イナズマイレブン2 エイリアクライシス!?   作:ダシマ

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第80話「出会えてよかった」

 

 翌日…。

 

飛鳥「さて、昨日も言ったけど、オレも色々やらないといけない事があるので自由時間にします! ナニワランドで遊んできていいよ」

「わーい!!!!!」

飛鳥「というか寧ろ練習禁止だから、ナニワ修練場にはいかないように」

 

 飛鳥が雷門イレブンとジェミニストームを集めて朝会を行っていた。今日は飛鳥が色々用事があるという事で、練習がオフになった。

 

夏未「ただし! 雷門中の生徒は雷門中の生徒としての自覚をもって、行動するように!」

飛鳥「あ、ジェミニストームとルルもな。次やったらオレ達完全に豚箱だから」

 

 夏未の言葉はともかく、飛鳥の言葉に皆どんよりした。

 

春奈「コ、コーチ…」

飛鳥「事実なんだもん」

秋「あはははは…」

 

 春奈が呆れると飛鳥が開き直り、秋が苦笑いした。

 

飛鳥「あ、そうそう。理事長からお小遣い預かってるよ」

夏未「えっ!!?」

 

 飛鳥の言葉に夏未が驚いていた。

 

夏未「そ、そんな話聞いてませんよ!?」

飛鳥「君に渡そうとすると、遠慮するだろうからって」

 

 飛鳥の言葉に夏未が口元をひきつらせた。

 

飛鳥「たまにはこういうのもいいじゃない。何事もバランスよくね」

「流石理事長!!!」

「ヤッフー!!」

夏未「アナタ達! 調子に乗らないの!!」

飛鳥「あ、でもお土産は郵送にした方が良いよ。持ち帰る時が大変だから…」

 

 こうして雷門イレブンとジェミニストームはナニワランドで遊ぶことになりました。

 

SCENE 1:壁山、栗松、宍戸、少林寺

 

栗松「壁山!!」

少林寺「すぐサイフの中身がなくなるぞ!!」

宍戸「全部制覇する気かよ~!!!」

 

 レストランを見るとすぐに行こうとする壁山を3人がかりで止めたり…。

 

SCENE 2:レーゼ、ティアム

 

レーゼ「いやー。遊園地なんて久しぶりだなー」

ティアム「ああ…」

レーゼ「よく遊びよく学べって言うだろ。行こう!」

 

 と、普通に楽しんでいたり…。

 

SCENE 3:鬼道、春奈

 

春奈「豪炎寺さん。心配だね…」

鬼道「ああ。だが、コーチや染岡もああ言っている上に、豪炎寺自身も納得している。オレ達もそれに負けないように成長しなければならない」

 

 鬼道がそう言うと春奈はじーっと鬼道を見つめた。

 

鬼道「な、何だ…」

春奈「…もうこの話は終わり! 今は遊園地を楽しもう!」

鬼道「…ああ。そう言えば時間を作ってやれなかったな」

 

SCENE 4:ギグ、イオ、コラル、ガニメデ

 

イオ「章介!!!」

コラル「すぐに小遣いなくなるぞ!」

ガニメデ「……!」

ギグ「ぬおー! 止めるなぁー!!」

 

 壁山の二の舞になっていた…。

 

 いろんな形で楽しむ雷門イレブンとジェミニストーム。そんな中…。

 

塔子「円堂! 次はあっち行ってみようぜ!」

円堂「いいぞ」

秋「待ってよ! 円堂くん! 塔子さん!」

夏未「全くもう…!」

 

 塔子は円堂を連れまわしていたが、秋と夏未が追いかけていく。そして土門と一之瀬が遠くから見ていた。

 

土門「…行かなくていいのか?」

一之瀬「秋が決めたんじゃ仕方ないよ。でも…」

 

 一之瀬は円堂を見つめた。

 

一之瀬「まだこれで終わった訳じゃないからな」

 

 一之瀬が口角を上げると、リカがじーっと見つめていた。

 

一之瀬「うわあっ!」

土門「いつの間に!」

リカ「ハー…。ダーリンはまるで分かっとらんなあ。こういうのは勢いが大事や! うちが教え込たるわ。ついてき!」

一之瀬「え、ちょ、ちょっとおおおおおおおおおお!!!」

 

 強引に連れていかれる一之瀬を見て土門は呆れた。

 

土門「…まあ、自分がデートしたいだけだろうけど、今回ばかりはリカの言う通りだな。やれやれ」

 

 そしてふと視線を横に向けると、目金と甲子がいて2人で特撮のヒーローショーを見に行こうとしていた。

 

目金「え、一緒に行きたいんですか?」

 

 目金が聞くと甲子が頷いた。

 

目金「仕方ないですねぇ。僕がこの特撮について色々語って…」

 

 目金がそう言うと甲子がズルズルと目金を連れて行った。

 

土門「日本の女子って大人しいって聞いてたけど、そうでもないのかな…?」

 

*****

 

 一方、飛鳥はというとナニワ修練場のとある一室で、パソコンに向かってデスクワークをしていた。

 

 すると扉が開いた。

 

飛鳥「ルル!」

クィール「何してるッポ?」

飛鳥「豪炎寺くんの遠征の手続きをしてたんだよ。で、この後は治たちとテレビ通話」

クィール「ふーん」

飛鳥「遊んできていいんだぜ」

クィール「飛鳥と一緒にいる方が楽しいッポ」

飛鳥「ありがとう」

クィール「ジュースやご飯を買ってきたから一緒に食べるッポ」

飛鳥「ありがとう。オレも買ってきてたんだけど…一緒に食べようぜ」

クィール「好きッポ!!」

飛鳥「…お、おう」

クィール「そこもありがとうだッポ」

飛鳥「……」

 

 と、飛鳥とクィールは2人で会話をしていた。

 

 そして遂に会話の時間となった。

 

飛鳥「お疲れ」

『おお、飛鳥…』

「飛鳥!!」

「飛鳥―!!!」

 

 モニターに治がうつったが、すぐにマキ達エイリア女子の影に隠れた。

 

飛鳥「…元気そうで何よりだ」

クィール「全くだッポ」

マキュア「アンタ!! 飛鳥に変な事してないわよね!?」

クィール「してないッポ―」

 

 そう言ってクィールは煽るように飛鳥の膝の上に座った。

 

マキュア「マキ、あいつキライ!!」

飛鳥「オレ?」

マキュア「そんな訳ないでしょうが!!」

モール「話が進まないから…」

 

 と、デザームたちと談笑した。

 

飛鳥「ダミーのイプシロンと試合させたんだけど、結果は引き分け。治、お前からまだゴールが割れなくて豪炎寺くんが結構煮詰まってたよ」

デザーム「そうか…。で、どうするつもりなのだ?」

飛鳥「沖縄にうちの施設があったろう。そこで特訓させる」

「!?」

 

 飛鳥の言葉にデザームが驚いた。

 

デザーム「ほう…。それはどういう理由でだ?」

飛鳥「まあ、他のメンバーと一緒だと色々セーブしないといけないだろ? でも、豪炎寺くんの力を引き出そうとしたらちょっとペースを上げた方がいいと思ったんだ。それに、この修練場って屋内だから、煮詰まってる状態でこんな場所でいつまでも練習させたらメンタルもやられるしね」

 

 飛鳥がそう言うと、マキュア達が驚いていた。

 

ポニトナ「私も賛成ですわ」

マキュア「本当に分かってんの…?」

ポニトナ「勿論よ?」

クララ「寧ろあなたは分かっているのかしら?」

飛鳥「そこまでにしな。まあ、そういう訳だから次イプシロンに挑むときは、豪炎寺くん次第かな」

デザーム「フハハハハハッ! 面白くなってきたぞお!!」

 

 デザームが急に叫ぶと、他の皆がうるさそうにしていた。

 

飛鳥「そういやそっちはどんな感じ?」

デザーム「勿論こちらも打倒雷門イレブンに向けて特訓をしている所だ…」

ゼル「虎彦たちも真面目に練習させています」

飛鳥「あんま無茶させんなよ?」

 

 イプシロンのバラバラぶりを見て飛鳥は心配していた。

 

マキュア「もしあいつらが駄目でも、その分マキがカバーすればいいもん!」

飛鳥「まあ、仲良くな」

クィール「そういえばこれからどうするッポ?」

飛鳥「まあ、一旦東京に帰って、豪炎寺くんは飛行機で沖縄だな」

マキュア「って!! よくよく考えたらアンタはいい加減帰ってきなさいよ!!」

クララ「一人だけなんて不公平だわ」

 

 すると飛鳥もクィールがここにいる理由を思い出した。

 

飛鳥「いっけね。すっかり忘れてた…」

クィール「まだ試合に出てないから続投だッポ?」

飛鳥「結局手続きとしてはどうなったんだろうな…」

 

 その時、また誰か現れた。

 

飛鳥「…鬼瓦さん!」

鬼瓦「よう。コーチとして色々頑張ってるみたいだな」

飛鳥「ゴメン。一旦切るわ」

鬼瓦「ああ。そのままで構わん。ただ、お前に頼みがあってな…」

飛鳥「頼み…?」

 

***********************

 

 夕方。

 

飛鳥「楽しかった?」

「はい!」

 

 ナニワランドのエントランスゲート。雷門イレブンとジェミニストームを集めてまた集会を行った。飛鳥はふと豪炎寺を見ると、豪炎寺もどこか満足したようにしていた。

 

飛鳥(楽しめたようだな…)

 

 飛鳥は静かに目を閉じた。

 

飛鳥「よし、それじゃ帰るぞ! 明日早いからしっかり睡眠を取るように!」

「はーい!」

 

 その夜…。

 

 宿で皆が就寝する中、円堂は眠れずにいた。そして隣にいる豪炎寺を見つめた。

 

円堂(豪炎寺…)

 

 送り出そうとはしていたが、やはり豪炎寺の事が心配だったのだ。しかし、もう豪炎寺が遠征に行くと決めた以上はもう余計な事は言わないと、静かに眠りについた。

 

*****

 

「ありがとうございます。お見送りもして頂いて…」

「かまへんよ」

 

 遂に雷門イレブンとジェミニストームが東京に帰る日が来た。ナニワランドの駐車場で大阪ギャルズが見送りに来ていたのだ…。

 

リカ「ダ~リ~ン」

 

 リカが一之瀬にネコナデして抱き着いた。一之瀬は困っている。

 

リカ「釣り落とそうとする魚は大きいわ~。やっぱりうちにせえへ~ん?」

一之瀬「ご、ごめんね…」

リカ「ガーン!」

玲華「当たり前やろ」

万里「ホンマに最後まで迷惑かけて…」

リカ「ちょ、そこまで言わんでもええやんか!」

リカママ「何言うとんねんこのアホ娘!」

 

 ガンッ!!

 

リカ「最後の最後までこんなオチかいな~…」

 

 リカが頭を押さえると、雷門イレブンとジェミニストームが苦笑いした。すると飛鳥が一之瀬に合図を送った。

 

一之瀬「…リカ」

リカ「?」

一之瀬「本当にありがとう。あと、練習試合で貸したユニフォーム。記念にあげるからこれからもサッカー頑張ってね」

リカ「やっぱ好き~~~~~~~~~~」

 

 リカが涙目でまた一之瀬に迫ろうとすると今度は大勢のメンバーでリカを止めた。

 

玲華「ホンマにありがとうな一之瀬くん!」

万里「リカはあとでしばいとくから!!」

一之瀬「あははは…」

 

 一之瀬が苦笑いしながら飛鳥の方を見ると、飛鳥も苦笑いしてOKサインを立てた。

 ちなみに甲子も貰って、背番号は目金と同じ12番だった。

 

春奈「い、いつの間に…」

飛鳥「まあ、記念に」

目金「僕と同じユニフォームを着て、これからもサッカー頑張ってくださいね!」

「お前が頑張れ!!」

飛鳥「君にも頑張ってほしいから、練習メニュー増やすね」

目金「やめてくださいよぉ~~~~!!!!」

 

 目金が情けない声を出すと笑いが生まれた。そして飛鳥とリカママが見つめる。

 

リカママ「ほなな。飛鳥くん」

飛鳥「ええ。本当にお世話になりました」

 

 飛鳥が一礼した。

 

飛鳥「…えっと、おばちゃん」

リカママ「なんや?」

 

 飛鳥がリカママを見つめた。

 

飛鳥「今回の旅で、あなた方に会えて本当に良かった」

リカママ「!」

飛鳥「父と母の事を少しだけですが知れましたし、改めてこの家族と仲間達が私にとってかけがえのないものだと認識出来ました。本当にありがとうございました」

 

 飛鳥がまた一礼すると、リカママは泣きじゃくった。

 

リカママ(笑子…伝造…見とるか…? アンタ達の息子はこんなにも立派になったんやで…!!)

 

 すると一部の大阪ギャルズのメンバーももらい泣きして、飛鳥は困惑していた。

 

飛鳥「…あと、先日はしめっぽい空気にして本当にすいませんでした」

玲華「いや、もうそれはええんですよ!!」

万里「これからも応援してますんで!!」

「また大阪に遊びに来てください!! 待ってますんで!!」

 

 玲華たちの叫びに飛鳥は苦笑いした。

 

飛鳥「さあ、もうそろそろ行こう! お世話になりました!」

雷門イレブン・ジェミニストーム「お世話になりました!!!」

 

 こうして飛鳥達の大阪の旅は終わった。

 

 しかし…

 

「ぐすっ…ぐすっ…」

飛鳥「あの…。もう泣くのやめてくれないかな…。すっごい恥ずかしいんだけど…」

レーゼ「無理ですよぉ!!」

ゴルレオ「オレ、ジェミニストームで良かった…!」

ギグ「オレも…」

イオ「オレも…」

リーム・パンドラ「……」

クィール「これはもう続投不可避だッポ」

飛鳥「……」

 

 ちなみに東京に帰ってクィールがこの話をマキュア達にしたら…

 

レアン「私達も入ってるわよね!?」

マキュア「マキも入れてぇー!!!!」

飛鳥「……」

 

 飛鳥はしばらく顔を合わせたくなかったという…。

 

瞳子「あと、ルルは即刻愛媛に帰ってきなさい。手続きを済ませたわ」

クィール「ポ~~~~~~~!!!!」

 

 

 

つづく

 

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