イナズマイレブン2 エイリアクライシス!?   作:ダシマ

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第72話「いざ大阪へ」

 

 

 大阪遠征当日。雷門イレブンは1号車、エイリア学園組は2号車に乗って、大阪まで向かっていった。

 

クィール「新幹線の方が早いッポ」

飛鳥「そう思うだろう。でも荷物とかあるから車の方が楽なんよ」

 

 2号車で飛鳥とクィールが隣同士で座っていた。これを見たらマキュアたちは怒り狂うだろう。

 

レーゼ「なんて言うかもうやりたい放題…」

クィール「そんなの特権だッポ」

飛鳥「ルル。分かってるとは思うけど、もうマスターもセカンドもないからな?」

クィール「承知だッポ」

 

 そんな会話をする一方で、1号車では1年生たちがはしゃいでいて、先輩たちに怒られていた。

 

 そんな中、豪炎寺は前のイプシロン戦の事を思い出していた。自身のシュートがデザームに簡単に止められてしまい、ストライカーとして機能していないことを飛鳥に指摘され、危機感を覚えていた。

 

「どうしたんだよ豪炎寺」

 

 隣にいた円堂が声をかけてきた。

 

豪炎寺「円堂…」

円堂「ナニワ修練場ってどんなところなのかな」

豪炎寺「?」

円堂「イナビカリ修練場と同じくらい、いや…それ以上にすげーのかな?」

 

 そう言って前向きな姿勢を見せる円堂を見て、豪炎寺の気持ちが少し安らいだ。

 

豪炎寺「……」

円堂「…豪炎寺?」

 

 豪炎寺の様子を見て円堂は異変に気付いて名前を呼んだが、豪炎寺はふっと笑った。

 

豪炎寺「…いいや。お前は本当に変わらないと思ってな」

円堂「変わらないって…」

豪炎寺「こっちの話だ。とにかく大阪に着いたら、イプシロンに勝つことだけを考えよう」

円堂「豪炎寺…」

 

 豪炎寺の様子を見て、円堂も何かを察したのか何も言わないことにした。

 

**********************

 

 そして大阪にたどり着いたが…。

 

円堂「こ、ここは…?」

 

 イナズマキャラバンが下りた場所は遊園地『ナニワランド』だった。

 

飛鳥「実はナニワ修練場ね。このナニワランドの中にあるんだ」

「ええーっ!!?」

 

 飛鳥の言葉に皆が驚いた。

 

飛鳥「さ、ついといで」

 

 そういって飛鳥が先頭になって皆が歩き出した。

 

壁山「なんだか楽しそうっす…」

栗松「練習がひと段落したら、遊べないでやんすかねぇ…」

宍戸「そうだといいけどなぁ…」

 

 1年生たちは遊びたそうにしていたが、前を歩いていた豪炎寺が何やらピリピリしていたので、あまり大声では言えなかった。

 

半田「…豪炎寺の奴、どうしたんだ?」

鬼道「すぐに分かる」

半田「え?」

 

 そしてナニワ修練場の近くまで来たが、何やら喧嘩が起きていた。

 

飛鳥「なんだ?」

春奈「喧嘩ですか?」

 

 10数人の女の子たちと、黒服の男たちが言い争っていた。

 

壁山「も、ももも! もしかして喧嘩っすか?!」

少林寺「さっき音無さんが言っただろ…」

宍戸「大変だぁ~!!」

飛鳥「落ち着いて。あの黒服の人たちは吉良財閥の人たちだよ」

「え?」

 

 そういって飛鳥が黒服の人たちに近づくと、クィールもついていった。

 

飛鳥「どうかされましたか?」

「あっ! 一丈字様!」

「一丈字様ぁ?」

 

 飛鳥が顔を出すなり、黒服が驚き、女の子たちのリーダー格は悪態をついていた。

 

黒服「それが…」

 

 黒服が事情を説明した。

 

飛鳥「成程…」

「けど、うちらかてこの中掃除したねんで!! 使わせてくれたってえーやろ!!」

「せやせや!!」

「とっても広すぎて、めちゃくちゃ大変やったんやで!!」

 

 経緯はこの通りである。ある日女の子達がナニワ修練場を発見して、そのまま中に入って掃除などをして秘密基地として使っていたのを、突然吉良財閥がやってきて女の子たちを追い出したのだ。何の見返りもなしに追い返すのはおかしいと女の子たちは騒いでいたのだ。

 

少林寺「不法侵入で訴えられないだけ、有難いと思った方がいいと思うけどなぁ」

春奈「確かに…」

「やかましいわ! このチビ!!」

少林寺「チ、チビィ!?」

 

 そう怒鳴るのはまたもリーダー格である浦部リカ。見た目は水色の髪のガングロギャルだが、中身は絵にかいたような関西人だった。

 

リカ「とにかくタダで帰そうってのは納得がいかへん!!」

飛鳥「……」

 

 リカたちの言い分に飛鳥は困った顔をしていたが、

 

飛鳥「…掃除をされてた証明とかってできます?」

「そういうやろうと思って、ちゃーんと用意したで!」

 

 そういってメンバーの一人が証拠の資料を飛鳥に手渡した。

 

飛鳥「確かにウソはついてなさそうですね…」

リカ「ていうかあんた誰なん!? いきなり現れてきて!!」

 

 リカの言葉にジェミニストームが困惑したが、クィールが不機嫌そうにした。

 

飛鳥「あ、吉良財閥の者です」

リカ「吉良財閥ぅ?」

「き、吉良財閥ってまさか…」

 

 リカのチームメイトの御堂玲華が反応した。

 

飛鳥「あ、そのまさかです」

クィール「良い根性してるッポ」

飛鳥「お前は黙ってろ」

 

 クィールが余計なことを言いそうだったので、飛鳥が止めた。

 

リカ「吉良財閥だがなんだか知らんけど、とにかくうちらをどかしたいんやったら、それなりの見返りは貰わんとあかんわ!」

クィール「現行犯で訴えるっポ」

飛鳥「訴えはしないけど、親御さんを挟んで話し合う必要が…」

リカ「ちょ、親出すの卑怯やで!!」

 

 飛鳥とクィールの発言にリカが慌てだした。

 

リカ「いや、ちょい待ってーや。ホンマにアレやねんって。あんた達が本当に吉良財閥の関係者やったら、あの中の事も分かっとうやろ?」

飛鳥「ええ。もしかしてこのメンバーだけで掃除されたんですか?」

「せやで」

「1日じゃ無理やったわ…」

 

 女の子たちの言い分を聞いた飛鳥はふと考えた。

 

飛鳥「うーん…」

円堂「コーチ?」

 

 すると飛鳥がリカたちを見た。

 

飛鳥「言いたい事は良く分かった」

リカ「何してくれるん?」

飛鳥「条件付きになるけど、これからもこの修練場使っていいよ」

「!!?」

 

 

 

つづく

 

 

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