前回までのあらすじ
打倒イプシロンに向けて大阪のナニワランドにある『ナニワ地下修練場』で特訓する事になった雷門イレブンとジェミニストーム。
一通りトレーニングの課題はクリアできたものの、豪炎寺はまだ納得のいく結果が出せずにいた。それを見た飛鳥は雷門イレブンをとある場所に連れていく事にする。
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飛鳥を先頭に雷門イレブンと関係者はとあるエレベータの前に立っていた。
リカ「あ、そこ止まっとって行けへんかったんよ」
飛鳥「まあ、ここは本当に関係者以外入れないからね。にしても…」
飛鳥がリモコンを取り出すと、エレベータが作動し、扉が開いた。
飛鳥「さあ、入って」
そう言って全員が乗り込む。
円堂「どこに行くんですか?」
飛鳥「見てのお楽しみさ」
リカ「勿体ぶりよるなー」
飛鳥「まあ、説明するよりも直接見て貰った方が分かるでしょ?」
そして扉が開いた。全員出て通路から下を見下ろすとサッカーグラウンドがあった。
リカ「何や。ただのサッカーグラウンドやんけ」
飛鳥「ただのサッカーグラウンドじゃないんだな。ついてきて」
飛鳥を先頭にまた移動して下に降りると、大きな機械の前に立った。
鬼道「それは一体なんですか?」
飛鳥「簡単に言えばダミーのエイリア学園と戦える機械。と、言おうかな」
円堂「ダミーの!?」
飛鳥「見てて」
飛鳥が機械を操作すると、フィールド上にジェミニストームのメンバーが全員現れた。
リカ「うおっ!! テレビで見た連中が出てきおったわ!」
豪炎寺「……!」
鬼道「という事は…」
飛鳥「そう。作戦実行前にはなるけど、ダミーのイプシロンと戦う事も出来るよ。やってみる?」
豪炎寺「お願いします!」
豪炎寺が力強く返事すると、円堂や染岡が驚いた。顔には出さないものの、結構焦っているのが分かった。
飛鳥「OK。それじゃメンバーは…」
リカ「うちも出たい!」
リカが割って入ると、飛鳥達が呆気にとられた。
目金「で、出たいって…」
飛鳥「でも1人余るんだよなぁ…」
リカ「じゃああんたうちと代わってや」
目金「僕ですか!?」
リカが目金に交代するように注文を付けてきた。
リカ「そのイプシロンとかっていう奴ら、めっちゃ強いんやろ?」
飛鳥「まあね」
リカ「うちは優しいから代わってやる言うとんねん」
目金「……」
正直バカにされてる気がするが、イプシロンの強さは1度確認しており、正直戦力にならないと思っていた。
目金「しょ、しょうがないですね。そこまで言うのなら代わってあげましょう! 僕は優しいですからね!」
飛鳥「…まあ、試合自体は何度でも出来るから、次出ればいいだけだしね」
飛鳥の言葉に壁山、宍戸、栗松、少林寺が頷いた。
秋「でもユニフォームが…」
リカ「ああ。それやったら予備だった奴貰っとるから、安心しぃや」
春奈「いつの間に!!?」
そんなこんなで目金に代わり、リカがメンバー入りした。背番号は27番である。
飛鳥「あ、そういや実況っているかな?」
リカ「練習やろ? いらへんいらへん」
「いや、練習どいえど、実況なくして試合は盛り上がりませんぞ!」
角馬王将と角巣が現れたが、角巣は困惑していた。
塔子「スミス!!」
飛鳥「か、角馬さん…」
リカ「あんた、どうやって…」
王将「実況をするという事で入れて貰いました!」
リカ「何やねんそれ!!」
王将「さあさあ。私に構わず試合を始めてください!」
飛鳥「は、はい…」
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飛鳥が機械を操作してイプシロンのメンバーを呼び出した。
スタメン(雷門)
FW: 染岡 豪炎寺
MF:一之瀬 鬼道
少林寺 マックス
DF:風丸 栗松
壁山 土門
GK: 円堂
ベンチ:リカ、塔子、半田、宍戸、影野
スタメン(イプシロン)
FW ゼル マキュア
MF スオーム クリプト
メトロン ファドラ
DF モール ケンビル
ネイソン タイタン
GK デザーム
リカ「って、ベンチかいな!」
塔子「文句言わない! 豪炎寺がメインなんだから!」
王将「さあ! 雷門イレブンとダミーイプシロンとの試合が始まろうとしています! 実況は私! 角馬王将がお送りいたします!」
リカ「…あのおっちゃん。仕事どないしたん?」
王将「今日はオフです!!」
飛鳥「準備はいいか!?」
円堂「はい!」
飛鳥「よし、それじゃ始め!」
飛鳥が開始ボタンを押すと、試合が始まった。
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イプシロンボールで試合が始まると、マキュアが瞬時に染岡と豪炎寺と抜き去り、必殺技を仕掛ける。
マキュア「メテオシャワー!!」
マキュアが空高く飛び上がり、ボールを下に蹴ると流星群が雷門のMF陣に襲い掛かった。
鬼道・一之瀬・マックス「うわああああああああっ!!!」
リカ「ダーリン!!!」
鬼道たちが倒れ伏す中、マキュアは平然と立ち上がりゼルにパスを出した。
飛鳥「来るぞ!!」
ベンチに戻ってきた飛鳥が声をかけると、壁山と土門が即座に反応した。
ゼル「ガニメテ…プロトン!!」
両手から念力を放ちボールを浮かび上がらせ、そのままゴールネットへとボールを放った。
土門「させるかよ!!」
壁山「通さないっス!!」
土門と壁山がブロックしようとしたが、弾き飛ばされた。
飛鳥「……」
王将「ゼルの必殺シュートがディフェンス陣を弾き飛ばし、円堂へと襲い掛かるー!!!」
そして円堂は体をひねらせて右手を心臓に当てた。そして天高くつきだすと金色の魔人が出てきた。
円堂「マジン・ザ・ハンド!!!」
円堂が右手をまっすぐに突き出してゼルのボールを止めた。
王将「止めたー!!!! 円堂がゼルのシュートを止めたぞー!!!」
春奈「やったぁ!!」
秋「特訓の成果ね!」
飛鳥「……」
秋と春奈が喜ぶも、飛鳥は浮かない表情をしていた。
リカ「…どうかしたん?」
飛鳥「いや、土門くんと壁山くんが2人がかりでブロックしてたけど、1人ずつシュートブロックしても良かったんじゃないかなと思ってね」
クィール「まだまだだッポ」
飛鳥とクィールの言葉に秋たちは改めてマスターランクチームだと思い知るのだった…。
飛鳥「でもまあ、確かに特訓の成果は出てるな。あとは…」
飛鳥はそう呟いて、豪炎寺を見つめるのだった。
つづく