帝国学園サッカー部
「不動さん!」
不動たち現1軍が練習をしていると、不動派の帝国学園サッカー部員がやってきた。
不動「あ? 何だよ」
「佐久間達が…」
と、佐久間達がリベンジに向けて特訓をしている事を告げた。
不動「そうかよ。教えてくれてありがとう」
「どうします? 妨害を…」
不動「やめろ。そんな事をしたら言いがかりをつけられて降ろされちまうし、それに…」
不動が不敵な笑みを浮かべた。
不動「お前も見ただろう。オレ達は実力で佐久間達を打ち負かした。リベンジ戦とやらも同じように叩きのめしてやらなきゃ、また立ち上がってしまうだろう。完膚なきまでに叩き潰して、二度とオレ達に逆らわないようにすればいいんだよ」
「は、はっ! 失礼しました!」
不動「それが分かったらグラウンドから出ろ。練習の邪魔だ」
「はっ!!」
そう言って部員は去っていくと、チームメイトの小鳥遊忍が悪態をついた。
小鳥遊「湿川の力を使ってまで、佐久間達からレギュラーの座を奪った割には、結構真面目ね」
不動「ヘッ。あいつはオレ達の実力をあいつらに見せつける為の捨て駒さ。佐久間達からレギュラーの座を奪った今、オレ達を止めるものは何もねぇ。次のフットボール・フロンティアではオレ達が日本一になるんだよ」
小鳥遊「…まあ、アタシはフットボール・フロンティアには参加できないからアレだけど、女だってバカにしてたあいつらの顔は今でも笑えるわ」
「へっへっへっへ。そしてあいつらは惨めに河川敷で練習してるそうだ。いい気味だぜ!!」
「不動さんについてきて正解だったぜ!」
不動チームは、今の帝国学園サッカー部のやり方に不満を抱いている者、不動にスカウトされた者、元々レギュラーを狙っていた者、不動たちに便乗してあやかろうとしていたならず者たちで構成されていた。
不動「それに加え、いざとなれば『アレ』がある」
「!」
不動の言葉に皆が不動を見ると、不動はまた不敵な笑みを浮かべた。
不動「帝国サッカー部が完全にオレ達の味方になれば、完璧だ。好きなだけかかってくるがいいさ」
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その頃、帝国イレブンは河川敷で雷門中と特訓をしていたが…。
鬼道「早速だが、お前達にはデスゾーンを強化してもらう」
鬼道が佐久間、寺門、洞面に指示を出すと、佐久間達が驚いた。
佐久間「デスゾーンを…?」
寺門「一体どうやって…」
鬼道「お前達には自分で考えて貰う。佐久間がキャプテンとして成長する為にもな」
鬼道の言葉に佐久間達は驚いた。
鬼道「寺門、洞面。フォローを頼むぞ」
寺門「あ、ああ…」
洞面「分かりました…」
そう言って鬼道は去っていくと、今度は万丈と成神を呼び寄せた。
鬼道「万丈。成神にサイクロンのやり方を教えろ」
万丈「えっ…成神にですか?」
成神「どういう意味ですか万丈さん」
鬼道「お前のサイクロンは強力なブロック技。それを2人同時にやる事で威力を高める事が出来る。大野や五条より成神の方が適任だ。いいな」
万丈「わ、分かりました…」
成神「だからそんな心配そうにしないでくださいよー。オレ、やれますって」
万丈「お前は軽いから不安なんだよ…」
マイペースな成神に対して、万丈はため息をついた。よっぽど苦労させられているのだろう…。
そんな時、五条が鬼道の元にやって来た。
五条「鬼道くん。少し良いですか」
鬼道「五条…」
五条「私もブロック技を考えたので、辺見くんと咲山くん、大野くんをお借りしたいのです」
鬼道「どんな技だ」
鬼道が五条の話を聞くと、鬼道が感心したようにうなずいた。
五条「ちなみにですが、考えた必殺技は帝国イレブンで共有するようにしましょう。戦術の幅が広まります。恐らく一丈字さんも同じことを考えているでしょう…」
鬼道「五条…」
鬼道が五条を見ると、五条は不敵な笑みを浮かべていた。
鬼道「そのブロック技はお前に任せる。頼んだぞ」
五条「畏まりました。それでは失礼します」
そう言って五条が去っていくと、辺見、咲山、大野を呼び出して練習を始めた。
そしてその様子を飛鳥と春奈がベンチから見ていた。ちなみに雷門イレブンはというと、夏未の家で勉強させられている。円堂はサッカーがしたいと嘆いていた。春奈は心配なので夏未に許可を取って抜け出してきた。ちなみに円堂、壁山、栗松も抜け出そうとしたが、取り押さえられた。
春奈「お兄ちゃん…」
飛鳥「……」
春奈がつぶやくと、飛鳥が反応した。
春奈「コーチ…」
飛鳥「何?」
春奈「佐久間さん達、大丈夫ですよね…?」
飛鳥「さあね」
春奈「さ、さあねって!!」
飛鳥の言葉に春奈が憤慨した。
飛鳥「帝国の子から不動くん達の映像を見せて貰ったけど、不動くん…中々の切れ者だよ。佐久間くん達が負けたのも納得できる」
春奈「?」
飛鳥「佐久間くんのチームも不動くんのチームもポテンシャルはほぼ互角だったけど、チームにまとまりがあって、頭の回転の速さは不動くんチームが一枚も二枚も上手だ。鬼道くん抜きで勝つには、不動くん達の戦略をどう攻略するかだ…」
春奈「……」
飛鳥「それにあの様子じゃ、まだ何か隠してるみたいだしな」
春奈「隠してるって…」
すると春奈がある事に気づいた。
春奈「ま、まさか!! 皇帝ペンギン1号!!?」
春奈の言葉に鬼道たちが反応し、鬼道がすぐに駆け付け、他のメンバーもやって来た。
鬼道「春奈どうした!? 皇帝ペンギン1号がどうした!?」
春奈「お兄ちゃん…」
飛鳥「こっちの話。練習に集中して」
鬼道「あの必殺技はどうしても使ったらいけない技です! 教えてください!」
飛鳥「……」
佐久間「一丈字コーチ。皇帝ペンギン1号に関する書物ならとっくに…」
飛鳥「そうなんだけどね、油断はしない方が良いよって。不動くん達みたいなタイプって何しかけてくるか分からないから」
洞面「あー。確かに言われてみれば…」
成神「いきなりクーデターを仕掛けてくるもんだからあり得るなぁ」
万丈「お前ら!!」
暢気に言う洞面と成神に対して万丈が突っこむと、鬼道が俯いた。
飛鳥「もしそれが事実なら、彼らもそれだけ必死だってことだよ」
「!!?」
皆が飛鳥を見ると、飛鳥は真剣な顔をした。
飛鳥「そして君達は、彼らの思いを受け止める義務がある。帝国のレギュラー、そしてキャプテンとしてね」
果たして、帝国の運命や如何に!!
その頃円堂達はというと…
夏未「次逃げ出したら、練習禁止にするわよ?」
円堂「ひ~ん!!!」
レーゼ「な、何故我らまで…」
ジェミニストームがいつもの復旧作業を終えると、円堂達と一緒に勉強させられていた。
夏未「勉強は学生の本分、一丈字コーチから勉強を見るように言われてるのよ?」
レーゼ「ひ~ん!!!」
つづく