前回までのあらすじ
イプシロンの再戦に向けて、大阪のナニワ修練場で特訓することになった円堂たち。ところが、修練場前でギャルたちが吉良財閥の黒服たちと揉めていて、飛鳥が仲裁に入った…。
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「条件付きってなんやねん」
飛鳥の提示にリカがそうツッコミを入れた。
「い、一丈字様!!」
飛鳥「掃除をしてくれたことに関しては噓をついてなさそうですので」
リカ「で、条件付きってなんや?」
飛鳥「君たちの分の入館証を作りたいんだ」
「入館証?」
飛鳥「元々ナニワ修練場は吉良財閥が所有してる建物だし、危ないからあまり一般の人は入れなくないんだ。これ以上無断で入られると警備の人たちも仕事が増えて大変だからね。今後はこの修練場を使う時は入館証を持って入ってね。失くしたら再発行するから」
飛鳥の言葉にリカたちも驚いた。
飛鳥「これでいいかな?」
リカ「……」
クィール「これ以上は負けないっポ。負ければ…」
クィールがそう言い切る前に、リカはふっと笑った。
リカ「あんた、なかなか話分かるやん」
飛鳥「……」
リカの言葉に飛鳥が反応すると、雷門イレブンも困惑しながら見つめていた。
飛鳥「まあ、今からは我々が使うから」
リカ「使うって…」
飛鳥「そう。強化合宿って奴かね」
するとリカたちは円堂たちに気づいた。
リカ「あっ!! 雷門中や!!」
「ホンマや!! 雷門中!!」
「全然気づかんかった!!」
リカたちのマイペースぶりに円堂たちは困惑した。
染岡「な、なんなんだこいつら…」
マックス「今時の女の子って感じだよね…」
影野「だけど存在感がある…」
リカ「ら、雷門中って事は…」
雷門中がいる事が分かり、リカが胸を高鳴らせながらある人物を探していた。そしてすぐにある人物を見つけた。
「…え?」
その人物とは、一之瀬一哉だった。
リカ「おったわ…うちの王子様~♡♡♡」
リカの言葉に雷門イレブンが驚いた。
栗松「お、王子様ぁ!?」
春奈「まあ、確かに王子様と言われれば、そのような気も…」
一之瀬「え? え?」
一之瀬は何が何だかわからなかった。
飛鳥「大ファンなの?」
玲華「あー…。此間のFFで一之瀬くんを映像で見て、ひとめぼれしたんですわ」
万里「惚れっぽいからすぐに冷める思うとったんですけど、今回はガチですね…」
飛鳥「あー…」
飛鳥はリカと一之瀬を見て困惑していた。
リカ「これはもう何かの運命や…」
一之瀬「ごめんなさい」
リカ「いや、振るの早っ!!!」
一之瀬が即座に謝ったので、リカが突っ込んだ。
玲華「あー振られてもうたかー」
万里「そりゃそうやろな。なんでもアメリカの天才プレーヤーやもんな。リカには勿体ないわ」
リカ「やかましいわそこ!!」
玲華と万里の茶々にリカが突っ込むと、豪炎寺は苛立ち始め、飛鳥がそれを感知した。
飛鳥「まあ、そう言う事だから…」
リカ「ちょい待ち。それやったらうちらと勝負や」
「はぁ?」
リカの言葉に皆が驚いた。
リカ「うちらもあのへんてこりんな機械でめちゃくちゃ強くなったんやで」
玲華「あ、うちらもサッカーチームなんですよ」
「サッカーチーム?」
目金「ただのギャル集団にしか…」
リカ「いいか? うちらのチームは…」
目金の言葉をさえぎってリカがチーム紹介をした。
玲華「cute!」
リカ「chic!」
万里「cool!」
「大阪CCC(トリプルシー)!!」
と、3人同時に決めポーズをしながら言い放った。
飛鳥「なんか癖強そうだなぁ…」
リカ「いや、あんたが一番強いで。そういう事言うとる奴が一番癖強いって相場は決まっとんねん。うん」
飛鳥の言葉にリカがツッコミを入れた。
リカ「そういう訳や雷門イレブン! うちらと勝負せぇ! それでうちらが勝ったら…」
飛鳥「勝ったら?」
飛鳥の言葉にリカがモジモジした。
リカ「ダーリンのサインください♡」
リカの発言に飛鳥と大阪CCCのメンバーがずっこけた。吉本新喜劇ばりにずっこけた。
宍戸「テレビで見たことある!!」
壁山「本物の新喜劇見たいッス!!」
春奈「ていうかコーチ…」
クィール「飛鳥は大阪出身っポ」
「そうだったの!!?」
クィールの言葉に皆が驚いた。
リカ「あ、あんた同郷だったんかいな…」
飛鳥「まあね…。まあ、勝負なんだけどちょっと待ってくれないかな」
リカ「何や? 負けるのが怖いんか?」
染岡「何だと!?」
飛鳥「いや、豪炎寺くんが早くナニワ地下修練場で練習したそうにしてるから…」
豪炎寺「オレは構いませんよ」
飛鳥「え、いいの?」
飛鳥が豪炎寺の方を見た。
円堂「豪炎寺…」
豪炎寺「…イプシロンの事ばかりに気を取られてばかりだったから、コーチはあえてオレの名前を出したんだろう」
豪炎寺が飛鳥を見ると、飛鳥はそのまま豪炎寺を見た。
飛鳥「そんなに慌てなくてもイプシロンは逃げないよ」
リカ「これはアレやな。そんなこと言うとるけど、結局気になってうちらを全然見ないパターンやで」
飛鳥「で、最終的にうちらを見ろ…って、ダメだ。完全に関西のノリになってしまってる」
同郷だからなのか、完全に意気投合している飛鳥と大阪CCC。結果的に豪炎寺のOKも出たので、ナニワランドの中にあるサッカー場を急遽貸し切って、試合をすることになった。
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飛鳥「あ、そういや実況どうしよう」
試合を始めようとする飛鳥が突如実況の話をした。
春奈「あ、そういえば今日角馬さんいないんですよね…。色々あって」
飛鳥「かといって、お父さんがいるわけでもないしな…」
リカ「実況なんておらんでもいっしょやん。ちゃっちゃとやろか」
リカの言葉に飛鳥が嫌な予感がした。
「それは聞き捨てなりませんな。お嬢さん」
どこからか声がしたので、飛鳥達がある方向を見ると、そこには角間王将がいた。
飛鳥「…お仕事はどうされたんですか?」
王将「丁度休憩に入って、どうしようか迷っていたところ君たちを見かけたんだ。さて、試合を始めようじゃないか」
リカ「いや、なんであんたがしきっとんねん!!」
ボケとツッコミだらけの中、雷門イレブンと大阪CCCの試合が始まろうとしていた…。
つづく