イナズマイレブン2 エイリアクライシス!?   作:ダシマ

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第75話「ナニワ修練場!」

 

 前回までのあらすじ

 

 大阪CCCとのエキシビションマッチに勝利し、いよいよナニワ修練場での特訓に入ろうかと思われたその時、リカの母親が現れて飛鳥の顔を見ては慄然としていた。

 

****

 

リカママ「笑子…?」

飛鳥「え?」

 

 リカママは飛鳥の顔を見るなり、慄然としていた。

 

リカ「え、オカンどないしたん? エミコって誰やねん」

飛鳥「……」

 

 飛鳥はリカママの様子がおかしかったので、超能力で探ってみると、するとリカママが学生時代の笑子と遭遇していたことが判明し、飛鳥も驚いていた。すると…

 

飛鳥「…リュウジ。円堂くん達を連れて先に行っててくれ」

レーゼ「え!?」

飛鳥「…ちょっとこの人と話をしなきゃいけねぇんだ。頼む」

レーゼ「わ、分かりました…」

 

 そう言ってレーゼは雷門イレブンとエイリアメンバーを誘導した。

 

リカ「ちょ、ちょい待ちぃ! アンタとオカンって…」

万里「リカ!」

玲華「ちょっとは空気読んだり!」

 

 リカが空気を読まずに突っかかるが、チームメイトに止められてそのまま連行されていった。飛鳥とリカママ2人だけになった。

 

飛鳥「…母のお知合いですか?」

リカママ「…せや。君、飛鳥くんやろ。笑子の…息子の」

 

 リカママの目から涙があふれていると、飛鳥は俯いた。

 

飛鳥「ええ。神楽笑子の息子です」

 

 するとリカママは飛鳥を抱きしめた。

 

飛鳥「!」

リカママ「…今日まで生きててくれてありがとうなぁ。おばちゃんめっちゃ嬉しいわ…!」

 

 リカママの言葉に飛鳥は驚いていたが、恐らく母親と親交が深かったのだろうとリカママに申し訳なさそうにしていた。そしてリカママは飛鳥から離れた。

 

リカママ「…ほんで、ここには何しに来たん?」

飛鳥「それがですね…」

 

 飛鳥が気まずそうに事情を説明した…。

 

*************

 

 ガンッ!!!

 

リカママ「飛鳥くん。雷門中のみんな。うちのバカ娘が迷惑かけてゴメンなぁ」

 

 事情を知ったリカママがすぐさまリカに拳骨して皆に謝罪した。飛鳥達は何とも言えない顔をしていた。

 

リカ「ぶつことないやんか!!」

リカママ「やかましい!! アンタも謝らんかい!! 小遣いなしにすんで!!!」

リカ「う…ご、ごめんなさい…」

飛鳥「まあ、修練場を勝手に使った事は本当はアウトなんですけど、こんなでっかい所を一生懸命掃除してくれたんで、もうええですわ…」

 

 リカママの圧が凄すぎてもうそろそろ止めないとリカが死ぬと思ったのか、飛鳥が苦笑いした。

 

飛鳥「さて、そろそろ選手たちを待たせてるんで、私達はもう行きます」

リカママ「そうかいな…。ここにはどれくらいおるん?」

飛鳥「まあ、数日はいますけど…」

リカママ「それやったら連絡先交換しよ! おばちゃん力になるで!」

 

 そう言ってリカママは飛鳥に強引に連絡先を交換した。

 

リカ「オカン! いい年して何年下の男口説こうとしとんねん!!」

リカママ「ちゃうし、アンタに男の女の何が分かるんや!」

飛鳥「あー…。死んだ母の知り合いなんですよ」

 

 飛鳥の言葉に皆が驚いた。

 

飛鳥「生前母が世話になったみたいなんですわ…」

リカ「……」

飛鳥「だから心配いりませんよ」

 

 飛鳥が苦笑いすると、リカも流石に申し訳なさそうにしていた。

 

リカ「す、すまん…」

飛鳥「いやあ、空気を重くしたのはこっちなんで気にしなくて大丈夫ですよ。もし母が生きてたら、いらん事言うなって私が拳骨されてたかもしれないですね。さて、そんな事よりも修練場に行こう! それでは、私達はもう行きます」

リカママ「うちの娘がバカやっとったらまた言うてな」

リカ「オカン!!!」

 

 こうして修練場にたどり着いたのだが、修練場の器具のコーディングが何やら可愛らしくなっていた。

 

飛鳥「な、なんかコーディングされてる…」

玲華「すんません。調子に乗ってコーディングしてしまいました…」

飛鳥「まあ、使えたらいいんですけどね…」

 

 リカ以外のCCCメンバーはすっかり大人しくなっていた。

 

目金「なんかどこにでもある普通のスポーツ器具のように見えますが…」

 

 目金がそう言うと飛鳥は困惑した。

 

リカ「ふふん。そう思うやろ? まあでもアンタ体力なさそうやから、どうせすぐにバテると思うで」

目金「バ、バカにしないでください! 僕だって雷門イレブンの一員ですよ!?」

飛鳥「目金くん。それ死亡フラグ…」

目金「やってやろうじゃ~ないですかぁ!!」

 

 そう言って目金はランニングマシンの上に乗った。

 

飛鳥「おいおい…」

クィール「まあ、やりたければ勝手にやらせればいいッポ」

リカ「ほな早速いくでー。甲子!」

 

 甲子が機械を動かすと、いきなり物凄いスピードで走らされる目金。

 

目金「ちょ! いきなり飛ばし過ぎじゃないですかぁ!?」

リカ「それでまだレベル1やでー。気張りやー」

飛鳥「やめといた方が良かったのに…」

 

 飛鳥がそう呟くと、本当にまずかったことが判明して目金は青ざめた。

 

目金「ちょ、もう無理ぃ!! 止めてくださいぃ!!」

半田「はえーよ!!」

土門「もうちょっと頑張れよ!!」

 

 すぐにバテ始めたので半田と土門がツッコミを入れた。

 

リカ「舐めてかかった罰や。もっとスピードあげぇ」

飛鳥「お、おい!」

 

 甲子が更にレベルを上げていくと、坂になったりでこぼこになったりしていた。雷門イレブンはそれを見て驚き、目金は半泣き状態だった。

 

飛鳥「…あそこまで行けるなら結構大したもんだけどな」

目金「止めてください~!!」

飛鳥「あ、そういやもうそろそろ走るだけじゃなくなるから気を付け…」

 

 飛鳥がそう言いかけた次の瞬間、障害物が目金の足元にめがけて飛び、見事に的中して目金は吹き飛ばされた。

 

飛鳥「あちゃー…」

 

 飛鳥とリカ、甲子が駆け寄った。

 

飛鳥「大丈夫かい。目金くん」

目金「うううう…」

リカ「見かけで判断すると痛い目に遭うっちゅうことを分かって帰りやぁ!」

 

 目金のプライドがズタボロになった。

 

飛鳥「にしても、きちんと動いてるようで何よりだよ…」

クィール「飛鳥も久しぶりにやってみるッポ」

飛鳥「え? オレ?」

 

 クィールに言われて飛鳥は苦笑いした。

 

飛鳥「いいけど、オレも数年ぶりだから最後まで行けるか分かんないよ?」

クィール「それでもいいッポ。飛鳥が走ってる所を見たいッポ」

 

 クィールの言葉に飛鳥は苦笑いした。

 

円堂「オレも見たいです!!」

飛鳥「円堂くん…」

 

 雷門イレブンも同じ気持ちで、速く練習したそうにしていた豪炎寺も手本を見せて欲しいとばかりに飛鳥を見ていた。

 

飛鳥「…そっか。じゃあちょっと着替えてくるわ。流石に私服のままじゃアレだからな」

 

 そして飛鳥が私服のジャージに着替えた。

 

飛鳥「ルル。手本を見せたいからレベル1から頼んだぜ」

クィール「分かったッポ」

 

 そう言ってクィールはレベル1から始めた。すると目金が苦戦していたランニングマシンに対して飛鳥は余裕そうにしていた。

 

飛鳥「うん、練習してた時の感覚が戻ってきた…」

 

 そう言って飛鳥は正面を向いて走った。

 

飛鳥「慣れてきたから次のレベルにしてくれ!」

クィール「ポ!」

 

 クィールがレベルを上げると傾いたり波になったりしていたが、すっかり慣れ切っていた。

 

飛鳥「いざとなったらジャンプを使うのもいいよ!」

 

 飛鳥がそう説明しながら走ると、円堂たちは驚いていた。

 

飛鳥「よし、次!」

クィール「ポ!」

 

 次のレベルになると、目金が脱落した障害物ゾーンになったが、飛鳥は軽々とかわす。

 

飛鳥「この辺はもう障害物がいつ飛んでくるのか予測しておくんだ。次!」

 

 そんなこんなで最高レベルまで達した。もう色々無茶苦茶な感じになっていたが、飛鳥は好戦的な笑みを浮かべて難なくクリアしていった。それを見て殆どの選手が絶句していた。

 

リカ「う、うちらもあそこまで行かへんかったで…」

レーゼ「めっちゃ強いだろ…。あの人…」

 

 そして飛鳥が立ち止まって吹き飛ばされそうになった次の瞬間、バク転して見事に着地した。

 

飛鳥「うん。案外まだ行けるもんだな…」

クィール「思った通りだッポ」

 

 汗だくになっていたものの、ランニングマシンを難なくこなした飛鳥を見て、円堂たちは改めてマスターランクの恐ろしさを痛感するのだった…。

 

 

つづく

 

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