3回目の試合は、雷門イレブンの勝利で終わった。
「負けた…」
レーゼ「ぐっ…」
レーゼ達は膝から崩れ落ちて、レーゼが苦虫を噛む顔をすると、円堂が近づいた。
「レーゼ」
レーゼ「!」
レーゼが円堂を見た。
円堂「お前達とのサッカー。すごく楽しかった!」
レーゼ「円堂守…」
円堂がにかっと笑った。
円堂「また、サッカーしような!」
そう言うと円堂が手を差し伸べると、レーゼが笑みを浮かべて手を取った。
レーゼ「地球にはこんな言葉がある」
円堂「!」
レーゼ「七転び八起き。今度は我々が勝つ!」
円堂とレーゼの握手に会場は盛り上がった。
壁山「うおおおおおーん!!! いろんな意味で感無量っす~!!!」
栗松「皆最高でやんす~!!!」
と、壁山と栗松が号泣していた。そして豪炎寺と鬼道が顔を合わせて拳を合わせた。
そしてエイリア学園はというと…。
「何よ!! 結局負けたんじゃないの!!」
マキュアが悪態をついていたが…。
マキュア「マキ達だったら絶対負けなかったのに~!!」
クリプト「ぶっ潰す…」
モール「感動するのか泣くのか、怒るのか、一つにしてよ…」
感動して泣いていた。クリプトも言葉とは裏腹に涙を流していてモールが呆れていた。
ヒロト「ジェミニに勝つとはね…」
バーン「ハッ! セカンドランクに勝ったくらいであそこまで喜んでるようじゃたかが知れるぜ!」
ガゼル「雷門イレブンはまだまだ我らの恐ろしさを知らない…」
マスターランクのキャプテン達は冷静だったが…。
デザーム「とても素晴らしい試合だった…」
デザームは男泣きをしていた。
デザーム「この感動を忘れない為にも、今から特訓をするぞ! イプシロンの戦士たちよ!!」
マキュア「えー」
デザーム「セカンドランクが負けたのでばあれば、次はファーストランクの我々が雷門イレブンと戦う可能性があるのだ」
マキュア「という事は、飛鳥に会えるんですか!?」
瞳子「残念だけどそれは無理よ」
「!!?」
瞳子が口を開いた。
マキュア「ど、どうして!?」
瞳子「まだ面会が許されてないもの」
マキュア「そんな事言って、飛鳥を独占したいから、嘘ついてるんじゃないの?」
瞳子「その通りよ」
「その通りなのかよ!!」
「クズ!!」
「ババア!!」
瞳子「勝手に言ってなさい。私に逆らう限りは飛鳥に会えると思わない事ね」
そう言って瞳子は去っていった。
マキュア「あのババア~!!!」
クリプト「ぶっ潰す…」
モール「お願いだから、しばかれる時は二人だけでしばかれて頂戴…」
マキュアとクリプトの暴走っぷりにモールは胃を痛めた。そして一部の男子メンバーはモールに同情した。
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傘美野中。雷門イレブンとジェミニストームが雷門側のベンチに集まっていた。
飛鳥「ありがとうございました。響木監督、雷門イレブンの皆」
飛鳥が頭を下げると、ジェミニストームの選手も頭を下げた。
響木「さて、これからどうするつもりなのかね」
飛鳥「その事なんですが、少し雷門イレブンの皆と話をさせてください」
響木「分かった」
そう言って響木が退くと、飛鳥と円堂達が見つめ合った。
飛鳥「雷門イレブン。本当に強くなったね。前半戦でもう勝負はついた」
円堂「コーチ…」
染岡「それはそうと、どうして急にジェミニのベンチに…」
鬼道「決まっている」
鬼道が前に出た。
鬼道「試合前、マナーの悪い連中が物を投げていただろう。コーチがオレ達の方に来ていたら、ジェミニを助ける奴がいない上に、ここにいる観客はオレ達が勝利し、ジェミニが敗北する事を望んでいた。そうなると、ジェミニストームの選手が精神的に参るだろう。今はもう地球を脅かすエイリア学園じゃないんだからな」
鬼道の言葉に染岡は納得したように視線を逸らした。
夏未「つまり、コーチはジェミニストームの選手を守る為に、急遽監督になった。という訳よ」
飛鳥「…その通り。伝えるのが遅くなって済まなかった。この通りだ」
飛鳥が頭を下げた。
円堂「顔を上げてください。そのお陰であんな熱い試合が出来たし、レーゼ達を守れたんじゃないですか」
飛鳥「円堂くん…」
飛鳥が苦笑いした。
飛鳥「…で、これからの事なんだけど、ちょっと休憩してから話そうか。一時間後にミーティングルームに集合ね」
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ミーティングルーム
飛鳥「さてと、改めてジェミニストーム撃破おめでとう」
飛鳥が壇上に立っていた。そして正面には雷門イレブン、ジェミニストームといった関係者がいた。
飛鳥「で、今後の事なんだけど、君達に伝えておきたい事がある」
円堂「何ですか?」
飛鳥が円堂達を見た。
飛鳥「オレのコーチ。必要?」
円堂「そんなのいるに決まってるじゃないですか!」
鬼道「セカンドランクに勝ったとはいえ、後半戦であそこまで苦戦したんです。ここで浮かれてはいられません」
風丸「そうですよ! そもそもオレと少林は面倒を見てくれる約束だったじゃないですか!」
少林寺「そうですよ!」
と、思った以上に必要とされていたので飛鳥は驚いていた。
飛鳥「そっか。それは嬉しいな」
夏未「それもそうだし、雷門中を壊した責任は取るんじゃなかったんですか?」
飛鳥「そりゃ勿論だけど、円堂くん達の意思を尊重したかったんだ。必要なかったら、いてもチームの為にならないしね。それじゃ引き続き継続って事でいいかい?」
「お願いします!」
円堂たちが返事をすると、飛鳥が笑みを浮かべた。
飛鳥「ありがとう」
つづく