イナズマイレブン2 エイリアクライシス!?   作:ダシマ

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第4話「最強」

 

 

 前回までのあらすじ

 

 豪炎寺の妹・夕香を守る為に鬼道と夏未が立ち上がると、感動してマスターランク「ガイア」のキャプテン。基山ヒロト(グラン)が現れた。

 

*******************:

 

「ど、どこから現れたっスか…」

「吉良財閥の科学技術だよ」

 

 壁山塀吾郎の言葉に対して、飛鳥が解説をした。

 

ヒロト「こんな所にいたんだね。飛鳥さん」

飛鳥「ああ。追い出されたもんでな。それで? ジェミニストームを取り返しに来たのか?」

ヒロト「いいや。ジェミニは用済みだと父さんが言っていたよ」

「!!」

 

 ジェミニストームの面々は青ざめた。

 

円堂「用済み!?」

染岡「ひでぇじゃねぇか!!」

 

 円堂の言葉に対して染岡も便乗してヒロトを責める。

 

ヒロト「オレ達にとって父さんこそが全て。そして飛鳥さん。残念だ…」

飛鳥「後悔はしちゃいない。オレはエイリア学園を辞める」

「!」

 

ヒロト「本当にやめるつもりなの?」

飛鳥「勿論だ。玲名達の事を頼んだぞ」

ヒロト「……」

飛鳥「これからはお前がしっかり、玲名達を」

ヒロト「ごめんなさい。戻ってきてください」

(弱っ!!!)

 

 ヒロトが土下座をしたので、飛鳥以外の全員が驚いた。

 

飛鳥「…その様子だと、暴れてるのか?」

ヒロト「うん…」

飛鳥「はぁ…本当にしょうがねぇ奴らだなぁ…」

 

 ヒロトは涙目になった。レーゼ達は察しがついたのか、皆苦い顔をしていて、なかでも当事者である飛鳥はあきれ果てていた。

 

「あのー…さっきから全然話が見えないんですけど…」

 

 と、雷門サッカー部メンバーの半田真一が挙手した。

 

土門「そもそもマスターランクって何よ」

飛鳥「オレが説明するね。エイリア学園にはランクがあるの」

「!!」

 

飛鳥「一番下がセカンドランク、その上がファーストランク、そして一番上がマスターランク。で、レーゼ達はセカンドランク」

レーゼ「オレ達控え選手みたいなもんなんだよ…」

 

 レーゼが悔しそうにしていた。

 

飛鳥「で、ヒロトは一番上のマスターランク」

円堂「もしかして、こいつがジェネシスなのか…?」

飛鳥「ううん。一応マスターランクは3チームあるんだ」

「3チーム!!?」

 

 飛鳥の発言に皆が驚いた。下が1チームずつしかないのに上が3チームあるとはどういう事なんだろうと誰もが思っていた。

 

栗松「な、何で3チームもあるでやんすか…?」

飛鳥「これは吉良星二郎の方針で、争わせることで3チームとも高めあう事を目的としてるんだ」

土門「一番強いチームが3チームも…」

円堂「……」

 

 土門の言葉に雷門サッカー部は絶望に陥っていた。一番下のジェミニストームでさえ全く歯が立たなかったのに、果たして自分たちは勝てるのかと。

 

飛鳥「…まあ、理由はどうであれ、エイリア学園の強さは分かって貰えたみたいだね。で、どうする?」

円堂「やる!」

 

 円堂の言葉に迷いはなかった。

 

円堂「相手がどんなに強くても、特訓すれば同じように強くなれる! だからオレは戦う!」

壁山「キャプテン…」

 

 皆が円堂を見ると、ヒロトは苦笑いした。

 

ヒロト「君、面白いね」

 

 円堂がヒロトを睨みつける。

 

円堂「だからお前たちにも負けない!!」

ヒロト「それは楽しみにしてるよ。オレも丁度君の事、気に入っちゃった」

「!」

ヒロト「円堂くんだったね」

「!」

ヒロト「改めて自己紹介しよう。オレは基山ヒロト。けど試合をする時は…エイリア学園のグランだ」

 

 と、ヒロトは真剣な表情で言い放つと、円堂も真剣な顔をした。

 

円堂「宜しくな。ヒロト」

ヒロト「ああ」

風丸「って、仲良くしてる場合じゃないだろう!」

染岡「そうだぜ!」

飛鳥「安心して。オレの目が黒いうちは、暴れさせないから」

 

 飛鳥が黒い笑みを浮かべると、ジェミニストームの他に、壁山、栗松、宍戸、少林寺といった1年生たちが震えていた。

 

春奈「そういえば気になったんですけど」

 

 春奈が口を開いた。

 

春奈「玲名さんって誰なんですか?」

飛鳥「ああ…ヒロトのチームメイトだよ」

ヒロト「…ここだけの話、飛鳥さんはエイリア学園の女子からとても人気があったんだ」

「!!?」

 

 ヒロトの発言に皆が驚いた。中には嫉妬するようなまなざしで飛鳥を睨んでいるメンバーもいた。

 

飛鳥「ヒロト。やめとけ」

春奈「いえ! 続けてください!!」

夏未「そうね。何があったのか知っておく必要があるわ」

秋「そ、そうですね…」

飛鳥「どこの学校も女の子って恋バナ好きなんだなぁ…」

 

 マネージャーの食い入りっぷりに飛鳥は苦笑いした。

 

飛鳥「まあ、そんな大した話じゃないんだけどね…」

ヒロト「飛鳥さんはエイリア学園の最強チーム『ザ・ジェネシス』のキャプテンとして内定が決まっていたが、それまではガイア、プロミネンス、ダイヤモンドダストの3チームのうち、どこに行くかで女子達が取り合っていたんだ」

「!!?」

 

栗松「た、確かに一丈字さん。それなりに顔は整ってる気がするでやんすね…」

壁山「神様は不公平っス…」

飛鳥「そう思うでしょう。でもね、世の中そんなに甘くないよ」

「!!?」

春奈「それはどうしてですか!?」

夏未「同じ女性として聞き捨てならないわね」

 

 と、春奈と夏未が更に食いつくと飛鳥が困ったように空を見た。

 

飛鳥「普通に慕ってくれる分には問題ないんだけど、関係ない奴を巻き込んだりするからな…」

 

 飛鳥の言葉に全てを察し、ジェミニストームはつらそうにしていた。

 

飛鳥「ランク分けが決まってからは、マスターランクの女子達がファースト、セカンドの女子に権力を使って牽制したりもしてたからな…」

「うわぁ…」

 

 飛鳥の言葉に雷門イレブン(一部を除く)は察して想像すると、皆ドン引きしていた。

 

半田「そう考えると…あんたも大変だな」

飛鳥「そうでしょう?」

 

 半田の問いに飛鳥は困惑しながら答えていた。

 

飛鳥「やっぱりお嫁さんにするんだったら、中身だよ。自分と合わない人と一緒にいてもしんどいだけだし、ましてや人に迷惑をかけるような人がお嫁さんじゃ愛せないしね」

秋・夏未・春奈「……」

飛鳥「まあ、そういうこったヒロト。もし玲名達が暴れてたらそう伝えといてくれ」

ヒロト「ありがとう」

 

 と、ヒロトは一旦退散していった…。

 

 

つづく

 

 




おまけ ~ 在りし日の飛鳥 ~

「飛鳥はプロミネンスに来るの!」
「ダイヤモンドダストよ」
「ガイア~!!!!」

 と、3人の女子が飛鳥を取り合っていて、とても困っていた。

ヒロト「飛鳥さん。相変わらずモテモテだね…」
「仕方ねーよ…。あの人には流石に敵わねぇ…」
「……」

 と、マスターランクのキャプテン達は苦笑いしていた。


おしまい
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