前回までのあらすじ
練習していたらSPフィクサーズという総理大臣直轄のボディーガードで構成されたサッカーチームと練習試合をする事になった。果たして…。
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染岡「ドラゴン…クラッシュ!!」
染岡がシュート技「ドラゴンクラッシュ」を決めた。ドラゴンクラッシュとは、シュートを撃ったときに青い竜が出てきてそのままゴールに突っ込んでいくシュートだ。
「セーフティプロテクト!!」
SPフィクサーズのGK・鉄壁 堅が必殺技を繰り出した。ちなみにこの必殺技は警察が持っている壁を何枚も並べて飛んできたボールをはじき返すというものだった。
鉄壁「ぐわああああああああ!!!」
しかし、染岡のシュート力はそれを上回り、突破された。
「ゴール!!! 染岡が点数を決めたー!!!」
と、雷門中サッカー部の試合をいつも実況している男子生徒・角馬圭太がアナウンスした。
飛鳥「…どなた?」
角馬「あ、小生は雷門サッカー部の試合の実況を担当させていただいている角馬圭太です! お見知りおきを!!」
飛鳥「…あ、はい。宜しく」
ごく自然かつ当たり前のように実況をしていたので、飛鳥も流石に驚いていた。ちなみに父親はフットボール・フロンティア全国大会で実況をしており、一家揃って実況をしている。
春奈「そういう家系なのかな…」
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あっという間に試合が終わった。勝負は12-0で雷門イレブンの勝ち。
「そ、そんな…」
「我々が一点も取れないなんて…」
と、SPフィクサーズは冗談抜きで悔しがっていた。それもそうだ。日本一のチームとはいえ、総理大臣直轄のボディーガードが揃いにも揃って中学生相手に12点も取られたなんて恥ずかしくて言える筈がない。監督的ポジションにいた財前総理大臣もこの結果に顔をしかめていた。
春奈「練習の成果がちゃんと出てて、私達は良いですけど…」
夏未「総理大臣を守るチームがこんな結果を出したらね…」
秋「アハハハハ…」
雷門サッカー部のマネージャー達も困惑していたが、飛鳥はいつも通りだった。
「す、すっげぇ…流石雷門イレブンだ…!」
試合を見ていた傘美野イレブンは素直に感嘆していたが…。
レーゼ「どう思う?」
ゴルレオ「まあ…前よりはマシになったんじゃねぇか? オレ達にはまだ勝てないと思うが」
ジェミニストームの面々はそれなりに雷門イレブンを認めていた。
塔子「ハァ…ハァ…」
塔子は息を切らしていると、円堂が近づいてきた。
円堂「中々強いな! お前ら!」
塔子「…12点も取っといて良く言うよ」
そう言って塔子は拗ねるようにそっぽを向いた。
塔子「一体どんな特訓したの!?」
円堂「え?」
塔子「教えて! こんなにサッカーが強いなんて思ってもなかった!!」
円堂「それは…」
円堂が飛鳥の方を見た。
円堂「オレ達、学校を壊したジェミニストームと戦う為に、一丈字コーチに特訓をつけて貰ってるんだよ。監督をしてる響木監督が最近忙しくて…」
響木正剛。雷門サッカー部の監督であり、40年前に名を轟かせた史上最強の少年サッカーチーム「イナズマイレブン」の元キャプテンだったのだ。
引退後はラーメン屋「雷雷軒」を開き、ラーメンを振舞っていたが、雷門中がFFで優勝してからは、店も有名になり今や大人気店に。お客さんがいっぱい来るため、練習に参加できなくなったのだ。そして飛鳥の事情を知り、素性を調べたうえで、飛鳥にコーチを依頼したのだった。
塔子「そうだったんだ…」
円堂「でもさ。お前の「ザ・タワー」も凄かったぜ! 流石キャプテンやってるだけあって、凄いな!」
塔子「……!」
円堂がにっこり笑うと、塔子が何かを感じ取った。それを見て秋と夏未は嫌な予感がした。
春奈「キャプテンも大概ですよね~」
夏未「な、何でこっちを見るの…////」
秋「そ、そうだよ…/////」
そんな中…。
染岡「これならあのエイリア学園も倒せそうだぜ!」
一之瀬「そうだな!」
SPフィクサーズに大量得点で勝利し、自信を得た染岡たち。礼をした後…。
染岡「ジェミニストームと試合をさせてくれ!」
飛鳥「そう言うと思ったよ」
染岡の言葉に皆が反応した。
ゴルレオ「まあ、あれだけ大量得点すれば勝てると思うだろうが…」
グリンゴ「ズイブントナメラレタモノダ」
と、ジェミニストームは冷ややかな反応だった。
鬼道「オレからもお願いします。今のオレ達の実力を試したいんです」
飛鳥「そっか。分かった。それじゃあお前達!」
「はっ!!」
そう言って雷門中とジェミニストームが2回目の試合をする事になった。塔子はベンチで見学をしていた。
だが、ジェミニストームの実力にはまだまだ及ばず、失点を繰り返していた。
春奈「そ、そんな…」
飛鳥「……」
塔子「ぐ…!!」
塔子が歯ぎしりをしていた。
そんな中、
一之瀬「頼むぞ! 豪炎寺!!」
なんとか一之瀬がボールを奪い、豪炎寺にパスした。
豪炎寺「ファイア…トルネード!!」
そのまま必殺技を繰り出すと、ゴルレオは追いつかずに失点した。
角馬「ゴール!! 豪炎寺が1点目をもぎ取ったー!!」
「やったやったー!!」
角馬のアナウンスで秋と春奈、塔子が喜んだが、飛鳥は険しい顔をしていた。夏未はそれに気づいて何事かと考えていた。
雷門イレブンは豪炎寺が点を決めた事で士気が上がっていた。
円堂「これならいけるぞ!!」
しかし、ハーフタイムで飛鳥はとんでもない指示を出し、円堂達はショックを受けた。
「えっ…」
飛鳥「豪炎寺くん。鬼道くん。一之瀬くん。土門くん。君達はベンチに下がってくれ」
なんと、飛鳥は雷門の主力選手をベンチに下げた。
飛鳥「FWは…」
染岡「ちょっと待てよ! なんで豪炎寺がベンチに下げるんだ!」
半田「鬼道や一之瀬がいなかったら…」
壁山「そうっすよ。土門さんだって…」
と、染岡たちが文句を言ったが、飛鳥は冷徹な表情を浮かべた。
飛鳥「うん。だからだよ」
「!!?」
飛鳥「鬼道くん。オレの言いたいことがわかるかい?」
鬼道「そ、それは…」
飛鳥は静かに目を閉じた。
つづく