イナズマイレブン2 エイリアクライシス!?   作:ダシマ

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第70話「雷門イレブンの新たなる課題!」

 

 

 勝負はイプシロンの勝利で終わった。

 

飛鳥「さて、反省会と行こうか」

 

 試合が終わって、飛鳥達は定例の反省会を行った。

 

飛鳥「何か言いたい事はあるかい?」

「……」

 

 選手たちは飛鳥をじっと見ていた。そう、飛鳥のあの下手な芝居は一体何だったんだと。

 

飛鳥「分かるぜ。オレが一番反省しろと言いたいんだろ」

目金「いえ、あの下手な芝居は一体何なんですか」

飛鳥「ああ。イプシロンのケツをぶったたいただけよ」

夏未「ケッ…下品です!」

秋「あははは…」

 

 お嬢様の夏未は「ケツ」という言葉に頬を染めた。

 

飛鳥「まあ、それを抜いたとしてもだ。実際にイプシロンと戦ってみてどうだった?」

「それは…」

 

 飛鳥の言葉に選手たちはどう説明しようか考えていた。

 

飛鳥「ジェミニとはまた違うでしょ」

鬼道「そうですね…。とにかくパワーが圧倒的でした」

飛鳥「そうだね。円堂くんが特にそうでしょ」

円堂「!」

 

 飛鳥が円堂を見つめた。

 

飛鳥「試合終盤で隆一郎から必殺シュートを受けた時点で、完全に押されてたでしょ」

円堂「そ、そうですね…。とにかくシュートの威力が…」

鬼道「そしてダメ押しの合体技…。完全に完敗です」

飛鳥「まあ、オレがあいつらに助け舟を出したから、完敗ではないかな」

 

 飛鳥がイプシロンの方を見ると、デザーム以外の選手はばつが悪そうにしていた。

 

飛鳥「まあ、一言でいうなら今度はパワーが足りない。特に必殺技ね」

「!」

飛鳥「今後はパワーを重点的にあげようと思うんだけど、練習メニューはまた伝えるから、今はしっかり休んでね」

「はいっ!」

 

 こうして反省会は終了し、飛鳥はイプシロンの所にやってきた。

 

デザーム「すまぬ飛鳥…。お前に余計な手間をかけさせてしまった…」

飛鳥「別にいいよ。オレがあんなことしなくてもお前の一喝で皆目を覚まして、似たような結果になってたさ」

 

 飛鳥がイプシロンメンバーを見つめると、皆ばつが悪そうにしていた。

 

飛鳥「さて、直さなきゃいけない点は…もうオレが言わなくても分かるな?」

「はい…」

マキュア「飛鳥…」

 

 マキュアが前に出た。

 

飛鳥「何だいマキ」

マキュア「…マキの事、嫌いになった?」

飛鳥「嫌いにはなってないよ」

「!」

 

 飛鳥がそう言うと、皆が嫌な予感になった。

 

飛鳥「嫌いにはね…」

マキュア「嫌いに「は」って何!? 嫌いにはってぇ!!」

 

 飛鳥の言葉にマキュアが涙目になって迫った。

 

飛鳥「でもね…」

「!」

飛鳥「後半のあの連携の崩れっぷりは、ちょっとね…」

マキュア「うえぇえええええええええええええええん」

 

 飛鳥の言葉にマキュアが泣き崩れた。クリプトもちょっと涙目になって、モールは静かに目を閉じた。

 

飛鳥「ジェミニでもああならんかったよ…」

マキュア「もうやめてぇええええええええええええええええ」

モール「飛鳥さん。しわよせこっちにくるんでやめてください…」

飛鳥「大丈夫。そんな事やろうもんなら、今度は確実に負けるしそれに…」

 

 飛鳥が困惑した。

 

飛鳥「…雷門のマネージャーたちに怒られるからね」

 

*********************

 

 こうして最終日前夜。送別会が行われたわけだが…。

 

マキュア「なんでー!!」

レアン「あんな醜態さらして、よく飛鳥と一緒のテーブルで食べれると思ったわね」

クララ「反省して頂戴」

 

 誰が飛鳥と同じテーブルで食事をするかという問題で、完全にマスターランクの女子たちが独占していた。

 

栗松「コーチも色々大変でやんす…」

壁山「そうっスね…」

 

 壁山たちは1年生で食事をとっていた。

 

ヒロト「本当にうちに来てくれてありがとう。円堂くん」

円堂「イプシロンとサッカーが出来てよかったよ」

 

 円堂は初日と同じようにヒロト、デザームと食事をとっていた。

 

デザーム「試合には勝ったが、完全な勝利ではない」

円堂「……」

デザーム「今度は生まれ変わったイプシロンで引き続き雷門イレブンに勝負を挑もう!」

円堂「ああ! こっちももっともっと強くなって絶対に勝つ!!」

 

 円堂とデザームは仲良くなって、飛鳥は一安心した。

 

 ところが数十分後…。

 

レアン「ところでまだジェミニが東京にいるの?」

飛鳥「雷門中の修復が終わるまではな…」

 

 飛鳥達が東京に帰るという事で、レアン達は一緒に入れないことに対する不満を抱いていた。

 

ポニトナ「お仕事大変でしょう」

飛鳥「まあ、ジェミニも手伝ってくれるから助かってるよ。理夢や希望には秘書業をしてもらってるし」

 

 飛鳥がほかの女子に頼っていることを話すと、空気が止まった。

 

レアン「ひ、秘書…」

クララ「それはどういう事かしら…?」

 

 一気に嫉妬のオーラを話すマスターランク女子。

 

少林寺・宍戸「ひぃぃぃぃ~!!!」

壁山「な、なんか嫌な予感がするっす…」

栗松「でやんす…」

目金「漫画でよく見る修羅場展開…。まさか生で見れるなんて…!」

春奈「そんな事言ってる場合じゃないですよ…!!」

 

 だが、飛鳥は全く動じなかった。

 

飛鳥「安心しな。2人とも真面目にやってるよ」

リオーネ「そういう問題じゃありません」

レアン「やっぱり納得いかない! どうしてジェミニばっかり!!」

飛鳥「学校壊したのあいつらで、オレはその教育係だから」

 

 飛鳥がきっぱり言い放った。

 

ポニトナ「ふふっ。ちゃんと仕事してるならひとまずはいいでしょう」

 

 ポニトナは冷静に言い放つと、飛鳥はポニトナを見つめた。

 

ポニトナ「それなら私はいつでも代われるように準備しておきましょうか」

飛鳥「穂香…」

 

 リームとパンドラはとってもプレッシャーを感じていると、モールは無言で彼女たちに同情した。

 

***********************

 

 そして翌朝…。

 

円堂「お世話になりました」

瞳子「ええ」

 

 雷門イレブンは東京に帰ろうとしていて、施設の前でエイリア学園の面々に見送りされていた。

 

ヒロト「機会があれば一緒にサッカーしよう。円堂くん」

円堂「ああ! でもその前にイプシロンを倒さないとな」

デザーム「我々は逃げも隠れもせん! いつでもかかってくるがいい!」

 

 と、円堂はデザームやヒロトと試合の約束をしていた。

 

飛鳥「さて、オレ達はもう帰るけど、ちゃんと真面目にやるんだぜ」

 

 飛鳥がエイリア学園のメンバーにそう声をかけるが、皆悲しそうにしていた。

 

飛鳥「…そんな顔するなよ。またいつか会えるさ」

マキュア「それもそうだけど…」

飛鳥「……」

 

 マキュアがジェミニストームをにらみつけた。

 

マキュア「やっぱりジェミニだけ一緒にいられるの納得できない!!」

クリプト「ぶっ潰す…」

飛鳥「潰すな」

 

 マキュアが喚くと、ジェミニストームは罰が悪そうに視線をそらした。

 

飛鳥「ヒロト。頼んだぜ」

ヒロト「は、はい…」

バーン「いや、飛鳥さん! なんでグランだけなんですか!!」

ガゼル「そうですよ」

飛鳥「いや、だってお前らはさぁ…」

 

 バーンとガゼルの問いに飛鳥は何か根に持ったように返答した。

 

バーン「分かったよ!! ちゃんと杏たちを纏めればいいんだろ!」

ガゼル「…全く、誰のせいだと思ってるんですか」

飛鳥「おう。お前らちゃんと晴矢と風介がやってるか見張っといてくれ」

「は、はい…」

瞳子「さて、そろそろ行くわよ」

「ちょいちょいちょいちょいちょいちょい」

 

 瞳子が自分も行こうとしていたので、皆がツッコミを入れた。

 

瞳子「引率者は必要でしょう?」

飛鳥「すみません。間に合ってますので、こいつらの傍にいてやってください」

瞳子「飛鳥も私がいないと不安でしょう?」

飛鳥「もうそんな年じゃないですよ…」

瞳子「あなたはまだ子供なのよ!? ちゃんと大人に頼りなさい!」

飛鳥「こいつらはオレよりも年下だから、猶更いてやってください!!」

 

 するとポニトナが瞳子を取り押さえた。

 

ポニトナ「飛鳥さん。瞳子姉さんは私が取り押さえておきますので」

飛鳥「ありがとう穂香。流石だぜ」

 

 飛鳥がポニトナだけ褒めたので、ほかの女子たちも瞳子をがっちりガードした。

 

飛鳥「お、おう…。お前らもありがとな…」

瞳子「離しなさい!! こんな事していいと思ってるの!?」

飛鳥(鬼瓦刑事からお前も大変だなって前に言われたんだけど、これが原因だったんだ…)

 

 以前鬼瓦に取り押さえられた時の事を思い出した飛鳥だったが、取り調べが終わった直後に鬼瓦から疲れ切った顔でそういわれた時の事を思い出した。

 

 そんなこんなで飛鳥達を乗せたイナズマキャラバンは旅立ち、愛媛を後にした。

 

「行っちゃった…」

 

 イナズマキャラバンが完全に見えなくなり、エイリア女子たちが元気なさそうにしていた。

 

デザーム「さて、イプシロンの戦士たちよ!」

「!」

デザーム「落ち込んでいる暇はないぞ! 雷門イレブンとの再戦に向けて特訓だ!!」

一部メンバー「えええ…」

 

 その時だった。

 

マキュア「やるわよ。やるの!!」

クリプト「ぶっ潰す…」

モール「…諦めなさい」

 

 そう言ってイプシロンは再戦に向けて訓練をし直すのだった。

 

ヒロト「…あれ? ところでルルは?」

「え?」

 

**********************

 

 イナズマキャラバン・2号車

 

飛鳥「まあ、あいつらも元気そうで何よりだったんだけど…」

 

 飛鳥が口元をひきつらせながらそう言った。というのも…。

 

クィール「ついてきたッポ!」

「ルル~~~~~~~~~!!!!?」

 

 なんという事だろう。ルルがついてきてしまったのだ…。

 

飛鳥「もう今更引き返すのも面倒だし、相談するか…」

 

 今頃マキュアたちはすごく騒いでいて、この後すごく面倒なことになるだろうと、飛鳥は肩を落とすのだった。

 

 

つづく

 

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