった。

 

飛鳥「……」

 

 飛鳥はじーっと練習を見ていると、夏未達がやってきた。

 

夏未「あの…」

飛鳥「どうしたの?」

夏未「…塔子さんの事なんですけど、本当に良かったんですか?」

飛鳥「響木監督も問題ないって言ってるから大丈夫だよ」

春奈「それにしても、女の子がサッカーやってるなんて珍しいですね」

飛鳥「まあ、それは分かるけどさ…」

 飛鳥が塔子を見つめた。

 

飛鳥「女の子がサッカーをやったらいけないなんてルールはないからね」

「!」

 

 飛鳥の言葉にマネージャー達が反応すると、飛鳥の表情が真剣だという事が分かった。

 

飛鳥「円堂くんは円堂くんでサッカーが大好きだから、一緒に出来る仲間が出来て嬉しいだろうけど、きっと財前さんは円堂くんの存在に救われたんだろうなぁ。とっても嬉しそうだ」

「……!」

 

 マネージャー達は塔子の顔を遠くから見ていると、確かに嬉しそうで、その姿はSPフィクサーズのキャプテンではなく、純粋にサッカーを楽しんでいる一人の女の子だった。

 

飛鳥「…ま、人に迷惑をかけてるわけでもあるめぇし、それは財前さんの個性だ。ちゃんと受け入れてあげてね」

春奈「は、はい!」

 

 そう言って飛鳥は去っていった。

 

 そして休憩時間。

 

塔子「円堂! 一緒に食べようぜ!」

円堂「おう! いいぞ」

 

 塔子はとにかく円堂にベッタリだった。

 

秋「あ、ごめんなさい塔子さん。ちょっといいかな…」

塔子「何だ?」

円堂「じゃあ後でな」

塔子「ああ!」

 

 そう言ってマネージャー達は塔子を連れて行った。

 

******************

 

夏未「ごめんなさいね。急に連れ出したりして」

塔子「別にいいよ。どうしたの?」

夏未「えっと…//////」

 

 夏未が頬を染めた。

 

春奈「塔子さんって、キャプテンの事好きなんですか?」

秋「は、春奈ちゃん!!//////」

夏未「ダイレクトに聞き過ぎよ!!//////」

塔子「好きだよ?」

秋・夏未「!!?//////」

 

 塔子があっさり答えたので、秋と夏未が驚いていたが、春奈は…。

 

春奈「…それって友だちとしてですか? 異性としてですか?」

塔子「友達だけど。異性って何?」

 

 塔子の言葉に秋や夏未がほっとした。

 

塔子「あ、分かった! もしかして円堂の事好きなのか!?」

秋・夏未「!!?//////」

 

 逆に聞き返されて秋と夏未がボンっと顔を真っ赤にした。

 

春奈「そうなんですよー。それなのに2人とも奥手で…いひゃいいひゃいいひゃいれす~!!!」

 

 春奈が喋ると夏未が後ろから頬っぺたをつねった。

 

秋「お願い。忘れて//////」

塔子「えー。どうしよっかなー」

夏未「忘れなさい!! これは理事長の言葉と思ってくれて構いません!///////」

春奈「いや、塔子さん外部の人ですから…」

 

 秋と夏未はとにかく羞恥でパニック状態になっていたが、塔子は面白がっていた。

 

塔子「あははははは! 面白いな夏未達も!」

秋・夏未「面白くない!!//////」

春奈「それにしてもそこまでキャプテンの事が気に入ったんですねぇ」

塔子「そりゃ勿論! だって、あんな事言ってくれたの、円堂が初めてだもん」

 

『女の子でキャプテンなんてすげーな!!』

『オレは大歓迎だぜ!!』

 

塔子「本当に嬉しかった…」

「!」

塔子「パパが総理大臣だから、皆気を遣ってよそよそしかったし、いつも一緒にいるのは大人ばっかりだし、同じくらいの子とサッカーをやっても『女だから』って理由でバカにされたりよそよそしくされてたんだ」

「……!」

塔子「だから本当に円堂の言葉が嬉しかった」

春奈「塔子さん…」

 

 塔子が苦笑いしたが、どこか寂しそうだった。

 

*******************

 

塔子「円堂!」

円堂「塔子。ずいぶん遅かったな」

 

 塔子とマネージャー達が戻ってきた。

 

円堂「オレ、ずっと待ってたんだぞ!」

塔子「食べてて良かったのに」

円堂「いやあ、先に食べるのも悪いし、塔子とおにぎり食べたかったから」

秋・夏未「……」

春奈「ハァー…」

 

 円堂の発言に秋と夏未が表情を曇らせ、春奈がため息をついた。

 

円堂「ん?」

塔子「待っててくれたんだ。ありがとう」

 

 と、塔子だけはにこやかだった。

 

塔子「それじゃ一緒に食べようぜ!」

円堂「ああ! 秋たちも落ち着いたら食べろよ!」

 

 そう言って円堂と塔子は一緒に昼食を取り、マネージャー達が離れた。

 

春奈「…先輩方」

秋「何も言わないで…」

夏未「何でいつもああなのかしら…!!」

 

 秋と夏未が不機嫌だったことは、円堂が知る由もなかった…。

 

春奈「コーチも他人事だと思わないでくださいね」

飛鳥「ああ。そりゃあもう」

秋「春奈ちゃん!!!」

 

 通りかかった飛鳥にくぎを刺すと、秋から叱責を食らう春奈だった。

 

 

つづく

 

 

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