夜が明けて、ジェミニストーム、風丸、少林寺の修業が始まった。
飛鳥「さあ、お前らもうすぐ修業の時間が始まるぞ!!」
飛鳥が襖を開けると、日差しが降り注いでいた。風丸と少林寺は起きていたが、ジェミニの選手はまだ寝ていた。
飛鳥「起きないと寝坊した奴の事を今日のブログに書くぞ」
するとジェミニストームが一気に起きた。というのも、名前を書かれようものなら、他のエイリアメンバーから何を言われるか分かったものではない。特にイプシロンのマキュアや、プロミネンスのレアン、ダイヤモンドダストのクララとかが怖いのだ。
レーゼ「おはようございます!! 飛鳥さん!!」
ジェミニ男子メンバーが二列で正座して、布団もキッチリそろえ、レーゼが元気よくあいさつした。それを見て少林寺と風丸は驚きを隠せなかった。
飛鳥「おう、おはよう。もうすぐ漫遊寺の方が迎えに来るから、元気よくあいさつしな」
飛鳥がそう言うと、漫遊寺の男子生徒がやってきた。
「おはようございます。皆さん」
ジェミニ男子「おはようございます!!! 今日一日宜しくお願いします!!」
ジェミニ男子の礼儀正しさに風丸と少林寺は言葉を失っていた。そりゃそうだ。ついこないだまでは宇宙からの侵略者として、中学校を破壊しようとしていたのに、今じゃこの有様だ。
飛鳥「風丸くん、少林寺くん。驚く気持ちは分かるけど挨拶」
風丸「お、おはようございます!」
少林寺「今日一日宜しくお願いします!」
飛鳥「お世話になりますー」
「あ、はい…。皆さんお元気そうで何よりです…」
少林寺、風丸、飛鳥が続けて挨拶をすると、漫遊寺の男子生徒は苦笑いしていた。
ちなみに女子は普通だった。
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そして朝からランニングをさせられていた。
「ひぃ…ひぃ…」
「きついぜ…」
と、ジェミニストームの一部の選手はきつそうにしていた。
少林寺「流石漫遊寺中。ストイックですね…」
風丸「そうだな」
少林寺「風丸さんは陸上部だっただけあって、フォームが崩れませんね」
風丸「まあな」
風丸と少林寺はいつも通りに走っていて、ジェミニストームの選手は素直に2人を凄いと思っていた。
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その頃飛鳥達はというと、朝食作りを手伝っていたが、飛鳥が器用に野菜を切っていて、漫遊寺の生徒達を驚かせていた。
春奈「コ、コーチ…。凄く料理上手ですね…」
飛鳥「料理は割と好きだからやってたんだ。あと、どうしても野菜食べない奴とかがいてその関係で…」
春奈「あ、あはは…」
舞(…この子うちのチームに欲しいわ)
飛鳥の発言に春奈が苦笑いし、舞が飛鳥をじっと見ていた。
飛鳥「真仮名井さん。野菜を切り終わりました。これでよろしいでしょうか」
真仮名井「ありがとうございます」
飛鳥が料理番をしている漫遊寺のディフェンダー・真仮名井に報告をすると、真仮名井はお礼を言った。
真仮名井「それにしてもお手伝いさせてしまってすみません。本来は木暮が当番だったんですが…」
飛鳥「気にしないでください」
飛鳥の発言に春奈が険しい表情をした。
春奈「私、木暮くんを探してきます!」
飛鳥「今はやめときなさい」
春奈「でも…」
春奈が飛鳥を見ると、飛鳥は冷静だった。
飛鳥「今は我慢だよ。多分相手も来るだろうと思うから」
春奈「コーチ…」
飛鳥が真仮名井たちを見た。
飛鳥「すみませんが、本日は叱らないでやってくれませんか?」
真仮名井「し、しかし…」
飛鳥「ちゃんと考えがあります。どうか…」
真仮名井「わ、分かりました…」
飛鳥が頭を下げると、真仮名井たちも何も言えなくなった。そして春奈はそんな飛鳥の後姿をじっと見つめていた。
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そして朝食の時間。腹を空かせていたのか、ギグが物凄い勢いで食べていた。
飛鳥「おいおい、そんなに慌てて食べるなよ章介」
ギグ「いやあ! だって飯が美味いんですもん!!! ごはんとみそ汁が!! こんなに美味いなんて思わなかった!!」
飛鳥「…かみしめてるようで何よりだよ」
飛鳥が苦笑いした。
真仮名井「皆さん安心して食べられてるようで安心しました…」
飛鳥「…あー」
真仮名井の発言に飛鳥は苦笑いした。
真仮名井「皆さんももうご存じかと思いますが、体験者の皆さんの夕食は、我々が食べているものと同じものを食べて貰うのですが、初日と最終日は腕によりをかけて作るのです」
春奈「昨日の京料理、とっても美味しかったです!」
真仮名井「ありがとうございます。…ですが、木暮の奴がたまに厨房に忍び込んでつまみ食いをしようとして」
真仮名井の発言に「この人も苦労してるんだなぁ…」と、真仮名井に同情の視線を送っていた。
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そして食事が終わると…。
レーゼ「皿洗いも自分でやるのか…」
レーゼが仲間と共に台所で皿洗いをし、
ティアム「しかも掃除も…」
ティアムが食事をしていた場所を箒ではいていた。ゴルレオ、リーム、パンドラが別の所を掃除していた。
飛鳥「当たり前だろ。今はお客さんじゃねェんだから」
飛鳥、春奈、舞は隅っこでくつろいでいた。
飛鳥「先に行っておくが、これが終わったら9時にグラウンドで漫遊寺と練習試合だ」
「れ、練習試合!!?」
飛鳥の言葉にレーゼ達が驚いた。
少林寺「漫遊寺は己の心身を鍛える為に練習試合はしない学校ですよ!?」
飛鳥「ああ。一応漫遊寺の皆さんの前では『手合わせ』って呼んでるんだけど、練習試合の方が分かりやすいかなって…」
少林寺の指摘に飛鳥が苦笑いした。
飛鳥「お前達の今回の課題は、予想外の状況に柔軟に応じる事。前の雷門中との練習試合を想いだせ」
「あっ…」
飛鳥の言葉にレーゼ達は前の試合の事を想いだした。その光景には自分たちの予想をはるかに超え、スピードを身に付けて動揺した自分たちがいた。
飛鳥「あれで前半戦ペースが崩れて、後半で何とか巻き返そうとしたけど、1点を返すのが限界だった。そうだろう?」
レーゼ「は、はい…」
飛鳥「そういう訳だ。短い時間だが、それまでに万全のコンディションにしておけ。勝ち負けよりも心身を鍛える事を重点的に置くんだ。いいな!」
「はい!」
飛鳥の言葉にジェミニストームの選手は反応すると、風丸と少林寺はあっけに取られていた。
飛鳥「あ、それから風丸くんと少林寺くんも今回はうちのチームに入って貰うから」
風丸「ジェミニストームに…?」
少林寺「あのユニフォームを着るのかな…。あまり趣味じゃないんだけど…」
そう言うと、飛鳥が苦笑いした。
飛鳥「安心しな。今回は雷門のユニフォームをジェミニカラーにしたものを着て貰うから。あれ、一着作るだけでも結構金と時間かかるんだよ…」
レーゼ「だが、通気性はいいんだぞ!?」
パンドラ「あの、リュウジさん…/////」
リーム「あれ結構恥ずかしい…//////」
レーゼ「え、そうなの?」
レーゼのあっけらかんとした言葉はともかく、漫遊寺との試合が急に決まったジェミニストーム! 果たしてどうなる!?
つづく