時刻は深夜。場所はゲートシティにある大きな港、その近辺にある防波堤。
日中とは違い、人々の声、乗り物などの騒音などが途絶え、波の音だけが心地良く聞こえるそこに、ノヴァ学園の女性教師、ブイはいた。
まるで誰かを待っているかのように………
「久しいな、ブイよ」
「……」
そんな彼女の前に現れたのは、同じサングラスを掛けた大柄の男性。界放市の界放警察、警視のアルファベットであった。
口振りからして、ブイとは顔馴染みな様子。
「何が久しいなだ。20分も待たせておいて、ごめんもなしか葉月!!」
「本名を言うな。わざわざ界放市から来てやったのだ、ありがたく思え」
「オマエから呼んだんだろ!!……こっちだってノヴァ学園のアレやコレやで忙しいんだぞ!!」
アルファベットの正体が、伝説のカードバトラーの1人「芽座葉月」である事を知っているブイ。彼女もヨッカ同様に彼と相当深い関わりがある事が伺える。
「……で、用はなに?」
ブイが話を切り替えると、アルファベットは懐から1枚のカードを取り出し、彼女へ投げつける。
「ッ……これは、新しい鉄華団のカード!?……と思ったら違った。紫のモビルスピリットカード」
「コレを鉄華に渡して欲しい。今やアイツの監視は、オマエの管轄だからな」
「へいへい。これもあの人からの命令だろ?……わかったよ」
これまでも度々オーカミに鉄華団カードを渡して来たアルファベット。今度はその役をブイが担う事になる。
ブイの口から出た「あの人」と言うワードから察するに、どうやら2人の背後には、もっと大きな存在が、最低でも1人はいるらしい。
「……何故、春神を入学させた」
アルファベットが、ライを入学させた事について訊いて来た。
「薮から棒だな。ライちゃん可愛いし、いいかなって」
「それだけか?」
「ウソ。あの子は私の妹みたいモノだから、つい、ね」
「風向きが変われば、奴はオマエを殺そうとしていたかもしれないと言うのに。歳下に甘いのは相変わらずか」
『妹みたいなモノ』と言う言葉はよくわからないが、照れくさい態度を取っている事から、ブイは、ライの事をただの生徒とは思っていない様子。
「鉄華はどうだ?」
アルファベットは次に、オーカミの事をブイに訊いた。
「面白い奴だな。私は気に入ったぞ」
「違う。そう言う事じゃない、覚醒についてだ」
「……」
アルファベットの質問に、ブイは一瞬固まる。そして、次の瞬間、その顔つきは真剣なモノになり………
「バトル中、雰囲気が変わる時がある」
「……」
「多分、覚醒が進んでいる。ノヴァ学園には強いカードバトラーが多い。トップのキング王なんて、既に本気の私より強いしな。そんな奴らとバトルをし、触発され続けたら、1年も待たない内に」
「覚醒する、か。キング王の方も、時間の問題かもしれないな」
アルファベットの言葉に、ブイは首をゆっくりと縦に振る。
「ならば、早く見つけるんだ。ノヴァ学園に潜む、巨悪をな。それがこの世界を救う事に繋がる」
「……わかってるよ。言われなくてもやってやるさ」
その言葉を最後に、2人は背を向け合い、別々の道へ歩き出す。
鉄華オーカミの持つ謎も、彼が入学したノヴァ学園も、どうやら一筋縄では行かない様子。
******
「ハイ、デハ皆サン。コレニテ、今日ノ英語ノ授業ハ、ターンエンド。マタ明日ネ、チャオ」
広大な敷地を有するバトスピ学園、ノヴァ学園。チャイムのメロディが鳴り響くと、オーカミ、ライ、コントがいる教室では、英語の授業が終了する。
それに伴って、教師である、小太りした金髪の外国人男性が、教室を後にすると、生徒らも、ほぼ同時に教室を飛び出して行く。
「やっほ〜次はブイ姉の授業だ!!」
「ブイ姉の実技の授業だ!!」
「ブイ姉神!!」
次の授業は、教室を離れ、ノヴァ学園のスタジアムで、バトルスピリッツの実技の授業。
座学と違い、バトルスピリッツができるこの授業が人気なのは当然だが、大半の生徒が大はしゃぎしている理由は、生徒間の中でもトップクラスに人気の高い女教師、ブイ姉ことブイが担当してくれているからだ。
「ブイ姉の授業、凄い人気だな」
飛び級でこの学園を合格して来た才女、春神ライが、英語の教科書をカバンにしまいながらそう呟いた。
それに合わせて、颯爽と現れるのは、オーカミと同じ寮の部屋に住む少年、光裏コント。
「そりゃ当然だぜライちゃん」
「わ。アンタ、誰だっけ」
「ズコーーー!!……ちゃんと覚えておいて、オレ、光裏コント。大事な事は二度言います。ちな、君に名乗ったのはこれで6回目です」
「あぁそうだった、ごめんごめん。で、何が当然?」
「無論。ブイ姉の事さ。ご存知オレらの担任教師でもある彼女だが、去年、この学園に彗星の如く現れ、その端麗な容姿と並外れたカリスマ力、親しみ易さ、さらに女神のような包容力で瞬く間に大人気教師になったのさ。是非お近づきになりたい!!」
その直後に「大事な事だからもう一度言うぜ」と宣言し、同じ事をもう一度喋り出すコント。
ライはそれを無視して、隣の席で寝ているオーカミに話し掛ける。
「オーカ、いつまでも寝てないで、さっさとブイ姉の授業受けに行くよ」
「ん……なんだって」
「だぁかぁらぁ、ブイ姉の授業受けに行くんだって。ほら立つ」
「おい、腕に手回すなよ。1人で歩けるって……眠い」
ライに腕ごと引っ張られながら席を立ち、移動するオーカミ。欠伸をしている事からまだ若干眠気が残っている様子。
「ライちゃん、腕に手回すなら、そいつじゃなくてオレのでもいいよ。ねぇ、ねぇってば!!」
2人の後を追うように、コントも教室を後にする。
因みに、ライは終始手をオーカミの腕に回していた。
******
ノヴァ学園の有するバトルスタジアムの1つ、第二バトルスタジアム。多くのカードバトラーがバトルを可能とする程の、この広大なスペースは、入学式の会場ともなった事で、入りたての新入生達にも根強く記憶に残っている事だろう。
そしてここで、今度は大人気教師、ブイの実技の授業が始まろうとしていた。
「さぁ、私の可愛い可愛い生徒達よ。今日、君らに初めて実技の授業をするわけだけど」
「……」
「初回くらい自由にバトスピしようぜって事で、今日は各々バトルに励みたまえ」
「!」
ブイが自分の目の前で整列する、オーカミらを含めた生徒らに、親指を縦に向けながらそう告げる。
すると、生徒らはまたしても大はしゃぎし出して………
「うおぉぉお!!」
「ブイ姉神!!」
「流石我らが担任!!」
「一応授業だから、なんかわからない裁定あったら、私に聞けよ〜」
生徒らと友達のように接するブイ。こう言う所も人気がある理由なのだろう。
数秒も待たない内に散って行き、各自バトルを始める生徒達。ブイはそれを眺めながら「今日も平和だな」と、まだまだ若い割に老いぼれみたいな感想を口にする。
「おい、ブイ」
「!」
しかし、彼女の言う平和は途端に終わりを迎える。請け負った生徒の1人、鉄華オーカミが声を掛けて来たのだ。その両脇には春神ライと光裏コントも見受けられる。
「自由にバトスピしていいなら、もちろんアンタともやっていいんだよな?」
「マジかオーカミ。ブイ姉とバトルする気か!?」
オーカミが、己のデッキを突きつけながらそう告げて来た。それに対し、ブイは鼻で笑い……
「ふ……入学したら、再戦はいつでも受けて立つとは言ったけど、まさかこんな直ぐに、しかも授業中に来るなんてね。流石、私の見込んだ生徒、面白い」
「で、やるの、やらないの?」
「やるさ。でもその前に」
「!」
やる気満々の2人だが、ブイはBパッドより先に、懐からあるカード1枚をオーカミへと投げつける。
オーカミはそれを受け取って視認するなり、驚きの表情を浮かべた。
「コレ、鉄華団!?……いや、違う、紫のモビルスピリットカード……バエル?」
……『ガンダム・バエル』
と言う名前の紫のモビルスピリットカードであった。紫のモビルスピリットカードと言えば、鉄華オーカミの鉄華団のカードであるが、そのカードはそれには属していない。
しかし、オーカミが驚いた真の理由は、そんな事ではなくて。
「良いカードだろ。バトルするならコイツをデッキに入れなよ」
「なんでアンタがコレを。新しいカードは、いつもアルファベットから貰うんだけど」
そう。何故、ブイがこのカードを所持していたのかと言う事だ。
オーカミの鉄華団カードのほとんどはアルファベットから送られて来た物。同じ紫のモビルスピリットカードであるバエルのカードも、それの関連じゃないわけがない。
「んな細かい事気にすんなよ。いいからバトル場に立て、お望み通りバトルしてやるから、かかって来い」
「……」
疑問に思いながらも、オーカミは言われた通り、スタジアムの中にあるバトル場に立つ。
「確かに、コイツが強ければ別にどうでもいいや」
しかしその疑問はすぐさま霧散して行く。オーカミは己のデッキにバエルのカードを差し、そのままそれを展開した己のBパッドへと装填した。
それを見たブイも、同じようにBパッドを展開し、バトルの準備を整えて。
「おい、ブイ姉がバトルするぞ」
「しかも相手はあの入学式でアホ抜かしてた鉄華オーカミじゃねぇか!!」
「ブイ姉がキング様に楯突いたバカ生徒を成敗する気なんだ!!」
「ブイ姉頑張れ!!」
「そんな奴、ぶっ倒しちゃってください!!」
ある事ない事口にしながら、ブイと鉄華オーカミのバトルを見届けようと、他の生徒達も続々と集結。
「頑張れ、オーカ!…今日こそは勝ちなさいよ!!」
ブイの応援の声がほぼ一色に染まる中、ただ1人オーカミにエールを送ったのは、春神ライ。
入学式で序列1位で人気の高いキング王に勝利宣言した事と、他の生徒は眼中にないような発言をした事で、同学年の者達からは嫌悪な目で見られるようになったオーカミ。
そんな彼にたった今エールを送ったライは、周囲から異端視されるが、彼女も特には気にしていない様子。
「ブイ姉に勝てるわけないぜ。速攻で学園の恥晒しになるだけだぞ」
コントが1人、そう呟く。彼はオーカミとは違い、チャレンジ精神はないみたいだ。
「そんじゃ、始めるか」
「あぁ、バトル開始だ」
……ゲートオープン、界放!!
クラスメイトの生徒達が見守る中、鉄華オーカミとブイによる二度目のバトルスピリッツが幕を開ける。
先攻は、今回もブイだ。
[ターン01]ブイ
「メインステップ、先ずはコイツ、転醒ネクサス、緑の世界を配置」
ー【緑の世界】LV1
バトル開始早々、ブイの背後に巨大な大木が出現。
緑の世界。シンプルなネーミングのネクサスカードだが、その強さは一級品。緑デッキでは必ずと言っていいほどに採用の名が上がる程だ。
「配置時効果で、ボイドからコア1つをリザーブへ、さらに今回も七大英雄獣ヘクトルのアクセル効果を発揮だ」
「……」
「効果でボイドからコア1つをトラッシュへ。その後これを手元に置き、そこに置かれている間、君は赤紫黄青のスピリット、ネクサスの効果でドローできない」
またしてもヘクトルによるドローロック。
これでオーカミは、スピリットとネクサスの効果によるドローが行えなくなってしまう。
「ターンエンド」
手札:3
場:【緑の世界】LV1
バースト:【無】
手元:【七大英雄獣ヘクトル】
前に行ったバトルよりも好スタートを切り、ブイはその最初のターンをエンド。オーカミへとそれを譲る。
[ターン02]鉄華オーカミ
「メインステップ、クーデリア&アトラを配置」
ー【クーデリア&アトラ】LV1
「ホント好きだねぇ、その美少女創界神ネクサス」
オーカミが配置したのは、いつもの創界神ネクサス。その神託の効果により、デッキ上から3枚のカードがトラッシュへ移動。2つのコアが追加された。
「さらに、ランドマン・ロディをLV1で召喚。クーデリア&アトラにコア+1し、ターンエンド」
手札:3
場:【ランドマン・ロディ】LV1(1)BP1000
【クーデリア&アトラ】LV2(3)
バースト:【無】
白く濁り、丸みを帯びた装甲を持つ小型のモビルスピリット、ランドマン・ロディを召喚し、オーカミはそのターンをエンド。
周囲から「ヘクトル下なら殴れよ」などと野次が飛んで来るが、ブイの場に緑の世界が存在する限り、それは不可能。
「そりゃそうだ。今アタックしても、緑の自然神に転醒されて返り討ちに遭うだけだもんな。あのバカタレでもアタックなんかするわけねぇ」
各色に存在する通称「世界ネクサス」……
その一柱を担う緑の世界は、相手のスピリットが疲労した時に転醒し、スピリット、緑の自然神となる。それは、転醒アタック時に疲労状態のコスト6以下のスピリット1体をデッキ下に送ると言う除去効果を持っているため、オーカミはアタックができなかったと言う事だ。
「緑の世界なんて配置されたら、前のような速攻なんてできないよな」
「……いいから、早くしろよ」
「ふふ、はいはい」
バトルは一周し、再びブイのターンを迎える。
[ターン03]ブイ
「メインステップ、マッチュラLTをLV2と1で2体、連続召喚」
ー【マッチュラLT】LV1(1)BP2000
ー【マッチュラLT】LV2(2)BP3000
ブイのフィールドに、背中に白い胞子を背負った小さなクモ型のスピリット、マッチュラLTが2体召喚される。
「言うまでもないと思うけど、召喚時効果。2体召喚したから2枚、手札のカードを選んで捨ててもらう」
「くっ……」
以前バトルした時と同様、ブイはドローロック&ハンデス戦法。
オーカミは手札2枚をトラッシュへ破棄し、その手札は僅か1枚となる。
「手札の次は、ライフだ。アタックステップ、マッチュラLT2体でアタック」
「全部ライフで受ける」
〈ライフ5➡︎4➡︎3〉鉄華オーカミ
マッチュラLT2体による体当たりが、オーカミのライフバリアを1つずつ粉砕。その残りの数は3となる。
「ターンエンド」
手札:2
場:【マッチュラLT】LV1
【マッチュラLT】LV2
【緑の世界】LV1
バースト:【無】
手元:【七大英雄獣ヘクトル】
オーカミの手札とライフをそれぞれ2つずつ削ぎ落とし、ブイは己の二度目のターンをエンド。
[ターン04]鉄華オーカミ
「メインステップ。天空斬り裂け、未来を照らせ、ガンダム・バルバトスルプス、LV2で召喚」
ー【ガンダム・バルバトスルプス】LV2(2)BP8000
天空よりフィールドへと降り立つのは、鉄華団の象徴であるモビルスピリット、バルバトスが1段階進化した存在、バルバトスルプス。
それは、バスターソード状のメイス、ソードメイスを手に取り、ブイへ向けて構える。
「アタックステップ、その開始時に、トラッシュにあるバルバトス第2形態の効果を発揮」
「!」
「トラッシュから自身を召喚する。来い」
ー【ガンダム・バルバトス[第2形態]】LV1(1)BP3000
アタックステップの開始時に、手札からではなく、トラッシュから呼び出されたのは、滑腔砲を所持するバルバトス、バルバトス第2形態。
「バルバトス第2形態がいる限り、オレの鉄華団スピリット全ては、相手の効果で手札デッキに戻らない」
「成る程、これで緑の自然神の転醒アタック時効果は受けないって事か」
「そう言う事だ。アタックステップ継続、バルバトスルプスでアタック。その煌臨アタック時効果により、デッキ上2枚を破棄、マッチュラLT2体を破壊だ」
バルバトスルプスが攻め込む。ソードメイスを横一線に振い、ブイのフィールドにいるマッチュラLT2体を吹き飛ばし、爆散させた。
「もちろん、緑の世界の転醒はしない。ルプスのアタックはライフで受けよう」
〈ライフ5➡︎4〉ブイ
二度目のソードメイスによる一撃。今度は縦一線に振い、ブイのライフバリア1つを粉砕した。
「ターンエンド」
手札:1
場:【ガンダム・バルバトスルプス】LV2
【ガンダム・バルバトス第2形態】LV1
【ランドマン・ロディ】LV1
【クーデリア&アトラ】LV2(5)
バースト:【無】
ブイによって手札を減らされるも、トラッシュを活用した高水準な戦術で攻撃に転じて見せたオーカミ。
2体のブロッカーを残し、一度そのターンをエンドとする。次は、まだ余裕綽々としているブイのターンだ。
[ターン05]ブイ
「メインステップ、ライダースピリット、仮面ライダーW ファングジョーカーをLV2で召喚」
ー【仮面ライダーW ファングジョーカー】LV2(4)BP9000
「ライダースピリット!?」
ブイが召喚したのは、右半身が白、左半身が黒で構成された、緑属性のライダースピリット、W ファングジョーカー。
それは登場するなり、肩から刃を生やし、戦闘体制を取る。
「アタックステップ、ファングジョーカーでアタック。そのアタック時効果、君の手札を1枚破棄だ」
「!」
やはり持っていた手札破棄効果。オーカミの手札のラスト1枚が狙われるが………
「オレの最後の手札は『絶甲氷盾〈R〉』……このカードは手札にある時、相手の効果を受けない。よって破棄は無効だ」
オーカミは、手札にある時に相手効果を受けない『絶甲氷盾〈R〉』のカードをブイに見せつけ、破棄できない事を示す。
だが、ブイの召喚したライダースピリットが、これだけの効果で終わるわけもなく………
「少しは対策して来たみたいだけど、まだまだだな。ファングジョーカーの更なる効果、相手のスピリットが2体以上いる時、相手スピリット2体を重疲労させる」
「なに!?」
「対象はルプスとランドマン・ロディだ」
腕に刃を纏って突撃して来るファングジョーカー。その間に腕の刃から飛ぶ斬撃を放ち、ルプスとランドマン・ロディに直撃させる。
2体は破壊こそされなかったものの、両膝をつき、二度の回復でようやく回復状態となる状態、重疲労状態へと陥ってしまう。
「バルバトス第2形態でブロック」
ファングジョーカーの道を阻むのは、唯一残ったバルバトス第2形態。だが敵うわけもなく、あっさり引き裂かれて爆散してしまう。
「これで終わりじゃないぞ。ファングジョーカーはアタックしたバトル終了後、ターンに一度だけ回復する」
「!」
「回復したファングジョーカーで再度アタック!!」
バトルが終わったのも束の間、ファングジョーカーは回復状態となり、もう一度続けて攻撃を仕掛けて来た。
そしてこの瞬間に発揮できる効果が、ブイのフィールドには存在していて。
「アタックによって疲労した時、緑の世界の効果を発揮。このネクサスは、自分のコスト6以上の緑スピリットが疲労しても【転醒】を行える」
「くっ……」
「緑の世界より現れよ、緑の自然神……!!」
ー【緑の自然神】LV1(1S)BP6000
ブイの背後で生い茂る緑の世界より飛び出して来たのは、樹木を操る、巨大な大猿、自然を司る神。
「転醒により、私のカウント+1。さらに転醒アタック時効果、疲労状態のコスト6以下のスピリット1体をデッキ下に送る。バウンス耐性を与えるバルバトス第2形態は消えたからな。バルバトスルプスを問答無用でデッキ下へ」
「ルプス……!」
緑の自然神がその手をルプスへ向けると、そこから樹木が伸びて行き、ルプスを縛り付ける。
ルプスは緑色の光と共に消滅し、カードはオーカミのデッキ下へと送られた。
「バルバトス第2形態でブロックしたのは失敗だったかもね。ファングジョーカーのアタックは継続中だよ」
「……ライフで受ける」
〈ライフ3➡︎2〉鉄華オーカミ
「ライフが減った時、手札の絶甲氷盾の効果を発揮。オマエのアタックステップを強制終了させる」
ファングジョーカーが腕の刃でオーカミのライフバリア1つを切り裂いた直後、オーカミは手札に唯一残っていた『絶甲氷盾〈R〉』の効果を発揮。
ブイのアタックステップを強制的に終了へ追い込む。
だがルプスを失ってしまったこの状況、彼が不利と言わざるを得なくて……
「ふ、これで結局、手札は0だな。ターンエンド」
手札:2
場:【仮面ライダーW ファングジョーカー】LV2
【緑の自然神】LV1
バースト:【無】
手元:【七大英雄獣ヘクトル】
カウント:【1】
「おぉ、これでブイ姉の勝ちは確定だ!!」
「ざまぁ見ろ鉄華オーカミ!!」
「ブイ姉神!!」
オーカミに限りなく不利な状況でターンが回って来る中、クラスメイトらの歓喜の声がスタジアムに反響する。
確かに、普通のバトルスピリッツであれば、ここからの逆転はほぼ不可能。
光裏コントもまた、そう思っている人物の1人。
「終わったな。ねぇライちゃん、今から2人で授業ほっぽり出して、学園内デートでもしない?」
「え、嫌」
「辛辣!!……あんな身の程知らずのどこがいいんだよ。オレと遊ぼうぜ」
コントがライの手を取り、彼女をデートに誘うが、ライはそれを迷いなく拒否する。
「コントはオーカの事を知らなすぎる」
「え」
「アイツが凄いのは、ここからだ」
そう告げると、ライはまた、夢中な眼差しをオーカミへと向ける。それを見たコントは軽く舌打ちをした。
そして迎えるオーカミのターン。この瞬間より、彼の雰囲気はやや刺々しくなり………
「行くぞ」
「……」
また雰囲気が変わった。
これは何か起こるな。
それを見たブイが内心でそう思い、身構える。
殆どのクラスメイト達からブーイングを受け続ける完全にアウェイな状況の中、オーカミは全く動じずに、巡って来た己のターンを進めて行く。
[ターン06]鉄華オーカミ
「メインステップ、バーストをセット」
「バカタレ。今更バースト1枚で何ができるってんだ」
オーカミはドローステップで1枚になった手札を、すぐさまバーストゾーンへセット。先程の件で機嫌が悪くなったコントは、オーカミに対し、いつも以上に辛辣なコメントを呟く。
「アタックステップの開始時、再びトラッシュのバルバトス第2形態を召喚」
ー【ガンダム・バルバトス[第2形態]】LV2(2)BP6000
「アタックだ」
ファングジョーカーに破壊されたバルバトス第2形態が、トラッシュより復活。オーカミはそれに攻撃を命ずる。
「BPは緑の自然神と同じか、ならライフで受ける」
〈ライフ4➡︎3〉ブイ
バルバトス第2形態は、手に持つ滑腔砲を放ち、ブイのライフバリア1つを粉砕。
しかし、この程度の一撃では、状況は何も変わらなくて………
「ターンエンド」
手札:0
場:【ガンダム・バルバトス[第2形態]】LV2
【ランドマン・ロディ】LV1
【クーデリア&アトラ】LV2(6)
バースト:【有】
「へ、手も足も出ないとはこの事だな」
コントがそう呟くと、スタジアムはクラスメイトらのブイ姉コールに埋め尽くされる。
あのバースト。絶対アレだな。
一見、後はただブイが決められた勝利のルートを辿るだけで終わりに見える。だが、彼女の意識は、自然とオーカミのセットしたバーストカードへと向けられていた。
「面白い、乗ってやるよ」
そう告げると、ブイは回って来た己のターンを進めて行く。
[ターン07]ブイ
「メインステップ、緑の自然神にコア1つ追加。ファングジョーカーのLVを3にアップさせ、マッチュラLTをLV2で召喚」
ー【マッチュラLT】LV2(2)BP3000
ファングジョーカーのLVが3にアップ。そのBPは11000にまで上昇。さらにこのバトル3体目となるマッチュラLTを召喚し、ブイは完全に勝負を決めに入る。
「バーストをセットして、アタックステップ、ファングジョーカーでアタック。そして、そのアタック時効果を発揮。もう破棄する手札はないけど、重疲労効果は使える」
「……」
「よって、バルバトス第2形態とランドマン・ロディを重疲労」
ファングジョーカーが宙を殴って発生させた飛ぶ斬撃。それはバルバトス第2形態とランドマン・ロディに直撃し、2体を重疲労状態へと陥らせる。
「ブロッカーもない、手札もない。ライフで受けるしかないぞ」
「あぁ、当然だ。そのアタック、ライフで受ける」
〈ライフ2➡︎1〉鉄華オーカミ
肩から生えた刃を取り外し、それをブーメランの要領で投擲するファングジョーカー。
オーカミのライフバリアはその刃に切り裂かれ、また1つ破壊される。遂にその数は残り1つ。フィールドのスピリットは全て重疲労させられ、手札もない。誰がどう見ても勝ちの目などない絶体絶命な状況。
「これを待ってた」
しかし、オーカミは僅かに笑みを浮かべていた。
このアタックを待ち望んでいた。そう言わんばかりに、伏せていたバーストカードへと手をやる。
それこそはまさに、ようやくやって来た、反撃の兆し。
「ライフ減少により、バースト発動」
「あのカードは!?」
「さっきブイ姉がオーカにあげたカード」
反転させたバーストカードを見て、驚いたのはコントとライ。
ブイは逆に「来たか」と、まるで己もそれを待ち侘びていたのだと言いたげな旨を、笑顔で呟く。
「バースト効果により、先ずは自身を召喚。数多の魔を従えし首魁、長き眠りから目覚め、混沌の世に覇を唱えよ!!……ガンダム・バエル、LV2で召喚」
ー【ガンダム・バエル】LV2(3)BP13000
神々しい輝きを放つ天空。そこより舞い降りて来たのは、白銀の装甲に身を包んだ、スマートなモビルスピリット。
その名をガンダム・バエル。
初の鉄華団ではない、紫属性のモビルスピリットだ。
「バエルの召喚時効果を発揮。互いのデッキを上から3枚オープン」
「ッ……ブイ姉のデッキまでオープンさせるのか」
バエルの召喚時効果が発揮。オーカミとブイのデッキ上から3枚のカードがオープン、公開される。相手のデッキまでオープンさせると言う、その物珍しい効果に、コントをはじめ、多くの生徒らが反応を示す。
「こうしてオープンした紫のコスト6以下のカードを、相手、自分の順番で、好きなだけ、コストを支払わずに召喚でき、残ったカードはデッキ下に戻す」
「ふ……私のデッキは基本的に緑。紫なんて入ってない、召喚は無理だ」
「オレのオープンカードは『ガンダム・フラウロス』『三日月・オーガス』『ガンダム・バルバトス[第4形態]』の3枚。よって全てをノーコストで召喚する」
ー【ガンダム・バルバトス[第4形態]】LV2(2)BP9000
ー【ガンダム・フラウロス】LV1(1)BP5000
ー【三日月・オーガス】LV1(0)BP1000
「なにぃ!?……全員ノーコスト召喚だと!?」
バエルが天空に両手を掲げると、同じく天空の輝きから、バルバトス第4形態とフラウロスが出現。
その光景に、コントをはじめ、オーカミを応援していなかった全てのクラスメイトの生徒達が驚きの声を上げる。たった1枚のカードから、追加で3枚ものカードを展開したのだから、無理もない。
「フラウロスの召喚時効果、コア5個以上のファングジョーカーを破壊」
バエルの効果で呼び出された、マゼンタカラーのモビルスピリット、フラウロス。両肩にそれぞれ装備されたレールガンから電磁砲を放ち、ブイのファングジョーカーを撃沈、爆散へと追い込む。
「ターンエンド。成る程、思ってたよりずっと強いな」
手札:1
場:【緑の自然神】LV1
【マッチュラLT】LV2
バースト:【有】
手元:【七大英雄獣ヘクトル】
カウント:【1】
バエルと、その名の下に集結したスピリット達により、このターンを凌いで見せたオーカミ。
大逆転勝利を目指し、繋いで獲得したターンを進めて行く。
[ターン08]鉄華オーカミ
「メインステップ、ランドマン・ロディをもう1体召喚し、バルバトス第4形態に三日月を合体、さらにLV3へアップ」
ー【ランドマン・ロディ】LV1(1)BP1000
ー【ガンダム・バルバトス[第4形態]+三日月・オーガス】LV3(4S)BP18000
2体目となるランドマン・ロディを召喚しつつ、バルバトス第4形態を三日月との合体でパワーアップ。
「アタックステップ、バエルの効果。自分の合体スピリット全てのBPを5000上げる。BP23000になった、バルバトス第4形態でアタック」
大軍団を形成したところで、オーカミはアタックステップへと突入。バエルの効果で更なる強化を施した、バルバトス第4形態で攻撃を仕掛ける。
その効果も、当然発揮されて……
「バルバトス第4形態のアタック時効果。マッチュラLTから2つのコアをリザーブに置き、消滅させる」
バルバトス第4形態は黒き戦棍、メイスで大地をカチ割り、その飛び散った土塊の破片をマッチュラLTへと直撃させ、それを消滅へ追い込む。
「さらに三日月の【合体中】効果。このターン、緑の自然神のLVコストを+1。鉄華団スピリットの数だけ、オマエのリザーブのコアをトラッシュに置く」
「!」
今、オーカミのフィールドにいる鉄華団スピリットは5体。つまりは5つだ。
5つのコアがブイのリザーブから、使用不可ゾーンのトラッシュへと弾き出される。その間に、LVコスト上昇の効果を受けた緑の自然神だが、1つ余分にコアを置いていたため、フィールドに残った。
「LV3の効果。紫シンボル1つを追加し、トリプルシンボル」
「よし、これでオーカのバルバトス第4形態は、一撃で3つのライフを破壊できる」
ライの言う通り、バルバトス第4形態は一撃で3つのライフを破壊できる力を得た。この攻撃が一度でも決まれば、オーカミの大逆転勝利となる。
だが、相手はあのブイ。その程度で終わるわけがなくて……
「やるな。だけど、私にはコレがある事を忘れたのかな?」
「!」
「アタック後のバースト発動、インペリアルドラモン ドラゴンモード!!」
瞬間、ブイは伏せていたバーストを反転、それを発動させる。そのカードは、以前行ったバトルで、オーカミを苦しめた、ブイのエースカード。
「効果により、緑の自然神からコアを全て取り除き召喚。その後で、アタック中のバルバトス第4形態を重疲労させる」
ー【インペリアルドラモン ドラゴンモード[2]】LV2(4S)BP12000
緑の自然神が消滅。その直後、大気を震撼させる程の衝撃と共に、背部に大砲を背負った、雄々しくも美しい巨大なドラゴン、インペリアルドラモン ドラゴンモードが、激しい咆哮を張り上げながら、フィールドへ出現。
その咆哮は、アタック中のバルバトス第4形態に強いプレッシャーを与え、重疲労状態へと追い込む。
「……重疲労になっても、アタックは続くぞ」
「アタックはそのままドラゴンモードでブロック。でもってこの瞬間、アタックブロック時効果を発揮」
ドラゴンモードの強いプレッシャーを跳ね除け、重疲労状態になりながらも突撃して行くバルバトス第4形態。それの振るったメイスと、ドラゴンモードの巨大で強固な頭部が衝突する時、ドラゴンモードの効果が発揮される。
「カードを1枚オープンし、対象のカードなら召喚配置、ハズレは手札に」
前は、この効果で凄まじい引きの強さを見せつけられ敗北仕掛けた。
彼女の今回の運命力は………
「カード、オープン!!」
気合いの込められたドロー。ブイはそれを見るなり口角を上げ、すぐさまオーカミへと見せつける。
「私がオープンしたのは『インペリアルドラモン ファイターモード』……ハズレだけど、手札に加えられる。そして、フラッシュでコイツの【煌臨】を発揮、対象はドラゴンモード」
その運命力の強さは、残念ながら今回も発揮される。
「煌臨せよ、皇帝竜、インペリアルドラモン ファイターモード!!」
ー【インペリアルドラモン ファイターモード】LV2(3)BP15000
ドラゴンモードは再び激しい咆哮を張り上げ、バルバトス第4形態を吹き飛ばすと、身体中から強い輝きを放つ。そしてその姿は光の中で人型へと変形していき、やがて真なる姿ファイターモードへと覚醒を果たした。
「ファイターモードの煌臨時効果、相手スピリット全てを疲労させる。ポジトロンレーザー!!」
右腕にある巨大な大砲から極太のレーザー光線を放つファイターモード。それを受けた、バエル、フラウロス、ランドマン・ロディ1体は、片膝をつき、疲労状態となってしまう。
全てのスピリットが疲労、それ即ち、これ以上のアタックは行えないと言う事と同意。このターンで決め切れない、と言う事は、オーカミの敗北を意味する。
「ふ……そう来ると思った」
「!」
しかし、それでも尚、オーカミは笑みを浮かべた。ブイに勝利できる事を確信したからだ。
その確信を、確実に変えるべく、彼はこのタイミングで効果を発揮させて行く。
「フラッシュ、クーデリア&アトラの【神技】を発揮。トラッシュから鉄華団カードをデッキ下に置き、バルバトス第4形態を回復」
「バカタレが。重疲労状態のスピリットを回復させてもただの疲労状態。意味ねぇじゃねぇか」
クーデリア&アトラの【神技】の効果を発揮させ、バルバトス第4形態を回復させるオーカミだが、コントの言う通り、重疲労状態となったスピリットが回復状態になるには、二度の回復が必要。
コレだけでは足りない。
「バルバトス第4形態とファイターモードのバトルは続行。オレのバルバトス第4形態は、ファイターモードを討ち倒す」
背部にマウントされた太刀を手に取り、メイスと合わせて二刀流で、上空に佇むファイターモードに挑む、バルバトス第4形態。
迎撃で飛んで来たポジトロンレーザーをモノともせず、太刀でその翼を斬り裂き、地面に叩きつける、メイスの一撃でトドメ。ファイターモードは地に堕ち、爆散してしまう。
だがこれで、バトルは終了。ブイのライフは守られ、次のターン、オーカミはスピリットを召喚し直して来たブイに敗北を喫する。
周囲にいる誰もがそう思っていた。
「この瞬間、バエルの効果。合体スピリットのバトル終了時、一度だけそれを回復させる」
「はぁ!?…いくつ効果持ってんだよ!?」
コントらクラスメイト達の驚きのリアクションと共に、バルバトス第4形態はさらにもう1段階回復。ようやく回復状態となり、このターン、二度目の攻撃権利を得る。
デッキの上からスピリットを呼び、合体スピリットに力を与える。これこそが魔を従えし、バエルの力。
「回復したバルバトス第4形態で、もう一度アタック。三日月の効果で、残ったリザーブのコアを全てトラッシュに置き、トリプルシンボル……!!」
使えるコアを全てトラッシュへと弾き出し、再びメイスと太刀を構えて突撃して来るバルバトス第4形態。
それを凌ぐ力を、ブイはもう持っていなくて………
「ふ……やっぱ、面白い奴だ、君は。ライフで受ける」
〈ライフ3➡︎0〉ブイ
太刀の一撃、メイスの一撃による、計二度の攻撃で、ブイの残りのライフバリアを全て粉々に粉砕するバルバトス第4形態。
これにより、勝者は鉄華オーカミだ。見事にリベンジを果たして見せた。
「よし、やっぱりオーカミはそうでなくちゃね」
彼の勝利で、いの一番に喜びを見せたのは、他でもなくライ。それに合わせるように、クラスメイトらも、オーカミがブイに勝利したと言う事実を認識して行って………
「う、うぉぉぉぉ!!」
「勝ちやがった、アイツ、本当にブイ姉に勝ちやがった!?」
「なんで奴だ!!」
「すげぇ!!」
「鉄華オーカミ、神!!」
クラスメイトらは手のひらを返し、オーカミを称え始める。まぁ、オーカミの実力を認め、口だけの人物ではない事を理解してもらえたと言う証拠でもあり、決して悪い事ではない。
「なぁ、次オレとバトルしようぜ!」
「いやオレと!」
「僕と!」
知らぬ間に、オーカミの周囲には多くのクラスメイト達が集結していた。詰め寄って来るクラスメイト達の圧に、オーカミはめんどくさそうな表情を見せる。
「うんうん。よかったよかった」
その光景を眺めていたライ。オーカミがクラスに溶け込めて、取り敢えず一安心な様子。
「キャァァ!!」
「オーカミ君、素敵!!」
「私ともバトルしてぇ!!」
「え、ちょっとオーカ!!……デレデレすんな!!」
「してない」
飛び交う黄色い声に、危機感を覚え、ライも乱入。
「ふふ、こう言う光景、ちょっと懐かしいな。今日も平和で何より何より」
ブイが受け持った生徒らを温かい目で見つめながら、そう微笑ましく呟く。
本当に、今日も平和である。
「チッ……手のひらクルックルじゃねぇかバカタレどもが。オレだって勝てたわ、やってたらな」
ただ1人、輪の中に入っていない生徒、光裏コント。彼はそうぼやきながら、スタジアムを後にする。
「彼が、鉄華オーカミ。成る程、なかなかのガッチャだ」
スタジアムの端、観戦席に腰を下ろし、そう呟くのは、水色で逆立った髪が特徴的な少年。ノヴァ学園の白い制服を着ている事から、学園の生徒なのは間違いない。
「君のガッチャとオレのガッチャ。いつか戦う時が楽しみだ」
少年は「ガッチャ」と言う意味不明な単語を連発し、その場から去って行った。
バトスピ学園最難関校、ノヴァ学園。ここには、キング王やブイだけじゃない。まだまだ強力なライバル達が多く潜んでいる。
次回、第70ターン「ガッチャと逆転満塁ホームラン」
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《キャラクターファイル》
【鉄華オーカミ】
性別:男
年齢:15
身長:156cm
誕生日:1月23日
使用デッキ:【鉄華団】
概要:お馴染みクール主人公。身長が結構伸びた。しかし、それでもまだ小さい方である。ノヴァ学園に潜む、多くの強敵達にバトルを挑む。
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【王者の鉄華外伝について】
今月1日に投稿した、王者の鉄華外伝『バトルスピリッツ 勇者と魔女』ですが、投稿後に色々おかしな点が見つかってしまい、誠に勝手ながら、一旦削除と言う対処をさせていただきました。
楽しみにお待ちいただいてた読者の皆様には、大変申し訳ございませんが、もっと書き留めてから、再度投稿し直そうと思っております。
ご迷惑をお掛け致します。