第94話
13時。雷門イレブンとジェミニストームは宿泊施設のある島までやってきた。だが、結構山もあった…。
春奈「わー!! テレビでよく見るリゾートみたいです!!」
飛鳥「そうでしょう。まあ、凍結されなくて良かったな…」
吉良星二郎が逮捕されてナニワ修練場やこのリゾートが凍結されたらどうしようか考えていたが、所有者を娘の瞳子に移し替えていた為、事なきを得た。
円堂「コーチ!」
飛鳥「豪炎寺くんでしょ。今はここにはいないよ」
「えっ!!?」
豪炎寺もそうだが、円堂が聞こうとしたことが豪炎寺だと分かった飛鳥にも驚いていた。
土門「どうしていないんですか?」
飛鳥「いやあ…豪炎寺くんには一度話をしたんだけど、もうちょっとだけ待ってくれって」
飛鳥の言葉に皆が言葉を失っていた。
半田「…それ程までに煮詰まってたのか」
飛鳥「まあ、どうせ再会するならもっとドラマティックにしようってオレも乗った」
塔子「アンタが原因かい!!!」
豪炎寺が会わない理由に飛鳥も一枚かんでて、塔子がツッコミを入れた。
飛鳥「だから豪炎寺くんにはね。急げって言っといた」
ジェミニ「う、うわあ…」
飛鳥の言葉を聞いて、ジェミニは口元を引きつった。
栗松「コーチ…結構鬼でやんす…」
壁山「大阪の時も豪炎寺さんに5点取れって言ってたしなぁ…」
飛鳥「まあ、それだけ期待してるって事だな。さて、部屋割りは事前に教えた通りだ。荷物を置いたらまた集合だ!」
そう言って円堂達は荷物を置きに行った。
ちなみに部屋割りは
1号室:円堂・染岡・半田・壁山・少林寺・栗松・宍戸
2号室:風丸・マックス・影野・目金・土門・鬼道・一之瀬
3号室:女子
4号室:ジェミニストーム
5号室:飛鳥
6号室:古株
飛鳥「さて、今回角馬くんは用事だけど…お父さんが来そうだな…」
古株「来るだろうなー」
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そんなこんなで荷物を置いて飛鳥は施設の案内をしていた。
飛鳥「まあ、トレーニングルームとか一通りあるけど、基本的には気候に慣れて貰いたいから、外で練習ね。あと、トレーニング器具は大人がいないと危ないから」
壁山「ほ、本当にお金持ちッスね…」
飛鳥「…まあね」
半田「そういえば昔、ここに来たことあるんですか?」
飛鳥「あるよ。エイリア学園が本格的に発足する前にね…」
そう言って飛鳥は気まずそうにしていると、ジェミニも困惑していた。
半田「…あれ、オレまた聞いたらいけない事聞きました?」
飛鳥「ううん。まあ、女子たちがめっちゃやんちゃだったなって話…」
春奈「コーチのせいですよね?」
飛鳥「1%はね」
と、飛鳥は簡単にあしらったが、ジェミニも気まずそうにしているあたり相当の修羅場があったんだろうなと思った。
飛鳥「あとはあいつら自身と吉良星二郎」
(ホントに何があったんや…)
(あとで聞こう…)
そんなこんなで島の探索に向かった。
飛鳥「まあ、一応コンビニは開けて貰ってるけど、無駄遣いしないように」
半田「コンビニもあるんですか!?」
飛鳥「…今回の合宿に備えて作って貰った。あると便利だし」
「へ、へえ…」
飛鳥「ちなみに深夜には閉まってるから、もし何か必要なものがあったらオレに言ってね」
とまあ、そんなこんなで島の探索や諸注意は続き、終わるころには16時になっていた。
飛鳥「さて、一応諸注意はこれで終わりにするけど、他に何かあるかな」
特になかったので諸注意は終わりにした。
飛鳥「そっか。じゃあ今日はもうゆっくり休んでね。食事はさっきも言ったけどビュッフェ形式で自由に食っていいけど、食べ過ぎないように。特に…」
壁山「ううう…分かってるッスよぉ」
ギク「へへへへへへ…」
飛鳥が壁山とギクを見つめると、壁山は慌てて、ギクは笑ってごまかした。
飛鳥「…まあ、食った分働いてもらうとして、これで解散!!」
「おーい!!」
飛鳥「ん?」
綱海がやってきた。
円堂「綱海!!」
飛鳥「あら…」
綱海「ここかー。お前らの家!」
綱海が普通にやってきてて雷門イレブンは驚いた。
飛鳥「サーフィンでここまで来たの?」
綱海「おうよ!」
円堂「もしかしてサッカーの続きか!?」
綱海「そうしてぇ所だが、昼大海原の話したろ」
飛鳥「…練習試合?」
綱海「そう! オレも入れて貰う事にしたんだ!」
飛鳥「へ、へえ…」
綱海の言葉に飛鳥は困惑していた。
綱海「何だよ。初心者はサッカーやったらいけないってか?」
飛鳥「違うよ。大海原って沖縄でも強豪校だからそういうの厳しいと思ってたんだ」
綱海「あー。むしろ逆だよ。サッカーやりたい奴なら大歓迎って感じだ。つまりノリだよノリ!」
秋「ノリ…」
綱海や大海原の楽観的な姿勢に秋と夏未は困惑し、春奈は苦笑いしていた。
円堂「それはそうと大海原ってそんなに強いんですか?」
飛鳥「うん。フットボール・フロンティアの九州地区の準優勝校だよ。まあ、アクシデントがあってね…」
飛鳥の言葉に皆が嫌な予感がした。
鬼道「まさか白恋の時みたいに影山が…!?」
飛鳥「違う違う。まあ…」
綱海「あー。聞いた話だと地区予選決勝の日に大きな祭りがあってな。監督が大会の事忘れてそっちに行っちゃったんだよ」
「は…?」
綱海の言葉に雷門イレブンもジェミニストームも唖然としていた。
綱海「で、監督がいない大海原は失格っつー事で、本選に出れなかったって訳だ!」
壁山「マ、マジッスか…」
綱海「まあ、こういうのよくある事だしなー」
秋・夏未・春奈・塔子・舞「ありません!!!!」
女子たちに突っ込まれて、綱海はたじろいた。
半田「…監督、やっぱりクビになったのか?」
綱海「あー。確かにその責任は取らされて、一回監督降りたんだけどよ。次に来た監督が滅茶苦茶ノリが悪かったらしくてさ。ノラねぇわ、ああしろこうしろうるせぇわで皆キレて追い出して、連れ戻したんだよ。で、ステーキ奢ってもうその話はお終いだ」
もうここまで来るともう何も言えねぇ…と、皆思った。
綱海「まあ、ちっちゃい事は気にしないのが大海原の信条だ。その監督が悪い!!」
まあ、解決したならいいけど、本当に大丈夫なのかと皆思った。円堂を除いて…。
円堂「コーチ!! 試合したいです!!」
飛鳥「まあ、皆の意見も聞こう。どうする?」
鬼道「監督はともかく、FF地区予選準優勝の実力は見ておきたい」
「あ、うん…」
円堂と鬼道がそう言うなら…という事で承諾した。
綱海「おっしゃ決まりだ! それじゃ明日な!!」
飛鳥「何時?」
綱海「明日また来るぜ! じゃあな!!」
そう言って綱海が去っていった。
飛鳥「こりゃあ結構調子を狂わされそうだなぁ…」
つづく