オーカミのためヨッカのため、自分の兄であるライダー王レイジに挑むイチマルだったが、彼の圧倒的な力の前に惨敗。
怒りを買った事もあって酷い暴行に見舞われてしまう中、オーカミがそこへと駆けつける。駆けつけたオーカミの表情は、普段の彼からは想像ができないほど、怒りに満ち溢れていた。
******
「よぉ、ヨッカの弟分、界放リーグで会った時以来だな。約束通りテメェを叩き潰しに来てやったぜ」
「…………」
界放市ジークフリード区にある広大な路地裏。
日向も当たらないこの空間にて、界放市を代表するカードバトラー「三王」の一角を担う「ライダー王」のレイジと、今年の界放リーグジュニアで準優勝を果たし、一躍有名人となった鉄華オーカミが相対する。
「お、オーカミ。なんで、ここに……」
レイジの暴行により、顔や身体に瘤や痣だらけになってしまったイチマルが、オーカミに訊いた。
「ウチの店のFAXから位置情報だけがプリントされた紙が届いてたし、なんかイチマルもいなくなってたから、ちょっと変だと思って」
「あ………」
イチマルは店のFAXに送られた、この場所の位置情報がプリントされた紙の存在を失念していた。あの時は無我夢中だったのだろう。
「ハァッ……ハァッ………ちょっとオーカ、速すぎ、アネゴを置いてかないで」
「あ、やっと来た」
「って、イチマル!?……どうしたのその怪我、腕大丈夫なの!?……え、ライダー王レイジ!?!……えぇ、何がどうなってんの!?!」
そんな折、息を切らしながらも遅れて登場して来たのは、アポローンのもう1人のバイトにして、みんなの姉御、雷雷ミツバ。
現れるなり、この意味深な状況に困惑する。
「アネゴ、イチマルを病院に連れて行ってやって」
「え、そりゃそうするけど………オーカは?」
「オレは、アイツと話がある」
「アイツって、ライダー王レイジの事………!?」
「うん」
オーカミがレイジの方を指差しながら、ミツバにそう告げる。
彼女は直後に、ライダー王レイジから発せられる強者且つ負を連想させる邪悪なオーラを感じ、彼こそが、今のこの状況を作り上げた張本人である事を確信する。
なら、その頼みを承諾するわけにはいかなくて………
「だ、ダメよ。一緒に来なさい」
「行かない。多分大丈夫だから、気にしないで」
「気にするよ!!……センパイに続いてオーカまでいなくなるなんて、私は耐え切れない」
これまではあまり表には出してこなかったが、少なからず、ヨッカの行方がわからなくなった事に対して心配していたミツバ。ここで自分がどこかに行けば、今度はオーカミが自分の前から姿を消してしまうのではないかと、恐れる。
「本当に大丈夫だから、頼む。イチマルを早く病院に連れて行ってくれ」
「ダメ。アンタになんかあったら、ヒメに顔向けできない」
「頼む」
「………」
顔を見れば、流れて来る怒りの感情が抑え切れなくなっているのがよくわかる。
このまま放置して仕舞えば、オーカミはきっと危険な行動に出る。それは彼の姉貴分として、止めなければならないなの事だが…………
「………わかった。でもこれだけは約束して、要が済んだら、必ず電話する事、そうじゃなくても直ぐに戻って来るから」
「うん。ありがとう」
やめろと言っても聞かない事は明白。ミツバは折れ、致し方なくオーカミの頼みを承諾する。
「ほら、行くよイチマル、立てる?」
「オーカミ………」
怪我をし、倒れるイチマルに肩を貸すミツバ。イチマルはされるがままに立ち上がるが、その視線はミツバではなく、オーカミへ向いていて…………
「イチマル、無理するな」
「頼むオーカミ、兄ィを……救ってやってくれ」
「!」
右腕が折られ、身体が瘤や痣だらけになっても尚、イチマルが気に掛けているのは自分ではなく、他の誰か。
「本当は自分でやらないといけないのに、ごめん、ごめんなぁ……オマエを守りたかったはずなのに、オレっちはバカで、間抜けで、ドジだからよ………結局お荷物になっちまって、ごめんなぁぁ……!!」
「イチマル……」
その目からは涙がこぼれ落ちている。自分の弱さを妬み、苦しんでいるのが痛い程伝わって来る。
「大丈夫、後は任せろ」
オーカミがそう返答すると、イチマルは事切れたように気を失い、肩を貸していたミツバがそのまま彼を背負う。
「アネゴ、イチマルの事頼む………アイツは、オレが潰す」
「オーカ………すぐに戻るから、無茶はしないでよ」
込み上げ続けて来る怒り故か「レイジを救って欲しい」と言っていた、イチマルの言葉を無下にするようなオーカミの発言に不安を感じるミツバ。だが、今は信じるしかない。
気を失ったイチマルを重たそうに背負いながら、この場を後にした。
こうして、このジークフリード区の広大な路地裏に、鉄華オーカミと、ライダー王レイジのみが残り………
「感動の茶番劇はもういいのかよ、鉄屑野郎」
「………」
「おぉおぉ、怖い怖い」
オーカミは鋭い剣幕でレイジを睨みつける。
「オマエは、何のためにイチマルを傷つけたんだ」
「おいおい、勘違いしてんじゃねぇぞ。オレも好きでやったわけじゃねぇ、テメェを呼び出そうとしたら、あのゴミが勝手にやって来たってだけの話よ」
「………理由になってないだろ」
「なってんだよ。アイツは生意気な上にオレ様と違って頭の出来が悪い。ゴミはゴミらしく処分しねぇとなぁ………ヒャーハッハッハ!!」
「オマエ……!!」
下劣極まりないレイジの発言に、オーカミは更なる怒りを覚え、その剣幕は鋭さを増し、開いていた拳は硬く、力強く握り締められる。
「潰してやるよ鉄屑野郎、二度とバトスピできねぇようにな。そしてヨッカの奴をさらに絶望させてやる」
「……アニキが今どこにいるのか知ってるのか」
「あぁ、無事とは言い難いがなぁ」
「………」
レイジはヨッカが今どこにいるのかを知っている。元々それを餌にオーカミにバトルをさせる計画であったが、イチマルが傷つけられた事で憤怒している今の様子を見るに、それを使って煽る必要もなかっただろう。
「オレが勝ったら、アニキの居場所を教えてもらう。後、イチマルに謝れ」
「ヒャハ、テメェが勝てたらな」
互いにBパッドを展開し、左腕にセット。そこにデッキを装填し、バトルの準備を終える。
「………バトル、開始だ」
「待ってたぜ、この時をよぉ………滅亡させてやる、迅雷の如くなぁ」
………ゲートオープン、界放!!
弱者を虐め、苦しめる事に快楽を感じる男レイジと、彼に激怒するオーカミ、2人のバトルスピリッツが幕を開ける。
先攻は鉄華オーカミだ。イチマルとヨッカのため、全力でそのターンを進めて行く。
[ターン01]鉄華オーカミ
「メインステップ、バルバトス第1形態を召喚」
ー【ガンダム・バルバトス[第1形態]】LV1(1)BP2000
「召喚時効果でデッキの上から3枚オープン、その中の鉄華団カード1枚を手札に加える………よし、オレは『オルガ・イツカ』のカードを手札に加え、残りは破棄」
オーカミの初手は、相棒であるモビルスピリット「バルバトス」の第1形態。地中からそれが勢い良く飛び出し、姿を見せる。
さらにその召喚時効果により、彼はカードを1枚、新たに加えた。
「ターンエンド」
手札:5
場:【ガンダム・バルバトス[第1形態]】LV1
バースト:【無】
「ヒャハ。バルバトス、悪魔の名を冠するスピリットにしちゃあ貧相なスピリットだな」
「いいから早く来いよ」
「おいおいそう焦んな。折角のバトルだ、もっとゆっくり楽しもうぜ」
第1ターンが終わり、次はどう言った戦術でオーカミを傷みつけようかと考えているレイジのターン。
お目当てだったオーカミが登場し、自分の嫌いな弟であるイチマルが退場したからか、その心にはどこか余裕が生まれている様子。
[ターン02]レイジ
「メインステップ………先ずは創界神ネクサス、アークの秘書・アズを配置」
「紫の創界神……?」
ー【アークの秘書・アズ】LV1
「そうだ。オレのデッキはテメェの鉄屑団と同じ紫属性なんだよ、気が合いそうだな」
「合うわけないだろ」
「釣れねぇな。配置時の神託でデッキトップ3枚をトラッシュに………今回の対象は3枚、よってフルカウントでアズにコア+3」
バトスピが盛んな大都市である界放市。その中でもトップに君臨する三王の1人、ライダー王のレイジの使用する色は紫。
ライダー王であるため、ライダースピリットを使わせれば右に出る者がいない彼だが、それは紫に関しても同じ事が言えて…………
「さらにライダースピリット、仮面ライダー雷をLV1で召喚」
ー【仮面ライダー雷[2]】LV1(1)BP2000
レイジの場に、稲妻型の双剣を手に持つ紫属性のライダースピリット、雷が召喚される。
「召喚時効果で1枚ドロー、アズにコア+1。ターンエンドだ」
手札:4
場:【仮面ライダー雷[2]】LV1
【アークの秘書・アズ】LV2(4)
バースト:【無】
ほとんどのコアを使い切り、レイジはターンをオーカミへと譲る。
[ターン03]鉄華オーカミ
「メインステップ、創界神ネクサス、オルガ・イツカ」
ー【オルガ・イツカ】LV1
「配置時の神託を発揮………オレも全て対象のカード、よってオルガにコア+3」
当然、オーカミの次の手は、前のターンに効果で手札へと加えた「オルガ・イツカ」…………
その効果でトラッシュのカードがさらに肥える。
「1形態のLVを2にアップして、アタックステップ」
「あぁ?」
「行け、1形態、アタックだ」
場にいた1形態のLVを2へと上昇させると、オーカミは早くもアタックの指示。
1形態は背部ののスラスターで低空を飛行する。
「フラッシュタイミングでオルガの【神域】の効果、デッキ上から3枚破棄する事で1枚ドロー」
「ヒャハ、馬鹿が。頭に血が昇って脳死で殴って来やがった………ライフで受けてやる」
〈ライフ5➡︎4〉レイジ
1形態の鉄拳が、レイジのライフバリアに炸裂。それを1つ砕き、オーカミに先制点を齎した。
一見すると、ただ単に頭に血が昇った彼が、早々に考え無しのアタックを行っただけのようにも見えるが、実はそうではなくて…………
「これで次のターン、ライフ減少により増えたコアで、オレはより多くのカードを使える。バトスピ初心者かよ、笑わせるぜ」
「エンドステップ時、バルバトス第1形態の効果を発揮」
「!」
「自分がアタックしていたら、トラッシュからコスト4以下のバルバトスをノーコストで呼ぶ。来い、2体目の1形態!!」
ー【ガンダム・バルバトス[第1形態]】LV1(1)BP2000
「スピリットを増やしただと」
「召喚時効果で3枚オープンし、グレイズ改弍を手札に加え、残りを破棄。ターンエンド」
手札:7
場:【ガンダム・バルバトス[第1形態]】LV1
【ガンダム・バルバトス[第1形態]】LV1
【オルガ・イツカ】LV2(4)
バースト:【無】
1形態が1形態を呼ぶ。オーカミは何も考えずにアタックをしたのではなく、1形態のLV2からの効果を誘発させるためにわざとアタックを行ったのだ。
そのお陰で、オルガの効果を含め、オーカミの手札は7枚と、かなり潤沢になった。彼は今、確かに怒りに満ちた剣幕を見せているが、その判断は至って冷静の一言に尽きる。
「テメェ、まさか手札を増やすためにわざとアタックを」
「オレのデッキはそう言うデッキだからな。いいからその増えたコアとやらでかかって来いよ、何が来てもオレのバルバトスで潰してやる……!!」
「気持ち悪りぃ………」
どんなに怒り狂っていようが、異常なまでの冷静さ、ひいては冷酷さとも取れる判断力を持つオーカミに、レイジはドン引きした。
まるで生き残るために本能をフル活用する、血生臭い野生の獣でも相手にしているような、気持ち悪い感覚に見舞われながらも、巡って来たそのターンを進めて行く。
[ターン04]レイジ
「メインステップ、ゼロワン フライングファルコンを2体連続召喚」
ー【ゼロワン フライングファルコン】LV1(1)BP3000
ー【ゼロワン フライングファルコン】LV1(1)BP3000
「ゼロワン………」
「それぞれの召喚時効果で、トラッシュと雷にコアを2つずつ追加。それにより雷はLV2にアップ」
イチマルも使用していた汎用性の高いゼロワンのライダースピリット、マゼンタのボディ持つフライングファルコンが2体、レイジの場に出現し、計4つのコアをブーストする。
「対象スピリットの召喚により、アズにコアを+。ターンエンドだ」
手札:3
場:【仮面ライダー雷[2]】LV2
【仮面ライダーゼロワン フライングファルコン】LV1
【仮面ライダーゼロワン フライングファルコン】LV1
【アークの秘書・アズ】LV2(6)
バースト:【無】
「そんな悠長な事やってていいのかよ」
そのエンド宣言直後、オーカミがレイジに告げた。
「煽るじゃねぇか鉄屑獣野郎。速攻だけが紫じゃないんだぜ」
手札を増やしたオーカミとは対象的に、レイジはこのターン、緑のカードでコアを増やした。強力なスピリットを展開するためのした準備であろう。
さらにイチマル戦とは違い、オーカミの軽い煽りに苛立ちを覚えていないあたり、やはり心にどこか余裕を感じられる。
[ターン05]鉄華オーカミ
「ここで一気に畳み掛ける、アタックステップの開始時、オルガの【神技】の効果を発揮!!」
「そいつは知ってるぜ。創界神のコアを4つ払って、トラッシュから鉄屑スピリットをノーコス召喚するんだろ」
ターン開始の早々、オーカミはターンシークエンスをすぐさまアタックステップへと切り替える。
鉄華団の団長オルガが発揮する、鉄華団スピリットの展開効果。この効果で呼び出すスピリットは、鉄華団デッキのエース。
「大地を揺らせ、未来へ導け!!……ガンダム・バルバトス第4形態、LV3で召喚!!」
ー【ガンダム・バルバトス[第4形態]】LV3(4S)BP12000
上空から、大地を震撼させる程の勢いで着地したのは、白い装甲、黄色いツノを持つ、鉄華オーカミのエースカード、バルバトス、その第4形態。
黒き戦棍メイスを固く握り、レイジの方へと構える。
「エースのご登場か」
「4形態、アタックだ!!」
オーカミの怒りを糧に、バルバトス第4形態が走り出す。
「その効果でフライングファルコン2体のコアを1つずつリザーブに置き、消滅!!」
4形態がレイジ側のフィールドに辿り着くと、そこにいる2体のフライングファルコンに対し、横一線でメイスを振るう。
諸にその攻撃を受けた2体はたちまち消滅した。
「さらにLV3効果で、ダブルシンボル!!」
「いいぜ、そこまではライフで受けてやる」
〈ライフ4➡︎2〉レイジ
4形態が次に目をつけたのはレイジのライフバリア。今度はメイスを縦一線に振い、それを2つ粉砕する。
「手札からマジック、絶甲氷盾を発揮」
「!」
「効果によりノーコス使用。テメェのアタックステップは終わりだ」
デッキの採用率が高い白属性の防御マジック「絶甲氷盾〈R〉」がここで発揮。
このターンのオーカミの攻撃は、ここで強制的に中断となる。
「………ターンエンド」
手札:8
場:【ガンダム・バルバトス[第4形態]】LV3
【ガンダム・バルバトス[第1形態]】LV1
【ガンダム・バルバトス[第1形態]】LV1
【オルガ・イツカ】LV1
バースト:【無】
先に攻撃を仕掛け、大きなアドバンテージを確保した事には違いないこのターン。4形態の力で優勢に立つオーカミだが、界放市最強のカードバトラーの1人であるライダー王「レイジ」は、まだその真の実力を見せていなくて…………
[ターン06]レイジ
「メインステップ。仮面ライダー亡を召喚」
ー【仮面ライダー亡[2]】LV2(2)BP5000
「アズにコア+。召喚時効果により、トラッシュから仮面ライダー迅を手札に、そしてそれも召喚」
ー【仮面ライダー迅 フライングファルコン[2]】LV1(1)BP2000
アズにコアを乗せつつ、2体の新たなライダースピリット、白く麗しい鉤爪を持つ亡と、マゼンタのボディに、銀の翼を持つ迅を召喚する。
さらに亡だけでなく、迅にも召喚時効果があり………
「迅の召喚時効果。デッキ上から3枚オープン、その中にある対象カードを加える………ヒャハ、オレはこの仮面ライダー滅を手札に加えるぜ」
効果によりオープンされたカードを視認するなり笑みが溢れる。
加えたカードは余程強いカードに違いない。と、オーカミは警戒するが…………
その直後に、圧倒的な力の差を思い知る事となる。
「その名の元に、全てを滅せよ………仮面ライダー滅 スティングスコーピオン、LV2で召喚!!」
ー【仮面ライダー滅 スティングスコーピオン[2]】LV2(2)BP10000
レイジのフィールドに出現する、透き通るような透明感を持つ、紫の結晶。それを砕き、中より姿を現すスピリットが1体。
それはライダースピリットの滅。レイジのエースにして、滅亡迅雷を総べる王。
「コイツは………」
「ヒャハ。今からテメェに絶望を与えるスピリットだ」
レイジは不気味な笑みを浮かべ、召喚したエースカード、滅の効果を発揮して行く…………
「滅の召喚時効果、コア3個以下のスピリットを4体破壊する」
「!!」
「2体の1形態を破壊だ」
滅の眼光から放たれる紫の波動が、オーカミのフィールドの1形態2体を粉塵に変え、爆散させる。
そして、ただでさえ強力なこの効果にはまだ続きがあり…………
「さらに、オレの場に「アーク」があれば、相手創界神1つを破壊する」
「ッ……創界神を!?」
「消えろ、オルガ・イツカ!!」
オーカミのBパッド上にある「オルガ・イツカ」のカードがトラッシュへと誘われる。
「オルガが、創界神が破壊された……」
初めての創界神の破壊に、少なからず戸惑いを見せるオーカミ。
鉄華団専用の創界神「オルガ・イツカ」…………
これまで幾度となく鉄華団スピリット達を、オーカミを全力でサポートして来た強カードだが、創界神とて無敵ではない。レイジの滅のように、ごく稀にそれさえ粉砕してしまう力を持ったカードも存在する。
「ヒャハ。お待ちかねのアタックステップだ。全てを滅ぼして来い、滅亡迅雷スピリット、滅!!」
オーカミの動揺が収まる間もなく、レイジが滅で攻撃を仕掛けて来る。
さらに、滅の持つ効果は召喚時だけではなくて…………
「滅のアタック時効果を発揮、コア4個以上のスピリット1体を破壊」
「ッ………!?」
「ヒャハ。良い顔するようになったな、ようやくオレとの力の差を理解し始めたか、そんじゃあバルバトス第4形態を破壊」
滅はアーチェリー型の武器を手に持ち、そこから無慈悲に紫電を纏った矢を放つ。バルバトス第4形態はそれに射抜かれ大爆発を起こした。
「まだ続くぜ。オレの場に「滅」「亡」「迅」「雷」の名を持つライダースピリットが揃っていれば、テメェのライフ2つをボイドに送る」
「なに、ライフをボイド!?」
亡、迅、雷の3体のスピリットらが、その力を、オーラとして滅1体に注ぎ込む。滅亡迅雷4体のスピリット全ての力を集約させた滅は、手より螺旋状のエネルギー弾を放出する。
それは空間を抉り取りながら、オーカミのライフバリアへと迫って行き…………
〈ライフ5➡︎3〉鉄華オーカミ
「ぐっ、ぐァァァァッ!?!」
直撃。2つのライフバリアが木っ端微塵に粉砕され、塵芥と化し、身体の内側が破裂するような凄まじい激痛に襲われる。
「て、手札からグレイズ改弍の効果を発揮」
「あぁ?」
「鉄華団スピリットが相手によってフィールドから離れた時、これを手札からノーコスト召喚する」
ー【流星号[グレイズ改弍]】LV2(3S)BP3000
「召喚時効果で1枚ドロー………」
完全に更地となってしまったオーカミの場に飛来して来たのは、マゼンタのボディに身を包んだ鉄華団モビルスピリット「グレイズ改弍」………
「ヒャハ。苦し紛れの一手だな。そいつも直ぐに地獄に行くことになるぜ」
スピリットが突然召喚されたと言っても、所詮は低コストの下級スピリット。自分の滅には勝てないと息巻いてるレイジだが…………
オーカミの手札には、それを覆す更なる一手が存在していて。
「【煌臨】発揮、対象はグレイズ改弍!!」
「……煌臨だと?」
界放リーグでオーカミの試合を観戦していたレイジは、一部の効果を除き、彼のカードをある程度は知っていたが、ここに来て全く聞き覚えのない「煌臨」の宣言。
そう。彼はまだ知らないのだ、オーカミが界放リーグ後に入手した、新たな切り札を…………
故に、それだけがこの状況を変える起死回生の一手となり得る。
「天空斬り裂け、未来を照らせ!!………ガンダム・バルバトスルプス、LV2で煌臨!!」
ー【ガンダム・バルバトスルプス】LV2(2)BP8000
オーカミの背後から飛び立つのは、実態を持たないモビルスピリットの影。それは同じく飛び立ったグレイズ改弍と重なり合い、その誠の姿を披露する。
名はバルバトスルプス。
バスターソード状の武器、ソードメイスを振るう、バルバトスの新たな未来、新たな可能性。
「………なんだコイツは、さっきまでのとは何か違うな」
これまでもかと言わんばかりに性格の捻じ曲がったレイジだが、仮にも強者。
それ故の嗅覚ですぐさまルプスが強力なスピリットである事を見抜く。なりふりかまっていられないオーカミは、一刻も早くこの状況を打破すべく、ルプスの効果を発揮させて行く…………
「ルプスの煌臨アタック時効果、オレのデッキを上から2枚破棄」
オーカミのデッキの上から2枚のカード「三日月・オーガス」と「ガンダム・バルバトス[第1形態]」が破棄される。
そして、それらはいずれも鉄華団のカード。
「こうして破棄した鉄華団カード1枚につき、コア3個以下のスピリット1体を破壊する」
「ほぉ、意趣返しか」
「オレは、アタック中の滅と、亡を破壊!!」
ルプスは登場するなり、背部のスラスターで低空を凄まじい速度で飛行し、レイジのフィールドへと侵攻。弧を描くようにソードメイスを振い、滅と亡を瞬殺する。
「よし」
「ヒャハ。鉄屑なりに足掻きはするか、ターンエンド」
手札:2
場:【仮面ライダー迅 フライングファルコン[2]】LV1
【仮面ライダー雷】LV2
【アークの秘書・アズ】LV2(9)
バースト:【無】
ターンが進み、ここに来てようやくライダー王としての本当の実力を晒し出し始めたレイジ。
彼の放つ並大抵のカードバトラーならば失神してしまう程の重圧なオーラは、怖いもの知らずのオーカミでさえプレッシャーを感じている。
だがオーカミとて、それに屈する訳にはいかない。それを一身に受けながらも、震える指先に力を入れ、ようやく巡って来た自分のターンを進めて行く。
[ターン07]鉄華オーカミ
「メインステップ、ランドマン・ロディをLV2で2体連続召喚」
ー【ランドマン・ロディ】LV2(2)BP3000
ー【ランドマン・ロディ】LV2(2)BP3000
丸みを帯びた体格で、濁った白のボディを持つ小型鉄華団スピリット、ランドマン・ロディが2体、オーカミのフィールドへと新たに参上する。
「アタックステップ。バルバトスルプス!!」
ルプス含め、3体のスピリットが揃った所で、オーカミはアタックステップへ、バルバトスルプスでアタックを行う。
当然、そのアタック時効果もまた発揮される。
「煌臨アタック時効果、デッキ上から2枚破棄」
破棄されたのは「ガンダム・バルバトス[第2形態]」と「ガンダム・グシオンリベイク」…………
いずれも鉄華団カードだ。
「よし、コア3個以下の迅と雷を破壊!!」
煌臨されて以降、バルバトスルプスの勢いが止まらない。今一度ソードメイスを振い、残った迅と雷を撃破する。
前のターンにオーカミがレイジにスピリットを全滅させられたのに対し、今度はオーカミがレイジのスピリットを全滅させて見せた。
「次はアイツのライフだ、叩きつけてやれ、バルバトスルプス!!」
一気に形成が逆転。ルプスがソードメイスの剣先をレイジへと向ける。
残り2つの彼のライフ。オーカミらアタック中のルプスと、残った2体のランドマン・ロディで、それを全て破壊するつもりなのだろう。
だが、まるでその単調な戦法を嘲笑うかの如く、レイジは手札から1枚のカードをBパッドへと叩きつけて…………
「ヒャハ。まさかテメェ、このオレに勝った気でいるんじゃねぇだろうなぁ?」
「!?」
「フラッシュマジック、アークの意志」
イチマルとのバトルでも使用したマジックカード。その時点で居合わせていなかったオーカミはその効果を知らない。
「効果によりバルバトスルプスのコアを1個になるようにリザーブへ」
フィールド全域に広がる紫の霞。それはルプスの機体内に存在するコアを1つ弾け飛ばし、LVを最低の1へとダウンさせる。
「その後、トラッシュから「滅亡迅雷ライダースピリット」1体をノーコスト召喚する」
「なに!?」
「ヒャハ。再び全てを滅せよ、仮面ライダー滅をもう一度召喚だ」
ー【仮面ライダー滅 スティングスコーピオン[2]】LV1(1)BP7000
フィールドに広がっていた紫の霞が晴れると、レイジ側のフィールドにはルプスが倒したはずのライダースピリット、滅が蘇っていた。
「トラッシュにある雷の効果、滅亡迅雷ライダースピリットが召喚された時、トラッシュから手札に戻る。さらに滅の召喚時効果、コア3個以下のスピリット4体を破壊、ほらさっさと散りやがれ鉄屑どもォォォ!!!」
再び滅の眼光から紫の波動が放たれる。オーカミのフィールドにいる2体のランドマン・ロディ、さらにはルプスさえも粉塵に変えられ、爆散してしまう。
「ルプス………!?」
ゼノンザードスピリットさえも倒す鉄華団の新たなエース「バルバトスルプス」…………
それを持ってしても、ライダー王レイジとの力の差を埋める事はできない。
「くっ、2体のランドマン・ロディの破壊時効果で2枚ドロー」
「1つ良い事を教えてやる」
「……?」
なんとか破壊のリカバリーをしようと、オーカミはランドマン・ロディの破壊時効果でドロー。その直後にレイジがニタニタと笑みを浮かべながら、ある事を告げる。
「テメェとオレは同じ紫のデッキだが、除去力や展開力などなど、その性能にはかなりの差がある」
「………」
「つまり何が言いてぇのかって???……オレのデッキはテメェのデッキの完全上位互換だって事よぉぉお!!」
「………」
「オマケにプロとガキのプレイング力の差もある。テメェじゃ逆立ちしたってオレには勝てねぇ」
バトスピで勝つための最も重要な要素である『カードの力』と『技術』
今までのオーカミのバトルにおいて『技術』が負けている時こそ多々あれど、どこからか送られて来る鉄華団の『カードの力』で戦い抜ける事ができた。
だが、今回の相手はそのどちらも通用しない。
紫属性使いにして、ライダー王レイジのバトルは、少なくとも今の鉄華オーカミのバトルの『完全上位互換』のような存在だったのだ。
「言いたい事はそんだけかよ、ターンエンド」
手札:8
バースト:【無】
レイジとの計り知れない力の差を感じながらも、そのターンをエンドとする。
ただし、まだ勝負を諦めたわけではない。鉄華団のデッキが滅亡迅雷の完全下位互換であろうとも、技術で劣ろうとも、ヨッカのため、イチマルのため、このバトルで負けるわけにはいかないのだから…………
「ヒャーハッハッハ!!!……威勢だけは百点満点だな鉄屑野郎。そのままテメェをボロ雑巾にしてヨッカの前に叩きつけてやる」
これでもかとオーカミとの力の差を見せつけるレイジ。彼にさらなる追い討ちを掛けるべく、巡って来た自分のターンを進めて行く。
[ターン08]レイジ
「メインステップ。ここまで楽しませてくれたお礼だ。テメェには最高のフィナーレを用意してやる」
メインステップの開始直後にそう告げると、レイジは手札にある1枚のカードを引き抜き、それをBパッドへと叩きつけた。
そのカードは、彼がある人物から譲渡された『悪魔の魔道具』であり…………
「司るは紫。その身に地獄を宿す、魔王の根源………ゼノンザードスピリット、憂鬱の魔王・ベールフェゴル!!……LV3で召喚」
「!」
ー【「憂鬱の魔王」ベールフェゴル】LV3(5)BP12000
地底より噴き出てくる闇の息吹。それらは空間を震撼させながら、密集していき、やがて悍ましい悪魔の姿を形成する。
その名は憂鬱の魔王・ベールフェゴル。ライダー王レイジの所有する、紫のゼノンザードスピリット。
「ゼノンザードスピリット………」
「そうだ。Dr.Aより授かりし無敵の力だ、ヒャーハッハッハ!!」
「誰」
ベールフェゴルを見るなり、思い出すのはイチマルの「ヤクーツォーク」と、早美アオイの『ゼノンザードスピリットはその強力な力の代償として、憎悪や憎しみを増幅、やがて暴走させてしまう特性がある』と言う言葉。
ほんの一瞬「目の前のアイツも、ゼノンザードスピリットさえなければ、本当はイチマルみたいに優しい奴なんじゃないか」と勘繰るが、彼がイチマルにやった仕置きが想起し「やっぱ許せないな」と早々に考え直す。
「オマエは早美アオイの仲間かなんかか?」
オーカミがレイジに訊いた。
「な訳。利害関係が一致してるだけだ。オレはもうちょっと身体の小せぇ女が好みなんだよ。テメェの彼女みたいなのが丁度いいサイズだ」
「あっそ」
直後、召喚されたベールフェゴルが会話を遮断するように雄叫びを上げると、その効果が適応されて行く。
「ベールフェゴルの効果、テメェの手札にあるスピリットカードのコストは+3される」
「なに………!?」
すぐさま手札を確認する。その中にある全てのスピリットカードは宣言された通りコストが3上昇、とてもではないが気兼ねなく召喚できるモノではなくなってしまっていた。
「ヒャハ。テメェのライフ2つはボイドに送られていて、増えるはずのコアも増えていねぇ、これでスピリットはほぼ召喚できなくなったなぁ」
「くっ……」
「さらにアタックステップ、ベールフェゴルでアタック」
一手を終えるたびにオーカミを追い詰めていくレイジ。遂にトドメのためにアタックステップへと突入し、呼び出した悪魔の魔道具、ゼノンザードスピリット、ベールフェゴルでアタックの宣言。
その第二の効果が解放される。
「ベールフェゴルのアタック時効果、トラッシュから紫一色のスピリット1体を、2コスト支払って召喚できる」
「ッ………また蘇生効果!?」
「ヒャーハッハッハ!!……オレはトラッシュにある、2枚目の滅を召喚!!」
ー【仮面ライダー滅 スティングスコーピオン[2]】LV1(1)BP7000
空間がヒビ割れるのではないかと思ってしまう程の、ベールフェゴルの雄叫び。
それは地底奥深くまで鳴り響き、地の底からライダースピリット滅を蘇らせる。
「大型のライダースピリットが2体………」
「狼狽えるにゃあまだ早いぜ、ベールフェゴルのアタックは継続中だ……!!」
「!」
気づけばオーカミの眼前に存在するベールフェゴル。悪魔らしい、血の気のない荒んだ両手を合わせ、その狭間から黒いエネルギー弾を形成し、それをオーカミのライフバリアへと向かって叩きつける。
〈ライフ3➡︎2〉鉄華オーカミ
「う、うァァァ……!!!」
強力なゼノンザードスピリットの一撃により、ライフバリアは粉々に砕け散る。
先程とは比べ物にならない激痛に、オーカミは悲痛な叫びを上げ、思わず片膝をついてしまう。
「ヒャハ。愉快愉快、後は2体の滅がテメェの息の根を止めるぜ………」
そう告げ、Bパッド上にある滅のカードを横にしようとするが、その前に痛みを堪え、歯を食いしばって立ち上がったオーカミが動く。
「ラ、ライフの減少により、手札にある絶甲氷盾の効果を発揮……!!」
「あぁ?」
「このターンのアタックステップを終了させる」
オーカミも握っていた、汎用性が最も高い白の防御マジック『絶甲氷盾〈R〉』…………
その効果により、レイジのアタックステップは強制終了。強力無比な紫のゼノンザードスピリット、ベールフェゴルであっても、この効果を無力化する事はできない。
「チッ……テメェも持ってたか。まぁそんだけ手札がありゃおかしくもねぇか、ターンエンド」
手札:2
場:【「憂鬱の魔王」ベールフェゴル】LV3
【仮面ライダー滅 スティングスコーピオン[2]】LV1
【仮面ライダー滅 スティングスコーピオン[2]】LV1
【アークの秘書・アズ】LV2(11)
バースト:【無】
舌打ちしながらそのターンを終える。
だが、オーカミのフィールドにはスピリットどころかネクサスもない事、手札のスピリットカードはベールフェゴルによりコストが3上昇し、気兼ねなく召喚できなくなっている事を知っている彼は、即座に余裕を取り戻し、また弱者を虐げ、嘲笑う表情を見せるようになる。
「ヒャハ、満身創痍だなぁ鉄屑野郎。オレと言う名の上位互換と戦った感想はどうだ?」
「………」
「悔しいだろう悔しいだろう、世知辛い世の中だよなぁ、神様は与える力を平等にゃしてくれねぇんだ」
「………」
ー『うるさいな、早く黙れよ』………
オーカミは痛みにより意識が朦朧とし始める中、内心でそう思った。しかし、それとは裏腹に、実際の口では、彼と戦った感想を告げる。
「感想……か。イチマルの方がよっぽど強いって思ったくらいかな」
「………あ?」
引き合いに出されたのは自分の弟。いや、弟とも呼べない、ゴミで雑魚。
しかもそれよりも自分が劣ると口にした。
「あぁ?」
イチマルの名を口に出された途端、レイジの表情から僅かに余裕が消え、キレ気味な態度を取るようになる。
「テメェ、感性死んでんじゃねぇのか。あのゴミ雑魚より何でライダー王のオレが弱ぇと思えんだよ」
「逆に聞くけど、何でオマエはイチマルより強いと思ってるんだ」
「………」
それが当然だと言わんばかりに主張するオーカミに、レイジは額に青筋を浮かび上がらせる。
「この後に及んでオレを侮辱するとは良い度胸してんじゃねぇか鉄屑野郎」
「侮辱も何も、本当の事を言っただけだろ。オマエは何もわかっちゃいない」
「………テメェは腕1本だけじゃ済ませねぇ、体中の骨をバキバキにへし折ってやるよ」
「やれるもんなら、やって見ろよ」
上位互換とも呼べる存在であるレイジに対し、オーカミは肉体的に限界が近づいているにもかかわらず、恐れる事なく堂々と啖呵を切る。
「オレのターンだ……!!」
そして、ターンが巡り回って彼のターンへ…………
それを開始しようと、己のBパッドに手を置くが、その間に、界放リーグの際にイチマルに言われた事が脳裏に蘇る。
ー『……あぁ、悪い……それオレっちの兄ィだ』
ー『何を言われたのかは知らないけど、悪気はなかったと思うんだ、許してやってくれ。あんなんでも、意外と良い所もあるんだぜ?』
イチマルは兄の事を尊敬している。そう思っているのがオーカミの胸にひしひしと伝わっていた。
だが、当のレイジは…………
ー『アイツは生意気な上にオレ様と違って頭の出来が悪い。ゴミはゴミらしく処分しねぇとなぁ………ヒャーハッハッハ!!』
こんな事を平然と口にする奴だ。とてもではないが尊敬に値する人物とは思えない。イチマルはそんな彼でも自分に『救ってやって欲しい』と告げて来たが…………
ー『一度、この手で叩き潰したい。救けるのはその後からでも間に合うだろ』
オーカミの考え方はこれで帰結していた。イチマル本人やヨッカがいない今、もう彼は止まらない。ただ、自分の持つ本能に忠実に進み続けるのみ…………
「おい、バルバトス………」
窮地に立たされているとは思いない程、オーカミは落ち着いた物言いで、己のデッキの相棒であるバルバトスへ問い掛ける。
「オレはこのバトル、絶対に負けられない。オマエもそう思うだろ?」
じゃあよこせよ、オマエの力……!!
次の瞬間、オーカミの右眼の瞳孔が赤い輝きを放ち、そこから血の涙が頬を伝う。それに呼応するかの如く、彼のデッキもまた淡い赤色で点滅し始める。
「なんだ……?」
その異変に気づき始めるレイジ。
だが、気づいたとて、このバトルの結果は変えられない。間違いなく、彼は敗北する。
「……行くぞ、バルバトス………!!」
この世界には、一部地域にしか伝わらない、こんな言い伝えがある。
『カードバトラーとデッキ、決して離れる事のない二つの存在が一つになる時、血を代償に勝利への道を約束する』
そして人々は、その領域に到達したカードバトラーを、絶対的な力と言う意味合いを込めて、
次回、ゼノンザード編最終話。
第37ターン「レイジ・オブ・ダスト」