バトルスピリッツ 王者の鉄華   作:バナナ 

78 / 101
第8章 日蝕と月蝕編
第78ターン「悪魔の契約者」


先日行われた、鉄華オーカミと甲子園ダホウによるバトルスピリッツ。

 

緑属性を活かしたスピリットの超展開。さらにはその副産物として増えるコアとカードを使い、デッキアウト戦術まで仕掛けて来たダホウだったが、それさえ読み切っていたオーカミにより完敗。

 

敗北したダホウは序列3位、パワーフォースの称号をキングから剥奪され、その地位には代わりに勝利したオーカミが着く事となった。

 

 

******

 

 

「おいオーカミ。貴様またパワーフォースの会議をサボる気か!!」

 

 

あの戦いから早2週間。季節はすっかり夏だ。そこら中から蝉の鳴き声が聞こえ始め、強い日差しの日が続く。

 

そんな夏よりも暑苦しい獅堂レオンの声が、このノヴァ学園で、鉄華オーカミの耳に響く。

 

 

「またか獅堂。サボるも何も、別にオレはパワーフォースに入ったつもりはない」

「キングから直接任命されてただろう!!…パワーフォースに入ったからには、他の生徒らの手本とならねばならんのだぞ」

「手本とか見本とか、ガラじゃないね」

 

 

ダホウに勝利した事で、パワーフォースに入る事になったオーカミ。

 

ただ、学園の秩序と平和を守ると言う堅苦しい名目の元動く者達の集いであるパワーフォースとはソリが合わず、今日もこうして「なった気はない」などと言いながらサボっている。

 

 

「お〜い。オーカミ」

 

 

少し遠くからオーカミを呼ぶ声が聞こえて来る。

 

彼のルームメイト。光裏コントだ。

 

 

「コントだ。悪いな獅堂、オレ今日アイツとバトルする約束してるから」

「なにぃ?……貴様、オレと言う者がいながら!!」

「なんの話だよ。じゃあな」

「あ、おい!!」

 

 

強引に話を切り、コントの方へ向かって歩み出すオーカミ。己以外とバトルする約束を取り付けていた事に腹を立てているのか、レオンは怒りの表情を見せていた。

 

 

「無駄だレオン。鉄華オーカミに、パワーフォースのようなお堅い組織は合わない。君の方がそれをよく知ってるはずだ」

「ぐぬぬ……解せん」

 

 

そんなレオンの肩に手を置き、ご機嫌を伺ったのは、序列2位にしてパワーフォースの1人、新城サンドラ。

 

穏やかな表情と言動から、彼はオーカミの自由奔放な行動に対して目を瞑っている様子。

 

 

 

******

 

 

場所、及び視点が変わる。

 

ここはゲートシティの誇る、所狭しと様々な店舗が並ぶ、とある大きなショッピングモール。

 

その中にある洋服店、水着のコーナーにて、薄い黄色の混じった白髪のサイドテールが特徴的な少女、春神ライと、サングラスを掛けた、彼女のクラスの担任の女性教師、ブイが、何やら水着を選んでいるようで………

 

 

「ねぇブイ姉、これは?」

「うん、似合ってるよ」

「じゃあこっちは?」

「うんうん、似合ってるよ」

「じゃあこっち!!」

「超絶似合ってるよ!!」

「……全部同じじゃん!!」

 

 

色んな水着を手に取り、服越しで自分の身体へそれを当てながら、ブイに似合うかどうかを質問していたライだが、何を見せても笑顔で同じ反応をするブイに、良い加減飽き飽きし始める。

 

 

「そう言われても、全部ちゃんと似合ってるし、可愛いし。なんでもいんじゃない?」

「なんでもよくない!!…せっかく今度オーカミとオリハルコンビーチに行くのに!!」

 

 

ライがここまで必死になる理由はただ1つ。

 

ゲートシティが誇る超有数のリゾート地、オリハルコンビーチ。先日、オーカミが甲子園ダホウに勝利したことにより、ライは彼と2人きりでその観光に行く権利を得た。それ故に、飛び切りに可愛い水着を選びたいのだ。

 

 

「アイツ別にライちゃんの水着なんて気にしないだろ」

 

 

それはそう。

 

ライがいくら超絶可愛い水着を用意しても、頭の中が基本的にバトルで強くなることしか考えていないオーカミは、無表情で適当な反応を示すだけなのが目に見えている。

 

 

「そ、そんなことないって!!……ブイ姉、水着で大人のアドバイス的なのない?」

 

 

それでもなんとかオーカミを振り向かせたいライ。ブイに水着に関してのアドバイスを求めるが………

 

 

「え、困ったな。私自分で水着買ったことないからわかんないや」

「ウソ!?……ブイ姉、水着自分で買ったことないの!?」

「そんな驚く?」

「驚くよ、だってブイ姉、サングラスで顔隠れてるけど絶対超美人だし、スタイルも完璧だし」

「いや〜〜褒められすぎて照れちゃうな。にしても水着か、昔はよくサイズが合わなくなって、普通の服のまま泳いだりしたっけ」

「それはヤバい!!……女として!!」

 

 

ブイは一見、誰もが憧れる美人教師だが、ちょくちょく女としての感性が終わっている。

 

 

「この機会は絶対逃せない、今度こそオーカミを絶対振り向かせてやるんだから。ちょっとあっちの水着見て来る」

 

 

ブイにはもう頼れないと考えたライは、1人で別の水着コーナーへと赴く。

 

それを見たブイは笑顔で見送りながら「恋する乙女だなぁ」と一言。

 

 

「う〜〜ん。これはなんか違う気がする。これも、これも……」

 

 

一世一代のビッグイベントを成功させるため、あちこちの水着を手に取っては直すを繰り返し、悩むライ。

 

そんな彼女に、まるで助け舟だと言わんばかりに、1着の水着を見せて来る人物が1人………

 

 

「あはは、これなんかいいんじゃない?」

「え……あ、確かにちょっと可愛いかも。試着してこよう………かな」

 

 

白いオフショルダータイプの水着。直感的に可愛いと思ってそれを手に取るライだったが、その水着を持っていたのは、黒い異形の怪物であって………

 

 

「ども。オレ、バイス」

「……き、きゃぁぁぁあ!!!」

 

 

自己紹介しながら意味深にサムズアップを見せる黒い異形。ライは恐怖で悲鳴を上げる。

 

そして、それを耳に入れたブイがこの場に駆けつけて………

 

 

「ど、どしたライちゃん!?」

「ブイ姉!!」

「わ」

 

 

ライは駆けつけたブイの胸元へ飛び込む。

 

何事だと思ったブイは周囲を見渡し、黒い異形と目を合わせる。

 

 

「あ、ブイ。お久〜〜」

「ば、バイス……!?」

 

 

互いの名前を呼び合う2人。そんな両者の意外な反応で白けた空気になる中、ライは一瞬で冷静さを取り戻し「え、知り合いなの?」と一言入れた。

 

 

 

******

 

 

一方、ここはノヴァ学園のグラウンド。バトル広場。

 

陸上トラックおよそ8個分と異常に広大な敷地を有するこの場所では、今日も多くの生徒らがバトルに明け暮れている。

 

鉄華オーカミと光裏コントも、その1人だ。

 

 

「行くぞ、バルバトス第4形態でアタック。LV3効果と三日月との合体により、トリプルシンボル……!!」

「ら、ライフで受ける……」

 

 

〈ライフ3➡︎0〉光裏コント

 

 

オーカミとコントのバトル。その最終局面。

 

バルバトス第4形態が、黒き戦棍メイスを縦一線に振い、コントのライフバリアを一気に3つも砕き、オーカミに完勝とも呼べる程の勝利を齎した。

 

 

「くっそぉ、オマエ、ダホウを倒して序列3位になってから、また強くなったんじゃねぇか?」

「そうかな」

 

 

バトル終了直後、フィールドに残っていたバルバトス第4形態が徐々に消滅して行く中、コントがオーカミに訊いた。

 

その質問に、あまりピンとは来ていないみたいだが、実際はノヴァ学園入学当時よりかは格段に強くなっているのには違いない。

 

 

「やっぱアレか、鉄華団って言う特別なカード達が、オマエを強くしてくれてるのか?」

「よくわかんないけど、そうかもね」

「いいなぁ、オレも欲しいぜ。オレだけの特別なカード」

「コントにもΞガンダムがいるだろ」

「んん……まぁ、そうなんだけどよ」

 

 

オーカミの持つ「鉄華団」と言うカード達の存在を羨ましがるコント。しかし、オーカミの言う通り、彼も契約スピリットであるΞガンダムに選ばれているので、実際は似たような待遇を受けている。

 

 

「カッカッカ。なかなか良いバトルをするじゃないか」

「!」

「流石はノヴァ学園の序列3位まで登り詰めた男と言った所かい」

 

 

力強くも渇いた笑い声。オーカミらがその声の方へと視線を向けると、そこには1人の異常に若々しいファンキーな老婆がベンチで足を組み、座っていた。

 

老婆は着用している黒いジャケットからタバコを、青いジーパンのポケットからはライターを取り出し、タバコを吸い始める。

 

 

「だ、誰だよこの婆さん。オマエの知り合いか?」

「さぁ」

 

 

コントがオーカミに訊いた。しかしオーカミもさっぱりだ。

 

服装から見ても、明らかに彼女は生徒ではない。しかしここはノヴァ学園の敷地内。関係者以外は立ち入り禁止であるため、何かしらの関係者である事は察しがつくのだが………

 

 

「だが、まだまだひよっこだねぇ。オマエはバトルスピリッツのバの字も理解できちゃいない」

「なに」

 

 

一服を終えると、老婆はオーカミにそう言い放った。

 

『強くなっているが、自分から見たらまだまだだ』とでも伝えたいのか、その話し方はやたら上から目線で煽り口調だ。

 

 

「本当にひよこかどうか、試してみる?」

 

 

そう言われたら黙ってはいられない。オーカミは己のデッキを老婆へと突きつける。

 

 

「カッカッカ。こんな易い挑発に乗るのかい。クールに見えて意外と血気盛んな所は、報告書通りだねぇ。若い若い」

「報告書?」

「こっちの話さ。いいだろう赤髪小僧。オマエの挑戦、受けて立とうじゃないか。久しぶりに一暴れしてやろうかね」

 

 

老婆は吸っていたタバコを踏みつけ、強引に火を鎮火。その後ベンチから立ち上がり、グラウンドに入ると、オーカミへ向けて己のBパッドを展開。

 

それを見たオーカミは、己のデッキをBパッドへ装填。バトルの準備を整える。

 

 

「いつまでほっつき歩いてるんだい。さっさと戻って来な、バイス」

「?」

 

 

バトル開始直前のタイミング。老婆はそう口にすると、自身のBパッドを、装着した左腕ごと天へと突きつける。

 

 

 

******

 

 

 

視点は再びゲートシティのショッピングモールへ。黒い異形、バイスを目の当たりにし、仰天したライだったが………

 

 

「バイスのお陰で、めっちゃ良い水着買えたよ。ありがとう」

「あはは、オレっちこう見えて服のセンスはバリ高なんだよね」

「いやバイス、アンタ服着てないじゃん。なんでそんなセンスあんのよ」

「あ、そう言えばなんでだろ。あはは」

「あはは!!」

「仲良くなるの早いね君達」

 

 

無事に新しい水着を購入できたライ。バイスとは肩を組み合う程に仲良くなっていた。

 

 

「と、所でバイス。アンタがここに来てるって事はまさか」

「うん、シグマも来てるぞ」

「や、やっぱり。早くない?…教師の就任は二学期からじゃなかったの?」

 

 

ブイがバイスに訊いた。いつも何事にも堂々としている彼女だが、今回は珍しく何かに怯えている様子。

 

 

「ブイ姉大丈夫?……顔色悪くない?」

「だだだ大丈夫さ」

「大丈夫じゃない時の言い方」

 

 

心配したライがそう声を掛ける。見栄を張って大丈夫だと告げるが、どこからどう見てもそうとは思えない。

 

 

「難しい事はよくわかんないけど、なんか夏休みに修行させるとかなんとか言ってたよぉな………うぉぉ!?」

「え、バ、バイス!?」

 

 

ブイの質問に答えたバイスが突如一筋の光の槍となってどこかへ飛んで行く。

 

まさに電光石火な出来事に、ライが声を上げて驚く。

 

 

「え、ちょブイ姉、バイスが消えたんだけど」

「バトルだ。シグマのばっちゃんがどこかでバトルを始めたんだ」

「バトル?」

「取り敢えず、バイスが飛んで行った方角に行ってみようか」

 

 

バイスに何が起きた現象を理解しているブイ。未だに混乱しているライを連れ、ショッピングモールを後にした。

 

 

 

******

 

 

 

場所はノヴァ学園のグラウンドへと戻る。

 

やたらファンキーな老婆は、オーカミとのバトル開始直前に、己のBパッドを装着した左腕ごと天空へと突き上げた。

 

その行為に、オーカミとコントは頭の上に疑問符を浮かべていたが………

 

 

「!!」

 

 

突如、それは電光石火の如く。

 

突き上げたBパッドに光の槍が激突。その光は衝撃により飛び散って行き、彼女のBパッドに力を宿す。

 

 

「な、なんだなんだ。何が起こってるってんだ!?」

「……」

 

 

目の前で起きた現象に理解できず、声を荒げて驚くコント。

 

対して、オーカミは無言且つ無表情でこの光景を見つめる。決して冷静になっているわけはない。今からバトルをする相手の実力が、余りにも未知数の極みであるが故に、ただただ胸を弾ませているのだ。

 

 

「待たせたねぇ。じゃあ始めるかい」

「……あぁ、バトル開始だ」

 

 

……ゲートオープン、界放!!

 

 

先程起きた現象、光の槍について一切の言及がないまま、老婆と鉄華オーカミによるバトルスピリッツが幕を開ける。

 

先攻は老婆だ。己の実力の高さを語るかのように口角を上げると、そのターンを進めて行く。

 

 

[ターン01]シグマ

 

 

「メインステップ。ネクサス、マーラサーミズ神海都市を配置」

 

 

ー【マーラサーミズ神海都市】LV1

 

 

老婆の初手はネクサスカード。彼女の背後に、海の至宝とも呼べる程の美しい都市が配置される。

 

 

「青属性のカードか」

「エンドステップ。マーラサーミズ神海都市の効果を発揮。私の手札が5枚以下のため、カウントを+1。ターンエンドさ、かかって来な」

手札:4

場:【マーラサーミズ神海都市】LV1

バースト:【無】

カウント:【1】

 

 

老婆はそのまま効果を発揮させ、カウントを増加させた後ターンエンド。

 

次はオーカミの最初のターンとなる。

 

 

[ターン02]鉄華オーカミ

 

 

「メインステップ。創界神ネクサス2枚、オルガとクーデリア&アトラだ」

 

 

ー【オルガ・イツカ】LV1

 

ー【クーデリア&アトラ】LV1

 

 

オーカミの初手もネクサスカード。その中でも特別な創界神ネクサスカードだ。

 

配置時の神託により、デッキ上から合計6枚のカードがトラッシュへと送られ、それぞれ1つずつコアが+される。

 

 

「バーストをセットして、ターンエンドだ」

手札:2

場:【オルガ・イツカ】LV1(1)

【クーデリア&アトラ】LV2(1)

バースト:【有】

 

 

サポートに特化した2種類の創界神ネクサスとバースト。

 

早速デッキを高速回転させるための準備を整え、一度目のターンをエンドとするオーカミ。

 

バトルは二周目へと突入し、再びファンキーな老婆のターンとなる。

 

 

[ターン03]シグマ

 

 

「メインステップ。さぁ出番だよ、契約スピリット、バイス……!!」

 

 

ー【悪魔バイス】LV1(1)BP1000

 

 

そう告げ、老婆は1枚のカードをBパッドへと叩きつける。

 

こうして現れたのは、黒い異形、紫属性の契約スピリット、悪魔バイス。

 

この時点で、老婆は契約スピリットに選ばれたコントラクターである事が発覚するが、驚くべき点は、また別にあり………

 

 

「ども、オレ、バイス」

「……」

「け、契約スピリットの声がオレ達にも聞こえる!?……契約スピリットの声って、選ばれた持ち主にしか聞き取れないんじゃないのかよ!?」

 

 

そう。

 

このバイス、契約スピリットであるにもかかわらず、その声が外部の者達にも聞こえているのだ。

 

コントの言う通り、契約スピリットは意思と魂こそあれど、声は選ばれた持ち主にしか聞き取れない。バイスと言う存在が、通常の契約スピリット達よりも異質であると言う事がよくわかる。

 

 

「ちっちっち。ただの契約スピリットだと思っちゃいけないぜ。オレっちは特別なのさ。なんてったって、cvはあの木村昴だからな」

「しかもうぜぇ」

 

 

陽気でノリノリなバイス。言動から挙動まで、その全てが喧しい。

 

 

「うるさいよバイス。今までどこをほっつき歩いていたんだい」

「ごめんごめん、久しぶりにブイに会って来たんだよ」

「ブイを知ってるのか?」

 

 

老婆とバイスの会話に出て来た「ブイ」の名前。それにオーカミが反応する。

 

 

「一々余計なことを言うんじゃないよ。そう言えば赤髪小僧、名乗るのが遅れたね。私の名はシグマ。二学期からこのノヴァ学園に就任する、カリスマ教師さ」

「……」

「自分でカリスマとか……つか、この婆さん教師なのかよ!?」

 

 

ファンキーな老婆の名はシグマ。バイスと言う名の悪魔と契約を交わした、コントラクターのカードバトラーだ。

 

彼女の持つ未知数の強さを、オーカミへと見せつけて行く。

 

 

「お喋りは終わりだ。続けるよ、ライダースピリット、リバイ レックスゲノム、ライブ バットゲノムを召喚」

 

 

ー【仮面ライダーリバイ レックスゲノム】LV1(1)BP3000

 

ー【仮面ライダーライブ バットゲノム】LV1(1)BP2000

 

 

バトルを再開したシグマが、バイスに続いて召喚したのは、大型肉食恐竜の大顎を思わせる仮面を装着したライダースピリット、リバイと、白い装甲にコウモリのマークが刻まれたライダースピリット、ライブ。

 

 

「そうそう。やっぱリバイと一緒に召喚してもらわないとね」

 

 

フィールドに召喚されたリバイの肩に手を置き、バイスがそう呟く。

 

 

「リバイの効果でカウント+1、トラッシュにコアを追加。ライブの召喚時効果でさらにカウント+1、デッキ上から3枚オープンし、対象カード『アルティメットバイス』を手札に加えるよ」

 

 

それぞれの召喚時効果が発揮。シグマはコアブーストと手札の補充、カウントの増加を行う。

 

 

「アタックステップ。開始時にバイスの効果を発揮、リバイがいれば、私のカウントを+2する」

 

 

さらにカウントの増加は続く。契約スピリットであるバイスの効果により、シグマのカウントは5となる。

 

 

「このターンのアタックは無し。エンドステップ時、再びマーラサーミズ神海都市の効果、カウント+1。ターンエンド」

手札:3

場:【悪魔バイス】LV1

【仮面ライダーリバイ レックスゲノム】LV1

【仮面ライダーライブ バットゲノム】LV1

【マーラサーミズ神海都市】LV1

バースト:【無】

カウント:【6】

 

 

シグマのカウントは6まで蓄積。アタックを行わなかったため、全てのスピリットをブロッカーとして残してのターンエンドとなった。

 

 

「よぉしどっからでもかかって来おい。おしりぺんぺーん」

 

 

召喚されて以降、常に騒々しいバイス。お尻を軽く叩きながらオーカミを煽る。

 

その程度で怒りを覚えるオーカミではないが、迎えた次の自分のターンで、先制攻撃を仕掛けようとは考えていて………

 

 

[ターン04]鉄華オーカミ

 

 

「メインステップ。ランドマン・ロディを召喚」

 

 

ー【ランドマン・ロディ】LV1(1)BP1000

 

 

このバトル、オーカミが最初に呼び出したスピリットは、丸みを帯びた小型のモビルスピリット、ランドマン・ロディ。

 

 

「さらに、大地を揺るがせ、未来へ導け、ガンダム・バルバトス第4形態、LV3で召喚!!」

 

 

ー【ガンダム・バルバトス[第4形態]】LV3(4S)BP12000

 

 

「不足コストはランドマン・ロディのコアから確保。よって消滅する」

 

 

上空からオーカミのフィールドへと着地したのは、黒き戦棍メイスを携えた、鉄華団の力、バルバトスの基本形態、第4形態。

 

その出現に際してランドマン・ロディが消滅してしまうものの、バルバトス第4形態はそのコアの力で、早くもLV3へと上昇する。

 

 

「アタックステップ、バルバトス第4形態でアタック」

 

 

このバトルで初めてのアタックを行ったのはオーカミ。先制点をもぎ取るべく、バルバトス第4形態が、大地を強く踏み込み、駆け出す。

 

 

「バルバトス第4形態のアタック時効果、相手スピリット、ネクサスから2つのコアをリザーブへ。バイスとライブから1つずつ取り除き、消滅させる」

「えぇ、ちょっとちょっと、煽ったのは謝るから許してちょ、うわぁ!?」

 

 

バルバトス第4形態が、シグマのフィールドへメイスの一撃を横一線に振う。それを受けたバイスとライブはたちまち消滅。

 

契約スピリットであるバイスは、幽霊のような半透明の姿、魂状態となり、主人であるシグマの側を浮遊し始める。

 

 

「なぁんちゃって。オレっち契約スピリットだから魂状態で何度でもフィールドに残っちゃうもんね〜」

「一々喧しいね。少しくらい黙っていられないのかい?」

「バルバトス第4形態のLV3効果、ダブルシンボルになる。さらにフラッシュ、オルガの【神域】を発揮、デッキ上3枚を破棄して1枚ドロー。クーデリア&アトラの【神域】の効果でもう1枚ドロー」

「はいはい、そのアタックはライフで受けてあげるよ」

 

 

ダブルシンボルとなった、バルバトス第4形態のアタックが迫る。

 

事あるごとに喧しいバイスを疎ましく思いつつ、シグマはバトルを進めるために、そのアタックをライフで受ける宣言。

 

 

〈ライフ5➡︎3〉シグマ

 

 

バルバトス第4形態の、メイスを縦一線に振るう一撃が、そのままシグマのライフバリアへ炸裂。一気にそれを2つ粉砕。

 

そして、この瞬間にも発揮できる効果が存在し………

 

 

「バトル終了時、バルバトス第4形態のさらなる効果。トラッシュから1コストで鉄華団、グシオンリベイクを召喚」

 

 

ー【ガンダム・グシオンリベイク】LV1(1)BP6000

 

 

バトルを終えたバルバトス4形態が、その眼光を輝かせると、地中より、薄茶色の分厚い装甲を持つ、ガンダムの名を持つ鉄華団のモビルスピリット、グシオンリベイクが出現する。

 

 

「グシオンリベイクの召喚時効果。リバイからコアをリザーブに置き、消滅させる」

 

 

手に持つハルバードで大地を穿ち、地割れを発生させるグシオンリベイク。リバイはそこへ真っ逆さまで落ちて行き、消滅してしまう。

 

 

「ターンエンド」

手札:3

場:【ガンダム・バルバトス[第4形態]】LV2

【ガンダム・グシオンリベイク】LV1

【オルガ・イツカ】LV2(4)

【クーデリア&アトラ】LV2(4)

バースト:【有】

 

 

トラッシュから呼び出したグシオンリベイクをブロッカーとして残し、オーカミはそのターンをエンド。

 

次は特異な契約スピリットを操りつつも、今の所カウントを増加させるだけで大きな動きは見せないシグマのターンとなる。

 

 

[ターン05]シグマ

 

 

「メインステップ。トラッシュからスピリットを呼び出しつつ、相手スピリットを除去。オマケに手札補充か。カッカッカ!!……成る程、なかなかに良い具合に仕上がってるじゃないか」

「……?」

「バトルスピリッツのバの字も理解できてないって言うのは撤回してやるよ」

 

 

シグマはオーカミの強さに、どこか感慨深そうな表情を見せつつ、大きく口を開けながら笑い出す。

 

 

「だがやっぱりまだまだだ。こんなんじゃあ到底キング王には及ばないねぇ」

「なに」

 

 

直後、厳しい言葉を告げると、シグマは1枚のカードを手札から引き抜き、それをBパッドへと叩きつける。

 

 

「魂状態のバイスを対象に【契約煌臨】を発揮」

 

 

発揮させたのは、契約スピリットの得意技【契約煌臨】………

 

魂状態となったバイスが、シグマのフィールドへと戻る。すると、突如そこに現れた、紫のオーラで構成された巨大な大型の肉食恐竜が、戻って来たバイスを食らう。

 

 

「うぉぉ!!…オレっち、沸いてきたぜ!!」

 

 

しかし実際にエネルギーを食されたのは恐竜の方だった。バイスはその力を吸収、己の糧とし、進化する。

 

 

「あふれ出す熱き情熱、仮面ライダーアルティメットバイス。LV2で踊りな」

 

 

ー【仮面ライダーアルティメットバイス】LV2(2)BP10000

 

 

爆発的な進化を遂げたバイス。メタリックブルーの装甲に身を包んだライダースピリット、アルティメットバイスとして、再びフィールドに君臨する。

 

 

「契約スピリットが、ライダースピリットになりやがった!?」

「……」

 

 

ライダースピリットとして舞い戻って来たバイスを見るなり驚愕するコント。

 

それと対面しているオーカミは、より一層シグマを警戒したのか、己の手札を強く握り締め、身構える。

 

 

「アルティメットバイスの煌臨時効果。アタシのデッキ上を5枚破棄、その後、手札かトラッシュから『アルティメットリバイ』『アルティメットバイス』をノーコストで好きなだけ召喚」

「!!」

「一体全体、表裏一体。アルティメットリバイを、トラッシュから1体、LV1で召喚」

 

 

ー【仮面ライダーアルティメットリバイ】LV1(1)BP8000

 

 

青き輝きと共に現れたのは、アルティメットバイスと瓜二つなメタリックブルーの装甲に身を包んだ、バイスの相棒リバイの最終形態、アルティメットリバイ。

 

 

「アルティメットリバイの召喚時効果、コア3つを自身にブースト。その後、アルティメットバイスと同様に、手札トラッシュから『アルティメットリバイ』と『アルティメットバイス』をノーコストで好きなだけ召喚できる」

「くっ……」

「アタシはこの効果でもう1体ずつ、アルティメットリバイとアルティメットバイスを呼ぶよ」

 

 

ー【仮面ライダーアルティメットリバイ】LV2(2)BP12000

 

ー【仮面ライダーアルティメットバイス】LV2(2)BP10000

 

 

肩を並べ合うアルティメットリバイとアルティメットバイス。

 

アルティメットバイスが、アルティメットリバイのグータッチを受け止めると、2体は分身。それぞれ2体となる。

 

 

「トラッシュからスピリットを一気に3体も出しやがった……そんなのアリかよ。鉄華団の上位互換じゃねぇか」

「……」

 

 

この光景に、コントは直感的に思ったことを吐露する。

 

しかし、実際彼の言葉は的を射ている。

 

オルガやバルバトス第4形態など、鉄華団のカード達によるトラッシュからの召喚効果は、ほぼその全てが1体ずつしか召喚できないのに対し、シグマの操るリバイとバイスはトラッシュから一度に3体、しかもそれら全て強力な高コストスピリットである上、その召喚数は未だ青天井。

 

これを鉄華団の上位互換と言わずしてなんと呼ぶか………

 

 

 

この感じ、あの時と同じだ。

 

 

 

オーカミは密かに鈴木イチマルの兄、鈴木レイジとのバトルを思い出す。

 

己の全ての戦略が何も通用しない、圧倒的上位互換とのバトル。オーカミも、あの時ばかりは軽く絶望していた。王者の力がなければどうなっていた事か。

 

 

 

面白い。上位互換、受けて立ってやる。

 

 

 

だが、今は違う。度重なる強化を受け、鉄華団はその強さを増し、オーカミ自身も多くの試練を乗り越えて強く成長した。

 

たかが鉄華団以上のトラッシュ展開力程度、今さら見た所で、ただワクワクするだけだ。

 

 

「……ほぉ。これを見て、まだそんな余裕そうな顔ができるのかい」

 

 

そんな彼の心情、胸の奥底を理解しているのか、シグマは腕を組みながらそう呟く。

 

 

「ちょっとだけ、込み上げて来たよ」

「なにが」

「カッカッカ!!……アタックステップ。その開始時に契約煌臨元となっている悪魔バイスの効果、カウント+2。これにより、アルティメットバイスは【OC:8】を達成。BPは18000となる」

 

 

シグマは大量のスピリットを従えると、アタックステップへと突入。

 

己のデッキのスピリット達の力を見せつけるべく、本格的に攻勢へと回る。

 

 

「悪魔バイスの2つ目の効果、ライダースピリットのリバイとバイス1体ずつで同時にアタックができる」

「!!」

「アルティメットリバイ、アルティメットバイス。この2体で同時アタック!!」

 

 

悪魔バイスのもう1つの効果は、掟破りの2体同時攻撃。

 

このアタックが全て通って仕舞えば、オーカミのライフバリアは、2体のシンボル分欠損してしまう。

 

さらに、これだけでは終わらなくて………

 

 

「アルティメットリバイは、その効果でダブルシンボル化。さらにアルティメットバイスの【OC】効果、アタシのスピリット1体につき2つ、オマエのスピリットのコアをリザーブに置くよ」

「なに!?」

「今のアタシのスピリットは4体。よって8つのコアを消す。さぁ地獄を見せてやりなバイス」

 

 

最初に呼び出した方のアルティメットリバイとアルティメットバイスが、互いに青と紫のエネルギーを片手へと集約させ、それを波動として放出。

 

オーカミのフィールドにいた、バルバトス第4形態とグシオンリベイクは、瞬く間にそれに吹き飛ばされ、爆散してしまう。

 

 

「こんな無茶苦茶な効果、スピリットが生き残れるわけねぇ」

「……」

 

 

またコントが驚愕する。

 

驚くことにリバイとバイスは、トラッシュからの展開力だけでなく、殲滅力までもが鉄華団を上回っていたのだ。

 

 

「アタックはライフで受ける」

「ならくらいな。合わせて3点分のアタックだ」

 

 

〈ライフ5➡︎3➡︎2〉鉄華オーカミ

 

 

アルティメットリバイと、アルティメットバイスによるダブルパンチ。

 

その圧倒的破壊力を受け、無傷だったオーカミのライフバリアは、一気に3つも砕け散った。

 

 

「くっ……」

「オーカミ!!」

 

 

微かなバトルダメージによってよろけるオーカミ。

 

だが、コントの心配をよそに、その表情は僅かに笑みを浮かべていて。

 

 

「ふ……ここからだ」

「?」

 

 

刹那、そよ風がオーカミを通過すると、彼の雰囲気は刺々しく、鋭くなる。

 

これは、いつもオーカミが無意識で発動している本気モード。ここからが、オーカミと鉄華団の真の実力が見られる時だ。

 

 

「先ずは、オレのライフが減少したことにより、手札から紫マジック、デスアタラクシアを2枚、ノーコストで発揮」

「成る程、これが」

「アタックしていないアルティメットリバイとアルティメットバイスのコアをリザーブに置き、消滅」

 

 

オーカミがこのタイミングで手札から発揮させたのは、先日のダホウ戦でも見せた紫マジック、デスアタラクシア。

 

それにより放たれ拡散された紫の波動が、シグマのフィールドにいるアルティメットリバイとアルティメットバイス1体ずつに直撃。体内のコアが消し飛び、消滅へと追い込まれる。

 

 

「さらにライフ減少後のバースト発動!!」

 

 

最初のターンから伏せられていたオーカミのバースト。

 

それがようやくこのタイミングで勢いよく反転する。

 

そのカードは「ガンダム・バエル」……入手後、幾度となくオーカミに逆転劇を齎して来た1枚だ。

 

 

「数多の魔を従えし首魁、長き眠りから目覚め、混沌の世に覇を唱えよ!!……ガンダム・バエル、LV2で召喚」

 

 

ー【ガンダム・バエル】LV2(3)BP13000

 

 

神々しい輝きを放つ天空。そこより舞い降りて来たのは、白銀の装甲に身を包んだ、スマートなモビルスピリット、ガンダム・バエル。

 

 

「召喚時効果。互いのデッキ上から3枚をオープンし、その中にあるコスト6以下の紫スピリット、ブレイヴをノーコストで召喚する」

 

 

バエルの効果が発揮。オーカミとシグマのデッキ上から3枚ずつカードがオープンされ、公開される。

 

 

「アタシは全部ハズレさね」

 

 

シグマのデッキは青と紫のデッキだが、紫スピリットは一切オープンされず、全てデッキの下へと戻って行く。対してオーカミの方は引きが強く………

 

 

「オレのオープンカードは『漏影』『ランドマン・ロディ』『ガンダム・バルバトス[第2形態]』……よって、これら全てをノーコスト召喚」

 

 

ー【漏影】LV1(1)BP3000

 

ー【ランドマン・ロディ】LV1(1)BP1000

 

ー【ガンダム・バルバトス[第2形態]】LV1(1)BP3000

 

 

オーカミのオープンカードは、なんと全てが対象内。

 

バエルが天空に手を掲げると、そこから1つ目のモビルスピリット、漏影とランドマン・ロディ。2つ目と角、武器として機関銃を備えた、バルバトス第2形態が出現する。

 

 

「漏影の召喚時効果。オレのデッキ上3枚を破棄して、その後トラッシュから鉄華団、バルバトスルプスを手札に戻す。鉄華団の効果でデッキを破棄したことでクーデリア&アトラの【神域】も発揮。トラッシュのカードをデッキ下に戻して1枚ドロー」

「……エンドステップ。マーラサーミズ神海都市の効果でカウント+1。ターンエンドさね。次のターン、期待しておこうか」

手札:3

場:【仮面ライダーアルティメットリバイ】LV2

【仮面ライダーアルティメットバイス】LV2

【マーラサーミズ神海都市】LV1

バースト:【無】

カウント:【9】

 

 

「おぉ、ダホウ戦で見せたコンボで一気にまくりやがった。これは行けるぞ、やっちまえオーカミ!!」

 

 

ダホウ戦でも見せたカウンターを決め、ターン権利を奪い取ったオーカミ。

 

コントの期待に応えるため、次で決めるべく、巡って来たそのターンを進めて行く。

 

 

[ターン06]鉄華オーカミ

 

 

「メインステップ。天空斬り裂け、未来を照らせ。ガンダム・バルバトスルプス、LV2で召喚!!」

 

 

ー【ガンダム・バルバトスルプス】LV2(2)BP8000

 

 

上空より降り立つのは、鉄華団の象徴であるモビルスピリット、バルバトスの進化系、バルバトスルプス。

 

武器であるソードメイスを構え、早々に戦闘態勢に入る。

 

 

「アタックステップ。その開始時にオルガの【神技】を発揮。トラッシュから鉄華団ブレイヴ、三日月を召喚し、そのままバルバトスルプスと合体。さらにバエルの効果でBP+5000」

 

 

ー【ガンダム・バルバトスルプス+三日月・オーガス】LV2(2)BP19000

 

 

「行くぞ、ルプスでアタックだ」

 

 

劣勢時から一転。あらゆる効果を駆使して、土壇場で多数の鉄華団達と、強力な合体スピリットのバルバトスルプスを揃えるオーカミ。

 

ダホウ戦の時と同じく、このまま大逆転勝利を飾るべく、攻撃を仕掛けて行く。

 

 

「ルプスのアタック時効果。残ったアルティメットリバイとアルティメットバイスを破壊」

 

 

ルプスのアタック時効果が発揮。オーカミのデッキが2枚破棄されると同時に、ルプスは手に持つソードメイスを横一線に振い、2体のライダースピリットを薙ぎ払い、爆散へと追い込む。

 

 

「追撃だ。三日月の効果、オレのフィールドの鉄華団1体につき1つ、アンタのリザーブのコアをトラッシュに置く」

 

 

さらに重なるパイロットブレイヴ、三日月の効果。

 

オーカミのフィールドに4体のスピリットが存在することにより、合計4つのコアが、シグマのリザーブからトラッシュへと送られた。

 

 

「今のルプスはダブルシンボル。一撃でライフ2つを破壊する」

 

 

ガラ空きとなったシグマの眼前に迫り来るバルバトスルプス。

 

彼女のライフを叩き壊してやろうと、今度はソードメイスを縦向きに構えるが………

 

 

「カッカッカ、期待通りの強さだ。だが、期待通り過ぎて逆につまらないねぇ。フラッシュマジック、仮面の魂」

「ッ……」

「これにより、このターンの間、アタシのライフは1つしか減らない。そのアタックはライフで受ける」

 

 

〈ライフ3➡︎2〉シグマ

 

 

振り下ろされたルプスの一撃。しかしその直撃直前で、シグマのライフバリアは虹色に発光。その影響か、破壊できたライフバリアの数は、僅か1つとなってしまった。

 

 

「バトル終了時、ルプスはバエルの効果で一度だけ回復する」

「惜しかったじゃないか。やっぱりまだ『ひよこ』だがね」

「……ターンエンドだ」

手札:3

場:【ガンダム・バルバトスルプス+三日月・オーガス】LV2

【ガンダム・バルバトス[第2形態]】LV1

【ランドマン・ロディ】LV1

【漏影】LV1

【ガンダム・バエル】LV2

【オルガ・イツカ】LV1(2)

【クーデリア&アトラ】LV2(5)

バースト:【無】

 

 

オーカミは発揮された「仮面の魂」の効果を切るために、致し方なくそのターンをエンド。

 

再びシグマへとターンが回って来る。

 

 

[ターン07]シグマ

 

 

「メインステップ。魂状態のバイスを対象に、再び【契約煌臨】を発揮。踊り直しだよ、アルティメットバイス」

 

 

ー【仮面ライダーアルティメットバイス】LV2(2)BP18000

 

 

「オレっち、ミタビ、復活」

 

 

紫色のオーラで構成された大型肉食が再度出現し、魂状態となったバイスに力を与えると、それは今一度アルティメットバイスの姿となってフィールドに帰還する。

 

 

「煌臨時効果。デッキ上5枚を破棄し、トラッシュからアルティメットリバイ1体を召喚」

 

 

ー【仮面ライダーアルティメットリバイ】LV1(1)BP8000

 

 

当然ながら効果でアルティメットリバイも共に復活。

 

さらに、前のターンと同じく、この2体の真骨頂はここからであり………

 

 

「アルティメットリバイの召喚時効果。3つコアブーストし、その後アルティメットバイスと同じ効果さね。トラッシュから4体ずつ、アルティメットリバイとアルティメットバイスをノーコスト召喚」

 

 

ー【仮面ライダーアルティメットリバイ】LV2(2)BP12000

 

ー【仮面ライダーアルティメットバイス】LV1(1)BP15000

 

ー【仮面ライダーアルティメットリバイ】LV2(2)BP12000

 

ー【仮面ライダーアルティメットバイス】LV1(1)BP15000

 

ー【仮面ライダーアルティメットリバイ】LV2(2)BP12000

 

ー【仮面ライダーアルティメットバイス】LV1(1)BP15000

 

ー【仮面ライダーアルティメットリバイ】LV2(2)BP12000

 

ー【仮面ライダーアルティメットバイス】LV1(1)BP15000

 

 

「な、なに」

「一気に8体のライダースピリットをトラッシュから召喚!?……でも変だぜ、デッキに同名カードは3枚までしか入れられないはずだろ」

 

 

溢れ出る悪魔。ライダースピリットカーニバル。

 

想像以上の頭数に、コントはおろか、オーカミでさえも、言葉を失ってしまう程に驚きを隠せない様子。

 

 

「アルティメットリバイとアルティメットバイスは、デッキに何枚でも入れることができるのさ」

「もうなんでもありかよ」

 

 

コントの疑問にシグマが答える。

 

その強さと効果は、余りにも常軌を逸していた。コントは、シグマがまともにやって勝てる相手ではないことを、ここに来てようやく悟る。

 

 

「さぁ、アタックステップ」

「………」

 

 

 

来る。

 

 

 

そう思い、オーカミは悪魔の力を持ったライダースピリットの軍勢からの攻撃に備え、己の手札を強く握り、構える。

 

だが……

 

 

「と行きたい所だが、オマエの今の実力は十分把握したし、今日はこの辺にしておくかねぇ」

「なに?」

 

 

ほぼ勝ち確定のような盤面を整えたと言うにもかかわらず、オーカミにトドメは刺さず、Bパッドの電源を切り、強制的にこのバトルをドロー、引き分けで終了させるシグマ。

 

その突然の行動に、オーカミとコントは大なり小なり困惑を見せる。

 

 

「どうだ見たかオレっち達の力。これって、もうオレっちが真の悪魔ってことでよくね、よくね?……オレはバイス、悪魔大将♪」

「一々吠えるなバイス。あぁそうそう、アンタにこれをあげておかないとね」

「?」

 

 

勝ち誇っていたバイスを叱ると、シグマは懐から取り出した1枚のカードをオーカミへと投げ渡す。

 

オーカミがそのカードを視認すると………

 

 

「『ガンダム・キマリスヴィダール』……これ、紫属性のモビルスピリット!?」

「はぁ!?……なんでそんな貴重なカードをこの婆さんが持ってんだよ」

 

 

そのカードは世にも珍しい紫属性のモビルスピリットカード。

 

なんの突拍子もなく渡されたことで、オーカミもコントも目を丸くする程に驚く。

 

 

「カッカッカ。そりゃそうさ。何せ、アルファベットやブイを経由してそこの赤髪小僧に鉄華団を渡して来た張本人は、このアタシだからねぇ」

「!!」

 

 

ちょうどこのタイミングで、消えたバイスを追って来たブイとライが姿を見せる。

 

そう。オーカミをバトルスピリッツと出会わせてくれた存在である鉄華団。何を隠そうこのシグマこそが、その運命的な出会いを仕組んでいた張本人。

 

彼女は今までアルファベットやブイを通して、オーカミのカードバトラーとしての成長を見守っていたのだ。

 

謎多きファンキーな老婆シグマ。彼女が現れたことで、オーカミのバトスピ物語はさらに加速して行く。





次回、第79ターン「洗練、鉄華団VSガッチャード」



******
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。