イナズマイレブン2 エイリアクライシス!?   作:ダシマ

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第67話「雷門 VS イプシロン!」

 

 

 前回までのあらすじ

 

 お日様園の選手と顔合わせをするために、愛媛にやってきた雷門イレブン。飛鳥はジェミニストーム以外のチームとも戦わせようとしたが、ジェミニストームがどれだけ成長したか確認するために、イプシロンと練習試合を組むことにした。

 

 格下だと思って一部のイプシロンメンバーはなめてかかっていたが、レーゼ達の成長に驚きを隠せなかった。

 

**********************

 

 あっという間に試合は終わった。イプシロンが無失点で勝ったものの、イプシロンの選手たちは浮かない顔をしていた。そして飛鳥も難しい顔をしていた。

 

飛鳥「百歩譲って遊んでたのはいい。エイリア学園がなくなってから、無理にサッカーをする必要はなくなったからな」

ファドラ・スオーム・ケイソン「……」

 

 飛鳥がそういうと、ファドラ達はバツが悪そうにしていた。

 

飛鳥「だけど試合前にあれだけ大口叩いといて、この結果は凄く恥ずかしいぞ」

デザーム「全く…」

マキュア「あんた達ねぇ!!」

飛鳥「マキ。言いたいことは分かるけど、人のせいにするんじゃない」

 

 ファドラ達がミスを連発したせいで、イプシロンのチームが乱れてしまい、飛鳥にいいところを見せられず、マキュアは不機嫌だった。他のメンバーも気まずそうにしていた。

 

 そして雷門イレブンも試合を見ていた。

 

豪炎寺「どう思う」

鬼道「ああ…。他の選手があまり大したことはないとはいえ、あのジェミニストームからゴールを守り抜いた砂木沼(デザーム)という男は中々の実力者だ」

少林寺「緑川たちが1点も取れないなんて…」

風丸「腐ってもファーストランク」

円堂「……!!」

 

 少林寺と風丸がしゃべる中、円堂は興奮気味だった。

 

*********************:

 

飛鳥「まあ、そういう訳でジェミニとイプシロンの練習試合は終わりだ。午後からイプシロンと試合をしてもらうよ」

 

 飛鳥は雷門イレブンに指示を伝えた。

 

鬼道「コーチ。作戦は?」

飛鳥「今回オレは指示を出さない」

「!!?」

 

 飛鳥の発言に皆が驚いたが、鬼道、豪炎寺、風丸、少林寺は冷静だった。

 

飛鳥「今回は初めて戦う相手だから、戦いの中で相手の動きとかを研究してもらいたいからね。好きにやっちゃって」

 

鬼道「…分かりました」

 

 鬼道の言葉に壁山と栗松が不安そうにしたが、

 

円堂「とっても楽しみだ!」

 

 円堂だけとても楽観的だった。

 

半田「円堂…」

染岡「どこまでも前向きだな…。まあ、ゴールはオレがこじあけてやる!!」

 

 そう意気込む雷門イレブンを、イプシロンの選手たちは不満そうに陰から見ていた。

 

**********************:

 

 そして試合になった。スタジアムのベンチには雷門イレブンとイプシロンが、観客席には関係者がいた。

 

 雷門ベンチ

 

鬼道「今回のフォーメーションはこうだ」

 

 鬼道がホワイトボードに指示を書き足した。

 

<雷門>

 

FW   豪炎寺 染岡

MF 半田 鬼道 マックス

       少林寺

DF  風丸     栗松

      壁山   塔子

GK       円堂

 

控え:影野、宍戸、目金、土門、一之瀬

 

鬼道「イプシロンの実力は午前に見たが、GKの砂木沼はまだ余力を残しているとみていい。一之瀬と土門は後半戦に備え、極力円堂に余力を残してくれ」

土門「りょーかい!」

一之瀬「分かった」

 

 そしてイプシロンもベンチ前にいたが…。

 

デザーム「分かっているな。2度も醜態をさらすわけにはいかない」

ファドラ・ケイソン・スオーム「……!」

マキュア「へましたらセカンドチームに降格よ降格!!」

クリプト「ぶっ潰す…」

 

 バツが悪そうにしているファドラ、ケイソン、スオームに対し、マキュアとクリプトが激を入れた

 

デザーム「だが、私はもうあのような醜態がない事を信じている」

「!!」

デザーム「ファーストランクの実力を見せてやろうではないか!!」

ゼル「デ、デザーム様…!!」

 

 こうして、試合が始まった。

 

角馬「さー始まりました!! 雷門イレブンは本日、愛媛のエイリアスタジアムでエイリア学園ファーストランク「イプシロン」との戦いが行われます!!」

 

 角馬がマイクを持って実況すると、

 

バーン「なんだあいつ…うるせーな」

クィール「そういや声が晴矢に似てるッポ」

バーン「あ?」

 

 クィールの言葉にバーンが反応した。

 

<イプシロン>

 

FW ゼル マキュア

MF  スオーム クリプト

メトロン ファドラ

DF モール ケンビル

ネイソン タイタン

GK デザーム

 

 

飛鳥「……」

 

 飛鳥は雷門側のベンチの端っこで見守っていた。

 

 笛が鳴り、雷門ボールで始まると豪炎寺がドリブルで攻めていった。

 

マキュア「はぁああああああ!!!」

 

 マキュアがボールを強引に奪おうとしたが、豪炎寺は後ろにいた鬼道にパスして、そこからパスを回した。

 

スオーム「させるかよ!!」

半田「少林!!」

 

 スオームが両手に力を入れようとすると、半田がそれに気づいて少林寺にパスを出した。そして少林寺がファドラの前に立った。

 

ファドラ「よこせやぁ!!」

 

 ファドラの隙を見抜いて、そのまま突破した。

 

ファドラ「なっ!!?」

少林寺「鬼道さん!!」

 

 少林寺が鬼道にパスすると、マークがなかった染岡にボールが渡った。

 

染岡「よし!! 行くぞ!!」

デザーム「来い! 染岡竜吾!!」

 

 染岡がボールを高く上げると、青い龍が出てきて、ボールに力が込められた。

 

染岡「ワイバーンクラッシュ!!」

 

 染岡のシュートが放たれるが、デザームは一歩も動かなかった。

 

円堂「えっ!?」

染岡「何っ!!?」

 

 するとデザームは右腕を時計回り、左腕を時計回りに回して両手を広げた。すると緑色の網が放たれた、網の真ん中に黒い空間が発生した。

 

デザーム「ワームホール!!!」

 

 ワイバーンクラッシュを黒い空間が吸い込むと、デザームの横からまた別のワームホールが現れ、そこからボールが落ちた。

 

染岡「何っ!!?」

 

角馬「止められたー!!! 染岡の渾身のシュートであるワイバーンクラッシュを一歩も動かずに止めたー!!!」

円堂「これが…ファーストランク…!!」

 

 デザームの強さを目の当たりにした円堂は衝撃を受けていた。

 

飛鳥(さて、治のディフェンスをどうやって突破して見せる?)

 

 飛鳥は試すかのような笑みを浮かべ、そのまま試合を見守った。

 

 

つづく

 

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