グラブル妄想小ネタ羅列伝   作:Par

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グラブル風の戦闘アニメを見たいと思って書いたものです


勇者王ガオガイガー 空の勇者たち

 ■

 

 君たちに最新情報を公開しよう! 

 

 ■

 

 西暦2005年。“この世界”は、地球外からの脅威にさらされていた。

 遥か遠くの星より現れた機械生命体“ゾンダー”。そして、それを統べる“機会31原種”。命ある星をすべて機械へと変える“機界昇華”を行い星々を滅ぼそうとする者達。

 しかしこの星には”勇者“がいる! 

 ガッツィー・ギャラクシー・ガード──通称GGG。ゾンダーと原種から人々と地球を守る防錆組織である! 

 

「──さあ護、着いたぜ」

「うわっはぁ! ここもGGG研究所なんだね!」

「ああ、“GGG新エネルギー研究所”。多くの超エネルギー開発と研究を専門とする所さ」

 

 ──日本のとある施設。その近くに着陸した巨大な戦艦“アマテラス”から降りて来たのは一人の青年と一人の少年。

 獅子の如きオレンジの髪の青年の名は、獅子王凱。そして少年の名は、天海護。

 この二人こそが地球を襲うゾンダー、そして原種と戦うGGGの一員である。

 一見して普通の青年と少年でしかない二人だが、彼等は夫々無敵のサイボーグと未知の力を持つ超能力者なのだ。

 この日、一時GGG本部から家へと戻っていた護を凱がむかえに来て戻る途中、もう一人この場所に迎えに来たのである。

 

「父さん、むかえに来たぜ」

「ああ、態々すまんなガイ」

 

 獅子王麗雄──凱の父であり世界十大頭脳の一人に数えられる天才科学者である。

 この研究所では、GGGが所有する神秘の結晶体“Gストーン”──無限情報サーキットとも呼ばれるそれの生み出す超エネルギーの研究などが行われ、またそれ以外のエネルギーに関する研究も日夜行われており、その視察に彼は訪れており凱はそれを迎えに来たのだ。

 

「それで視察の方は、どうだった父さん?」

「うむ、みな良く頑張ってくれている」

「ねえ博士、ここではどんな研究が行われるの?」

「その通り。そもそもは宇宙開発公団の平和や環境改善に向けたエネルギー研究のために作られたものでな。じゃがゾンダーの出現を機にハイパーツールへの応用研究も行われておる。今は対原種に関しての物もな」

「それじゃあ、ガオガイガーがもっとパワーアップするの!?」

「いや、そこまでには至っておらんようじゃ」

「そうなんだ……」

 

 麗雄の言葉に護は肩を落としたが、麗雄は「ハハハッ!」と笑った。

 

「護君、今も言ったがここは元々平和利用が目的の研究所じゃ。事実新たな再生可能エネルギーの開発や、それによる地球環境の改善など多くの成果が出ておる。Gアイランドシティでの生活でも既に応用されておるのだよ」

「え、そうなの!?」

「うむ。この研究所はな……今の戦い以上に、その後の平和を見据えて研究しておる。これも大切な戦いといえよう」

「そっか……それじゃ、早く原種を倒して平和にしないとね!」

「うむ!」

「その意気だぜ、護!」

 

 施設を巡った二人は、平和への思いを改めて強くし、そのまま帰路につこうとした。

 だが、この時! 既に原種の魔の手は彼らの目前に迫っていたのだ!! 

 

「──ッ!? この反応!」

 

 突如護の髪が緑色へと変わり光る。それに驚いたのは、その発光現象の意味する所を二人が知っているからだ。

 

「護!? まさか!」

「うん、ガイ兄ちゃん……原種だ!」

 

 護が原種の存在を感知するやいなや、施設全体が地響きに襲われた。そして直ぐに研究所全体がまるで生命体の様に蠢きだしたではないか。

 

「研究所が変形してる!?」

「なんということじゃ!? これではまるで……“イゾルデ”の時と同じ!?」

「──見つけたぞ。GGGのサイボーグ、そしてカインの遺産よ」

「貴様は…… “腕原種”!」

 

 不意に凱達の後ろに現れたのは、身体を隠すようにマントを羽織り髭を蓄えた巨漢の男。

 この男こそ凱達が打倒すべき原種の一人、特に31体いる原種の中でも“機界最強7原種”と呼ばれる内の一体であり最も凱を苦しめた原種──腕原種である。

 

「腕原種、ここで何を企んでいる! またゾンダーメタルプラントを作るつもりなのか!」

「そうだ……と、言ったらどうする?」

「知れた事! そんな事はさせん!」

「くくく……出来るかな? 貴様に」

「待てっ!?」

 

 腕原種は不敵に笑い変形する研究所に溶け込むように消えていった。その身体を研究所と融合させたのだ。

 

「奴め研究所と一体化する気か!?」

「ガイ兄ちゃん危ない!?」

「なにっ!? うわあぁ―ッ!?」

 

 腕原種の行動を悟り慌てる凱。すると変貌し続ける研究所は、壁を変形させ凱と護達を分断するようにせり出した。

 

「父さん、護!?」

「安心しろガイ、僕達は無事じゃ!」

「良かった……なら待っててくれ! 今すぐ助ける!」

 

 凱は急ぎ壁を取り払おうとした。サイボーグとしての力を全開にすれば、普通の壁であれば壊す事は不可能ではない。だが、この壁は既に原種と一体化したものであった。

 

「くっ!? 壊しても壊しても、直ぐに再生しやがる!」

「凱、僕達にかまうなっ!! お前は直ぐに外へ出て急ぎギャレオンとフュージョンするんじゃ!」

 

 僅かに空いた壁の隙間から凱に向かって麗雄は叫ぶ。

 

「何を言ってるんだ父さん!」

「この壁はハイパーモードのお前でも壊すのは難しい! それよりも原種を倒して研究所を元に戻すのが優先じゃ! このままでは研究所の職員も犠牲になってしまう!」

「しかしそれでは父さんと護は……!」

「ガイ兄ちゃん、僕は大丈夫! お願い、原種をやっつけて!」

「護君は僕が絶対に護ってみせる! だから早く!」

「……わかった! 父さん、護、絶対に助けるからな!」

 

 凱は後ろ髪を引かれる思いのまま、麗雄と護を残し外へと脱出していった。

 今度こそ宿敵腕原種を倒し護達を助けようと決意する凱であったが、この戦いが未知の世界に及ぶ大きな事件の始まりになるとは、この時の彼は知る由も無かったのである──。

 

 ■

 

 異界の扉

 

 ■

 

 腕原種の出現により変貌した研究所。そこには、研究所と一体化した腕原種がおり、機械の巨大な“腕”を蠢く機械生命体のように変貌した研究所から生やしていた。

 そしてその巨大な原種へと立ち向かう一体のロボット。

 

「うおおぉぉっ!」

 

 胸に獅子の顔がある白い人型ロボは、元はライオン型のメカライオン“ギャレオン”がサイボーグである凱とフュージョンする事で変形したメカノイド・ガイガーである。

 ガイガーは、腕の鋭い爪で原種に攻撃をしかけるがあまりにも大きさに差があり苦戦していた。

 

「フハハハハ……! そのような小さなメカノイドで適うと思うか!」

「くっ!?」

「捻りつぶしてくれる!!」

 

 巨大な腕がガイガーに迫ったその時。

 

「ダブルライフル!!」

「シャントウロンッ!!」

「むうっ!?」

 

 青と赤、緑と黄。二体の巨大ロボが攻撃を放つ。その攻撃は、ガイガーを押しつぶそうとした腕に直撃した。

 

「ご無事ですか、隊長殿!」

「助けに来たぜ!」

「来てくれたか、超竜神、撃龍神!」

 

 彼等は夫々が氷竜と炎竜、そして風龍と雷龍と呼ばれる四体のロボットが合体して生まれる勇者ロボ超竜神と撃龍神である。

 

「ここは、我々が時間を稼ぎます!」

「お前はとっととファイナルフュージョンしやがれ!」

「早くしないと護達が危ないッゼ!」

 

 腕の武装から弾丸を放つ紫の巨大ロボ。忍者型の勇者ロボ・ボルフォッグが二体のマシンと合体した姿──ビッグボルフォッグ。

 オレンジの武骨な姿の勇者ロボ──ゴルディマーグ。

 陽気な性格と熱いシャウトが響く勇者ロボ──マイク・サウンダース13世。

 

「サンキュー! お前達!」

 

 頼もしい仲間が揃った凱は、GGG本部へシグナルを送った。

 

「──長官! ガイガーからファイナルフュージョン要請のシグナルが出ています!」

「よしっ! ファイナルフュージョン、しょうに──」

「待ってくださいっ!?」

 

 正に今、ガイガー最後のフュージョンが承認されようとした時、GGGオペレーターの一人、猿頭寺が叫ぶ。

 ──そう、この時。勇者達は既に原種の罠にはまっていたのだ。

 

『──かかったな、GGGのロボット共』

「原種……!? 今のは、まさか……いけない!?」

「護君、どうした!?」

「罠だ……ガイ兄ちゃん、みんなっ!! 逃げてぇ──っ!?」

「護っ!? どこに……うっ!? こ、これは!?」

 

 どこかから聞こえる護の声と気配、それを感じた凱だったが次の瞬間彼と勇者ロボ達は、変貌した研究所から発生した異様な“穴”に吸い込まれ出した。

 

「強力なエネルギー反応が増大しています!」

「なにっ!?」

「これは……ESウィンドウ!?」

「いや違う……似ているが更に異質なものだ!」

 

 腕原種の罠にはまった勇者達は、身動きも取れずエネルギーの渦へと沈んでいく。

 その光景を見たオービットベースにいる仲間達は悲鳴を上げた。

 

「──NO!? ガイガーの位置を中心にエネルギー反応!? 特殊ESウィンドウ拡大止まりまセンッ!! ドンドン飲み込んでいきマースッ!?」

「おのれ原種めなんちゅーことしてくれたんじゃ!? ESウィンドウに施設で生み出されるあらゆる超エネルギーを無茶苦茶に混ぜ込みおった!? エネルギーが混ざり合ったあれは、もはや“窓”と言うより“沼”の様な状態……ああも足を取られては抜け出せんぞ!?」

 

 オペレーターの一人スワン・ホワイトが観測される現象を見て焦り叫ぶ。そして麗雄の兄である獅子王雷牙は、信じられない観測データに驚愕していた。

 

「何か対処法はないのですか博士!?」

「調べているがここのコンピューターでも数値化しきれん反応が起こっておる……! このままでは、彼等は何処かへ飛ばされてしまうぞ!?」

「博士、それは……まさか超竜神の時と同じ!?」

「いや、それよりも深刻だ……! 異常に混ざり合ったエネルギーのせいで、行き先の予想も計測も不可能だ! おそらく原種でさえわかっておらんはず! 良くても遥か宇宙の彼方に飛ばされるか……! 最悪この世界以外、別の次元にさえ飛ばされかねん!!」

「馬鹿な……それでは!?」

「ダメ、逃げてガイ……ッ! ガイイィィ────ッ!?」

 

 雷牙の言葉を聞いてGGGの長官、大河幸太郎もまた驚愕し、機動部隊オペレーターである卯都木命が悲鳴をあげた。

 

「フハハ……! 敗れたりGGG! それをただのESウィンドウと思わぬことだ……どこへとも知らぬ世界の次元へ通じる一方通行の次元トンネルッ!」

「No!? マイフレーンズ! 今助けるッゼ!!」

「こ、この重力値は……っ!? い、いかんよせ、マイクゥ──ッ!?」

 

 一人空中に飛んでいたために難を逃れたマイクがガイガー達を助けようとした時、雷牙がこの空間の異常な重力数値に気が付き叫んだ。だがそれとほぼ同時、マイクは近くにいたゴルディマーグの手を取ってしまった。

 

「マ、マイク!?」

「ゴルディマーグ、今引き上げ……NO!?」

 

 ゴルディマーグの手を握り自身が乗る飛行ユニットバリバリーンの出力を全開にしたマイク。だがマイクは、ゴルディマーグを引き上げるどころか徐々に自分までも引きずり込まれ始めたのだ。

 

「ダメだ……ッ!? あのESウィンドウ事態の引き込む力も尋常ではない!! マイクのバリバリーンでは、ガオガイガー達を引き上げるどころか……!!」

「ジ、ジーザス……ッ!!」

 

 マイク自身自分の出力が他の勇者ロボに比べたら低い方なのはわかっている。だが手を取った相手が超重量のゴルディマーグである事を加味したとしても、ここまで強力に引き込まれるとは思いもしなかった。

 

「く、くそ……! この程度の……ウオオッ!?」

「足掻いても無駄だ……むぅ?」

「──急げっ! アマテラスのクレーンで引っ張り上げるんだよ!」

 

 GGG戦術アドバイザー火麻激の怒声がとんだ。凱達が乗って来た戦艦、ディビジョンIV 全域双胴補修艦アマテラスには巨大なクレーンが二つありそれを用いてESウィンドウに沈むガイガー達を引っ張り上げようとしていたのだ。

 

「させると思うかぁ!」

「しまった!?」

 

 それに気が付いた腕原種は、腕から強力な重力波を発生させアマテラスを狙う。直撃は免れたアマテラスだったが、一本のクレーンが吹き飛ばされてしまった。

 

「無駄と言っただろう! 諦めてカインの遺産と共に次元の果てに消えるがいい!」

 

 それを嘲笑う腕原種だったが……。

 

『──させない』

「むぅ!? なんだ、何奴!」

『世界の均衡が崩れる可能性が生まれた時、私は顕現する!』

「なにぃ!?」

『二つの世界、その均衡を崩すものよ……! 消えよ!』

「ヌゥ……おおっ!? 次元の先からの攻撃……馬鹿なぁ!?」

 

 突如ESウィンドウより響いた声。それに驚いた腕原種は、別次元からの攻撃に不意を打たれる。次元を切り裂く攻撃は、研究所から生えていた腕原種の“腕”を切り裂きそのコアがある部分をESウィンドウへと落とした。

 

「しまった……!? このままでは私まで……!」

『均衡を破壊するものよ、消え去るがいい!』

 

 別次元の先に見える蒼い光を放つシルエット。刃を振り上げたそれは、腕原種にトドメを刺そうとしたが──。

 

「ダ、ダメ……ダメだ! 原種は、そのコアは人間なんだぁ!」

『──!?』

 

 だが攻撃の直前、その存在を感じ取った護が叫ぶと彼の意志を向こうも感じたのか攻撃を止める。すると腕原種のコアは、破壊されぬままESウィンドウ落ちて行く。

 

「くそ、なんたる失態……! だが──」

 

 人間体に戻った腕原種は忌々しく自分に攻撃を加えた“存在”を感じ取りながらも、静かにESウィンドウに沈んでいった。

 そして残された勇者達と護は──。

 

「クレーン一本じゃ一体が精一杯かよ……!? 一番近いのは……!」

「撃龍神……うおおぉぉっ!!」

「超竜神、なにを……っ!?」

「それにつかまれぇ! 撃龍神っ!」

 

 姿勢を立て直し無事なクレーンをおろしたアマテラスだが、殆どESウィンドウに沈んだ勇者達を全員引っ張り上げるのは不可能だった。下したクレーンに一番近い位置に居たのは、撃龍神でありすぐそばにいた超竜神は、撃龍神を片手でつかみ上げるとパワーを全開にして下半身が沈む撃龍神を持ち上げクレーンへと投げ飛ばした。

 咄嗟に撃龍神はクレーンを掴んだが、その眼下にはもう上半身の一部しか見えない超竜神達がいた。

 

「ふ、ふざけるな!? 超竜神……また、また俺を残すつもりかぁ!?」

「よせ撃龍神! 今手を離したら吸い込まれて今度こそ出れなくなる!!」

「しかし!?」

「今はお前達の全滅だけは、避けねえといけねえんだ!!」

 

 もう一度超竜神達の元に戻ろうとする撃龍神を止める火麻。アマテラスは現在ESウィンドウに吸い込まれないギリギリの高度を保っており、クレーンから手を離せば撃龍神は今度こそ出れなくなり、それどころかアマテラスまでも吸い込まれかねない。

 

「撃龍神、大丈夫だ……。星の海からも一度戻れたんだ。私は……私達は必ずまた戻る!」

「ちょ、超竜神……!」

「そうだ、俺達は諦めたりしない! 長官、みんな……命っ! 俺達の戦いは終わっちゃいない! 俺達は絶対に戻る! 護と父さんを連れてな!」

「ガイ……! 我々も諦めたりしない、必ず助ける方法を見つける!」

「ああ……信じ、て……待っ……勇気と共に……──」

「……ガイガー及び超竜神達の反応……消失しました」

「ガイッ!? そんな、ガイ……ガイイイィィ────ッ!?」

 

 ノイズが混ざり遠のく凱と勇者達の声。命は悲痛な悲鳴を上げた。

 

「……異界への扉か」

「次元も超えた世界……位置観測は、不可能に近い」

「うむ。だが……」

「……ラティオ」

 

 そして、それを遠く空の上から観測する巨大な白い戦艦の存在にGGGは気づいて居なかった──。

 

 ■

 

 緑の少年、青の少女

 

 ■

 

 ──ファータ・グランデ空域、某日。

 

「久しぶりです! シロウさん、羅生門博士!」

「やあ、ルリア達もしばらく!」

「よく来てくれたね」

 

 ここは、羅生門研究艇。空を進む研究所であり艇でもある万能艇である。

 そこに降り立ったのは、ある騎空団を率いる若き団長ジータ、そしてその仲間であるビィとルリア達。

 彼女達はこれまでも多くの激しい戦いを共に乗り越えた戦友でありかけがえのない仲間なのだ。

 

「マリエさんやテツロウ君達は元気ですか?」

「ああ、元気すぎるぐらいさ。今はお昼寝に付き合ってるよ」

「ワルダントとの事があって少し経つが、特に変わった様子も無い……本当に良かったよ」

 

 ジータ達は、別件でこの研究艇の近くにまで来たため、久しぶりにシロウ達と顔を合わせに来たのだ。シロウは、自慢の息子の世話について大変そうに話しながらも、その表情は実に明るい。

 ──そんな時であった。研究艇全体に警報が鳴り響く。

 

「何事だ!?」

 

 羅生門博士が叫ぶ。それと同時に彼らの傍に機械の女性戦士が降り立った。

 

「──シロウ」

「ロボミ!?」

 

 彼女の名はロボミ。遥かな時を超え、蘇った鋼鉄の戦士。

 

「一体何があったんだ!」

「来ます……」

「なに!?」

「次元を、世界を超えて……何かが!」

 

 彼女のセンサーは、この研究艇に近づく存在を察知していた。そして、その事を証明するかのように、彼女達の頭上に大きな“扉”が開かれる。

 

「あれは……!?」

「何だと言うのだ!?」

 

 見た事も無い異様な空に空いた扉。愕然とするシロウ達だったが、更に驚くべきことに、その扉より幾つかの物体が降り注ぐ。

 

「何かが落ちてくるぞ!?」

「いかん、みんな逃げるんだ!」

 

 シロウ達は慌ててその場から離れ建物の陰にはいった。その間にも空から落ちる物体は、速度を上げて研究艇へと迫った。

 そして──。

 

「う、うわああぁぁ────っ!?」

 

 激しい轟音と衝撃。巨大な羅生門研究艇が大きく揺れビィやルリア達が悲鳴を上げた。落下した物体は、研究艇の中央部にある大型プールへと落ち、激しい水柱をあげ周囲に水飛沫を飛ばした。

 

「い、いったい何なんだよ……」

「一瞬人型のものも見えたが……」

 

 霧のようになった水飛沫の中、ビィ達は恐る恐るプールの方を物陰から覗く。あまりに一瞬の事で彼らは何が落ちていたのかはっきりと見えていなかったのだ。

 だがすぐに──。

 

「──GAOOoo……!!」

「うっひゃあぁ!?」

 

 プールから獣の唸り声が響いた。そしてビィが驚き悲鳴を上げると、なんとプールから巨大な白い獅子が現れたのだ。

 水を滴らせプールから現れたその巨大な獅子は、すでにビィ達に気が付いていたのか彼らをジっと見ていた。

 

「なんだアレは……魔物、いや獣!? だがまるで機械ではないか!? 機械の獣……機械じゅ……っ!」

「こ、こっちに来ます!?」

 

 羅生門博士が信じられぬ存在に興奮していると、その獅子は彼らの側にまで近づき半開きの口を開いていく。食われるのではないのかと思ったルリアとビィは思わず後退るが、その口の中を見てさらに驚くことになる。

 

「人がいる……!」

「あれは……」

 

 水飛沫の霧が晴れてゆき、獅子の口の中がハッキリと見えてきた。そこには、気を失った二人の男性、そして──。

 

「良かった……人がいたんだ……。ありがとうギャレオン、僕だけじゃきっとあの空間で博士を守れなかった……」

 

 彼らを守るように障壁を作り出す緑の少年の姿があった。

 

「緑の……男の子……?」

「みなさん、ガイ兄ちゃんと……博士をたす、け……──」

「いけない!?」

 

 緑に光る少年は、ルリア達の姿を見ると安心したのか発光現象も止み気を失う。咄嗟にシロウがかけより彼を支えた。

 

「このライオンメカは、この子達を守っていたのか……」

「それでは、他の落下物は……」

 

 巨大なライオンメカを前に呆然とするシロウ達。だが一方──。

 

「…………」

 

 この時、ロボミは一人落ちて来たライオンメカとは別の方向へと飛んで行き消えた“何者”かの存在に危機感を覚えた。

 突然起きた混乱、それは新たなる戦いの始まりだったのだ──。

 

 ■

 

 君たちに最新情報を公開しよう!! 

 

 ■

 

 原種の罠により大地が島となり浮かぶ空の世界へ飛ばされた勇者達。

 そして、勇者と特異点の邂逅。出会う“緑と蒼”神秘の少年少女達。

 

「オイラはビィってんだ。オレンジのおっちゃんは、なんて言うんだ?」

「おいおい、おじさんはないだろ……これでもまだ二十歳なんだぜ?」

 

 元の世界に戻るため、この世界で出会った騎空団を率いる団長の助けを借りる凱達は、同時にこの世界でも勇者として使命を果たす──。

 

「ガイ兄ちゃん大変!! 街の建物が燃えてるよっ!?」

「氷竜、炎竜! お前達は消火と救助活動を!」

「お任せください!」

「俺達の出番だな!」

 

 赤き炎のアツイヤツ! 

 青きクールなスゴイヤツ! 

 

「攫われた子供の救出依頼……どの世界にもヒデェ真似する奴もいるもんだな」

「……その依頼、我々がお手伝いいたしましょう」

「だな。団長達に面倒みられっぱなしも悪いしな」

 

 紫の霧に潜むヤツ! 

 

「ど、どうしてこの場所が分かったんだ!?」

「私のセンサーは、僅かな痕跡も見逃しません……観念して攫った子供達を解放しなさい」

「くそ、捕まってたまるかよぉ!!」

「おっと逃がしゃしねえぜ!!」

 

 オレンジ色したデカイヤツ! 

 

「空のみんなァー!! 盛り上がってるかぁーいっ!!」

「Ahhhh────……!!」

「Yeah!! アオイドスも最高だっゼ!!」

「YES……!! デカイドスも、最高だ……!!」

「OK!! 続けていくぜ──『Power of Desire』!!」

 

 ハート震わし歌うヤツ! 

 異世界だろうと変わらずに、戦う勇者ロボ軍団!! 

 

「僕、この世界に来て不安だったけど……出会えたのが団長さんやルリアさん達でよかった!!」

「はい、私もマモル君達と出会えて良かったです!!」

 

 勇者達と空の住人、出会うはずの無かった彼らの間には、確かな友情が生まれていた。

 だが、そんな平穏を破り現れる原種──。

 

「貴様腕原種!! ついに姿を現したかっ!!」

「吠えるなGGGのサイボーグめが。既に準備は整った……貴様らは、この島諸共沈むがよいっ!!」

 

 空の世界でも暗躍していた腕原種。姿を現した原種は、帝国の戦艦と融合し巨大な剛腕戦艦と化しており、凱達のいる島ごと空の底へ重力波で沈めようとした。

 

「こ、このままでは……島が沈む……!!」

「いや、それよりも先に島が砕ける……そうなっては……!!」

 

 絶体絶命の危機、その時──。

 

「──不甲斐ないな、ガイ!!」

「この声は……っ!?」

「待たせたなお前らっ!!」

「おお、撃龍神!!」

 

 空に突如開いた世界をつなぐ窓。そこより現れたのは、凱にとってライバルと言える異星のサイボーグ“ソルダートJ”が操る超弩級戦艦ジェイアーク。そして元の世界に残された撃龍神。

 こうしてつながる二つの世界。その時、勇者と空の戦士たちの戦いは加速していく。

 

「世界の均衡が崩れる可能性が生まれた時……私は顕現する!」

「貴様は、あの時の奴か……っ!?」

「この世界に機界昇華は必要ない……去るがいい原種よっ!!」

 

 顕現する調停の翼!! 

 

「俺達も行くぞロボミ!!」

「はい、シロウ……!!」

「ギガントオーダー! カイザアァー……オンッ!!」

 

 起動せよ極鋼巨帝グランゴッドカイザー!! 

 そして……!! 

 

「ガイ、こちらからガオーマシンを飛ばす!!」

「助かった!! 待ってたぜこの時を!!」

 

 ファイナルフュージョン承認だ!! 

 

「ファイナルフュージョン、承認!!」

「よっしゃああぁぁ────っ!!!!」

 

 今だ超人合体だっ!! 

 

「あれが……あれがオレンジのにいちゃん!?」

「マモル君達の言っていた……くろがねの巨人!!」

 

 無敵のドでかい守護神っ!! 

 

「うん!! あれこそが……ぼくらの勇者王っ!!」

「ガオッ!! ガイッ!! ガアアァァ────ッ!!!!」

 

 果たして、ガオガイガーは、空の戦士達は島を、人々を護ることが出来るのか。

 

「お願い、力を貸して……バハムート!!」

 

 ──これが勝利の鍵だっ!!

 




試しに書いたら、ほぼガオガイガーだった。
羅生門研究艇が原種に乗っ取られて、悪の“剛腕巨人マッドギガンテス”になっちゃう展開とか考えてた。

妄想小ネタユニット

SSR【鋼のサイボーグ】獅子王凱/ガオガイガー 光属性

奥義【ゴルディオンハンマー】光属性ダメージ(極大)/対象の防御力大幅DOWN/ガオガイガーになると使用可能

アビリティ
【ウィルナイフ】敵に3倍光属性ダメージ
【ハイパーモード】3ターンの間、攻撃大幅UP/追撃効果/回避率大幅UP
【ファイナルフュージョン】奥義ゲージを100%消費してガオガイガーへファイナルフュージョンする

ガオガイガーでのアビリティ
【ブロウクンマグナム】5倍光属性ダメージ
【勇者ロボ軍団】勇者ロボ軍団が加勢する(敵全体に火/水/土/風/光/闇属性ダメージ)
【マイク・サウンダース13世】マイクの演奏が響く(味方全体のテンションUP)
【プロテクトシェード】味方全体のダメージ70%カット

サポート
【GGG機動部隊長】攻撃力と体力が高い/味方全体の闇属性ダメージ軽減/稀にテンションUP
【勇者王】ガオガイガーにファイナルフュージョンしてステータス大幅UP/敵対心UP
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