イナズマイレブン2 エイリアクライシス!?   作:ダシマ

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第13話「特訓前のひと時」

 

 

 前回までのあらすじ

 

 スピードを強化するために、飛鳥が色々提案したが、塔子が北海道でウインタースポーツがしたいという話になり、北海道に行く事になった。

 

 それと同時に、雷門イレブンは塔子が改めて金持ちの娘だという事を想い知らされた…。

 

********************

 

 北海道のとある旅館

 

飛鳥「さてと、北海道にいる間はこの旅館に泊まるぞ」

角巣「財前総理大臣御用達の宿だ。正直君達には勿体ないが…」

塔子「スミス!!」

角巣「…しかし、総理の命令となれば仕方があるまい。くれぐれも迷惑のかからないようにな」

飛鳥「さて、部屋割りだけど…」

塔子「あたし、円堂と同じ部屋がいい!」

「!!?」

 

 ほとんどのメンバーが驚いた。

 

飛鳥「分かった。塔子さんと円堂くんは同じ部屋…」

秋・夏未「ちょちょちょちょちょちょ!!!!」

角巣「いけません塔子様!!」

 

 秋と夏未、角巣が慌てて割って入った。

 

塔子「えー。何でさ」

秋「塔子さんは女の子でしょ!」

塔子「どうして一緒に寝たらダメなの?」

秋「そ、それは…//////」

 

 塔子の言葉に秋は頬を染めた。それもそうだ。言えるはずがない。

 

塔子「あ! それだったら秋も一緒に円堂と一緒に寝ようぜ!」

秋「ふぁっ!!?//////」

 

 秋が顔を真っ赤にすると、2年生男子は塔子の天然さに辟易し、春奈は笑いを堪えていた。

 

夏未「と、塔子さん! あなた少しは女性としての恥じらいを…」

塔子「夏未も一緒に寝たいのか?」

夏未「そうじゃなくて!! 着替えとか…」

塔子「トイレや脱衣場ですればいいじゃん」

 

 塔子に正論を言われて秋や夏未は固まった。

 

塔子「意識しすぎだよ。それにスミスだっているんだから、変な事出来ないって」

 塔子の言葉に秋と夏未が顔を真っ赤にして固まった。そして春奈は震えていた。

 

飛鳥「えーと…。一応全部屋4~5人部屋だから、割り振るね。まず第1班。壁山くん、栗松くん、少林寺くん、宍戸くん」

「はーい」

 

飛鳥「第2班。染岡くん、半田くん、松野くん、風丸くん、影野くん」

風丸「は、はい…」

 

飛鳥「第3班。目金くん、土門くん、豪炎寺くん、鬼道くん、一之瀬くん」

土門「あ、はい…」

一之瀬「え、ちょっと待ってください。もしかして…」

 

飛鳥「大丈夫大丈夫。第4班は木野さん、雷門さん、音無さんのマネージャー3人で、一応欠員で塔子さん」

 

 飛鳥が苦笑いすると、一部のメンバーが複雑そうにした。

 

飛鳥「同じくらいの友達が出来て塔子さんも嬉しいんだよ。今日くらいは付き合ってあげて」

「は、はあ…」

飛鳥「第5班は円堂くん、塔子さん、スミスさん、オレ。これで決まり」

塔子「よーし円堂! 一緒にお風呂入ろうぜ!」

飛鳥「それはダメ」

塔子「えー」

飛鳥「君のお父様に殺されるから」

角巣「塔子様。なりません!」

塔子「ちぇー。分かったよ」

 

 と、塔子はぷーたれていた。

 

春奈「塔子さん…強いですね…」

秋「あははははは…」

 

 春奈の言葉に秋は苦笑いし、夏未は額を抑えていた。

 

円堂(た、助かった…)

 

 円堂はサッカーバカであり、恋愛ごとには鈍いものの、FF開催中に敵情視察で入ったメイド喫茶でメイドに言い寄られて赤面したりと、女性に興味がないわけではない。

 

栗松(キャプテン…羨ましいでやんす…!!)

目金(ライトノベルでよくあるシチュエーションを間近で見られるとは…!!)

 

 約二名、変な事を考えてマネージャーに睨まれたのは言うまでもなかった…。

 

 そして食事は全員で取っていたが…。

 

「はむっ…はむっ…」

 

 壁山がものすごい勢いで料理を食べていた。

 

少林寺「おい壁山―」

宍戸「少しは落ち着いて食べろよー」

 

 一緒のテーブルで食事をしていた少林寺、宍戸が困った顔で注意すると、隣にいた栗松は呆れていた。

 

栗松「全く、食い意地になるといつもこれでやんすよ…って、あー!! お前オレが楽しみに取っといた寿司をー!!」

少林寺「オ、オレじゃないよ!」

宍戸「あ、ごめん。オレが食べたけど早い者勝ちだぞ」

栗松「ぬぬぬ~!!! あー!! 壁山―!!」

 

 と、1年生が騒いでいた。

 

夏未「ちょっと栗松くん! 他の人に迷惑でしょ!」

栗松「えー…何でオレだけでやんすか…」

夏未「全くもう…」

 

 夏未が寿司を優雅に食べるが、わさびが大量に入っていて表情を歪ませていた。

 

塔子「あー! それあたしのわさび巻きー!!」

夏未「~~~~~~!!!!」

飛鳥「大丈夫?」

 

 夏未の表情を見て飛鳥が苦笑いした。

 

円堂「お茶ならあるぞ。ほら」

夏未「……///////」

 

 夏未は死にたかった。わさび巻で取り乱している姿を好きな男子に思いっきりみられることなど、正直屈辱以外何物でもなかった。秋はそんな夏未に対して心の底から同情した。

 

 そして円堂に対しては「何でこんな時に限って冷静やねんお前」と思っていた。

 

飛鳥「えーと。明日は早いから早く寝るように」

「はーい」

飛鳥「間違ってもゲームセンターに入り浸らないように」

「…はい」

飛鳥「ちなみに20時には閉まるらしいぞ」

「……」

飛鳥「分かるぜ。旅館にあるゲームセンターって、何か風流があるよね…」

 

 だが、ここは我慢して明日の特訓に備える事にした。

 

 だが、マネージャー達は眠れなかった。

 

春奈「コーチやスミスさんがいるとはいえ、気になりますよね」

夏未「べ、別に…」

秋「……」

 

 夏未と秋は不機嫌だった。

 

春奈「ちょっと見に行きません?」

秋「そ、そこまでしなくても…」

 

 その時だった。

 

「ふぁああっ!! え、円堂ぉ」

 

 塔子の嬌声が聞こえてきた。するとマネージャー達は即座に反応して円堂達の部屋に来た。

 

夏未「コ、コラー!! 何してるのー!!!」

塔子「何ってババ抜きだよ」

円堂「ゴメン。騒がしくして。ちゃんと消灯時間には寝るから」

 

 と、円堂は塔子とババ抜きをしていた。角巣は新聞を読んでいて、飛鳥は畳の上で寝そべっていた。それを見てマネージャー達は唖然とした。

 

春奈「さっき何か変な声がしたので…」

塔子「円堂がババ抜き強いんだよー」

円堂「自分でもビックリしてるんだ」

夏未「そ、そう…」

 

 完全に勘違いだった為、夏未と秋は気まずそうに去っていった。

 

春奈「あ、お邪魔しましたー」

 

 春奈は苦笑いしてその場を後にした。

 

塔子「変なの」

 

 塔子の言葉に飛鳥と角巣が顔を合わせて、飛鳥は苦笑いして角巣はうなだれた。

 

 

つづく

 

 

 

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