有名なSSの噛ませゲス提督に転生してしまった俺~寡黙な提督は今日も内心をひた隠す~ 作:霧夢龍人
・・・ということで大変申し訳ありませんでしたぁっ!!!
作者は健全なものを書こうとしていたのですが、私が押し間違えてしまったが故に、R-18の方に区分されてしまいましたぁっ!
大変申し訳ありません!!なんでも、なんでもしますからぁっ!
「今日、新しい提督が来るそうです。」
ザワザワと、どよめきが巻き起こる。
当然です。
提督にあんな仕打ちをうけたのですから。
「そう・・・ですか」
「もう嫌だ・・・嫌だよ・・・私」
「・・・折角・・・提督がいなくなったのに・・・」
駆逐艦の子達や重巡洋艦の人達が言葉を溢す。
あの人達は特に提督達から疎まれていましたから・・・扱いも酷かったのを覚えています。
他の艦の子達も、それほどではないにしろ、暴力は日常的に受けていました。
私だってそうです。
「おい!ふざけんじゃねぇ!」
「大破なんてしやがって・・・」
「おめぇに入渠なんて勿体ねぇ!」
今でも忘れない。
提督が私に言ったことは、私の中で二度と忘れられない出来事になってしまった。
川内さん・・・。
貴女がいればどれだけ良かったか・・・。
初めての出撃・・・まだ練度も低いままだった私を川内さんは助けてくれたんです。
イ級駆逐艦に追い詰められた時も、川内さんは私を守ってくれたんです。
不甲斐なくて・・・でも、練度が低くて弱い私には何も出来ずに・・・それなのに川内さんは私を庇って──いや、やめましょう。
・・・今さら後悔しても遅いんです。
いくら謝っても川内さんは戻らない。
私たちに散々トラウマを植え付けたあの提督はいつの間にか、どこかに消えていました。
ざまぁみろ、なんて言葉よりも。
もう嫌だ。
提督という人間が大嫌いだ。
っていう言葉が先に出る。
幸い、あの提督は私達のことを兵器と罵って、性的な暴力をすることはなかったけど、今度の提督はわからない。
もしかしたら、今までよりも酷くなるかもしれない。
提督が行方不明になるほどの鎮守府に来るような提督が、まともな人だとは思えない。
「私は今から新任の提督を迎えにいきます・・・それまで、部屋で待機して下さい」
だから、私が見極めなきゃ。
───
──
─
鎮守府の門前。
とても良い天気です。
新任の提督が来ることがなければ・・・ですが。
穏やかな自然を掻き消すように、こちらに近付いてくるエンジン音。
あぁ、嫌です。
聞きたくもない。
黒塗りの軍からの車は、私のトラウマでしかない。
なんなのでしょうか?
新手の嫌がらせですか?
私より少し手前に停車した黒塗りの車。
あいにく車の車種というものがわからないので、色で判断するしかないですが、やはり不安で仕方がないです。
ガチャリ、とドアを開けて黒塗りの車から出てくる人影。
怖い。
今すぐにでも吐いてしまいそうです。
あぁ、提督なんて居なくなればいいのに・・・。
新任の提督は、何度かこの鎮守府を見渡し思案顔で俯いている。
集中しているようで、私に気付いていないようですね・・・。
・・・あれ?
この人・・・よく見れば小さい?
少なくとも、今まで提督をしていたあの人よりは大分小さいですね。
それに・・・銀髪?・・・いえ、白髪のようですね。
目は碧色のようですね。
もしかして──女の子・・・ですか?
一度話し掛けて見ましょう。
「あ、あの!お待ちしておりました!・・・」
「む?あ、あぁ」
ビックリした
まさか声まで女の子みたいなんて・・・。
確か送られてきた資料では、新任の提督は男の筈・・・大本営がそんなミスをするとも考えにくいですし・・・やはり、限りなく女の子のような見た目をした男の子に違いはありませんね。
見た目で騙されては駄目ですね。
要警戒です。
「け、軽巡洋艦の大淀と申します!・・・」
「そう・・・か・・・」
自己紹介をしてみたが、この提督はまるで既に知っているかのような・・・哀愁を帯びた目でこちらを覗く。
碧の綺麗な目です。
それには一体何が写ってるんでしょうか?
勲章ですか?昇格ですか?はたまたお金ですか?
こちらを見てくるだけで何もしない。
怖い。
「な、なにか・・・お気に召さないことでもあったでしょうか?・・・」
自分でも声が震えているのがわかる。
いくら見た目が女の子のようとは言え、男です。
何をされるかわからない。
提督だから、命令にも逆らえない。
沈め、と言われたら沈むしかない。
「いや、いい・・・気にするな」
こちらは気にするんです、なんて言葉を呑み込んだ。
まだ何かを考えている・・・何を企んでいる?
こんな場所、来ても意味がない。
貴方は厄介払いされただけ。
私は──艦娘だ。
だから、提督には逆らえない。
だけど、いつか時が来たら貴方に牙を向けるとしよう。
何故なら私は艦娘ですから。