イナズマイレブン2 エイリアクライシス!?   作:ダシマ

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誤字指摘ありがとうございます。


第68話「イプシロンの弱点!」

 

 前回までのあらすじ

 

 お日さま園の園児たちと顔合わせをする為に、彼らがいる愛媛までやってきた雷門イレブンとジェミニストーム。そこでジェミニストームよりもワンランク上のイプシロンと試合を行う事になった雷門イレブン。

 

 染岡が渾身の『ワイバーンクラッシュ』を放ったが、イプシロンのゴールキーパーであるデザームに簡単に止められてしまった…。

 

***********************:

 

染岡「くそっ!!」

角馬「染岡のワイバーンクラッシュが決まらず、デザームが圧倒的な実力を見せたー!!!」

 

 角馬のアナウンスが響き渡ると、雷門サイドは動揺を隠せなかった。

 

バーン「ハッ! まああれくらいは止めて貰わねぇとな」

ガゼル「これで失点なんてしようものなら…ね」

 

 観客席にいたバーンとガゼルがヤジを飛ばす中、ヒロトは円堂を見つめていた。

 

染岡「くそっ!!」

豪炎寺「やはり簡単には崩せそうにないな…」

 

 染岡が憤慨すると、豪炎寺が話しかけてきた。

 

染岡「ああ…。だが、ジェミニとは違っていい経験になりそうだぜ!」

鬼道「焦らず行こう。敵もオレたちの動きを知り尽くしているだろうが、必ず勝算はあるはずだ」

 

 そして試合は続行したが、イプシロンが有利に試合を進めていて、飛鳥は腕を組みながら様子を見ていた。

 

メトロン「それっ!!」

 

 メトロンがロングシュートを放つと、塔子が前に出た。

 

塔子「ザ・タワー!!」

 

 塔子が必殺技を繰り出してボールを止めようとしたが、シュートの威力に押され気味だった。

 

 何とか止めたものの…。

 

マキュア「邪魔!!!」

 

 マキュアにボールを強奪されてしまった。

 

マキュア「飛鳥に良い所見せるんだから!!」

 

 するとマキュアはシュートを繰り出し、円堂に向かって放たれた。

 

壁山・栗松「キャプテン!」

円堂「任せろ!!」

 

 円堂がゴッドハンドを繰り出して止めた。

 

マキュア「んもー!! シュート決めさせてよ!!」

 

 シュートが決まらずマキュアが地団駄を踏むと、マキュアの意図が分かったのか、飛鳥は呆れていた。

 

 そんなこんなで前半戦が終了した。0-0である。

 

*********************

 

飛鳥「どう? イプシロンなかなかでしょ」

 

 飛鳥が円堂たちに話しかけた。

 

鬼道「ジェミニストームとは違って、今度はパワーもけた違いだ…」

飛鳥「そうだね」

「!」

 

 皆が飛鳥を見た。

 

飛鳥「試合を見てて思ったのは、パワーが決定的に不足してる」

染岡「や、やっぱり…。オレのシュートが弱いから…」

飛鳥「いや、全体的にだね」

「!」

 

 容赦のない言葉に皆が驚いた。

 

飛鳥「ジェミニストームはスピード重視で、相手の隙を見抜けばそれでよかったかもだけど、イプシロンはパワーも兼ね備えてる。今倒すにはそれなりに根気がいるよ」

染岡「粘り強さなら…」

鬼道「いや、奴らはまだ本気を出していない筈だ」

「!」

飛鳥「まあ、本気っていうよりちゃんとやってないね」

「!?」

染岡「まさかなめられてるのか!?」

飛鳥「まあ、相手の実力を見極めて体力を温存してるんだろうけど、内心舐めてるな」

「!!」

 

 飛鳥の発言に皆が困惑した。飛鳥の一言で空気がピリッとしたからだった。

 

飛鳥「まあ、作戦はあるんだけど、聞くかい?」

鬼道「お願いします」

飛鳥「OK」

 

 そして飛鳥は指示を伝えた。選手たちは驚いて色々質問していたが、飛鳥が理由を説明したのに、色々熱く語っていた。

 

 それをイプシロンメンバーが自分たちのベンチから見ていた。

 

マキュア「う~!!! マキもあっちのチームに行きた~い!!」

ゼル「おいおい…」

メトロン「まさかとは思いますが…飛鳥さんがフィールドに入るなんて事は…」

クリプト「ぶっ潰…せない」

メトロン「ですよね!」

マキュア「は? 飛鳥ぶっ潰そうとしたら、ケツにシュートぶち込むからね?」

「女の子がそんな事言ったらいけません!!!」

 

 イプシロンが内輪もめをしていて、飛鳥は何とも言えない顔で見つめていた。

 

春奈「コ、コーチ…」

飛鳥「いいか。どんな奴にも必ず弱点がある。勝ちたいならオレの言うとおりにしておくれ」

「お、おー…」

 

***********************

 

 そして後半戦が始まった。イプシロンは相変わらずだが、半田がいた場所に風丸が入り、風丸がいた場所に土門、そしてマックスがいた場所に一之瀬が入った。

 

 染岡と豪炎寺が相手のFWを見つめるが、特に染岡は闘志を燃やしていた。

 

飛鳥『後半戦でやる事は『パスのカット』と『マーク』ね』

「!」

 

 飛鳥が後半戦の指示を出した。

 

飛鳥「特にMFはスピードとテクニックのある子を中心にして、カットとマークをしてもらうから」

鬼道「自分の思い通りにならないプレイをさせる事で、相手の集中をそぐ作戦ですか…」

飛鳥「そんな所かな」

染岡「けど…そんなの雷門らしくは…」

飛鳥「まあ、そうなんだけど染岡くん。君も分かってるでしょ?」

染岡「!?」

 

 染岡が飛鳥を見た。

 

飛鳥「イプシロンのポテンシャルは君らよりもはるかに上。これが負けることが許されない試合だったら、自分たちのプライドやこだわりを捨ててでも戦わなきゃいけない。違うかい?」

 

 飛鳥の言葉に染岡は視線をそらして、何も言えなかった。

 

飛鳥「悔しいだろう。そうしなきゃいけない事に」

春奈「コーチ…」

飛鳥「そうならないようにするためにも、この試合で沢山の事を学んで帰るんだ。戦い方も、イプシロンの事も」

「!」

 

 飛鳥が周りを見渡した。

 

飛鳥「今は試合で学ぶ。これが終わったら…もうそんな思いをしない為にも特訓して力をつけろ。これが指示だ」

染岡「……」

 

 染岡が俯くと、円堂が声をかけた。

 

円堂「染岡」

染岡「!」

円堂「まだ試合は終わってない。学びながら最後まであきらめずに勝つぞ!」

 

 円堂の言葉に皆が口角を上げた。

 

染岡「そうだな…!」

豪炎寺「……」

 

飛鳥「自分たちのこだわりや、正々堂々と戦う事は大事だが、それ以上に勝負は勝たなきゃいけない。この試合、ベストを尽くせ!」

「はい!」

 

 

染岡(やってやる…! 今よりも…誰よりも!!)

 

 そしてホイッスルが鳴ると後半戦が始まった。イプシロンボールからである。

 

マキュア「このままゴールを決める!」

 

 マキュアにボールが渡ってドリブルをすると豪炎寺が立ちはだかった。。

 

マキュア「邪魔! どいて!!」

 

 マキュアがそう言い放つと、豪炎寺は本当にどいた。

 

マキュア「本当にどく奴が…」

 

 その時、後ろにいた一之瀬がボールを奪った。

 

一之瀬「ボールは貰うよ」

マキュア「……!!」

 

 

つづく

 

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