グラブル妄想小ネタ羅列伝   作:Par

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ぜったいやんないけど、かなり見てみたいコラボ


それいけ! アンパンマン ~空の島と勇気の少女~

 

「はうぅ……お、お腹が空きました……」

「弁当も食っちまったし、町までまだ距離あるもんなぁ……」

 

 道の岩に腰掛け休む少女たち──ルリアとビィ。ある依頼を受けた達は、依頼を終えて帰る途中どうやらお腹を空かせているようす。

 そんな彼女達を見かけた“空飛ぶ影”。じょじょに影はルリア達に近づいた。

 

「──どうしたの? お腹がすいてるの?」

「え?」

 

 空腹のルリアの前に香ばしく甘い香りと共に現れた者──アンパンマン。

 

「な、なんだぁっ!? 空から降りてきたぜこいつ!?」

「あ、あなたは……?」

「こんにちは。ボクはアンパンマンといいます。君の名前は?」

「わ、私はルリアっていいます」

「オイラはビィっていうけど……お、お前はなんなんでい!」

 

 人間とも思えない不思議なシルエットの存在に困惑するルリア達だったが、アンパンマンはとても心配そうにルリアを見ていた。

 

「お腹がすいてるならどうぞ、ボクの顔を食べて」

「……へ? か、顔を食べ?」

「ハイ、どうぞ」

「うええぇぇっ!?」

「ぎゃああっ!? かかかか顔とれたぁっ!?」

 

 アンパンマンは事もなげに自らの頭部の一部を千切ると、その欠片をルリアへと差し出した当然驚愕するルリア達。驚きのままルリアは、その欠片を受け取ってしまう。

 

「ここ、これ大丈夫なんですか!?」

「大丈夫、ボクの顔はジャムおじさんが作ったアンパンなんだ。とっても美味しいよ」

「説明になっていないぜ……」

 

 アンパンマンが言う通りその欠片からは、美味しそうな甘い香りがただよった。上質な餡とパンの香りがルリアの鼻をくすぐる。まさしくそれは“アンパン”だった。

 

「ゴ、ゴクリ……!!」

 

 ルリアは思わずのどを鳴らした。

 

「ルリアッ!? いいやいや止めたほうがいいぜっ!?」

「け、けどすごくおいしそうですぅ……」

「た、確かに美味しそうだけども……」

「けど、けどぉ……も、もう我慢できませーん! あむぅっ!!」

 

 空腹と目の前の「絶対に美味しいアンパン」を前に耐えきれなくなったルリアは、手に持ったアンパンを小さな口を大きく広げほおばった。

 

「お、美味しいですぅ~~っ!!」

 

 その瞬間口内に広がったのは、冷えてなおふっくらとして香ばしいパンの風味。それが包む餡子は、食感を飽きさせない“粒あん”でその甘さは、食べた者が思わず笑みを浮かべてしまう程で、なによりパンとの相性も抜群だった。

 

「そ、そんなにか……?」

「はいっ!! こんな美味しいパン初めて食べました!!」

「ゴ、ゴクリ……!!」

「ふふふ、ビィ君にも……はい」

「お、おう」

 

 喜ぶルリアを見て優しく微笑んだアンパンマン。顔からもう一欠片アンパンをちぎり、ビィへと渡した。

 すこし不安げなビィだったが、ルリアの様子を見ていよいよ我慢できず受け取ったアンパンをほおばると……。

 

「う、うんまあぁ~~いっ!!」

 

 目を輝かせて感動の言葉を叫んだ。

 これがルリア達とアンパンマンの出会いだった。

 アンパンマンとの出会いの後、彼の仲間達とも出会ったルリア達。どうやら宿敵ばいきんまんの起こした事件のせいで、この世界にきてしまったらしい。

 ルリア達は、アンパンマン達が元の世界に帰れるまで騎空団で一緒にいようと提案、そして一緒に行動する中でアンパンマンがどれほど素晴らしいヒーローであるか知る。

 

「あぶなーいっ!!」

 

 崖から落ちそうな子供達がいれば空を飛んで助け。

 

「さあ、ボクの顔を食べて」

 

 お腹を空かせる子があれば、その顔を分けてあげる。

 

「やれやれ、どこに行ってもアンパンマンはアンパンマンだな」

「いいじゃないですか。みんな喜んでるんだから」

「わかってるよ。そら俺達もいくぞ!!」

「もちろんっ!!」

 

 同じくこの世界に来ていたアンパンマンの仲間、カレーパンマンしょくぱんまんの二人も、どこでも変わる事無い友の姿に嬉しそうに笑い、共に空を飛んで人々を助けた。

 中には不思議なヒーローアンパンマンに、色んな意味で興味津々な者もいる。

 

「お前に勝ったらその顔を食べていいのか!?」

「え? そんなことしなくてもあげるよ?」

「けどお前強いだろ!! 強い奴と戦ってみたいし勝ってお前の顔も食べたいぞ!!」

「う、う~ん……困ったなぁ……」

 

 十天衆サラーサ。最強の斧使いは、アンパンマンとの勝負とそれに勝利することでアンパンを食すことに興味と食欲をそそられ、アンパンマンを困らせるのだった。

 

「──そうそうその調子ルリアちゃん!」

「はい、バタコさん!! よいしょよいしょ!!」

「ふふふ、きっと美味しいパンが出来るよルリアちゃん」

「アンアァーンッ!!」

 

 アンパンマンの家族と言えるパン工場メンバー、ジャムおじさん、バタコさん、名犬チーズ。ジャムおじさん達は、乗っていたアンパンマン号のままやってきたので、アンパンマン号を屋台代わりにして色んな島で美味しいパンを人々に振舞い、その美味しいパンで多くの者を笑顔に変えた。

 

 ──おいしいパンをつくろぉ~♪ 。

 

 歌を歌いながら生地をこめ、ルリア達もジャムおじさんと一緒にパン作りを楽しんだ。それでも中には、不器用な者もおり……。

 

「むうっ!? わ、吾輩の“ガイゼンボーパン”の形が……!?」

「おやおや……少し、形が崩れてしまったねえ」

「あたしのパンもふっくらしてないぞー!!」

「あらあら、お煎餅みたいになってる……サラーサちゃんは……膨らまないぐらいの力でパンを潰しちゃったのね……」

「アンアァ~ン……」

「……焼きあがらないような密度まで握りしめられたパン生地ってなんだ……?」

「さ、さあ……サラーサさんですから……」

 

 だが失敗作も込められた思いは一流。みなで食べたパンは、絶品だった。

 

「──なあアンパンマン。なんでお前はそんな戦うんだ?」

 

 ある日、サラーサは疑問に思った事をアンパンマンに聞いた。勝者と敗者、食うものと食われる者、その両者が居る勝負の世界で生きた彼女にとって、勝敗を重要視しないアンパンマンの“戦い”は、理解できなかったのだ。

 

「うん……ボクはねサラーサちゃん。みんなに笑っててほしいんだ」

「笑ってほしいのか?」

「そう。笑顔でいてほしい。サラーサちゃんも、ルリアちゃんやビィ君……大切な人と居て、楽しいことを感じて、美味しいものを食べたら、笑顔になるよね」

「うん!! ルリアたちといるのは楽しいぞ!! 一緒に美味しいもの食べるのも楽しい!!」

「それってとても幸せな事だと思うんだ。みんなが幸せなら、ボクも幸せだよ。だからボクはみんなを助けるんだ」

 

 アンパンマンは、争わない。戦わない。ただ困ってる人を“助ける”。ばいきんまんのように誰かを困らせる者がいても、憎まない。

 サラーサには、やはりその考えを全て理解することはできない。

 

「よくわかんないけど……たぶんアンパンマンは、団長たちと同じなんだな!!」

 

 だが、それがアンパンマンの強さの理由である事は確かにわかった。同じように、憎しみで戦わない、そんな“優しすぎる者達(なかま)”を知っているから。

 そうして穏やかな日々を過ごしつつも、ばいきんまん達の怪しい動きも気になりだしたころ……。

 

「どうわぁ~~!? スーパーアルティメットだだんだんの制御がきかないぃ~~!?」

「どぉ~すんのよばいきんまん!?」

「ホラホラァ~!? まずいですねぇこわいですねぇ~!?」

 

 星晶獣の力を利用しようとしたばいきんまん一味。だが改良されたロボット“だだんだん”が暴走。その力は凄まじく、眼から放たれた光線を浴びた者は、一瞬でその姿を小さなぬいぐるみのようにされてしまった。

 

「はわぁ!?」

「オイラ達どうなっちまってんだぁ!?」

「ハヒィ~~!? 俺様までぇ~!?」

 

 身体は動かせるが非力な飛行物体になったルリア達。ついにはばいきんまんさえ、姿を変えられてしまう。

 

「しまった……この身体じゃ新しい顔が作れないぞ……!!」

 

 激しい戦いの中、アンパンマンは顔が汚れ力が出なくなる。だが人形の手ではパンをこねる事が出来ない。戦いの中で顔が濡れ力が出ないアンパンマンのために新しい顔が焼くことが出来ず困り果てたジャムおじさん達。

 

「そうだ……サラーサちゃん、ガイゼンボーガさん!! アンパンマンの顔を焼いておくれ!!」

「えっ……!?」

「吾輩たちが……!?」

 

 人形化を免れたサラーサとガイゼンボーガ。しかし彼女達の不器用な剛腕では、今までパンを綺麗な形にできなかった……。

 

「大丈夫、わたし達も手伝うわ!!」

「君たちの大きくて暖かい手ならきっとできるよ!!」

「アンアーンッ!!」

「バタコさん……ジャムおじさん……チーズ!!」

「時間なら俺達が稼いでやるぜ!!」

「ガイゼンボーガさん達は、新しい顔を!!」

「カレーパンマン!! しょくぱんまん!! お、お前達……そんな姿になっても……うおおっ!!」

 

 ジャムおじさん達に励まされ、ついにサラーサとガイゼンボーガは生地をこねた。優しく、しかし強く、しなやかに……!! 

 そして──。

 

「できたぞぉ―!! アンパンマーン!!」

「勇気の戦士よぉ!! さあ受け取れぇい!!」

 

 ──新しい顔だああぁぁっ!! 

 

 人形化光線から顔を守るため、顔を庇うサラーサをガイゼンボーガが投げ飛ばす。そして更にサラーサから投げられた焼きたての新しい顔。

 サラーサ達全員の思いが込められたアンパンマンの顔は、淡く、だが確かに光り輝きアンパンマンの身体にはめられた。

 

「──元気100倍!! アンパンマン!!」

 

 みんなの思いを受けたアンパンマン、その強さ、元気、勇気は100倍!! 

 復活の優しく甘い勇気のヒーロー!! 

 

「アンパンマン……いけ!!」

「いっけー!! アンパンマーン!!」

 

 ──それいけ! アンパンマン!! 

 

 




[優しいアンパンのヒーロー] 
 アンパンマン

 属性:火 タイプ:バランス
 種族:??? 得意武器:拳

 奥義 アンパンチ
 火属性ダメージ(特大)/ 元気100倍状態でダメージ上昇、火属性追加ダメージ/ 顔が汚れてる場合アンパンチは出せない

 アビリティ
 1アビ ぼくの顔をおたべ 使用感覚0ターン
 顔の一部をキャラ単体に分け与え体力を回復させる
 利用するほどアンパンマンの最大HPが10%減少(最大50%現象/ 顔を交換する事で回復できる)

 2アビ アンキック 使用感覚6ターン
 敵に火属性ダメージ/スロウ効果

 3アビ やめるんだ! 使用感覚7ターン
 全体かばう効果/防御力大幅アップ

 4アビ 新しい顔よ! 使用感覚7ターン
 アンパンマン! 新しい顔よ! (バタコさんから新しい顔をもらうよ/体力と消費した顔を全回復し弱体効果も回復する。「顔が汚れて力が出ない」状態で使用した場合「元気100倍」状態に変化する)

 サポートアビリティ
「あんパンのヒーロー」
 攻撃と回避率が高く、防御と弱体耐性が低い/水属性攻撃をうける、または毒・腐敗・アンデッド・石化効果を受けた時「顔が汚れて力が出ない」状態となりステータスが大幅ダウン。この状態で顔を交換すると「元気100倍」状態に変化(1ターンの間ステータス大幅アップし更に回避率アップ、必ずトリプルアタック、追撃効果、2回行動、クリティカル率上昇、アンパンチのダメージ大幅上昇)

「愛と勇気」
 仲間から回復か強化効果を受けた場合攻撃と防御が上昇(累積)
「顔が汚れて力が出ない」状態でリセットされる。
 召喚石「アンパンマン号」
 属性:火
 召喚:ジャムおじさんとなかまたち
 ジャムおじさんたちの誰かが助けてくれるよ!! (ジャムおじさん「ノーズパンチ!」敵単体に特大火属性ダメージ/バタコさん「新しい顔よ!!」アンパンマンがメインパーティーにいる場合顔を取り換えてくれる/チーズ「アンアーン!!」 パーティー全体に美味しいパンを届けてくれる(体力回復) )」

 召喚石「ばいきんまん」 ストーリークリア後、条件を満たすと入手
 属性:闇
 召喚:いくぞ! ばいきんまん
 ハヒフヘホー! おれ様の力をみるがいいー!! (敵全体に闇属性ダメージ/毒と腐敗効果)
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