年に結構な頻度で何かと色んな世界から色んな人やらメカやらがやってくる空の世界。
今回もまた、愉快な世界から愉快な住人が現れたらしく……?
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いち にょにょにょにょにょっ!
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「ブ〇ッコリーにょっ!」
「でじこなにしてるゲマ?」
「にょ~ただ久しぶりに恒例の台詞を言ってみただけだにょ」
「一部“〇”で消されてるゲマ」
「分からない人からすれば野菜で済むけど、でじこのネームバリューを考えたら社名ってわかっちゃうにょ。そのまま出すのは、憚られると言うものにょ。人気者はつらいにょ」
「ほとんど隠せてないゲマ」
「おめぇらなにしてるにゅ」
「おやぷちこ。軽い挨拶してただけだにょ」
「にゅ~」
「と言うわけで本編開始にょっ!!」
「ただの小ネタにゅ」
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に Welcome!
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ある日突然現れた三人(二人と一匹?)。猫耳着けた二人の少女に黄色い球体。
気づいたらこの空の世界に来ていたと言う話を聞き、暫く彼女達を騎空団に迎える事を決めたルリア達だったが──。
「やれやれ、ちょいと前に“別んとこ”とコラボをしたと思ったら次は、お空の世界とコラボかにょ~」
「ありがたいことゲマ。まだゲマ達の事をみんな覚えていてくれてる証拠ゲマ」
「とは言えこうもあっちこっちに引っ張りだこじゃ疲れるにょ。でじこの身体は一つしかないにょ。普段から店長しゃんのお手伝いで大変なのにこれ以上色んなところコラボしたらでじこ過労で倒れちゃうにょ」
「贅沢いうなにゅ」
「しかもコレ書いてる途中で“令和のデ・ジ・キャラット”まで発表されたにょ。今って本当に令和なのかにょ? 実はまだ平成続いてるんじゃないかにょ~?」
「メッタメタにゅ」
「でじこ普段から真面目に仕事なんてしてないゲマ……」
「でじこは見えない所で努力するタイプなんだにょ~」
どうも緊張感の無い一行。
「えっとそれで……アナタ達は一体?」
「おっと申し訳ないにょルリア。唐突で設定もなにもない奇妙な状況に呆れてただけにょ」
「ぶっちゃけ過ぎゲマ」
「ともあれ自己紹介させてもらうにょ!」
そして、突如始まる自己紹介──“スタート! ”。
「でじこはでじこにょ! デ・ジ・キャラット星出身の王女様にょ! 地球に着た時デ・ジ・キャラットって名前になってでじこって呼ばれてるにょ! お空の世界でもでじこと呼ぶにょ!」
「ぷちこにゅ。ぷちこもデ・ジ・キャラット星から来たにゅ。本名はカプチーノだけど地球ではプチ・キャラットでぷちこって呼ばれてるにゅ」
「ゲマもデ・ジ・キャラット星出身ゲマッ! ワガママなでじこのお目付け役できたゲマッ!」
「お、おう……随分早口な自己紹介だなぁ」
「懐かしき劇場版のやりかたにょ~。あと念のため言っておくと所謂“ワンダフル版”準拠にょ! 『ぱにょぱにょ』でも『にょ』でも『ウィンターガーデン』でもないにょ! けどどれも名作だから各々円盤買って全部見るにょっ!」
「ダイナマイトマーケティンにゅ……ッ!」
「えっと……ワ、ワンダフル……?」
「さらに念を押すと“瞳は緑色”にょ! “赤”じゃないにょ~」
「なんか変なの連れてきちまったなぁ」
「申し訳ないゲマ」
「ま、暫くよろしくだにょ」
「にゅ」
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さん タイフーンアイドル
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独特の雰囲気の猫耳少女達に驚くルリア達。それでもなんだかんだと馴染んでいき、今では戦闘にまで活躍するでじこ一行。
「目からビームッ!!」
見た目はかわいい少女が目からビームを乱射して行く姿は、なんともシュールであった。しかしその破壊力は、魔物を倒すには十分過ぎるものである。
──そう、十分“過ぎた”のである。
「うおおおおあああぁぁぁぁ────ッ!?」
「ラカムゥゥゥ!!!」
「おっと、しまったにょ」
彼女のビームの爆風やらで魔物は大抵吹き飛ばされ空に“キラリッ! ”と星となっていった。
ついでにラカムを巻き込んで。
「無事かぁ!? ラカム!?」
「おお……な、なんとか……」
「スマンにょラカムん。ちょいとでじこ様のビームが強すぎたようだにょ」
「いや、強すぎるとかの問題じゃないゲマ!? なんどラカムさん巻き込めば気が済むゲマでじこ!?」
彼女の目からビームにより、ラカムが吹き飛んだのはこれで10回を超えていた。実によく巻き込まれる男である。
「ぷちこも活躍してるにゅ……!」
そしてぷちこの方は、彼女も戦闘に参加こそしてるがでじこのような活躍をしてるかと言うと少し違う。
彼女もまた「目からビーム」と叫び、目からビームを出そうとするが、その度出てくるのはビームではなく形状しがたい蠢くナニかである。ビィ曰く「カタリナの作った料理に似てる」とのこと。
ではこれが失敗かと言うと、さにあらず。ドロドロ不思議生命体は、その場で蠢いたと思えば、目標の魔物を取り込みどこかへ攫っていくなど妙な活躍を見せる時はあった。
もっともぷちこにとって“ビームの失敗”である以上は、この活躍も不本意であるようだ。
「ちゃんとビーム出ないにゅ……コラボで空の世界に来ても、でじこみたいに撃てないにゅ……」
「そんな落ち込むことは無いぞぷちこ」
そんな落ち込むぷちこを抱きかかえるのは、カタリナだった。
「君のその気持ちだけでも十分なのだ。でじこのようにビームを撃てなくても、気にしなくていいんだよ」
「にゅ……カタリナ、ありがとにゅ」
「うむ、うーむ……しかし、ああ……っ! ぷちこ、君は実に愛らしいなぁ!!」
「おめぇ、ちょいちょいムラタクみてぇになるにゅ……」
なお妙にぷちこを気に入り溺愛してるカタリナの事を、ぷちこは似た感じの“ムラタク”なる人物と比べている。
「さぁて、魔物も退治したしグランサイファーに帰るにょ。でじこは、とっても活躍したからお腹が空いたにょ。でじこ様は、今日のMVPにょ! これは“くるりん”特製ホカホカごはんを所望するにょ~」
「なんて図々しいんだ……」
「ごめんだゲマ、ビィ」
ともあれこんな様子にも慣れたビィ達は、焦げたラカムを連れて艇へと戻るのだった。
「──ってちょっと!? あたしの出番はぁ!?」
「うわぁ!? だ、誰だぁ!?」
どっこいうさ耳、突如セリフを割り込ませたのは、うさみみ付けたフリフリ乙女の少女。
突然の登場に驚くビィ達だが、でじこ組は慣れた様子。
「おや? うさだではありませんかにょ」
「ありませんかじゃなーい! サブタイ的にあたしの出番じゃない!? せ~~っかく、うさみみ回してここまで飛んで追ってきたのよ!」
「相変わらずうさだは喧しいやつにょ」
「うさだって呼ぶなぁーっ!」
「……なあゲマ? こいつもおめえらの知り合いか?」
「まあそうなるゲマね」
「うさだにゅ」
雰囲気から彼女がでじこ達の知り合いと見抜いたビィ。そして案の定その通りであった。
「えっと、“うさだ”さんですか?」
「ノンノン、違うわお嬢ちゃん!」
「え、けど今……」
「今のあたしは、“ラ・ビ・アンローズ”!! キュートでセクシーな素敵なアイドルよん! ……呼びにくかったらラビアンって呼んでね!」
「本名はうさだヒカルにょ」
「だからうさだって言うなぁ!!」
「……で、オイラ達はどう呼べばいいんだ?」
「もちろん、ラ・ビ・アンローズ!」
「うさだでいいにょ」
「どっちだよ」
「うさだにょ~」
「ラービーアーンー!!」
「だからどっちだよっ!?」
こうして新たに、うさだヒカル──「うさだって呼ぶなぁ!」──ラ・ビ・アン・ローズが一行の仲間となった。
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よん ぴょぴょぴょっ!
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ある日、島で悪さをする集団を懲らしめて欲しいと依頼を受けた一行。そんな彼らが行ってみると、そこに居たのは──。
「ぴょぴょぴょっ! 今日もぴよこ達ブラックゲマゲマ団の恐ろしさをおしえてやるぴょー!」
「お任せくださいピョコラ様!」
「お空の世界でも悪事はやめられませんなぁ!」
「俺達悪の組織だもんなぁ」
「……なあ、あれもしかして」
「あ、うん……ゲマ達の知り合いゲマ」
うんざりした顔のビィに気まずそうにゲマが答えた。
小さい少女に付き従い村で悪事を──落書き、調味料のすり替え、無銭飲食等々──どうもケチな悪事を働く集団。その名もブラックゲマゲマ団。でじこ達とは、因縁ある相手であった。
この日を境に空の世界でもでじこ達とブラックゲマゲマ団は、火花を散らすこととなる。
「ダ、ダメですよ、ぴよこちゃん! そんな悪いことしちゃだめです!」
「ぴょぴょぴょ……! 残念だけどルリアおねえちゃんの言う事は聞いてやれないぴょ~!」
「その通り……! 何故なら我々──」
──悪ですからなあ~!!!
リク達一同そろって声を上げた。
「にょ~! 異世界まで来てぴよこ達の相手なんてついてないにょ! 付き合ってらんないにょ!!」
「ぴょぴょぴょ……! 令和のデ・ジ・キャラット始動で気合入ってるのはお姉ちゃんだけじゃないぴょ……!」
「我々ブラックゲマゲマ団もまた活動を再開しているのですっ!」
「言うなれば令和のブラックゲマゲマ団!」
「年号重ねてパワーアップだぜいっ! ……ところでコレ、具体的には何がアップしたんだ?」
「え? ……えっと、なにがぴょ?」
「そうですね……経験とかでしょうか?」
「令和まで経験積んだと言えるほど活動してましたっけ我々?」
「そもそもレーワって何ぴょ?」
「ですからピョコラ様、それは──」
「おめぇらゴチャゴチャうるさいにょ! 問答無用の先手必勝目からビームッ!!」
「ああ!? まだ話してるとちゅ──」
何やら話が大いに脱線したぴよこ達であったが、それに苛立ったでじこが無慈悲に高出力のビームをお見舞いすると、彼女達は哀れ「おぼえてろぴょ~!」と叫び吹き飛んでいった。
「ひ、ひでぇ……」
「不意打ちで撃ちやがった」
「勝利とは常に虚しいものにょ」
「おめーが言うなよ」
あまりにも卑怯な勝利にビィとラカムはドン引きであった。
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ご 暴れん坊さぁ……!!
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でじこ達の行動にルリア達もなんとか慣れてきた頃──。
「比較的平和だよな最近」
「ああ、この感じが続けばいいよな」
主な被害を受けていたラカムとビィがしみじみと空を見上げる。
「そんな言い方はあんまりにょラカムん。でじこは常日頃騎空団のためを思って努力を重ねているにょ」
「その努力の度吹き飛ばされる俺の身にもなってくれ……」
「それはお約束ってやつにょ~」
「誰との約束だよ!」
思わずでじこを怒鳴るが彼女はどこ吹く風である。
そしてそんな平穏を壊しに現れるのは、黒ならぬ“青い影”──。
「ようようお嬢ちゃん達……お前さんたち、ちょいと腑抜けちゃいやせんか?」
「なんだなんだ!? 誰の声だ!?」
何処から響く男の声。驚くビィ達。
「この声なんか聞き覚えない?」
「そう言えば覚えがあるゲマ」
「ゆーじうえだにゅ」
「こ、この声は……もしや!?」
だがでじこ達は、その声の主に覚えがあった。
「令和だからって……あの頃の熱いハートを忘れちゃいませんか……?」
「やっぱり、お前は“暴れん坊”!!」
急に姿を見せたのは、青い色をした奇妙な人間(?)。その名も暴れん坊。
「またでじこ達の知り合いかよ!?」
「知り合いといえば知り合いゲマ」
「急に現れるのよねこの人」
「神出鬼没にゅ……!」
人なのかも怪しい姿の暴れん坊を見てコメントに困るラカム達。だが暴れん坊は、そんな彼らを気にせず話を強引に続けた。
「たりねえたりねえ!! お嬢さん方にゃあの頃の熱いハートがたりねえ……足りねえよおぉっ!!」
「暑っ苦しい顔で叫ぶなにょ!? そう言われてもでじこ達だってしばらく声付きで動いてないにょ!!」
「声がなんだよ……!! 元々CMの頃ぁ声なんぞなかったじゃねえか!!」
「何年前と思ってるにょ!?」
店長しゃんの下、某ゲのマのズで働いてた日々。それより少し前に覚えのあるコマーシャル。でじこも果たして何年前かもう直ぐには思い出せない。
「忘れちまったのかい……“デプラピョゲ坊”として活躍した日々を!!」
「なんだよ……デプラピョゲ坊って」
「一時期組んだ暴れん坊とでじこ達のバンドにょ」
「ベース三人とマンドリンとドラムと電電太鼓だけのバンドにゅ」
「活躍も何もしてないけどね」
「気の滅入りそうな曲弾きそうだな……」
「まずバンドなのかそれ……」
「全てはうやむやに終わったにょ」
もう何年も昔の出来事を懐かしむでじこ達。だが暴れん坊の暴れは収まらない。
「だったらよ……思い出させてやりますよ。この暴れん坊がぁ……一肌脱いでお前さん達にあの熱い平成の時代をぉ!!」
「うわあぁ!? 巨大化したぁ!?」
わけのわからぬ事を言い突如暴れん坊は巨大化。その身の丈は下半身が見えぬ程であった。
「ガレヲンかおめーはっ!?」
「暴れん坊さぁ……!!」
「決め顔で言うなにょ!!」
「さあかかってきなお嬢ちゃん達よぉ!! 熱い暴れを見せておくれよぉ!! あん時のよぉ……!! 平成秋葉のようなあっつい暴れをおおぉぉ────っ!!」
雄たけびを上げた暴れん坊は、その巨大な手を振り回し襲い掛かってきた。
「にょおおぉぉ~~っ!? ま、まさかコイツがコラボイベのラスボスかにょおぉ!?」
「暑っ苦しいボスにゅ……」
「何属性になるゲマか……」
「召喚石枠かしら」
「にょぉ~……しかもコイツを倒さないとでじこ上限解放出来ない感じかにょ……」
「コラボでたまにある感じゲマ」
「4アビは解放後にゅ」
「わけわからん事言ってねえで戦えっ!? グランサイファー墜とされちまうよ!!」
最終決戦“VS 暴れん坊”。果たしてその結末は、そしてブラック・ゲマゲマ団はどうなった? でじこ達は元の世界に戻るのか?
「にょ~っ!? も、もう無茶苦茶にょぉ~~っ!!」
謎を残しつつ、空にでじこの声が木霊した──。
妄想小ネタユニット
SSR【でじこと仲間たち】でじこ&ぷちこ&ゲマ&うさだ 光属性
奥義【全力で目からビーム!!】光属性ダメージ(特大)/メンバーのテンションUP(3ターン)
アビリティ
【目からビームにょ!】敵さんに、目からビームをおみまいしてやるにょ!(敵全体に3倍光属性ダメージ)
【目からビームにゅ】ぷちこもがんばるにゅ(敵全体の攻防DOWN(累積)/毒効果/猛毒効果/魅了効果/恐怖効果)
【ゲマを身代わりにするにょ】でじこ酷いゲマァ!?(かばう効果/50%全属性ダメージカット)
【ラビアン飛び膝蹴り】「うさだの飛び膝蹴りにょ」「うさだって言うなぁ!!」(敵に5倍光属性ダメージ/気絶効果)
サポート
【デ・ジ・キャラット星王女】体力が高く、味方全体の闇属性ダメージ軽減
【PARTY☆NIGHT】テンションUP効果が付与されたメンバーの連続攻撃確立上昇/効果ターン中奥義発動で効果延長