イナズマイレブン2 エイリアクライシス!?   作:ダシマ

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第7章 陽花戸編
第81話「青いゴッドハンド」


 

 

 東京に帰ってきた雷門イレブンとジェミニストーム。

 

 ルルはマジで愛媛に強制送還となった。

 

ルル「ポ~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!」

飛鳥「あいつらに宜しくなー」

ジェミニストーム「……」

 

 車に乗せられるルルに対して淡々としている飛鳥にジェミニストームは困惑していた。

 

****

 

 そして…豪炎寺も沖縄へ旅立つことになり、空港で皆が見送っていた。

 

壁山「沖縄っスか…暑いの苦手っス…」

半田「まあ、今暑いから練習には持って来いかな?」

 

 半田が適当な事を言う中、円堂と染岡は前に出て豪炎寺に話しかけた。

 

円堂「豪炎寺…」

豪炎寺「迷惑をかけるが、必ず強くなって帰って来る」

染岡「寧ろ強くなってくるまで雷門に戻って来るな」

 

 染岡の言葉に1年生達が怯えるも豪炎寺はフッと笑った。

 

豪炎寺「そっちこそオレがいなくなって弱くなったって言わせるなよ」

染岡「勿論だ。お前が帰ったら即刻特訓だ!」

円堂「そうだな!」

飛鳥「まあまあ。落ち着いて2人とも」

 

 滅茶苦茶やる気になっている円堂と染岡を飛鳥は冷静にさせる。

 

飛鳥「豪炎寺くん…」

豪炎寺「コーチ。ご迷惑をおかけしますが、宜しくお願いします」

飛鳥「ああ。練習メニューはまた後で送るから、そっちについたら連絡して頂戴」

豪炎寺「分かりました。それじゃみんな。行ってくる」

「行ってらっしゃい!!」

 

 こうして豪炎寺は沖縄行きの飛行機に乗って行った…。

 

飛鳥「さて、オレ達も行こう…」

「本物の円堂さんだぁ…」

飛鳥「…ん?」

 

 円堂の名前を呟く少年がいる事に気づいた飛鳥が振り向くと、茶髪の少年が柱に隠れて円堂をじっと見ていた。だが、円堂の顔を見るなり乙女のようにときめいている。

 

円堂「どうしました?」

飛鳥「あそこ…」

円堂「え?」

「は、はわわあっ!!」

 

 円堂が少年の方を見ると、少年はそのまま逃げ出してしまった。そして他のメンバーも少年の存在に気づいた。

 

染岡「何だあいつ…」

壁山「もしかして、キャプテンのファンっすかねぇ…」

飛鳥「陽花戸中の子だね」

 

 飛鳥がそう呟くと皆が飛鳥を見た。

 

円堂「知ってるんですか!?」

鬼道「…フットボール・フロンティアにそんな名前の学校は聞いた事ないですが」

飛鳥「ああ。フットボール・フロンティアには出れてないみたいなんだけどね」

春奈「それならどうして?」

飛鳥「エイリアにいた頃、全国各地のサッカー部を調べてた時に、陽花戸中の事も調べてたんだよ」

鬼道「何かあるんですか…?」

飛鳥「いやあ、円堂大介の母校だから何かあるんじゃないかって思ってさ…」

円堂「じいちゃんの!?」

 

 祖父の母校だという事が分かって、円堂が叫んだ。

 

夏未「声が大きいわよ!」

円堂「ご、ごめん…」

飛鳥「まあ、結果としては強力な選手もいなかったし、調べてた時に結構バタバタしてたから、結局事なきを得たんだけどね。で、最近になって円堂くんに言おうと思ってたことがあったんだけど、すっかり忘れてた」

円堂「え?」

 

 飛鳥が円堂を見つめる。

 

飛鳥「…陽花戸中に『青いゴッドハンド』を使うGKがいるらしいよ」

「青いゴッドハンド!?」

 

 飛鳥の言葉に皆が驚いた。

 

飛鳥「あくまで噂だから本当かは分かんないけど、陽花戸中の校長先生が円堂大介の親友だから嘘でもなさそうだよ」

円堂「じいちゃんの!?」

夏未「……」

 

 飛鳥の言葉に円堂と夏未が反応したが、円堂は興奮気味に震えているのを見て、飛鳥は察した。

 

飛鳥「…試合、したくなった?」

円堂「はい! 何とか試合できませんかね!」

 

 円堂の言葉に1年生が驚いていたが、一部のメンバーは苦笑いしていた。

 

鬼道「…円堂らしいな」

マックス「そうだね」

 

 いつも前向きさを失わない円堂に鬼道たちが苦笑いしたが、飛鳥はそれを見てある事を危惧していた。

 

飛鳥「うーん…。電話をかけてみるだけかけてみるか…って、ん?」

 

 飛鳥がある事に気づいた。

 

春奈「コーチ? どうしたんですか?」

飛鳥「悪い。ちょっと…」

 

 飛鳥は少年が走り去った後をたどってみると、何かを落としたみたいだった。そして円堂たちも追いかける。

 

飛鳥「こ、これは…!!」

円堂「どうしたんですか?」

飛鳥「あの子、飛行機のチケットを落としてるぞ!」

「ええーっ!!?」

飛鳥「…幸いにもまだ時間はあるみたいだけどな」

壁山「た、大変っス!」

円堂「早く渡してやらないと!」

飛鳥「そうだな…。手分けして探そう。マネージャーはここにいて。もしかしたらここに戻ってくるかもしれないか…」

 

 その時だった。

 

「全く、何やってんだよ!!」

「チケットだけは失くしたら行かんとあれほど言ったばい!!」

「本当にすみません!!」

 

 さっきの少年と先輩らしき少年2人が現れた。どうやらチケットを探しに来たようだ…。

 

「あっ…」

 

****************

 

「うちの部員がご迷惑をおかけして本当にすみませんでした…」

「気にしないで。誰にでもそういう失敗があるから」

 

 バンダナを巻いた少年が申し訳なさそうに飛鳥達に頭を下げると、飛鳥が苦笑いした。

 

「立向居!」

立向居「は、はい! 本当にすみませんでした!」

 

 立向居と呼ばれる少年は申し訳なさそうに頭を下げた。

 

飛鳥「まあまあ落ち着いて。君たち陽花戸中の子達だよね?」

「え、ええ…。我々の事を…」

円堂「陽花戸中サッカー部にゴッドハンドを使う奴がいるって聞いたんだ! 誰なんだ!?」

立向居「ひゃえっ!!」

 

 円堂が話しかけると、立向居はまた驚いたが先輩達が取り押さえている。

 

円堂「え…?」

「…すみません。あいつです」

 

 バンダナの少年・戸田雄一郎が困惑しながら立向居を見つめていた。

 

戸田「いくら何でも緊張し過ぎだろ」

立向居「だ、だってぇ…/////」

 

 立向居が妙に女々しいので一部のメンバーが首をかしげていると、戸田・立向居と一緒にいた坊主頭の少年が苦笑いした。

 

「あー。こいつなぁ。立向居勇気って言うて、元々MFやったんやけど、フットボール・フロンティアの円堂くんの活躍を見てGKになったんじゃ」

「ええっ!!?」

「ほんで、ゴッドハンドの練習もしとったんじゃけど、出せるようになってん。あ、ちなみにおいは祭利田我暑衣ばい!」

「ツッコミが追い付かない…」

 

 ゴッドハンドも出せるというのもそうだが、祭利田の名前も中々独特だった。

 

飛鳥「君たちはもしかして遠征でここに来たのかな?」

戸田「え、ええ…。で、今から福岡に帰る所だったんです…」

飛鳥「そっか…」

円堂「オレ、立向居のゴッドハンド見てみたい!」

立向居「ひょええええええっ!!?」

 

 円堂の言葉に立向居は更に緊張していて、皆困惑していた。

 

栗松「完全に乙女でやんす…」

塔子「…北海道で会った吹雪よりナヨナヨしてるなぁ」

秋「こ、こら!」

祭利田「あー。その吹雪がどういう奴か知らんけど、ナヨナヨしとるのは間違いなか」

戸田「円堂くんの大ファンなのはサッカー部みんなが知ってるけど、本人に会ったらどうなるかずっと話をしてたんだ…」

「そしたらチケットをなくす程我を失ったと」

「はははははは!!!」

 

 陽花戸中の皆が大笑いすると、立向居が恥ずかしそうに俯いていた。

 

飛鳥「でも、試合したら凄いんでしょ?」

戸田「ええ。それは保証します。此間の試合は無失点でしたからね」

円堂「そっかあ…。猶更試合してみたくなったなぁ!」

 

 円堂が目を輝かせると、立向居はときめいていた。

 

飛鳥(中々面白い子だなぁ…)

 

 

 

つづく

 

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