そして北海道滞在最終日まで、雷門イレブンはスノーボードの訓練と、練習試合を繰り返した。
円堂「はあっ!!」
円堂は吹雪のエターナルブリザードを遂に止める事が出来た。
壁山「やったっす!!」
吹雪「あー…。遂に止められちゃった。うん! 強くなったね円堂くん!」
円堂「ありがとう吹雪! 白恋の皆! マジで感謝だ!!」
と、円堂がにかっと笑った。
塔子「やったな円堂!!」
円堂「どわはあ! と、塔子!////」
塔子が後ろから抱き着いてきて、秋と夏未が険しい表情をした。
春奈「…先輩方も行かれてみてはどうでしょうか…いたたたたたたた!!!」
春奈がぼそっと呟くと夏未にほっぺをつねられた。
飛鳥「……」
角巣「どう思う?」
飛鳥「成長したのは円堂くんだけじゃありませんね。スノーボードの訓練のお陰で、皆スピードが上がっています。課題になっていた吹雪くんへの突破とブロックですが、全員ではないものの合格者もいます。これならばジェミニストームといい勝負が出来るんじゃないでしょうか」
角巣「勝って貰わなきゃ困るんだがね」
飛鳥「まあ、あいつらも簡単に勝たせはしませんよ」
と、飛鳥と角巣はフィールドを見渡した。
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「お世話になりました!」
円堂達が東京に帰ろうとしているので、吹雪達が見送りをしていた。
円堂「本当にありがとな! 吹雪! 白恋の皆!」
吹雪「うん! 僕たちも楽しかったよ」
と、吹雪がスマイルを見せた。
栗松「くぅぅぅ…何とかあのモテテクも習得したかったでやんす」
春奈「それなら吹雪さんと同じくらいの練習量をしないと駄目ですね!」
栗松「…やっぱりそうなるでやんすか」
栗松がしょげると笑いが生まれ、白恋の男子生徒数名が栗松に同情した。
「オレ、お前のファンになったぜ…」
「頑張って…」
栗松「出来れば女子がいいでやんす!!」
そしてまた染岡と半田が吹雪に話しかけた。
染岡「またオレと勝負しようぜ!」
吹雪「うん。勝負もそうだけど、また一緒に風になろうね!」
半田「東京にも機会があったら遊びに来いよ」
吹雪「うん!」
飛鳥「それじゃ、お世話になりました」
円堂「またなー」
「さよーならー」
と、雷門イレブンを乗せたイナズマキャラバンは北海道を後にした。
角馬「いやー。小生まで載せて貰い、本当にありがとうございます!」
飛鳥「実況の仕事やら色々お疲れ様…」
春奈「いやー。角馬さんが私たちの仕事手伝ってくれて助かりました!」
と、和気藹々としていた。
飛鳥「さて、東京につくのは明日だ。青森についたらそこで一回休憩を取って、それからは車中泊だ」
夏未「ちょっと待ってください。男女一緒に寝ろと言うのですか?」
飛鳥「やっぱそうだよな…」
本来であれば雷門イレブンは飛行機で東京に帰る予定だったが、欠航になった為バスで帰る事になったのだ。
春奈「飛行機が欠航になってなければ…」
塔子「別に車中泊でもいいじゃん。夜行バスも男女一緒でしょ?」
そう塔子があっけらかんと言い放った。
夏未「あなたはそれでもいいかもしれないけど…!」
塔子「狭いのは皆同じなんだから、贅沢言ったらダメだぞ」
夏未「うっ…」
痛い所を突かれて夏未は苦虫を噛んだ。
飛鳥「…まあ、席順はちゃんと話し合うように」
塔子「じゃあ円堂! 一緒に寝ようぜ!!」
円堂「えっ」
夏未「こうなるから文句を言ったのに!!」
塔子「じゃあさ。一番後ろの席であたしと円堂と夏未で一緒に寝ようよ。それなら文句ないでしょ?」
夏未「んな…!///////」
夏未が顔を真っ赤にした。
栗松「一番後ろはスペースが空いてるから、ゆったり座れるでやんすよ」
目金「そうですね。これなら生徒会長も文句はない筈ですよ」
染岡「そんなに車中泊が嫌なら一人で帰れよ」
夏未(こいつ等内申点下げてやる…!!!)
飛鳥「コラコラ」
秋・春奈「夏未さん!」
言いたい放題言う栗松、目金、染岡に対して夏未が怒りの炎を燃やすと、飛鳥、秋、春奈が宥めた。そして角巣はしかめた。
豪炎寺「……」
鬼道「こういう事だ」
豪炎寺「あ、ああ…」
以前、女子はデリケートだから丁重に扱わなきゃいけないという話をしていたが、豪炎寺は夏未と栗松たちのやり取りを見て嫌でも分かった。確かに気を遣う。
一之瀬「……」
土門「やめとけ。気持ちは分かるけど、ここはアメリカじゃねーし、もう昔みたいにはいかねぇぞ」
一之瀬が何をしようとしていたかは、ご想像にお任せします。
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その夜…。
円堂「……」
一番後ろの席を円堂と塔子、夏未が陣取っていた。
飛鳥「本当に陣取るとは…」
角巣「ああもう…」
角巣は困った顔で頭を抱えた。
夏未「か、勘違いしないでください!! 私は円堂くんが塔子さんに如何わしい事をしないか見張る為です!」
円堂「オ、オレがそんな事する訳ないだろ!!」
塔子「そうだよ」
飛鳥「あー円堂くん円堂くん。ちょっといいかい?」
円堂「え?」
円堂が飛鳥の方を見た。
飛鳥「大丈夫だよ。口ではこう言ってるけど、雷門さんもちゃんと分かってるから」
円堂「でも…」
飛鳥「オレは信じてるし、塔子さんの自己責任だと思ってるから」
塔子「そうだよ」
飛鳥「オレも前に似たような事あったけど、口だけだから大丈夫」
飛鳥が苦笑いすると円堂も安心した。
飛鳥「だからといって、自分からお触りする事はないように」
円堂「しませんよ!!/////」
夏未「そんな事したら抹殺よ」
円堂「えー…」
夏未の理不尽さに円堂はげんなりしていた。
飛鳥「まあ、女の子はねお喋りが大好きな子が多いから、付き合ってあげて」
春奈「…一丈字さん。年いくつですか?」
飛鳥「来年の冬で15」
栗松「そういや似たような事があったって言ってたでやんすけど、何があったでやんすか?」
壁山「やっぱり女の子たちと…」
飛鳥「話せば長くなる」
栗松「気になるでやんす~!!!」
塔子「そうだよ! 何があったんだよ!」
飛鳥「まあ、円堂くんに助け舟を出すつもりで話そうか。あれはいつ頃だったかな…」
と、飛鳥が昔話をしながらバスは東京へ向かうのだった…。
つづく