イナズマイレブン2 エイリアクライシス!?   作:ダシマ

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第52話「帝国イレブンの反省会!」

 

 

 不動たちへのリベンジを果すために雷門イレブンと練習試合を行う事になった帝国イレブン。だが、雷門イレブンのレベルアップと、鬼道が抜けた穴を埋めきれず、結果的に敗北してしまった…。

 

*********************

 

 試合が終わり、飛鳥達は集まった。

 

飛鳥「さて、鬼道くん。感想を聞かせて貰おうかな。勝てる?」

鬼道「…間違いなく無理です」

 

 鬼道は声を震わせてそう告げると、佐久間達はばつが悪そうにした。すると飛鳥は冷静に言葉を続ける。

 

飛鳥「鬼道くんが抜けたのもあるけど、やっぱり纏まりがないのよ。決定打にも欠ける。今までは鬼道くんがいる事で帝国イレブンは安定してたと思うんだよね」

 

 飛鳥の言葉に佐久間達は表情を歪めると、円堂達も心配そうに見ていた。

 

洞面「…やっぱり、鬼道さんがいないと駄目ってことなの?」

飛鳥「戦力だけを考えればそうなるけど、もうそういう考え方はやめな」

「!?」

 

 帝国イレブンは飛鳥を見つめると、飛鳥は真剣な顔をした。

 

飛鳥「雷門イレブンにはもう伝えたんだけどね、特定の選手だけに頼ってるとチームの為にならないよ」

辺見「そ、それは…」

寺門「そんなの分かってます!!」

飛鳥「だけど心のどこかで思ってなかった? こういう時、鬼道くんがいてくれたらって」

「!!」

 

 飛鳥の言葉に寺門達は目を大きく開いてうろたえた。

 

飛鳥「どっちみち、鬼道くんだっていつかは卒業してチームを離れないといけない。その時に鬼道くんがいなくても、いた時と同じように強いチームでないといけないんじゃないの? 洞面くん、成神くん、椋本くん」

 

成神「た、確かに…」

洞面「鬼道さん達2年生が卒業したら、僕たちが引っ張らないといけないよね…」

椋本「その時はもう鬼道さんだけじゃなくて殆んどの先輩たちが…」

飛鳥「そういう事」

 

 飛鳥が腕を組むと、鬼道が飛鳥の方を見た。

 

鬼道「一丈字コーチ」

飛鳥「どうしたの?」

 

 鬼道が真剣な表情をした。

 

鬼道「本当にご迷惑をおかけしますが、試合の日まで帝国イレブンを鍛えてください。お願いします」

 

 鬼道が頭を下げると、佐久間達は驚いてすぐに頭を下げた。

 

飛鳥「それはいいよ。元々佐久間くん達から依頼されてたし。だけど…」

「!」

 

 飛鳥が真剣な表情で鬼道を睨んだ。

 

飛鳥「やるからには、オレの指示に従って貰う。口答えは許さないよ?」

鬼道「…分かりました」

 

 鬼道の言葉に円堂は飛鳥の方を見て、

 

円堂「オレ達も協力させてください! コーチ!!」

鬼道「円堂…」

 

 円堂の言葉に皆が円堂を見た。

 

飛鳥「まあ、練習相手になって貰うつもりだから、宜しく」

円堂「はい!」

 

 円堂が返事をすると、

 

栗松「帝国学園が歯が立たないチームだなんて、今でも信じられないでやんす…」

宍戸「想像がつかないなぁ…」

 

 栗松と宍戸がぼそっと呟くと、帝国イレブンが2人を睨みつけた。

 

壁山「やっぱり…染岡さんみたいに必殺技を進化させるとかっスかね…」

鬼道「!」

飛鳥「壁山くん」

壁山「は、はいっ!」

 

 飛鳥の言葉に壁山が反応した。

 

飛鳥「丁度それを言おうと思ってたんだ。やるじゃないか」

 

 飛鳥の発言に皆が驚いた。喋った壁山が一番驚いていたが…。

 

佐久間「必殺技を強化…?」

飛鳥「ポテンシャルにおいては特に言う事はない。前に見せて貰った不動くんチームもほぼ互角だったしね。だけど試合を見てて思ったのは、必殺技が弱いのよ。パンチが足りないというか…。円堂くんはシュートを受け止めてみてどう思った?」

円堂「そ、それは変わらず凄いシュートだったと思いますよ?」

鬼道「いや、依然戦った時よりも簡単に止められている」

 

 円堂の言葉に対し、鬼道はすぐに反論した。

 

鬼道「確かに壁山の言う通り、やってみる価値はありそうだ。例を言う」

壁山「は、はいっす…」

目金「言ってみるものですね」

 

 目金が逆行をさせると、壁山が驚いたように壁山を見た。

 

飛鳥「ぶっちゃけ、今から新しい必殺技を作るにもそんなに時間はないから、今ある必殺技を強化していこう」

万丈「強化って、具体的にどうすれば…」

飛鳥「例えば君のサイクロンを、もう一人にもやって貰って「ダブルサイクロン」ってやってみたらどうかな? 一人より二人の方が強力でしょ」

「!!?」

 

 飛鳥の言葉に帝国イレブンが反応した。

 

円堂「そうか! その手がありますね!」

目金「うちでもドラゴントルネードといった、必殺技同士の合体技がありますからね。良い手かと思います。それからキラースライドも二人でやって、ダブルスライドをやってみてはいかがでしょう?」

土門「な、何か急にノリノリになったな目金…」

 

 目金のテンションに土門と一之瀬が辟易していた。ちなみにダブルスライドという技は原作にはない。すると半田がある事に気づいた。

 

半田「そういや思ったんだけどさ。皇帝ペンギン2号ってあるじゃん」

「!」

半田「1号ってないの?」

 

 半田の言葉に鬼道たち帝国イレブンが気まずそうにした。

 

半田「あ、あれ? オレなんか変な事言っちゃった…?」

鬼道「いや、お前の言う事は間違ってはいない。ただ、あれは禁断の技だ…」

円堂「禁断の技?」

 

 円堂がそう返事をすると、佐久間が言葉を続けた。

 

佐久間「影山がまだ総帥だったころに開発された技だが、あれは体の負担が激しい技だ。シュートを撃つたびに全身に痛みが走り、オレですら精々2回が限界だった…」

秋「そ、そんなに体に負担のかかるシュートなの…?」

 

 佐久間の発言にマネージャーは表情を歪めた。

 

鬼道「ああ…。あまりにも危険すぎるシュート技だから、使う事を禁止した…」

佐久間「だが、不動たちに勝つ為には皇帝ペンギン1号を…」

鬼道「やめろ! それで体が壊れたら元も子もないんだぞ! どんな理由があろうとその技を使う事は許さん!」

 

 鬼道が怒鳴ると、皆が困惑した。すると目金がある事に気づいた。

 

目金「鬼道くん」

鬼道「何だ…」

目金「そのシュート技って、影山が考案したシュート技なんですよね?」

鬼道「それがどうしたんだ…」

目金「…そのシュート技、鬼道くんたち以外で知ってる人っているんですか? もし円堂くんのお爺さんみたいにノートに残していて、何らかの理由で不動くん達の手に渡ったら大変な事になりますよ?」

 

 目金の言葉に鬼道や帝国イレブンは慄然とした。

 

鬼道「それはまずい!! あの書物はどうなった!?」

佐久間「影山が捕まってから一応オレの方でも整理はしたが、そんなものはなかったぞ…」

目金「だとしたら、佐久間くんが来る前に盗んだとか…」

影野「ありえるかも…」

秋「もう!! 縁起でもない事言わないで!!」

 

 目金と影野の言葉に秋が突っこむと、佐久間が目金の方を見た。

 

佐久間「それは安心してくれ。身辺整理をしたのは不動が入部してくる前だ」

影野「それなら安心だね…」

 

 佐久間の言葉に影野が安心すると、目金はまだ警戒していた。

 

目金「けど油断しない方が良いですよ。ああいうタイプってのは何をしてくるか分かりませんからね」

辺見「何だぁ? オレ達との練習試合で逃げ出した奴が随分でかい顔をしやがって」

目金「うっ…」

鬼道「辺見!」

 

 目金の発言に辺見が嫌味を言うと、鬼道に諫められた。

 

辺見「す、すみません…」

飛鳥「まあ、そういう事だから今日から必殺技の強化頑張ってね」

「はーい!」

飛鳥「そうだ。一応あいつらにも連絡しとこ」

 

 

 こうして、帝国イレブンの本格的な特訓が始まろうとしていた…。

 

 

つづく

 

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