第92話
一丈字です。準備が整ったという事で、飛行機へ沖縄に…何ですが、飛行機はSPフィクサーズが手配した専用のプライベートジェット機です。リッチだなあ…。
壁山「ううう…。沖縄に行くの初めてッス…」
栗松「そういえばお前、いつの間にか高い所はもう大丈夫でやんすか?」
壁山「い、言われてみればそうだったッス~~~!!!!」
栗松「抱き着くな!! 気色悪い!!」
…とまあ、選手のみんなも沖縄に行くのは初めてな子が多いので、興奮気味ですね。
夏未「全く…遊びに行くわけじゃないのよ?」
春奈「まあまあ…」
塔子「夏未は逆に肩の力を抜いた方がいいと思うけどなあ」
秋「と、塔子さん!!!」
それはそうと、古株さんが空港にイナズマキャラバンを置いててくれてるんだよな。2台分…。
そして空港にたどり着いた。
「雷門イレブン、沖縄に上陸だぁー!!!」
「おー!!!」
とまあ、何だかんだ言って生の沖縄に生徒たちははしゃいでいて、飛鳥は苦笑いした。
飛鳥「はい、それじゃあ注目!」
「!」
飛鳥が声をかけてきた。
飛鳥「これからの予定について発表するよ。今から港までイナズマキャラバンで移動します。で、ちょっと時間かかるから今のうちにトイレに行くなり、キャラバンで食べる飲み物やお菓子を買ってくるなり準備しといてね」
「はーい!!」
飛鳥「あと、船が出るのが昼だから早く着いたらその時また考えよう」
とまあ、その準備も終わって飛鳥達は移動することとなった。
1号車:雷門イレブン、飛鳥
2号車:ジェミニストーム、関係者
宍戸「壁山お前…」
少林寺「小遣い大丈夫かよ…」
壁山が大量にお菓子を買い込んでて皆呆れていた。
壁山「み、皆で食べるお菓子っすよぉ」
栗松「その割には沖縄限定のものが多いでやんす…」
ちなみにギグも似たような感じだったという。
飛鳥「まあ、食った分働いてもらうとするか…」
そして港までキャラバンで移動したが、沖縄の景色に皆驚いていた。
春奈「本当に本土とは違いますね!」
秋「そうね。シーサーも置いてあるし…」
夏未「もう…2人まで…」
そして港までたどり着いたが…。
飛鳥「思った以上に早くついたなぁ…」
目的地まで1時間弱で到着したが、船の時間までまだ沢山時間があった。
飛鳥「一応待合室は空いてるから、休みたい子は休んでね」
夏未「…どういう事ですか?」
飛鳥「…まあ、円堂くんが練習したそうにしてるからさ」
飛鳥が苦笑いしながら円堂を見ると、円堂が練習したそうにしていた。
円堂「まだ時間あるんですよね?」
飛鳥「2時間はあるね。昼食は向こうで食うとして」
円堂「だったら練習しましょう!!」
飛鳥「そういう事だから自由参加ね」
レーゼ「それはそうと飛鳥さんは外に出て大丈夫なんですか!?」
レーゼの言葉に皆が驚くと、ジェミニストームが思い出したように驚いていた。
飛鳥「ああ。一応道具は持ってきた」
円堂「え、どういう事ですか?」
飛鳥「いやー…実はオレ、結構日焼けしやすいというか、太陽の光や熱を浴びすぎると、肌がボロボロになるんだよ」
飛鳥の言葉に皆が驚いた。
夏未「…もしかして、XP(色素性乾皮症:紫外線や直射日光によって傷ついた遺伝子の損傷を修復する機能が低い病気。ガンになりやすい)ですか?」
飛鳥「それとは違うんだ。氷などで冷やせば日焼けはすぐに元に戻るし、重い病気になる事はないんだ。でも、日焼けした時の姿は結構グロいから、他の皆を怖がらせないように対策はしないといけないんだよ」
飛鳥がそう言うと皆が驚いていた。
飛鳥「だからキャラバンの冷房もいつもより低かったろう。済まなかったね」
円堂「そ、それはいいんですけど、本当に大丈夫なんですか!?」
飛鳥「大丈夫だよ。太陽の光や熱を浴び過ぎなければいいだけの話だから…まあ、後海水も長く浸かってもダメなんだよね」
正直飛鳥と沖縄は相性があまり良くないのだ…。
飛鳥「いや、沖縄じゃなくて肌に良くない環境ね」
とまあ、そんなこんなでトレーニングはきちんと行う事になったが、飛鳥は完全に対策しており、フェイスカバーをしていて、目以外は完全に隠れていた。
春奈「ほ、本当に大丈夫ですか…?」
飛鳥「暑い」
そんな飛鳥に選手たちは困惑気味だった。
土門「あの…本当に無理だけはしないでくださいね?」
飛鳥「ありがとう。正直エアコンの効いた部屋からリモートで練習してる様子を見れたらいいんだけど、直接見た方が指導しやすいから。それに…ここはいつもと違う環境だから猶更だよ。始めてくれる?」
飛鳥の言葉に円堂達は練習を始めた。はじめはいつもと変わらない様子だったが…。
飛鳥「ドリンクとタオルの準備しといてね」
春奈「え?」
飛鳥「いつもより暑い所にいるんだ。スタミナの消耗も速い」
秋「そ、そうですよね!」
と、飛鳥の言葉通り選手たちもちょっと動いただけで汗だくになっていた。
壁山「あ、暑いッス…」
栗松「沖縄…こんなに暑いとは思わなかったでやんす…」
円堂「どうしたんだ! まだそんなに時間は経ってないぞ!」
飛鳥「焦らないで」
「!」
飛鳥が声をかける。
飛鳥「言ったでしょ。いつもと環境が違うって。まずこの暑さになれる事から始めようか」
秋「皆無理しないで水分補給してね!!」
円堂「そうか…。よし! それじゃ少しずつこの環境に慣れていこう!!」
「おう!!」
と、休憩や水分補給をはさみながら練習は続いた…。
染岡「……」
そんな中、染岡はある事を考えていた。
鬼道「…豪炎寺はもう既にこの環境に慣れていそうだな」
染岡「ああ。コーチの話だと自然を相手にトレーニングをしているそうだからな。オレも負けてらんねー!!」
と、練習は続いた。
壁山「よーし…。オレも頑張るッスよ!! とうっ!!」
壁山は思いっきりコーナーキックをしたが、ボールは海の方に飛んでいった。
少林寺「壁山!! どこ蹴ってんだよ!!」
宍戸「あれ!? あそこに人がいるぞ!!」
丁度サーフィンをしようとしていたピンクの髪のサーファーが砂浜を歩いていて、ボールが当たりそうになった。
円堂「危ない!! 避けろ!!」
「……!」
するとサーファーはボールに気付いて、すぐにボールを蹴り返した。だが、ボールは飛鳥の方に飛んでいった。
秋・春奈「きゃああああっ!!」
すると飛鳥がマネージャーの前に立って片手で受け止めた。雷門イレブンはサーファーのキック力と飛鳥のキャッチに驚いていた。
飛鳥(この感触…まさか…)
つづく