お日さま園の生徒達に会うために、愛媛までやってきた飛鳥達。1日目で交流を深め、2日目の朝を迎えた…。
円堂「ふぁあ…」
壁山「今日の朝ごはん何スかねぇ…」
円堂達が食堂に集まると、飛鳥が割烹着を着て厨房で料理を作っていた。それを見て円堂達が驚いていた。
円堂「コ、コーチ!!」
飛鳥「おーす。もうすぐ出来るから並びな」
秋「コーチがお料理されてたんですか!?」
飛鳥「まあ、お日さま園の子供たちが、久々にオレの料理を食べたいっていうもんだから、朝からずっと仕込みをしてたんだ」
春奈「言ってくれたら手伝いましたのに!!」
飛鳥「いやー…それをやると、色々面倒な事に。なあ?」
「えへへへへへ…」
飛鳥の言葉に手伝っていたジェミニ男子が苦笑いすると、円堂達が唖然としていた。
飛鳥「さあ、並んだ並んだ! 朝飯をしっかり食べて今日の練習、しっかり励めよ!!」
そして雷門イレブンが食事を受け取ってそれぞれテーブルで座った。
円堂「あれ? そういえばヒロト達は?」
飛鳥「今日は休みだから、まだ寝てるんじゃないかな」
その時、マキュア達がやってきた。
マキュア「あー!! 飛鳥―!!」
飛鳥「おはよう」
驚くマキュア達をよそに、飛鳥は普通に挨拶した。
レアン「道理でいないと思ったら…」
クララ「どうして厨房に…?」
飛鳥「徹(※ダイヤモンドダストのドロル)達からオレが作った朝飯を食べたいってリクエストがあってな。それで作ってたって訳」
キーブ「言ってくれたら手伝ったのに」
ポニトナ「そうですわ」
飛鳥「ありがとう」
不満そうにするキーブとポニトナに対し、飛鳥が苦笑いした。
飛鳥「でも、お前達にも手料理を食べて貰いたくてな」
クィール「そんな事言って、杏達が厨房で喧嘩すると、作業がスムーズに進まないからだっポ」
飛鳥「それは…まあ、お前達も食べていくか?」
マキュア「いや、否定してよ!!」
レアン「そこはそんな事ないよっていうもんでしょうが!!」
レアン達がギャンギャン騒ぎながらも、食事は無事に行われた。
飛鳥「それじゃオレとジェミニは後片付けがあるから、お前たちは昨日教えた練習場に行っといてくれ」
「分かりました!」
飛鳥はそう言って円堂達を先に練習場に行かせた。
バーラ「飛鳥さん。手伝うわ」
飛鳥「え、そう?」
ポニトナ「皆でやった方が早く終わりますわ」
レアン「そうそう。コーチの仕事もあるんでしょ?」
飛鳥「ありがとう」
すると、リームとパンドラ、モール以外の女子が一斉に押し掛けてきた。
パンドラ「…本当に大人気ね」
リーム「そうね…」
モール「本当に困るわよ。ストッパーが私しかいないから…」
パンドラ・リーム「お疲れ様です…」
**********************
スタジアムに向かった雷門イレブン。
円堂「す、すっげぇ…!!」
染岡「こんなでかい所で練習してるのかよ!!」
とても広いサッカーグラウンドが何か所もあった。
「吉良星二郎の暴走を止めた功績として作られた練習場よ。ここでお日さま園の生徒達は思い思いに練習しているわ」
瞳子が案内をしていた。
瞳子「あなた達はこのグラウンドを使って頂戴。一番上等のAグラウンドよ」
円堂「あ、ありがとうございます…」
そして雷門イレブンが練習に励んでいて、お日さま園の生徒達が外から様子を見ていた。
壁山「な、何かジロジロ見られてるっス…」
栗松「気が散るでやんすねぇ…」
あまりにも見られる為、壁山と栗松は困惑していた。
宍戸「しょうがないよ。フットボール・フロンティアで優勝してるんだから」
宍戸がそう呟くと、
「ケッ! 勘違いするな」
「!?」
赤い髪の少年・南雲晴矢(バーン)が話しかけた。
バーン「お前ら雷門中のレベルがどれくらいか見てやってるだけだ。オレの方が強ぇ」
栗松「な、何でやんすと!!?」
バーン「そりゃそうさ。オレはマスターランク。お前たちはセカンドランクのジェミニストームと互角なんだ。そりゃあ強いに決まってるだろ」
バーンの挑発に他のメンバーも反応し、その中でも染岡が突っかかろうとした。
染岡「んだとォ!!?」
半田「やめろ染岡!」
染岡を半田と影野が抑えていたその時、
「やめぬか南雲!!」
デザームが割って入った。
バーン「んだよ砂木沼」
デザーム「雷門イレブンは客人。無礼な発言をするんじゃない!」
バーン「事実を言ったまでさ。大体、ファーストランクのお前にそんな事を言われる筋合いはねーよ」
デザーム「なら、飛鳥の顔を潰すというのだな?」
デザームの言葉にバーンは罰が悪そうにした。
デザーム「済まない。まだエイリア学園での立場と今の立場が混在したままなのだ」
円堂「あ、ああ…。でも、お前達とサッカーしてみたい!」
「!!」
円堂の言葉に皆が驚いた。
バーン「ハッ! お前らじゃ無理だよ。やめときな」
円堂「そんなのやってみなきゃ、分かんねーだろ!」
バーン「分かるさ。だったら…」
その時だった。
「晴矢! 何やってるんだ!」
飛鳥の声がした為、バーンがビクッとなって、後ろを振り返った。飛鳥はマキュア達と一緒にやってきたが、呆れていた。
飛鳥「…ったく、あれ程お客さんに喧嘩を売るなって言っただろ」
バーン「……」
飛鳥「とにかく、練習の邪魔をするんじゃないよ」
飛鳥が雷門イレブンを見た。
飛鳥「ちゃんと謝りな」
バーン「悪かったよ…」
円堂「い、いや。それはいいんだ」
さっきまでいきがっていたバーンが飛鳥の言う事を素直に聞いているのを見て、不動たちとの試合を思い出していた。
鬼道(やはりこの人は只者じゃない…。マスターランクの選手をここまで手懐けられるのも素直に納得がいく…)
飛鳥が鬼道の方を見て笑みを浮かべた。
飛鳥「…さて、オレの強さを分かって貰えたところで、コーチとして指示を出すね」
「はい!」
飛鳥が円堂達を見た。
飛鳥「午後から、イプシロンと試合をして貰うから」
「ええ!!?」
飛鳥の言葉に円堂達が驚くと、デザームも笑みを浮かべた。
つづく