イナズマイレブン2 エイリアクライシス!?   作:ダシマ

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第39話「休息」

 

 4日目。ジェミニストームは休息を取ろうとしたが、木暮が強引に飛鳥を練習に誘った…。

 

「チッ、余計なのまで付いてきやがって…」

「何だと!?」

「言わせておけ」

 

 木暮に敵対意識を持っている少林寺や、飛鳥の特訓に興味を持った風丸、そして心配して見に来た男子ジェミニストームもいた。

 

飛鳥「さて、今回は人数も多いし、時間制限を設けようか」

木暮「いいよ。こいつらの事なんか気にしなくたって」

飛鳥「ゴメン。言い方が悪かったな。普通に時間制限をつける。5分以内にオレからボールを奪えたら、お前の勝ちだ。誰か審判やってくれ」

レーゼ「そ、それじゃオレが…」

 

 と、レーゼが率先して笛を吹き、ミニゲームが始まった。

 

木暮「このぉ!!」

飛鳥「前よりかは動きが良くなったじゃないか」

 

 飛鳥と木暮がボールの奪い合いをしていたが、飛鳥が軽々とボールをキープしている姿に風丸達が驚愕していた。

 

風丸「は、早い!!」

少林寺「コーチもサッカーがあんなに…」

 

木暮「にゃろぉ!!」

 

 木暮がスライディングタックルを仕掛けたが、飛鳥がはじき返した。

 

木暮「うわあっ!!」

 

 木暮がぶっ飛ばされると、飛鳥がボールを右足で抑えた。

 

飛鳥「どうした? もう終わりか?」

木暮「まだまだぁ!!」

 

 と、木暮は隙をついては飛鳥からボールを奪おうとするが、飛鳥も木暮の動きを呼んで、ボールをかわしていた。ジェミニストームのメンバーは飛鳥の動きを絶句しながら見つめていた…。

 

レーゼ「じ、次元が違う…」

風丸「そ、そうなのか?」

レーゼ「ああ。オレ達もあの人の相手になったから分かる。束になってもあの人に敵わなかった…」

 

 少林寺が木暮を見た。

 

少林寺「そんな凄い人を…あいつが…」

 

 すると少林寺の中で木暮に対する嫉妬心が生まれた。

 

少林寺(いや、何を嫉妬してるんだ!! この3日間で…)

 

 と、必死にする少林寺だったが、風丸の言葉を思い出した。

 

『オレは吹雪に嫉妬した。だから今はライバルだと思ってる』

 

 言葉を思い出した少林寺は悟った。木暮にただ嫉妬するのではなく、木暮よりも努力して実力を身に付ける必要があると。

 

 そして少林寺は真剣な顔つきで、飛鳥と木暮のミニゲームを見つめた。

 

 そして5分が立ち、ボールをキープした飛鳥の勝利で終わった。

 

レーゼ「そこまで!」

木暮「くそー!」

 

 木暮は地べたに座り込んで悔しがった。以前のように自分の都合の悪い事があると難癖をつけていたが、飛鳥とミニゲームを繰り返すうちにどんどん素直になってきたのだ。そして心の成長に気づいた飛鳥は満足そうにした。

 

飛鳥「体力が元に戻れば、簡単に負けやしないさ。精進しなよ」

木暮「も…もう1」

 

 木暮がそう言いかけたその時だった。

 

少林寺「コーチ!!」

 

 少林寺が割って入った。

 

飛鳥「どうした?」

少林寺「オレにもミニゲームをお願いします!」

木暮「ちょ、てめぇ割り込むなよ!! ていうか、気を遣ってたんじゃなかったのかよ!」

 

 と、木暮が少林寺にいちゃもんをつけてきたが、少林寺が冷静に木暮を見た。

 

少林寺「ああゴメン。お前の後でいいから」

飛鳥「さ、やるのか。やらないのかどっちだ?」

木暮「やる! 今度こそ!!」

 

 飛鳥の発破に木暮は応えて再びミニゲームを始めるが、飛鳥の圧勝だった。やっぱりなという顔をする周囲。木暮は悔しがったが切り替えて飛鳥の顔を見た。

 

木暮「も、もう1回だ!」

飛鳥「少林寺くんの後ね。あ、そうだ。課題を出してあげる」

「!?」

飛鳥「オレと少林寺くんの試合を見ときな。相手の動きを見て学ぶのも、ボールを奪うコツだぜ」

 

 何とか木暮を大人しくさせる口実を作った飛鳥は、少林寺とのミニゲームに臨んだ。木暮程の身体能力を持っていなかった少林寺は、軽々とかわされていった。

 

木暮「ふん。オレですら取れないのに取れるわけないだろ」

 

 木暮が悪態をつくが、少林寺は冷静さを取り戻した。というのも、風丸の言葉を思い出して、嫉妬を集中力に変えて飛鳥のボールに必死に食らいついた。

 

飛鳥(木暮くんほどの身体能力はないけど、気迫が違う。オレの動きを読んでボールを奪おうとしてる。いいぞ。その調子だ!)

 

少林寺「そこだ!!」

 少林寺が一瞬の隙をついて飛鳥からボールを奪おうとしたが、飛鳥も足で止めた。

 

飛鳥「そうだ。それでいい…!」

少林寺「……!」

飛鳥「だが!!」

 

 飛鳥が強力なキックをお見舞いすると、少林寺が弾き飛ばされた。そして飛鳥が少林寺をキャッチした。

 

飛鳥「ごめんよ。今のはやり過ぎた」

少林寺「ううう…」

 

 飛鳥の瞬発力に風丸は驚きを隠せなかった。飛鳥は心配そうに風丸をちらっと見つめた。

 

飛鳥(しまった。自信をつけさせようとしたのに、これじゃ…)

 

 飛鳥の困った様子を見て、風丸は苦笑いしながら一息ついた。

 

風丸「ふぅ…」

飛鳥「?」

少林寺「風丸さん?」

 

 風丸の様子を見て、飛鳥と少林寺が困惑すると、風丸は飛鳥に近づいた。

 

風丸「コーチ。ちょっといいですか」

飛鳥「どうした?」

 

 すると風丸は横を向いて、向こうのゴールポストを見た。

 

風丸「ちょっとオレと、あそこまで一緒に走って貰えませんか? 本気で」

飛鳥「え?」

 

 風丸の発言に飛鳥は驚いた。今までずっと公にしてこなかった飛鳥の実力の片りんを見て、試したくなったのか、風丸は挑戦状をたたきつけた。

 

 しかし、それを良しとしなかったのが木暮で…。

 

木暮「おい! 次はオレだぞ!」

風丸「お前のあとでいい」

木暮「!」

 

 木暮の機嫌を損ねないように、風丸は大人の対応を取った。そして木暮がまたミニゲームで飛鳥に負けると、風丸と徒競走をする事にした。

 

レーゼ「位置について! よーい…ドン!」

 

 と、走ると飛鳥が風丸よりも速く走り、そのままゴールした。

 

少林寺「は、早い…!!」

コラル「…ぶっちゃけ飛鳥さん、お日さま園でも足が速かったんだ」

少林寺「そうなの?」

ギグ「そうそう。悪戯してた奴らを次々と捕まえてたんだ…」

 

 ギグとコラルの言葉に少林寺は何があったのか大体察して苦笑いした。

 

木暮「は、早ぇ…」

 

 飛鳥の脚の速さに流石の木暮も驚きを隠せなかった。そして飛鳥と風丸が戻ってきた。

 

風丸「完敗です。コーチ」

飛鳥「ありがとう。でも、清々しい顔をしてるね」

風丸「ええ」

 

 風丸が苦笑いした。

 

風丸「コーチや吹雪と出会って、まだまだ上には上がいるって教わったので、これからは慢心せず謙虚に速さを求めていきます」

飛鳥「うん。いい顔つきになったね」

 

 飛鳥と風丸が仲良くしてると、木暮が面白くなさそうにした。

 

木暮「おい! もう1回だ!」

飛鳥「分かったよ。そんなに寂しいか?」

木暮「ち、ちがわい!!!」

 

 そう木暮が強がったその時…。

 

「コーチー!!! 皆さーん!!!」

 

 春奈を筆頭に女性陣がやってきた。

 

春奈「朝ごはん作ってきましたよー!!!」

「朝ごはん!!」

木暮「その前に勝負だ!」

飛鳥「OK。これが終わったら手を洗って朝飯な」

 

 と、4日目もずっとサッカーをしていたが、とても楽しそうにしていましたとさ。

 

春奈「それはそうとコーチ。ブログの事なんですけど…」

飛鳥「ごめんて」

春奈「ごめんじゃないですよもう!!///////」

 

 春奈は顔を真っ赤にして怒っていた…。

 

 

つづく

おまけ ~ ブログ ~

 

春奈『今日は一日オフでしたが、木暮くんがコーチを河川敷に連れて行ったせいで、今日は半ば練習でした。ですが、皆さんとても楽しそうにサッカーをしていて、私も思わず参加しちゃいました! 明日からは漫遊寺の皆さんとの手合わせに向けて本格的に練習です!

※ ちなみに昨日コーチが私と木暮くんの写真を勝手にあげていましたが、お付き合いしてませんから!!!』

 

と、春奈がブログを書いていて、そこには楽しそうにサッカーをしている飛鳥一行の写真がアップされていた。

 

 

マキュア「マキも飛鳥とサッカーやりたい…」

 

クララ「やっぱりジェミニストームだけズルいと思うわ」

 

レアン「飛鳥がサッカーやるたびに、砂木沼がうるさいの。来て」

 

デザーム「雷門イレブンと飛鳥の再戦に向けて、私は一人で特訓しているぞ!!」

 

ヒロト「とっても楽しそうだね。オレも一緒にやりたいな」

 

鬼道「コーチ。帰ったらお話があります」

 

壁山「こ、今度は鬼道さんが怖いっス…」

 

栗松「『春奈、その男は誰だ』っていうあたりがガチでやんす…」

 

 

おしまい

 

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