イナズマイレブン2 エイリアクライシス!?   作:ダシマ

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第76話「悩めるストライカー」

 

 飛鳥の諸注意と設備の説明が一通り終わると、ナニワ修練場での特訓が始まった。

 

風丸「イナビカリ修練場とはまた違うな…」

 

 風丸が飛鳥と目金が行ったランニングマシンでトレーニングを始める。するとレベルがあがって、障害物が風丸の両足首に当たってそのまま倒れた。

 

飛鳥「気を抜いてるとすぐに落とされるよ。集中!」

風丸「は、はいっ!」

 

 そして豪炎寺はシュートの練習をしていた。ゴールネットの前にはボールをはじくロボットが設置されており、シュートを打てばパンチングではねかえすというものだった。

 

豪炎寺「……」

 

 この時豪炎寺はシュートを決める事もそうだが、ロボットを破壊するほどのパワーを求めていた。そして一人黙々と特訓をしていた。

 

 MFとDFは大規模なランニングマシンで走っていて、飛鳥とクィールがコーチングをしていた。

 

鬼道「攻守の切り替えを速くするんだ! フォーメーションも崩すなよ!」

 

 ランニングマシンが逆方向に作動すると、木暮、壁山、栗松が対応しきれず転倒し、そのままドミノ崩しとなって鬼道以外が転倒した。

 

飛鳥「まあ、反応の速さやスタミナは個人差があるからな…」

クィール「そんなノロノロしてたらルル達には勝てないッポ?」

「っ!!」

 

 クィールが煽ると鬼道たちが反応した。

 

飛鳥「もう一度だ!」

「はいっ!!」

 

 

 

 円堂は安定しない足場からシューティングマシーンから放たれるボールを受け止める訓練をしていた。

 

円堂「もう1本!」

 

****

 

 暫くして…。

 

「集合!」

 

 飛鳥が号令をかけると、雷門イレブンとジェミニストームが集結した。集結した彼らの目の前に大量のたこ焼き、お好み焼き、串カツといった大阪名物のフードがずらりと並んでいた。

 

飛鳥「大阪ギャルズのみんなから差し入れ貰ったよ」

「おおーっ!!」

リカママ「しっかり食べや!!」

「ありがとうございます!」

「いただきまーす!!」

 

 と、雷門イレブンとジェミニストームが食事にありついたが、案の定取り合いになっていた。それを見て飛鳥は困惑していたが、ある事に気づいた。

 

飛鳥「…あれ? そういや豪炎寺くんがいないな。ちょっと呼びに行ってこよう」

 

 飛鳥はシュートの練習場に向かうと、円堂も豪炎寺がいない事に気づいた。

 

練習場に向かうと、そこには息を切らしている豪炎寺がいて、ゴールネットの周りには無数のサッカーボールがあった。そんな様子を見て飛鳥は前に進んだ。

 

飛鳥「随分煮詰まってるようだね」

豪炎寺「!」

 

 飛鳥の言葉に豪炎寺が反応した。

 

飛鳥「治からゴールを割るのはそう簡単じゃない。そう言ったけど、ちょっと肩に力が入り過ぎだよ」

 

 飛鳥の言葉に豪炎寺が俯いた。

 

飛鳥「いったん休憩だ。栄養をつけないとケガにつながる。行こう」

豪炎寺「…分かりました」

 

 飛鳥が豪炎寺を連れていこうとするのを見て、円堂は何も言わずに一足先に皆の所に戻った。

 

 皆の所に戻ったが、沢山あったご馳走は全て選手たちに食べつくされてしまった。その光景を見た飛鳥はあっけに取られていた。

 

秋「ご、ごめんなさい。皆全部食べちゃいました…」

リカ「このデブが特に食っとったで」

壁山「デ、デブだなんて失礼っスね!」

栗松「あの気迫は試合で出すでやんすよ」

宍戸「そうそう」

 

 取り合っていた所は目にしていたので、ある程度想定していた飛鳥は苦笑いした。

 

飛鳥「仕方ない…。豪炎寺くんだけ食べさせない訳にもいかないから、上でなんか買ってくるか…」

クィール「ルルが取っておいたッポ」

 

 クィールがお好み焼きやたこ焼きを1パックずつ差し出した。

 

飛鳥「ルル」

クィール「そこのお前も食べるッポ」

 

 飛鳥はクィールをじっと見つめた。手柄を横取りしたんじゃないかと疑いかけたが、クィールを信じることにした。

 

飛鳥「そっか。ありがとうルル」

 

 そう言って飛鳥はルルの頭をなでると、ルルはメチャクチャ嬉しそうにしていた。パンドラとリームは苦笑いしていた。

 

飛鳥「豪炎寺くん。食おうぜ」

豪炎寺「…はい」

 

 飛鳥と豪炎寺は遅れて食事をとったが、ルルも待っていたのか一緒に食べた。

 

***

 

 そして午後も特訓に励んでいて、飛鳥が様子を見て回っていたが、円堂が声をかけてきた。

 

円堂「コーチ!」

飛鳥「ん?」

 

 飛鳥が円堂の方を振り向いた。

 

飛鳥「どうかしたの?」

円堂「…豪炎寺、何かあったんですか?」

 

 円堂の問いに飛鳥は口角を下げた。

 

飛鳥「自分の納得がいく結果が出せてないみたい」

円堂「えっ…」

飛鳥「此間のイプシロン戦で、パワー不足を痛感したみたいでさ。結構焦ってるね」

円堂「そ、そうだったんですか…」

 

 円堂の言葉に飛鳥は横を見る。

 

飛鳥「まあ、一旦気の済むまでやらせてあげて。そこでまた煮詰まってたらオレがフォローに回るから」

円堂「わ、分かりました…」

 

 そう言って円堂が去っていった。

 

 豪炎寺は染岡と共にシュートの練習をしていたが、染岡が休憩している中豪炎寺はずっと続けていて、染岡も心配していた。

 

染岡「…なぁ。ちょっと休まねぇか」

豪炎寺「すまない。もうちょっとだけやらせてくれないか…」

 

 豪炎寺はそう言ってまた練習を続けると、染岡は困惑していた。

 

****

 

 回数を重ねる事につれ、慣れてきた雷門イレブンとジェミニストームは遂に最大レベルをクリアする事が出来た。

 

円堂「みんなクリアできたみたいだな!」

風丸「ああ。これでイプシロンとも戦える筈だ!」

豪炎寺「……」

 

 厳しい課題をクリアして自信もついた円堂たちだったが、豪炎寺だけ浮かない顔をしていた。

 

円堂「豪炎寺…」

 

 それに気づいた円堂と染岡も心配そうに見つめていた。

 

飛鳥「皆、クリアできたみたいだね」

 

 飛鳥とクィールが現れた。

 

円堂「コーチ!」

 

 円堂が声をかけると飛鳥は豪炎寺を見つめた。

 

飛鳥「…豪炎寺くんは、まだ納得のいく結果は出せてないみたいだね」

 

 飛鳥の言葉に豪炎寺は何も言わずに俯くと、飛鳥はある事を考えた。

 

飛鳥「それだったら、今度は応用と行こうかな」

「え?」

飛鳥「ついてきて」

 

 

 そう言って飛鳥は円堂たちをとある場所に連れて行くのだった…。

 

 

 

つづく

 

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