イナズマイレブン2 エイリアクライシス!?   作:ダシマ

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第64話「マキュアとの過去(後編)」

 その夜…。

 

飛鳥「なあ、誰かマキをみかけなかったか?」

 

 食事の時間になってもマキュアが来ないので、飛鳥が困惑しながら当時から園児だったバーンとガゼルに聞いた。

 

バーン「は? しらねーよ」

ガゼル「わたしがしるわけないだろう」

飛鳥「そうか…。ちょっと探してくる」

 

 飛鳥が探しに行こうとすると、

 

「いいよ。あんなやつさがさなくても!」

「だいたい章介をなかしたあいつがわるいんじゃん」

「そうだよ! はんせいさせるべきだよ!」

 

 そう言ってマキュアを探しに行くのを反対したが、

 

飛鳥「確かにマキは我儘だけど、そういう訳にはいかないよ。同じお日さま園の『仲間』なんだから。ここに来たら、ここにいるように言っといて。じゃ」

「あっ!!」

 

 飛鳥はそのまま食堂を飛び出して、お日さま園内の目立たない所にあるブランコに向かった。マキュアがブランコに乗って揺れていた。

 

飛鳥「やっぱりここにいたんだな。マキ」

マキュア「……」

 

 飛鳥がマキュアに話しかけるが、マキュアは何も答えなかった。

 

飛鳥「皆心配してるぜ」

マキュア「うそばっかり。マキがあやまらないから、みんなおこってる」

飛鳥「…自覚はあるんだな」

 

 マキュアの言葉に飛鳥が困惑した。

 

マキュア「つれもどしにきたならあっちいって。マキはひとりになりたいの」

飛鳥「あっそう。じゃああっちにいってるわ」

 

 そう言って飛鳥は本当にどこかに行こうとすると、マキュアはブランコから降りて、泣きながら飛鳥を追いかけた。

 

マキュア「マキをひとりにしちゃダメ~!!!! え~ん!!」

飛鳥「…ホントしょうがねぇ奴だな」

 

 泣きわめくマキュアに対して困惑していた飛鳥。

 

飛鳥「章介にちゃんと謝るなら一緒にいてやる」

マキュア「……」

飛鳥「嫌ならもうずっと一人でいろ。お前が謝らないなら、オレも助けてやることはできない」

マキュア「やだ~!! ちゃんとあやまるからマキをひとりにしないで~!! え~ん!!!」

 

 

*******************

 

飛鳥「…って言う事があったなぁ」

マキュア「そ、そんなに泣いてないもん!!/////// ちょーっとだもん!!//////」

 

 飛鳥が春奈達に説明すると、マキュアが恥ずかしがっていた。壁山、栗松、春奈はそんなマキュアに対して可愛いと思っていたが、栗松が我に返った。

 

栗松「で、結局ギグにはちゃんと謝ったでやんすか?」

飛鳥「謝ったよ。何とかね…」

マキュア「…でも、それが恋の始まりだったの」

「え?」

 

 マキュアが頬を染めて春奈達を見た。

 

マキュア「マキ。お日さま園に来るまではずっとわがまま放題だったから、皆に見放されて一人になった時、すごく心細かったの。でも、飛鳥がずっとそばにいてくれて…」

春奈「あー。心細い時に手を差し伸べてくれる男の人に女の子は弱いですよねー」

 

 春奈の言葉に栗松がメモを取っていて、壁山が呆れていた。

 

飛鳥「そういやあの後、オレによくくっついてたっけ…」

マキュア「だって好きになったんだもん」

飛鳥「そう…」

 

 マキュアの言葉に対して、飛鳥が困惑しながら突っ込むと、他のテーブルから嫉妬の眼差しが送られていた。

 

飛鳥「さあ! 皆食べよう食べよう!!」

 

 飛鳥が現実逃避をしようとすると、

 

ポニトナ「本当に飛鳥さんはその頃から、皆の事を大事に思ってたのよねぇ」

 

 ポニトナこと仁藤穂香が話しかけてきた。

 

飛鳥「穂香…」

ポニトナ「私はそういう一生懸命な所に魅かれちゃったわ」

飛鳥「そ、そう…」

ポニトナ「たまに無理をし過ぎて、倒れるんじゃないかっていうくらい」

飛鳥「ありがとう。じゃあ今度からはお前が止めてくれ。こいつらの喧嘩」

春奈「なんか、便利屋みたいに使ってません!?」

 

 飛鳥の言葉に春奈がツッコミを入れると、夏未と秋も食って掛かった。

 

夏未「レディーの扱いがなっていないんじゃなくて?」

秋「わ、私もそう思います!」

飛鳥「ですよね」

 

 マネージャー達からの攻撃に飛鳥が困惑していたが、

 

ポニトナ「いいのよ。それでお役に立てるなら」

春奈「あ、えっと…」

ポニトナ「仁藤穂香よ。所属は「プロミネンス」。宜しくね」

秋(な、何か色気のある人だなぁ…)

 

 ポニトナが妖艶な笑みを浮かべると、秋が辟易した。

 

ポニトナ「正直。女同士の喧嘩に男が首を突っ込むものじゃないわ。それはあなた達も分かる筈よ?」

秋「た、確かに…」

ポニトナ「この人は皆の為に無理をする人だから、少しでも頼ってくれたら嬉しいわ」

 

 ポニトナの言葉に飛鳥は感心していた。

 

春奈「で、どうですか? コーチ」

飛鳥「ここまで気づかいが出来るとポイント高いね」

マキュア「マ、マキだって出来るもん!!」

飛鳥「音無さん。男だろうと女だろうと大事なのは『思いやり』だぜ。さっきけんかを止めてくれって頼んだけど、勿論便利屋として使う訳じゃない。もしそれで傷ついたら穂香の為に怒るぜ」

春奈「コーチ。そういう事を言うからモテるんだと思いますよ」

飛鳥「当然の事だろう」

春奈「何て言うんでしょうねぇ。優しくて頼りになりますよね。コーチって」

マキュア「それ!!」

 

 春奈の言葉にマキが感心すると、栗松が更にメモを取った。すると、

 

レアン「あ、飛鳥!」

飛鳥「なに? 杏」

レアン「しょ、食事が終わったら私と勝負しなさい! 今日こそ勝つわ!!」

飛鳥「明日まで取っといて」

ポニトナ「ちなみに杏は将来サッカー選手になるのが夢なんだけど、元からサッカーが得意だった飛鳥さんに対抗意識を燃やしてるうちに…」

レアン「へ、変な事言わないでよ!!!/////」

 

 そう叫んで顔を真っ赤にした。

 

円堂「何かあっちは盛り上がってるな」

豪炎寺「そ、そうだな…」

鬼道「春奈に変な事を教えないで欲しい…」

円堂「だ、大丈夫だってばよ…」

ヒロト「ごめん。うちの者が…」

 

 マキュアの話は円堂達にも聞こえていて、マキュアと春奈が仲良くなりだして、変な事を教えないか不安で仕方がない鬼道だった。

 

デザーム「それだけ飛鳥は皆に慕われていると言う事だ」

円堂「や、やっぱりそうなの…?」

デザーム「私の唯一の同窓生にして、最強の好敵手と呼ぶべき男だ! さて、次は千羽山中だ…」

円堂「まだやるの!!?」

 

 

 と、楽しい食事会はしばらく続いた…。

 

 

つづく

 

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