バトルスピリッツ 王者の鉄華   作:バナナ 

8 / 101
第8ターン「スサノオ、武士道、Mr.ケンドー」

獅堂レオン、アイツは決して口だけではなく、強かった。

 

あのバトル、本当だったらデスティニーを出さずともインパルスだけで勝ててたはずなんだ。最後のターンの防御マジックだって、もっと早いタイミングで使えたはずだ。

 

全てはアイツの掌の上だった。

 

つまり、オレはまだまだ弱い…………

 

楽しかった上に悔しい。こんな経験をしたのは生まれて初めてだ。

 

 

******

 

 

「…………」

 

 

獅堂レオンとのバトルから2日が経った。オーカはカードショップアポローンでのバイトを続けながらもあの日のバトルの事を思い返していた。

 

獅堂レオンは強かった。オーカとバルバトスの本気を見るためにわざと手を抜き、実力を合わせていたのだ。しかし、初心者ながらそれに気が付いたオーカもまたバトルに関して優れた才能を持っていると言えて………

 

 

「………ヒバナ、今頃どうしてるかな?」

 

 

ふと思い出したのは友達の一木ヒバナ。オーカがこの街に転校して来て初めて友達になった少女だ。そもそもオーカに友達がいなかったため、彼女が生まれて初めての友達である。

 

そんな彼女は獅堂レオンとのバトルにコンプレックスを掘り出され、その日以来学校を休んでいる。オーカとしては当然心配になる。

 

だが、そんな様子を見計らってか、彼の兄貴分、ヨッカが彼の肩に優しく手を置くと…………

 

 

「ヒバナの事が心配か?」

「まぁ、最近学校休んでるし」

「別に気にする事ねぇよ、その内ケロっと戻って来る………アイツが強いカードバトラーなのはオマエも知ってるだろ?」

「………そっか、アニキがそう言うならそうする」

「おう。そうしろそうしろ」

 

 

兄貴分であるヨッカに全幅の信頼を置いているオーカ。彼の言葉1つで簡単に納得し、ヒバナの事を忘れる。

 

一見すると素っ気ない感じもするが、それ程までにオーカがヨッカを慕っている証拠、彼の言葉はオーカにとってほぼ絶対に等しいのだ。

 

 

「それはそうと明日、オマエに会わせたいヤツがいる」

「会わせたいヤツ?」

「そう。明日はバイト休みだが、ちゃんと店に来るんだぞ……ソイツがきっとオマエの力になってくれる」

「?」

 

 

言っている意味がさっぱりだが、ヨッカの妙に自信に溢れている様子から余程凄い人物が明日このアポローンに来店する事が想像できる。

 

そしてヨッカの言う誰かをわかっているのか、もう1人のアルバイト、雷雷ミツバはその横でクスクスと笑っていて…………

 

 

******

 

 

その翌日。学校の放課後にて………

 

オーカが下校しようと鞄に教材を詰めていたその時に、1個上の学年である少年、鈴木イチマルが勢い良く彼の机の方へと飛び出して来た。

 

 

「鉄華オーカミ!!」

「あぁ、なんだイチマルか」

「なんだとはなんだ!!…相変わらずリアクション薄いな!?」

「オマエは相変わらず喧しいな」

 

 

オーカのライバルの1人、イチマルは「そんな事より」と言葉を続けると………

 

 

「そんな事より行くぞ!!」

「どこに?」

「ヒバナちゃん家に決まってるだろ!!…聞いたぜ、最近あの獅堂レオンに負けて酷く落ち込んでるって!!…こうしちゃいられないだろうよ!!…デッカイ花束買って来て盛大に励ましてやろうぜ!!」

「それはそれで結構迷惑な気がするけど」

「迷惑なもんか〜…オレっちが来たらきっと喜ぶさ!!…んでもって、そこからデートして、遂には結婚もあり得る」

「ふーーん」

 

 

どこまでも一木ヒバナLOVEなイチマル。獅堂レオンに負けて以来不登校になりつつある彼女をどうにか自分なりに励まそうとしているようだ。

 

しかしオーカは………

 

 

「まぁでも、行くなら1人で行けよ。オレ今日アニキにアポローンに呼び出されてるから」

「えぇ!?…おいオマエ、ヒバナちゃんが心配じゃないのかよ!?」

「心配ではあるけど、ヒバナなら大丈夫だってアニキが言ってたし、大丈夫だろ。じゃあな」

「おい!」

 

 

オーカはいつもの素っ気ない態度でイチマルの横を通り過ぎ、教室を後にした。

 

彼が兄貴分であるヨッカの事を敬っているのはわかるが、言葉一つだけでそこまでケロッとできるのはいくらなんでもあり得ないとイチマルは思い………

 

 

「信じられん……マジかよアイツ、仕方ねぇ、オレっちだけでも行くか」

 

 

オーカとてヒバナを心配する気持ちはある。だがそれ以上にヨッカの言葉は絶対。常識人であるイチマルにとって、それは理解し難いモノであった。

 

 

******

 

 

時は数十分程流れ、鉄華オーカミはバイト先でもあるカードショップ、アポローンの前にいた。

 

だが、いつもと様子が違くて………

 

 

「本日貸し切り……?」

 

 

店の扉にはそう言った看板が立てられていた。よくよく建物を見てみると人の気配をあまり感じない。

 

ヨッカは自分を呼びつける際に「会わせたいヤツがいる」「ソイツがきっとオマエの力になってくれる」などと口にしていた。それとも何か関係があるのだろうか………

 

 

「ま、何でもいいか」

 

 

兄貴分であるヨッカに呼び出されたのは変わりはない。取り敢えずオーカは貸し切りの看板を無視して入店していく。

 

入店した直後、いつもと変わりない風景が目に映るが、その中にはとある人物がいて…………

 

 

「よぉ、待ってたぜ……!」

「?」

 

 

そこにいたのは妙な深い赤の仮面で顔を隠している金髪の男性。身長はかなり高く、ヨッカ程度、およそ190はあると思われる。

 

 

「オレの名前はMr.ケンドー……三王の1人で、現モビル王だ!!」

「三王?……モビル王?……つーかその変な仮面なに?」

 

 

Mr.ケンドーと言う少々風変わりな男性。しかし実は相当有名な人物である。その事を説明するために暗がりの店内からひょっこりとアネゴことミツバが現れ、オーカに説明する。

 

 

「ヤッホーオーカ」

「あ、アネゴ」

「三王って言うのはね……この世界の三大スピリット、デジタル、ライダー、モビル、その三つの内どちらかのトップに君臨するカードバトラーの事、この人意外と有名なんだから、結構今凄い状況だよ」

「ワッハッハッハ!!……意外は余計だぞミツバ君」

「ふーーん、三王ね……」

 

 

デジタルスピリット、ライダースピリット、モビルスピリット、それらいずれかのトップに君臨するプロのカードバトラーに送られる名誉ある称号は『三王』と呼ばれている。

 

今、オーカの目の前にいるMr.ケンドーは正しくその中のモビル王と呼ばれる三王の1人に違いない………

 

しかし………

 

 

「じゃあアニキはバルバトスと同じモビルスピリットを使ったトップカードバトラーって事か」

「そうそう、オレこう見えて結構………え?」

「ぷっ!!?!」

 

 

その正体を一瞬にして看破していたオーカ。その様子を見たミツバは思わず吹き出す。

 

そう。モビル王、Mr.ケンドーの正体は何を隠そうあの九日ヨッカなのだ。何が理由かは知らないが、彼は素性を隠しながらプロのカードバトラーとして活躍している凄い人物なのだ。

 

 

「い、いやいや何を言うかなオーカミ君。オレは親友のヨッカ君に君の指導を任されてここに来たんだ!……断じて彼がオレ、オレが彼ではない!!…まぁヨッカ君は訳あって今日は席を外しているがね」

「ふーーん、そうなんだ」

 

(必死に正体隠すセンパイ面白〜〜!!…録画しておけばよかった)

 

 

変装そのモノは完璧であった。今までヨッカはすぐ横で笑いを堪えているミツバ意外に正体を明かした事はなかったし、何よりその変装で見破られた事はなかった………

 

オーカの観察眼が鋭過ぎるだけだ。無意識ではあるものの、息づかいや仕草だけでMr.ケンドーが兄貴分であるヨッカだと見破って見せたのだから………

 

 

「つーか指導って何、バトルでもやるの?」

「あぁもちろん。そのために遥々やって来たんだ!!…今日はオレがみっちりバトルを教えてやるぞ!」

「………なんかちょっと不安だ」

「よし、あーだこーだと言う前にバトル場に行った行った!!」

 

 

オーカの背中を押し、半ば強引に店内のバトル場へと足を運ばせるMr.ケンドー。

 

 

「いや〜〜…センパイって本当不器用な人だよな〜」

 

 

その様子を見届けているミツバは昨日の夜の事を思い出していた。

 

 

ー………

 

 

昨日、閉店後のアポローンにて、店長のヨッカとミツバは明日の予定について話し合っていた。

 

 

「えぇ!?…オーカの特訓相手になるためにMr.ケンドーになる!?」

「あぁ、単純に最近Mr.ケンドーになってなかったし、ちょうどいい肩慣らしにもなる。オマエ絶対オーカ達にオレの正体バラすなよ?」

「別にバラさないっすけど、多分オーカが相手だとバレますよ、あの子なんか軽く常軌を逸してる部分があるし」

「常軌を逸してるってオマエが言う?…お土産にマトリョーシカ式モアイ像とか持って来たオマエが言う?」

 

 

この世界においての三王、その内の現モビル王であるMr.ケンドー、もとい九日ヨッカ。どうやら弟分であるオーカの更なる成長のため、本気で彼とバトルをする気でいるようだが、妹分のミツバからはやや否定され気味。

 

 

「まぁ最悪バレても構わねぇ、本気でバトルをやる事がコイツの送り主からの依頼だからな」

「ッ……モビルスピリット!?…しかも鉄華団!?」

「あぁ、何者かは知らねぇがオレをMr.ケンドーと知ってのご依頼だ。今のオーカがコイツに見あっているか試して欲しいんだとよ」

 

 

………『ガンダム・グシオンリベイク』……

 

その名が刻まれたカードをミツバに見せつけるヨッカ。それはバルバトスではない、ガンダムの名を持つ鉄華団の第二のモビルスピリット。

 

 

「それに、アイツの兄貴分として偶にはカッコいいところを見せておかないとな」

「あぁ出た出た、それが本音だ」

「へっ……アイツの前ではオレは最高にカッコいい男でいたいだけだよ」

「………じゃあそんなカッコ悪い仮面つけて正体隠す必要なくない?」

「それとこれとは別だ。本気を出す時はMr.ケンドーになる。それがオレのポリシーだ」

「………やっぱセンパイってバカだよね?」

「だからオマエが言うなっての!!」

 

 

ー………

 

 

時は戻り現在、そう言ったやり取りがあって、今Mr.ケンドー、もとい九日ヨッカは鉄華オーカミの前にモビル王として立っている。

 

 

「よ〜〜し、頑張れオーカ!!…あんなヘンテコ仮面なんてボコしちゃえ〜〜!」

「おいコラミツバ!!…誰がヘンテコ仮面だ、最高にイカすだろうがァァァー!!」

「おやおや〜〜…なんだかキレ方がどこかの私のセンパイみたいだな〜〜…そもそもMr.ケンドーってこれしきの事で怒る人でしたっけ〜??」

「ぐっ………ん、んんッ!!……すまんすまん、これは失敬、つい取り乱してしまった」

 

 

十中八九程バレているようなモノだが、オーカの前では正体を明かさないMr.ケンドー。それをいい事にこれでもかとメチャクチャ彼を揶揄うミツバ。

 

……『よし、アイツは後で殺す』

 

内心でそう呟くMr.ケンドー。2人きりになったらミツバにはまたしてもキツイお仕置きが待っている事だろう。

 

 

「ねぇもういい?……やるならさっさとやろうよ、アニ……じゃなかった、Mr.ジュードー?」

「ケンドーだ!!……よし行くぞオーカミ君!!…今の君の実力を見させてもらう!!」

 

 

Bパッドとデッキをセットした両者。準備は万端………

 

そして………

 

 

………ゲートオープン、界放!!

 

 

コールと共に鉄華団と言う謎のカード群を扱う少年、鉄華オーカミとこの世界のトップカードバトラー、モビル王の称号を持つMr.ケンドーのバトルスピリッツが幕を開ける。

 

先攻はオーカだ。相手の正体が兄貴分であるヨッカであるとわかった上でターンを進めて行く。

 

 

[ターン01]オーカ

 

 

「メインステップ……創界神ネクサス、オルガ・イツカ」

 

 

ー【オルガ・イツカ】LV1

 

 

初手に配置したのは創界神ネクサスの一種、オルガ・イツカ。場には誰も出現しないが、鉄華団デッキの彼にとっては莫大な恩恵を齎す。その後の神託により2つのコアが追加された。

 

 

「ターンエンド。じゃあ見せてくれよ、モビルスピリット使いの、一番上ってヤツを」

手札:4

場:【オルガ・イツカ】LV1(2)

バースト:【無】

 

 

「良い煽りだ!!……それじゃお望み通り、オレのターン!」

 

 

ターンを仰ぐオーカ。今度は世界に君臨するトップカードバトラー「三王」その内のモビル王であるMr.ケンドーのターンが幕を開ける。

 

 

[ターン02]Mr.ケンドー

 

 

「メインステップ……それでは先ず、ネクサスカード最後の優勝旗を配置しよう!」

 

 

ー【最後の優勝旗】LV1

 

 

Mr.ケンドーの扱う色属性は青。青属性のネクサスカード、最後の優勝旗が配置された。それに伴い彼の背後に巨大で尚且つ栄誉ある旗が出現した。

 

 

「配置時効果でボイドからコア1つをこのネクサスに追加。そしてこの効果を使って手札にあるユニオンフラッグの【トップガン】の効果を発揮!」

「??……トップガン?」

 

 

増えるコア。それを糧に効果を発揮させるMr.ケンドー、オーカは聞いた事がないその効果に疑問符を浮かべる。

 

 

「トップガンは自分の場にブレイヴ以外のスピリットがいない時、指定されたコストで召喚ができる効果だ。このユニオンフラッグは本来コスト2のスピリットだが、トップガンにより今回はコスト1として召喚される!」

 

 

ー【ユニオンフラッグ】LV1(1)BP2000

 

 

コストが変更され、呼び出されたのは戦闘機の羽のような翼を持つ青属性のモビルスピリットユニオンフラッグ。

 

 

「2コストのスピリットが1コストで出て来た………!」

「これがトップガン、オレのデッキのメイン効果さ。続いてアタックステップ、ユニオンフラッグよ、ライフを叩け!」

「ッ……ライフで受ける」

 

 

〈ライフ5➡︎4〉オーカ

 

 

飛び出すユニオンフラッグ。手に持つライフルを発砲し、オーカのライフバリアを1つ砕いた。

 

 

「ユニオンフラッグのバトル終了時の効果、デッキからカードを2枚ドローし、その後1枚捨てる……オレはこのグラハム・エーカーをトラッシュに捨て、そのままターンエンドだ」

手札:4

場:【ユニオンフラッグ】LV1

【最後の優勝旗】LV1

バースト:【無】

 

 

結果的にトップガンを見せつけ、軽くオーカのライフを小突いただけでそのターンを終えたMr.ケンドー。次は一周回りオーカのターン。逆襲すべくそのターンを進めて行く…………

 

 

[ターン03]オーカ

 

 

「メインステップ……行くぞ、大地を揺らせ、未来へ導け!!……ガンダム・バルバトス第4形態、LV2で召喚!」

「!」

 

 

ー【ガンダム・バルバトス[第4形態]】LV2(2)BP9000

 

 

「ほぉ、これが噂のバルバトス。君のエースカードか」

「何言ってんだよ、知ってるくせに」

 

 

地の底を叩き割りながら出現したのは黒々とした巨大な鈍器、メイスを携える白い装甲のモビルスピリット、バルバトス。その第4形態。

 

 

「鉄華団召喚により、オルガにコアを追加……アタックステップ、行け、バルバトス第4形態!!」

 

 

オーカのエースカード、バルバトス第4形態。世界に君臨する最強カードバトラー、モビル王を討つべく、メイスを手に背部のスラスターで地上を走る。

 

 

「アタック時効果、相手スピリットのコア2個をリザーブに叩きつける!!……ユニオンフラッグを叩け!!」

「!!」

 

 

ー【ユニオンフラッグ】(1➡︎0)消滅

 

 

バルバトス第4形態はユニオンフラッグに向けてメイスを振り下ろし、そのコックピットごと粉々に粉砕。一瞬にして爆散に追い込む。

 

 

「アタックは継続中……さらに、オルガの【神域】の効果でデッキからカードを3枚破棄して1枚ドロー!」

「よし来い、ライフで受ける!」

 

 

〈ライフ5➡︎4〉Mr.ケンドー

 

 

今度は横一線にそれを振い、Mr.ケンドーのライフバリアを玉砕。それだけではない。オーカはスピリットの破壊に加え、挙げ句の果てにはドローをして見せ、このバトルにおいての大きなアドバンテージを獲得して見せた。

 

 

「………ターンエンド」

手札:5

場:【ガンダム・バルバトス[第4形態]LV2

【オルガ・イツカ】LV2(3)

バースト:【無】

 

 

「成る程、実に良い攻撃だった。噂になるだけの力はある」

「そりゃどうも」

「だが………その程度ではこのバトル、これ以上オレのライフは減らせないかもな」

「ッ……なに?」

 

 

口角を上げ、笑みを浮かべると、まさかのノーダメージ宣言を行うMr.ケンドー。余程己の実力に自信があるように思えるが、発言からして、このバトルの流れを見据えているようにも聞こえる。

 

そしてここからオーカはより己の実力が如何に最強の男に程遠いかを実感して行く事になる…………

 

 

[ターン04]Mr.ケンドー

 

 

「メインステップ……先ずは【トップガン】の効果を使い、ユニオンフラッグを召喚!」

 

 

ー【ユニオンフラッグ】LV1(1)BP2000

 

 

前のターンバルバトス第4形態によって葬られたユニオンフラッグ、その2機目が場に出現。

 

そして………

 

 

「それじゃ、ちょっとだけ本気を見せようかな」

「!!」

 

 

オーカはMr.ケンドーが手札にある1枚のカードを手に掛けたその瞬間、多大なるプレッシャーを感じる。

 

直感的に悟ったのだ。Mr.ケンドーこと九日ヨッカの本気を………

 

 

「その剣技、大地をも斬り裂く!!……モビルスピリット、マスラオをLV2で召喚!!」

「!!」

「不足コストはユニオンフラッグから確保、よって消滅させる」

 

 

ー【ユニオンフラッグ】(1➡︎0)消滅

 

ー【マスラオ】LV2(3)BP10000

 

 

出たばかりのユニオンフラッグが消滅すると、上空より黒い外装、角を備えたモビルスピリットが飛来して来る。

 

その名はマスラオ。ガンダムの名前こそ持たないが、現モビル王のMr.ケンドーのカードとして名を馳せている強者。その存在感に空気が張り詰めていく。

 

 

「マスラオか。センパイのヤツ、それはちょっとやり過ぎなんじゃない?」

 

 

マスラオが刀状のビームサーベルを取り出すと、このバトルを観戦しているミツバがポツリと独り言を呟く。

 

その言動からしてもやはりこのマスラオは強力なようで…………

 

 

「BP10000……今のバルバトスより上か………」

「バーストをセット。さぁ拝ませやろうかオーカ君、オレのもう一つの十八番を………」

「十八番……?」

 

 

モビル王Mr.ケンドー。

 

彼のデッキの核を担うマスラオには彼が王者たる所以、またはその証とも呼べる効果を備えている。

 

そして今回、それを全くわかっていないオーカに突き刺さっていく………

 

 

「アタックステップ……そしてこの開始時、マスラオの【武士道】を発揮!!」

「武士道!?」

「あぁ、この効果でオレは君のバルバトス第4形態を指定……マスラオは指定したスピリットとBP勝負を行う!」

「!?」

「果たし合いは所望した。受けてたってもらおうかバルバトス!!」

 

 

マスラオがバルバトス第4形態に向かって刀状のビームサーベルを向けると、バルバトス第4形態もまたそれに合わせてメイスを構える。

 

決戦前だと言わんばかりに白けた空風が通り過ぎると、2機は一斉に己が武器を振るう。

 

その勝負は正しく一瞬だった。暫く沈黙が続くが、バルバトス第4形態の武器メイスは矛先から砕け散り、本体にもまた胸部が斬り裂かれて爆散。生き残ったマスラオがこの一瞬を制して見せた。

 

 

「バルバトス!!……アイツ、アタックもしてないのにスピリットとバトルできるのか……!」

「それだけじゃない。マスラオの本領発揮はここからだぜ。【武士道】の効果で相手スピリットだけを破壊した時、相手の手札が5枚以上なら、相手は手札が3枚になるようにトラッシュへ破棄しなければならない」

「ッ……手札を」

 

 

マスラオがオーカから奪うのはスピリットだけにあらず。

 

青の光がオーカの手札を取り上げると、そのまま破棄を要求。致し方なくオーカが内2枚を選択してトラッシュへと破棄すると、残った3枚は元に戻った。

 

 

「アタックはなしだ。ターンエンド」

手札:2

場:【マスラオ】LV2

【最後の優勝旗】LV1

バースト:【有】

 

 

マスラオの【武士道】の効果により場を支配し始めるMr.ケンドーこと九日ヨッカ。

 

モビル王たる実力を知らしめる中、負けじとオーカがターンを進めて行く。

 

 

[ターン05]オーカ

 

 

「メインステップ……武士道だかなんだか知らないけど、オレのバルバトスは、鉄華団は何度でも立ち上がる!!……鉄華団モビルワーカー2体を連続召喚!!……オルガに神託」

 

 

ー【鉄華団モビルワーカー】LV1(1)BP1000

 

ー【鉄華団モビルワーカー】LV1(1)BP1000

 

 

銃火器を備え付けた車両、鉄華団モビルワーカーが場へと出現。創界神ネクサスであるオルガ・イツカにもコアが5つ溜まり、反撃の狼煙が上がる………

 

 

「アタックステップの開始時にオルガの【神技】を発揮、コア4個をボイドに置き、トラッシュから鉄華団スピリットをノーコストで復活させる!!……今度はレベル3で大地を揺らせ、バルバトス第4形態!!」

「!」

 

 

ー【ガンダム・バルバトス[第4形態]】LV3(4)BP12000

 

 

鉄華団スピリットをトラッシュより引っ張り出すオルガの【神技】………

 

それにより前のターン、マスラオとの一騎討ちに敗れたバルバトス第4形態が地中より飛び出し、復活を果たす。

 

 

「アタックステップ続行、行くぞバルバトス第4形態………その効果でマスラオからコア2個をリザーブに置く、よってレベルが下がる」

「!」

 

 

ー【マスラオ】(3➡︎1)LV2➡︎1

 

 

良く言えば先手必勝。悪く言えば不意打ち。

 

バルバトス第4形態は何の合図もなく、不意に武器であるメイスをマスラオに投擲。マスラオは咄嗟に二本のビームサーベルでガードし、それを弾き返すも、ビームサーベルは耐久が持たずに爆散。

 

 

「マスラオのLV1 BPは7000、バルバトス第4形態の方が上………さらにLV3効果で紫のダブルシンボル!!」

「2点の攻撃か!!……だったら迎え撃ってもらうぞ、マスラオ!!」

 

 

弾き返されたメイスを手に、マスラオへと直行するバルバトス第4形態。眼前まで距離を詰めると、それを横一閃に振るう。武器を失ったマスラオにこの攻撃を受け止める術はない。吹き飛ばされ、最後は呆気なく爆散してしまった。

 

 

「よし、これで………」

「これで……なんだ?」

「!?」

 

 

……『これで勝てる』とオーカが言いかけた途端。爆発による爆煙の中より一機のスピリットの姿が垣間見える。

 

誠に信じられない光景だが、その正体はさっきバルバトス第4形態が破壊したばかりのマスラオ。何故か爆散したにも関わらず生き残っていた。

 

 

「なんで……」

「バーストカード、愛と憎しみを超えた宿命………これによりトラッシュから破壊されたてのマスラオを蘇生。さらにそうした時、コスト7以下のスピリット1体を破壊する」

「!!」

「鉄華団モビルワーカー1体を破壊!」

 

 

復活したマスラオがビームサーベルを振い斬撃を放つ。鉄華団モビルワーカー1体はそれに引き裂かれ爆散。

 

 

「……モビルワーカーの破壊時効果、デッキの上から1枚を破棄して1枚ドロー」

「まだだぜ。愛と憎しみを超えた宿命の更なる効果、コストを支払う事でトラッシュからグラハムの名を含むスピリットかブレイブ1枚をノーコスト召喚……来い、パイロットブレイヴ、グラハム・エーカー!!」

「ッ……パイロットブレイヴ……!」

 

 

ー【グラハム・エーカー】LV1(0)BP1000

 

 

場には特に影響はなく、何も出現はしないが、Mr.ケンドーのBパッド上にはモビルスピリットを強化するパイロットブレイヴの一種、グラハム・エーカーのカードが置かれる。

 

このグラハムこそ、彼のデッキの真骨頂であって………

 

 

「バーストマジック、愛と憎しみを超えた宿命の最後の効果、このカードの効果で召喚したグラハムを転醒させる!!」

「ソイツ、裏返せるのか……!?」

「あぁ、彼は真の力を解き放つ………来い、ミスター・ブシドー!!」

 

 

ー【ミスター・ブシドー】LV1(0)BP1000

 

 

転醒の力を持つグラハム・エーカー。仮面を付けた金髪の青年、ミスター・ブシドーのイラストが描かれた裏側に切り替わる。

 

 

「ミスター・ブシドー転醒時効果、手札にある【トップガン】か【武士道】を持つスピリット1体をノーコストで召喚し、自身と合体させる!」

「ッ……またノーコストでカードを………」

 

 

発揮されるミスター・ブシドーの強力な転醒時効果。その効果により手札にある1枚のカードに手を掛けるMr.ケンドー。

 

そのカードこそ、彼のデッキの象徴。モビル王たる彼が誇る無敵のモビルスピリット…………

 

 

「その剣技、天空をも斬り裂く!!……モビルスピリット、スサノオを召喚!!」

 

 

ー【スサノオ+ミスター・ブシドー】LV3(1)BP21000

 

 

場へと飛来して来たのはマスラオに似たフォルムのモビルスピリット。その名もスサノオ。一見マスラオと対して変わらないように見えるが、それから放たれるプレッシャーは比ではなく、オーカの感覚だとあのデスティニーガンダムにも劣らない。

 

 

「これがアニキのエースカードか………」

「ミスター・ブシドーの合体中効果、アタックステップ中はLVを最大にする」

「バルバトス第4形態の効果、バトルの終了時に1コストを支払い、トラッシュからスピリット1体をノーコスト召喚する……来い、バルバトス第1形態!」

 

 

ー【ガンダム・バルバトス[第1形態]】LV1(1)BP2000

 

 

「オルガに神託して、召喚時効果を発揮……オレはパイロットブレイヴ、三日月・オーガスを手札に加える」

 

 

圧倒的なプレッシャーを放つスサノオを前に一歩も怯まないオーカ。第4形態の効果でトラッシュから武器もなく、肩の装甲が剥がれた第1形態を蘇生。その効果でバルバトスと相性が抜群である鉄華団パイロット、三日月・オーガスのカードを手札へと加えた。

 

 

「………ターンエンドだ」

手札:4

場:【ガンダム・バルバトス[第4形態]】LV3

【ガンダム・バルバトス[第1形態]】LV1

【鉄華団モビルワーカー】LV1

【オルガ・イツカ】LV1(2)

バースト:【無】

 

 

「フ……そりゃ、そうするよな」

「次のターン、オーカは三日月とバルバトスのコンボで一気に勝負を決めるつもりね。あの攻撃を止められるデッキはそうそうない………次のターンで勝たないと後はないですよセンパイ」

 

 

バルバトスと三日月。鉄華団デッキにおけるこの2枚のコンボは非常に強力であり、オーカも常にこの強力なコンボを意識してバトルを行なっている。

 

三日月が手札に来た今、ライフなど幾らでももぎ取れると考え、オーカは一度ターンエンドとし、次のターンを全力で凌ぎに向かったのだ。

 

紙一重で効果が噛み合って行く中、ようやく一区切りし、Mr.ケンドーのターンが幕を開けて行く。現在、オーカのブロッカーは2体、ライフは4と、とてもではないが一度のターンで破壊し切れる量ではない。次のターンになればバルバトスと三日月のコンボが襲いかかって来る…………

 

スサノオと言うおそらく強力であろうスピリットがいるにしても、現状だと彼の方が圧倒的に不利なのだ。

 

しかし、彼は世界に君臨する三王の一人………

 

不利と言う言葉が通じるような相手ではない…………

 

 

[ターン06]Mr.ケンドー

 

 

「メインステップ……スサノオのLVを最大に!」

 

 

ー【スサノオ+ミスター・ブシドー】(1➡︎5)LV1➡︎3

 

 

エースカードであるスサノオにコアを追加して行くMr.ケンドー。アタックステップになればミスター・ブシドーの効果でLV1であろうとLV3に変更されるが、この行為は紫のデッキである鉄華団に対する対策に違いない。

 

そして、それ以外の行いは何もせず、彼はアタックステップへと身を置いて行く…………

 

 

「アタックステップ!!……スサノオの【武士道】の効果!!…バルバトス第4形態に果たし合いを所望する!!」

「やっぱ持ってたか」

 

 

開幕と同時に行われるスサノオとバルバトス第4形態の一騎討ち。バルバトス第4形態がメイスを振り下ろすがスサノオはそれを難なくかわし、バルバトス第4形態の右肩に短刀を突き刺して装甲を破壊する。

 

これに怯んだバルバトス第4形態を、スサノオは逃さない。今度は長刀でバルバトス第4形態の胸部を一閃。メイスを握る力もなくしてしまったバルバトス第4形態はゆっくりと膝を突き、爆散した。

 

 

「くっ……!」

「マスラオ同様、スサノオにも【武士道】でスピリットを破壊した時に使える効果がある……それはライフの破壊!」

「!」

 

 

〈ライフ4➡︎3〉オーカ

 

 

バルバトス第4形態を倒したのも束の間、スサノオは二本の実体剣で飛ぶ斬撃を放ち、オーカのライフ1つを斬り裂いて見せる。

 

 

「今のは余興だ。本番はここから、アタックステップは続行……スサノオで攻撃する!……そのシンボルは3つ!……この一撃を受ければ君の負けだ!」

「どんな攻撃もブロックすれば問題ない……!」

 

 

ミスター・ブシドーとのコンボで3点のライフを破壊できるスサノオ。しかしそれはオーカがライブで受ければの話。

 

ブロッカーが2体もいる今、一回の攻撃など他愛もない。

 

だが………

 

 

「その常識を覆すのが三王というカードバトラー達さ!!……フラッシュマジック、愛執!!」

「!」

「この効果でコスト合計6まで相手スピリットを破壊し、【トップガン】か【武士道】を持つスピリット1体を回復させる!」

「なに……!?」

「バルバトス第1形態と鉄華団モビルワーカーを破壊し、スサノオを回復状態にする!」

 

 

ー【スサノオ+ミスター・ブシドー】(疲労➡︎回復)

 

 

青き光がバルバトス第1形態と鉄華団モビルワーカーを包み込み、それらを爆散させ、スサノオは二度の攻撃権利を得る。

 

これでオーカには自身を守る盾は何も存在しなくなってしまった………

 

 

「スピリットがダメなら、マジックカードで守るだけだ……フラッシュ、リミテッドバリア!」

「!」

「このターン、コスト4以上のスピリットのアタックじゃオレのライフは減らない。さらにコストの支払いにソウルコアを使った事により、相手のネクサス、最後の優勝旗を手札に戻す!……ソイツの攻撃はライフだ」

 

 

〈ライフ3➡︎3〉オーカ

 

 

全てを破壊し尽くしたスサノオがオーカの眼前へと迫り、二本の実体剣でそのライフバリアを斬り裂こうと試みるも、オーカが咄嗟に放った1枚のマジックカードにより巨大な光の壁が出現し、攻撃は失敗に終わる。

 

 

「これでアンタはこのターン、もう何もできない」

「フ……オーカ、オレが言った10秒前の言葉、覚えているか?」

「?」

「常識を覆すのが三王というカードバトラーだ……スサノオのアタック時効果、このターンのエンドステップ時、もう一度アタックステップとエンドステップを繰り返す!!……そしてこの時、発動中の白マジックは最初のエンドステップでその効力を失う」

「!!」

 

 

モビルスピリット、スサノオに………いや、モビル王Mr.ケンドーにバトルスピリッツの常識は通用しない。一度エンドステップを跨いだ事でリミテッドバリアによる巨大な光の壁は消失………

 

視界がクリアになった事で、スサノオは今一度二本の剣を構えて………

 

 

「中々骨のある良いバトルだった!!……スサノオでラストアタック!」

「……強い、強過ぎる……これがアニキの、いや、Mr.ケンドーのバトルか………ライフで受ける……!」

 

 

〈ライフ3➡︎0〉オーカ

 

 

二本の剣でオーカのライフバリアを一気に3つ砕くスサノオ。

 

オーカは己の兄貴分がどれだけの大きな力量を持ったカードバトラーなのかという事を強く理解しながら散って行ったのだった…………

 

 

******

 

 

「………また負けた。今のオレとバルバトスじゃ足元にも及ばないって感じだったな」

「ま、気にする事ないんじゃない?……腐っても相手はこの間の獅堂レオンよりも遥かに強い三王だったんだから、逆にオーカは良く頑張ったよ」

 

 

バトル後、店内でデッキのカード眺めながらそう残念そうに呟くオーカにミツバが励ましの言葉を送る。

 

そしてMr.ケンドーもオーカの横に来て………

 

 

「さっきも言ったが、良いバトルだったよ。強いな、鉄華団も君も」

「………アニキ、もういいからそのキャラやめてくれない?…なんか腹立つんだけど」

「…………」

「ぶふぅッー!!」

 

 

オーカがそう言うと、またもや笑いを堪え切れずに吹き出してしまうミツバ。無理もない。いつも小馬鹿にしているセンパイのカッコつかないシーンが彼女にとっては何よりも面白過ぎるのだから………

 

Mr.ケンドーは暫く沈黙すると、軽く溜息をこぼしながら要求通り徐に仮面を取って…………

 

 

「全く、初見で見抜きやがったのはオマエが初めてだぞ」

「うん。やっぱりそっちの喋り方の方がアニキらしくて落ち着く」

 

 

元の九日ヨッカに戻った。オーカにとってはやはりMr.ケンドーの紳士みたいな態度よりも、少々荒っぽい喋り方の方が落ち着くようだ。

 

 

「にしても、強くなったなオーカ。大したもんだよ、バトスピ初めてまだ1ヶ月も経ってねぇっつーのによ………だがまだだ。まだ強くなれ、いつか三王のオレとタメ張れるくらいにな」

「おうっす」

「よし。そんじゃオマエにはコイツをプレゼントだ」

「!!」

 

 

ヨッカがそう言ってオーカに手渡したのは鉄華団の新しいモビルスピリットカード『ガンダム・グシオンリベイク』………

 

バルバトスでもない鉄華団のモビルスピリットに思わず目が惹かれる。

 

 

「アニキこれどこで……」

「また店に届いたんだよ、もちろん匿名でな。中学生のガキが一々誰が届けたとか気にすんなよ、貰えるモンは貰っとけ、ソイツには今のオマエに必要なモノが全て詰め込んである」

「……今のオレに、必要なモノ……!?」

 

 

匿名の送り主との約束を果たすヨッカ。今のオーカにそれは相応しい、いや、必要不可欠であると感じ、そのカードを手渡した。更に強くなれるヒントと共に…………

 

ガンダム・グシオンリベイク。そのモビルスピリットの存在が、これからのオーカのバトルに大きな影響を及ぼす事は間違いない事であって…………

 

 

「……アニキ、これを入れたデッキでもう一度バトルしないか?……早く試したいんだ」

「あぁ、わぁってるよ。何のために今日店を閉めてると思ってんだ」

 

 

表情には出ていないが、グシオンリベイクを入れてのバトルにウズウズして仕方ないオーカ。それを見越しているヨッカは再び店内のバトル場へと移動しようとするが、ミツバが彼の袖を掴んで制止させる。

 

 

「ねぇセンパイ。オーカの事はもう良いとして、ヒバナちゃんの事はどうすんの?……まさか本当に何もしないなんて事……」

「あぁ?……馬鹿言え、ちゃんと手を打ってるに決まってるだろ。多分今日、依頼したヤツがヒバナのとこに行くはずだ。オレを誰だと心得ている」

「変態仮面クソ店長」

「…………」

 

 

ヒバナの事は気にするなと言っておきながら、しっかりとヒバナの事も考えているようである九日ヨッカ。

 

彼がヒバナの元へ送り込んだ人物とはいったい…………

 

 

 

 

 




次回、第9ターン「ダブルオーの呼ぶ風」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。