イナズマイレブン2 エイリアクライシス!?   作:ダシマ

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第50話「衝突! 鬼道VS不動」

 

 不動たちにリベンジをする為に鍛え直す事を決意した帝国イレブン。

 

 

 後日、帝国学園では…。

 

「お前ら分かってるよな? この鬼道重工の重役の息子の僕に逆らえば、即刻クビ。出てってもらうよ」

「くっ…!!」

 

 湿川陰がサッカー部のミーティングルームで、自分に逆らった部員達を見せしめのように公開説教にした。

 

湿川「もう佐久間達はいなくて、帝国学園サッカー部は僕たちのものになったんだ。文句があるなら出ていけ。まあ、そんな事したら帝国学園にもいられなくなるでつよ?」

 

 と、湿川は嫌みったらしく公開説教をし、モヒカン頭が特徴でイナズマのペイントをしている男子生徒もバカにするように笑っていた。彼こそが現在の帝国学園のキャプテンである不動明王である。

 

 そんな時、監督の安西が現れたが険しい顔をしていた。

 

「あ、監督―。こいつら僕に逆らったんでつよ。だからいつも通りに…」

安西「湿川。貴様は本日をもってサッカー部を退部してもらう」

湿川「…は?」

 

 安西の言葉に湿川は信じられなさそうにした後、憤慨して安西にたてついた。

 

湿川「な、なんだと!! 貴様誰に向かってそんな事を言ってるでつか!! 僕を誰だと…!!!」

「消えろと言ったんだ」

「!!」

 

 すると、そこには鬼道がいた。後ろには飛鳥、響木もいる。

 

「き、鬼道さん!!!」

「鬼道だ!!!」

 

 鬼道の姿に帝国サッカー部員たちは驚いて、湿川は焦り始めた。だが、不動は焦る事はなかった。

 

湿川「き、鬼道勇人!! 何でお前がこんな所にいるでつか!!」

鬼道「今は雷門にいるとはいえ、オレも元帝国学園のキャプテンだ。いても不思議じゃないだろう。それはそうと…」

 

 鬼道が湿川を睨みつけた。

 

鬼道「由緒正しき帝国学園サッカー部をよくも滅茶苦茶にしてくれたな。貴様の父にはオレの父から話をつけて貰う。ただで済むと思うなよ」

湿川「う…!!」

 

 鬼道の言葉に湿川が罰が悪そうにすると、不動の方を見た。だが、不動は助ける様子はない。不動だけではなく、他の1軍も助けず無視していた。

 

湿川「お、おい!! なんで助けないんだ!! 僕がピンチになったら助けるって話だったでつよ!!」

不動「そうだったな」

湿川「それなら早く助けろこの役立たず!! 僕は鬼道重工の…」

不動「パパが首になりそうで、力を失いかけてる奴を誰が助けるかよ。ていうか、役立たずなら、猶更助けられるわけねーだろ?」

 

 不動が席から立ち上がって、湿川に近づいた。不動の見た目もそうだったが、目つきも完全に湿川に対して食って掛かりそうだったため、湿川は何も言えずにいた。

 

不動「佐久間達にも勝ち、こいつらにもオレ達の強さを示すことが出来た。オレ達としてもお前はもう用済みなんだよ」

 

 不動が鬼道を見た。

 

不動「そういう訳だから鬼道クン。この七光りは好きにしてくれもいいぜ」

鬼道「貴様が不動明王か…」

不動「そう。オレが帝国学園サッカー部の現キャプテン・不動明王様って訳」

 

 と、不動がそう言うとサッカー部の部員たちが騒いだ。

 

「ふざけるな!!」

「オレ達はお前を認めちゃいない!!」

「鬼道さん! こいつらも追い出してくれ!!」

 

 そう騒ぐが、不動は萎縮するどころか更に馬鹿にするように笑った。

 

不動「ハッハッハッハ! 本当に鬼道クンがいないと何も出来ねーんだなぁ」

湿川「そうでつよ!! こいつらも僕と同じでつよ!! 弱いくせに威張り倒して、強い奴には媚びる! こいつらも追放するべきでつよ!!」

鬼道「黙れ」

 

 鬼道の言葉に湿川はビビったが、不動は動じなかった。

 

不動「で? 鬼道クンはかつてのお仲間の為に戻ってきたって訳? でももう遅いぜぇ?」

鬼道「ああ。お前達と真剣勝負して敗北した。それはちゃんと受け入れよう」

不動「まあ、さしずめこの七光りを片付けてくれるなら、オレ達としても有難いぜ。昔の恩をいつまでも盾にして、ごちゃごちゃうるせぇからな」

湿川「なっ!! だ、誰のお陰で佐久間達と試合をできると思ってるんでつか!! お前は少しは感謝というものを…」

不動「あーうぜぇ。連れて行くならさっさと連れてけよ」

飛鳥「OK」

 

 飛鳥が前に出ると、湿川が飛鳥の顔を見て青ざめた。

 

湿川「あーっ!!! お前確か吉良財閥の…」

飛鳥「久しぶり湿川くん。ちっとも反省してなくて残念だよ」

 

 飛鳥は湿川の顔を見て青筋を立てた。実は数年前にパーティで一度湿川と会ったことがあるのだが、一緒に参加していたエイリア女子にセクハラを仕掛け、怒ったマキュアやレアンとトラブルを起こし、飛鳥が仲裁したが、湿川はとにかく威張り散らした為、飛鳥が激怒して黙らせたのだ。

 

湿川「ふ、ふん! 吉良星二郎はもう逮捕されたんだ! 没落した負け犬なんかこわくないでつよ!!」

飛鳥「負け犬は負け犬でも、完全に力を失った訳じゃないんだぜ。ていうか…」

「!!」

 

 飛鳥が怒気を放った。

 

飛鳥「数年前にお前がオレにやった事、忘れた訳じゃねーだろ…」

 

 飛鳥が怒気を放つと、鬼道と不動も冷や汗をかいて、帝国の部員達も震え上がっていた。

 

響木「その辺にしておけ一丈字。そいつチビっちまったぞ」

飛鳥「あ、いっけない」

 

 響木の言葉に湿川は涙を流して崩れ落ち、天を仰ぎながら失禁していた。飛鳥は響木の言葉に我に返った。

 

「し、神聖なるミーティングルームで何という痴態を!!」

「ええい! つまみだせ!!」

「えっ、今のコイツをですか…?」

「ごちゃごちゃ言うな!!」

 

 と、湿川は一番下っ端の連中につまみ出され、後始末も一番下っ端がやった。

 

飛鳥「ゴメン。やり過ぎちゃった」

鬼道「それは構いませんが…」

不動「……」

 

 不動は罰が悪そうにしたが、

 

不動「…で? 湿川を追い出して、オレ達も1軍の座から追い出そうって訳か。ハッ! プライドを捨ててまで帝国サッカー部を元に戻したいんだろうが、それは流石にねーんじゃねぇの? こっちはズルをしたわけでもねーのに」

 

 不動が弱い所は見せまいと、再び息巻いたが、帝国サッカー部部員たちは「余計な事すんな」と思っていた。だが、一部でも不動のメンタルの強さを評価をしている者もいた…。

 

飛鳥「いや、君達はそのまま1軍でいいよ」

「!!?」

飛鳥「そしてそれは鬼道くんも承諾してる」

「ええっ!?」

「そ、そんな鬼道さん!!」

 

 と、部員たちが騒いだが…。

 

鬼道「佐久間達が実力で負けたのであれば、きちんと受け入れるべきだ。情けで1軍に復帰できるほど帝国のサッカーは甘くない事をお前たちも知っている筈だ」

 

 鬼道の言葉に部員たちが罰が悪そうにした。

 

飛鳥「オレは外部の人間だからあまり知らないんだけど、佐久間くん達がリベンジをしようと思ったら、引き受けるんだよね?」

不動「ああ。あんな無様に負けても尚戦うって言うなら、やってやってもいいぜ? 何なら鬼道クンやアンタも入っていいんだぜ?」

鬼道「随分自信があるようだな」

 

 鬼道が割って入った。

 

鬼道「佐久間達が負けたのはまだ良しとしよう。だが、帝国サッカー部の秩序を乱すのは元キャプテンとしてはいただけない」

不動「ハッ! 帝国を辞めた奴がイキるなよ。今はこのオレがルールだ!」

飛鳥「はいはい。そこまでにしな」

 

 飛鳥が割って入った。

 

飛鳥「不動くん。来週どっか空いているかい?」

不動「ああ。いつでもいいぜ。何度やっても同じだからな」

飛鳥「そうか。それじゃ来週の土曜日、練習試合をしようか。それで勝った方が1軍。これでどう?」

不動「いいぜ。ただし、オレ達が勝ったらもう誰にも文句は言わせねぇ。オレの命令に従ってもらう」

鬼道「いいだろう。お前達に負けるようなら、もうそうするしかあるまい」

 

 と、鬼道チームと不動チームで試合をする事になった。

 

 帝国学園を出て…。

 

飛鳥「しかし、鬼道くんも人が悪いね。お父さんに頼み込んだのはいいけど、ほぼ自分で解決しちゃうんだから」

鬼道「佐久間達には一秒でも多く練習に励んで貰いたいので」

 

 そう、本来は鬼道には父親に電話で湿川を何とかするように頼むだけだったのだが、三奈に気づかれないように一人で帝国学園に乗り込んで、話をつけようと思っていたのだった。だが、それを予測していた飛鳥と響木によって3人で行く事となった。

 

響木「来週の土曜日までそんなに時間はない。徹底的に鍛えろ」

飛鳥「承知しました」

鬼道「そのつもりです」

 

 

 果たして、帝国学園の運命は!!

 

 

つづく

 

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