イナズマイレブン2 エイリアクライシス!?   作:ダシマ

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第3話「エイリア学園の高い壁!」

第3話

 

 前回までのあらすじ

 

 原作と同じように、レーゼ達ジェミニストームと勝負する事になった雷門イレブン。だが、本家と違って体調は万全だし、豪炎寺や土門や一之瀬も最初からちゃんといる。果たして…。

 

**********************

 

「そ、そんな馬鹿な…」

 

 鬼道、豪炎寺、そして円堂が茫然としていた。というのもジェミニストームのGKであるゴルレオこと五流 玲於があくびをしながら自分たちの合体シュートを片手で止めていた。

 

 それだけではなく、スピード、パワー、テクニック、いずれもジェミニストームの方が遥かに上回っていた。

 

ゴルレオ「…ハァ。貧弱過ぎて言葉に出来ねぇよ」

飛鳥「……」

ゴルレオ「ごめんなさい」

 

 飛鳥が睨みを聞かせると、ゴルレオが滝のような汗を流した。

 

鬼道「よ、予想以上の強さだ…」

豪炎寺「宇宙人じゃないにしろ、あの強さは人の強さを超えている…」

 

 鬼道と豪炎寺は恐れおののいていた。それを見て飛鳥は雷門イレブンを見渡した。

 

飛鳥「さて、これでジェミニストームの力を理解してもらえたかな?」

染岡「!!」

「正直さぁ」

「!?」

 

 と、レーゼが口を開いたが、とても偉そうな口調ではなくフランクだった。

 

レーゼ「一応オレ達、エイリア学園では一番下のランクだよ」

「!!?」

レーゼ「オレ達相手に10点も取られるようじゃ、ジェネシスを倒すなんて夢の夢だよ」

円堂「くっ…」

栗松「ていうか…口調が変わってるでやんす…」

レーゼ「もう宇宙人の役をやる必要がなくなったからね」

飛鳥「これからは住み込みで雷門中の修繕作業を手伝って貰うぞ」

レーゼ「…はい」

 

 と、ジェミニストームの面々は意気消沈していた。

 

飛鳥「さて、試合はここまでだ」

染岡「ま、まだ終わってねぇぞ!!」

鬼道「やめろ染岡」

染岡「鬼道!」

 

 染岡が鬼道の方を見た。染岡はまだ納得できてなさそうだったが、鬼道は素直にジェミニストームの力を認めていた。

 

鬼道「あいつの言う通りだ」

染岡「!」

鬼道「これ以上試合をやっても勝てる見込みはない」

染岡「諦めんのかよ!! お前らしくもねぇ!!」

 

 染岡が鬼道に突っかかると、飛鳥はそれを見つめている。

 

「おいおい、仲間割れし始めたぞ…」

「見てらんないよ…」

 

 染岡の態度を見てジェミニストームは呆れていた。

 

飛鳥「まあ、気のすむまでやらせてあげよう。お前たち、撤収だ」

「はい」

 

 飛鳥の号令でジェミニストームが撤退すると、染岡が反応した。

 

染岡「待て!! まだ試合は終わってねぇぞ!!」

飛鳥「終わりだよ」

染岡「何!?」

飛鳥「その熱さは嫌いじゃないけどね」

 飛鳥が苦笑いして、その場を後にした。

 

染岡「…くそっ!!」

 と、染岡はそっぽを向くと、円堂達もショックを受けていた。

 

秋「円堂くん…」

夏未「……」

春奈「何か、大変な事になっちゃいましたねぇ…」

 

 マネージャー達も心配そうに円堂達を見ていたが、円堂はある事を考えていた。

 

*******************

 

飛鳥「…え?」

 

 飛鳥はジェミニストームと一緒に雷門中の修復作業を手伝っていると、円堂に話しかけられ、ある相談を持ち掛けられた。

 

円堂「オレ達雷門サッカー部のコーチになってくれ!」

 

 その言葉にレーゼ達も染岡たちも驚いていた。

 

「えぇえええええええええええええ!!!?」

飛鳥「……」

 

 飛鳥が苦笑いした。

 

染岡「冗談じゃねぇぞ円堂!! なんでこんな奴をコーチに…」

円堂「染岡。確かにお前の言いたい気持ちは分かる」

染岡「!」

円堂「でも今はジェネシス…エイリア学園を倒す方が先だ」

 

 円堂の言葉に皆が驚いた。

 

風丸「円堂…」

豪炎寺「オレも賛成だ」

風丸・染岡「!!」

 

 豪炎寺が賛成したことで風丸と染岡が驚いた。

 

染岡「豪炎寺お前!」

豪炎寺「イナズマブレイクがあんな形で止められた」

「!」

豪炎寺「ジェネシスを倒すかどうかはさておき、オレ達はもっと強くなる必要がある」

「!」

鬼道「その通りだ」

 

 鬼道も割って入ると、皆が更に驚いた。

 

鬼道「円堂がキャプテンとしての判断を下した。だったらオレ達もそれに従うべきではないのか?」

染岡「くっ…!!」

 

 染岡が視線を逸らして歯ぎしりした。

 

飛鳥「まあ、オレでいいならいいけど…。その前に豪炎寺くん。ちょっといいかな」

豪炎寺「!!」

 

 飛鳥は周りを見渡して問題ない事を確認すると、豪炎寺を見た。

 

飛鳥「もう伝えておくね。君、吉良星二郎に狙われてるから気を付けて」

「!?!」

 

染岡「ど、どう言う事だ!?」

飛鳥「…エイリア学園は、チームの補強も視野に入れてたんだ」

「!!?」

飛鳥「才能のあるサッカープレイヤーを集め、エイリア学園が脅威であり続ける為にね。当時、ザ・ジェネシスのキャプテンを任されてたオレはリストを確認したんだ。そしてそのリストに豪炎寺くん。君が載っていた」

豪炎寺「!」

飛鳥「そして吉良星二郎達は、どんな手を使ってでも仲間にしようとしている…。早めに手は打っておいた方が良い」

豪炎寺「あ、ああ…」

 

 飛鳥の言葉に豪炎寺が俯いた。すると夏未がある事に気づいた。

 

夏未「それだったら、夕香ちゃんが危ないわ」

「!!」

 夏未がそう言うと、皆が夏未を見た。

 

円堂「ど、どうして夕香ちゃんが?」

夏未「忘れたの? 去年のFF、影山は木戸川清修を優勝させないために、夕香ちゃんを事故に遭わせたのよ。十分にあり得るわよ」

豪炎寺「……」

 

 夏未の言葉に豪炎寺が震えた。

 

鬼道「それなら早急に手を打つ必要がある。雷門、豪炎寺の妹を安全に保護できるかどうか確認してみてくれ。オレも知り合いにあたってみる」

夏未「分かったわ」

 

 鬼道と夏未が動いたことで豪炎寺は驚いた。

 

豪炎寺「鬼道…雷門」

鬼道「気にするな。エイリアの仲間になられたら困る」

夏未「そうよ。あなたは雷門のエースストライカー…。雷門中を裏切る事はこの雷門夏未が許さなくってよ」

 

 鬼道と夏未の言葉に豪炎寺は震えて、頭を下げた。

 

豪炎寺「…ありがとう!」

 

 それを見て飛鳥は笑みを浮かべた。

 

 その時だった。

 

 

 パチパチパチ!

 

 と、拍手する音がして、皆音がした方を見た。

 

 

「流石ですね。飛鳥さん」

 

飛鳥「ヒロト!!」

「え!?」

 

 飛鳥の言葉にレーゼ達も驚いていた。

 

レーゼ「ヒロト…」

ヒロト「残念だよレーゼ。お前たちがこうもあっさり裏切るとはね…」

 ヒロトが冷徹に言い放った。

 

栗松「…誰でやんすか?」

飛鳥「あいつもエイリア学園で、名前は基山ヒロトだよ」

レーゼ「マスターランク『ガイア』のキャプテンだ…」

「!!?」

ヒロト「その通りだよ」

 

 ヒロトが笑みを浮かべると、そのまま緊張感が走った。

 

 

つづく

 

 

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