色々と彼等との絡みの想像を働かせすぎて、頭が大混乱中です…
頑張って早めに更新できるように頑張ります(汗)
俺の名はディアヴロ。
異世界から(ネットゲームのアバターを元に)召喚されし魔王だ。
今現在、
「「「「いやぁぁぁぁぁぁぁぁあ」」」」
「う…嘘だぁぁぁぁぁ!」
「魔王は城に篭っているんじゃなかったのか!?」
「死にたくない死にたくない死にたくない!!」
「落ち着け!誰か、エミールさん。エミールさんを呼んできてくれ!!」
「え、魔剣使いのミツルギは?」
「「「両方見てねえよ!!」」」
「ギルマスはどうしたぁぁぁぁ」
冒険者達が軽いパニックを起こしていた。
しかし、ここまでパニックを起こすとは……
きっと。低レベルの冒険者が集まっているみたいだからか?
もしかして俺の"魔王ロールプレイ"は全くこの世界に適応していないのだろうか?
俺の後ろに完璧に隠れているシェラが青い顔をしてこの光景を見て小声で呟いていた。……
(どうしよう…後でダクネスに怒られないかな?)
これはもう怒られる次元通り越しているけども……
俺が言えた義理ではないがな。
しかし、ダクネスって人はどこだ?
確か、星降りの塔へ出る前に聞かされたシェラの友人の特徴だが…
えっと…あ!
金髪のポニーテールの鎧を纏った女の人。
この人がダクネスか。
……美人だ。
話しづらいなぁ…
騎士に魔王ロールプレイが通じるだろうか?
「下がれみんな!!ここは私が引き受ける!」
「お前も下がれよ!後、少しワクワクしてないか?色んな意味で」
「………してない」
顔を赤らめている?
風邪でも引いているのだろうか?
レムに関しては……
(……………)
終始無言ではあったが、多少の後悔と罪悪感が彼女の悲しそうな顔を見て伝わってきた。
そしてその視線は金髪のポニーテールの人の隣にいる魔法使いの服装をしている少女に向けていた。
「さて、めぐみん。一体何の冗談で異世界の魔王がここに来るんだ?」
「知りませんよ。昔うっかり邪神を復活させた覚えはありますが、流石に異世界魔王なんて召喚しませんよ」
「まぁ、そうか……今何つった?」
………気になる。
だが、今はコイツだな。
「さて、おい貴様」
俺はデュラハンのベルディアに声をかけた。さっきから身体を震わせてどうしたのやら?
もう一回声をかけてみようとしたときだった。
「ふざけるな、この偽物がぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
突如としてベルディアは大声を上げてブチギレ始めた。
あまりの怒号に二人は更に俺のローブに隠れてしまう。
俺はシェラの胸とレムの慎ましい胸が当たっていたお陰で余りビビることはなかった。
鼻血は出そうだがな。
「またか、また魔王を名乗る馬鹿が現れたのか!?もうこれで何度目だ…ふざけるのも大概にしろぉぉ!!」
滅茶苦茶キレてますやん。
別にいいだろ。
魔王は世界に一人だけなんてルールがある訳でもないのに。
しかしこの狼狽えっぷり…とても魔王の最高幹部とは思えないな。
少しやんわりと注意しよう。
「はっ、"異世界から召喚された魔王"と言ったであろう。この世界の魔王の最高幹部とやらは人の話を正確に聞き取ることすらできんのか?嘆かわしい……恥を知れ」
「何だと貴様ぁぁぁぁ!!」
やばい、ますます怒らせた。
何でだ?
これでもやんわりと優しく訂正しつつ、注意したつもりだったのに…
@@@@
【ディアヴロの注意内容】
俺は異世界に魔王として召喚されただけだ。とにかく落ち着いてくれ、ここまで荒れたら魔王軍としての評価が下がってしまう。
そんなに叫んで恥ずかしくないの?プライドと威厳は保とう!
@@@@
何が駄目だったのだろう?
やっぱり人と話すのは難しいよ……
「貴様ら、どいつもこいつもコケにしやがって…もう許さぬ!!こうなったらあの件も含めて後悔させてやる!!まずは紅魔の娘。貴様からだ!!」
ベルディアはそう言ってさっきの魔法使いに向けて指を差した。その指には何かゾッとする気配を感じた。
(マズイ!!)
「"死の宣告"!!」
余りにもベルディアの行動が唐突で、尚且つ自分の身体をまだよく慣らしていない今の俺に反射的に飛び出すなんてできなかった。
(くそっ、間に合わない!!)
「危ない、めぐみん!!」
さっきのポニーテールの騎士が彼女を庇おうと彼女の前に出た。
しかし、その騎士の前に……
「ダクネス!!」
「めぐみん!!」
二人の少女………シェラとレムが二人を庇ったのだった。
「シェラ!?」「レム!!」
二人に禍々しい魔力を感じた。
いや、この力は……呪いと呼ぶに相応しいだろう。
二人の様子は何ともなかったが、めぐみんとダクネスはいきなり二人が現れたことに驚いて彼女達に駆け寄った。
「レム!!貴方、私と絶交したはずではなかったのですか!?」
めぐみんは何故自分を庇ったのかを問い詰めてはいるが、何処か泣きそうな声で聞いていた。
しかしそれは……
「シェラ、お前もだ。私の事など嫌いと…言っていたではないか」
ダクネスも同じだった。
レムは苦笑し、シェラはダクネスの頭を撫でて、
「めぐみん、さっきはごめんなさい……私も貴方と同じ、大馬鹿だった事……完全に忘れてました」
「ダクネス、酷いこと言ってごめん。でもね、あたしにとってダクネスは初めて出会った仲間で、友達だから」
そう、レムは顔を赤くしつつシェラは満面の笑顔で言い切った。
めぐみんは何か文句を言いたそうで言えずといったもどかしい表情で、ダクネスはそんな純粋なシェラに抱きつき、「すまない…」と謝り始めた。
その様子にベルディアは、清々しい程に嘲笑っていた。
「くっははははは!!少々予定が狂ったが、これはこれでいいだろう。紅魔の娘よ、そしてクルセイダー。あの娘二人は1週間後に死ぬ」
「「「「「何だって!?」」」」」
こんな危険すぎる技をあっさりと使えただと!?
しかし、彼が魔王幹部を名乗るのならばこの力を持つのはある種当然なのかも知れないと納得してしまった。
「それまで死の恐怖に怯え、苦しむ事になるのだ!」
ベルディアの言葉で、なぜかめぐみんの顔色が青くなるを見た。
「さっきのお涙頂戴を見させてもらったが、仲間同士で結束の固い貴様らには皮肉な話だな。これより1週間、仲間が呪いによりもがき苦しむ姿を見て、自らの行いを悔いるがいい」
悔いる……か。
俺は今、この時。
"坂本拓真"としての俺ではなく、"ディアヴロ"としての俺でよかったと思った。
今の俺ならば、きっと奴を早々に倒して二人の解呪を要求する事ができるんだからな!!
俺は、今こそこの異世界で魔法が使えるかの試し撃ちをベルディアに放とうとした時だった。
「待って」「待て!!するとお前はっ、二人の呪いを解いて欲しくばどんないかがわしい要求を舐めと言うのだな!?」
めぐみんの声を遮って、ダクネスが…なんか嬉しそうな声でベルディアに迫り始めた……って、え?
「おい!貴様も騎士を名乗るのならば、関係のない二人の呪いを早々に解いて、私に呪いをかけ直せ、いやかけてくれても構わない!!」
いや、何言ってるのこの人。
「あ……また、ダクネスの"悪い癖"が……」
様子がおかしくなったダクネスにレムは完全に呆れ果てて、シェラは苦笑していた。
それにしても、二人とも呪いをかけられたのに結構元気そうだ。
しかし、このまま放置などもっての他だ。
それにしてもこの変な騎士は……
「おい、ダクネス!!こんな時に変なことを言っている場合か!?下手したら本当に二人は死ぬかも知れないんだぞ!?」
「いいや、間違いなくあのデュラハンは二人の命までは奪わない!!代わりにそのまま城へ連れ去り、呪いを解いて欲しくばと凄まじい変態ハードコアプレイを強要する変質者の目だ!!」
大声で断言しちゃったよ。
……しかし、成程。
呪いってそんな使い方も……っていやいや!
俺は間違ってもこんな一方的に女の子に弱みを握る様な真似なんて!
このデュラハンはどうだろう?
俺は彼の方を見た。
他の冒険者達も彼に視線を集め始めていた。
「うっ……やめろやめろ!!お前らもそこの偽魔王も俺をそんな目で見るな!!俺はそんな事はしない!!!!」
「嘘をつけ!!ならば兜の下のいやらしい視線はなんだ!?しかも二人の首に如何にもの首輪みたいな物までついているではないか!!もしや貴様、わざと呪いをかけたのではないのか!?」
すごい全力で一方的な偏見だ。
……俺にはあの兜の下には薄ら涙でも浮かんでんじゃないのかと思ってしまっているけど
「ダクネス、お前そろそろ黙ってろ」
「ダクネスさん。空気読んでください」
「……はっ、私としたことが」
冒険者の少年と若干顔色を悪くし、首輪を隠そうとしているレムに注意されてダクネスはやっと大人しくなった。
「と、とにかくだ!!紅魔の娘よ。俺の城にもう爆裂魔法を撃ち込むのはもうやめろ!」
ようやく話が進んだ……ん?
爆裂魔法?
するとレムの目が鋭くなりめぐみんを睨み始めた。
そのめぐみんはどこの風が吹くやらみたいな口笛を吹いていた。
その件含めてレムは言及しようとしたが、俺をちらりと見た後にため息をついてやめた。
しかし、話を聞いた限りだとレムが考えてた事態ではなくめぐみんによる爆裂魔法に関するトラブルなのだろう。
……さっきのデュラハンの発言でその背景は薄らとは想像できたけど。
「そして、その二人の呪いを解いて欲しくば城に来るがいい」
って、マズイ。
このままでは逃げられてしまう!
ゲームの世界ならば別にこのまま放っておいて、念入りに準備をして城に攻めた方がいいだろう。
しかし、これは"現実"。
うかうかしていたらシェラとレムの体調が本気で不安だ。
それにあのデュラハンが超絶外道で呪いの期限に嘘が含まれていたら……
だが、今の俺に魔法が使えるかは分からない。
だけど奴は早々に仕留めるしかない!
「待て、貴様」
俺は首無しの馬に跨るデュラハンに制止を促した。
デュラハンは心底うんざりした様子で俺を見下ろした。
「そうだった、貴様の存在を忘れてた。なんだ?偽魔王」
俺は杖をデュラハンに構えて宣戦布告を告げた。
「何を勝手に"俺"の所有物に"呪い"をかけている?その罪、貴様の絶望を代償に思い知るがいい」
「………そうか、先程クルセイダーの女が首輪云々の話をしていたが、あれは貴様か?」
俺はチラリとシェラとレムの方を見た。
二人はお願いだからその事に触れないでと言わんばかりの表情をしていた。
よし、奴の質問は無視して……このディアヴロの力を開放するか!
どうか魔法が発動しますように!!
俺は内心祈りながら、デュラハンを完全に消滅させないように敢えて相性の悪い魔術を唱える事にした。
「極寒の氷に包まれて、貴様の行いを悔いるがいい……"フリージア"」
その瞬間。
デュラハンの周りに凄まじい氷が発生し、
「え、馬鹿な…この魔力はあの時のウィズ以上の!?ぎゃあああああああ!!!!』
奴を見事、凍らせたのだった。
………これが魔法。
俺は、力を開放した感覚と自ら放った"初めての魔法"の美しさと威力につい感動してしまったが、その想いは今はしまっておく事にして氷漬けのデュラハンに迫り、
「俺の力を思い知ったか?デュラハンよ」
『……そんな、馬鹿な。ありえない、あり得ない』
悪魔の笑みで、
「そんな訳だ。俺の要求は……分かるな?」
デュラハンと、悪魔の…いや、魔王との一方的な取引きをしたのだった。
@@@@
その後、デュラハンは二人の呪いを解呪して城へ戻っていった。
ちなみに集まっていた冒険者達は呆然としたまま、誰もデュラハンを止める為に動こうとはしなかった。
どうやら俺の魔法はこの世界でうまく通じる様だったと見て安心した。
ちなみにデュラハンとは、今回の騒動の原因である魔導士に動機を改めて聞き、上手く折り合いがつく様に頑張った。
和解の内容はこうだ。
「明日の内に彼等の困窮の賠償を行え。そうすれば俺があの魔導士に話だけはしてやろう。まぁ、魔王であるこの俺が誰かに頭を下げて頼むのかは、貴様の想像に任せるがな」
デュラハンは嗚咽を漏らした。
まぁ、説得はなんとか頑張るからへこたれないで欲しいとは思う。
さて、そろそろ呆然とする冒険者に俺の事を説明でも……ん?
気づけば、綺麗で純粋な青い髪でどこか女神を彷彿とさせる格好をした女の子が俺の前に立ちはだかった。
冒険者の少年は止めようと手を伸ばしていたが言葉にする事が何故かできていないようだ。
……一体彼女は俺に何の用だろう?
「貴様、何か魔王である俺に……」
「我が名はアクシズにおける"水の女神"アクア」
……水の、女神。
これまた俺に負けず劣らずの名乗りを「ゴット・ブロォォォォーーーー!!」
「!?」
俺は咄嗟に彼女の拳を受け止めた。
唐突の一撃を放った彼女の表情は……
「ここで会ったが100年目!!!!女神である私に向かって魔王と宣言したのが運の尽きだったわね!!!!!!今は"アークプリースト"としての力しか使えないけど……アンタを滅するには充分だわ!!私を元の天界へ帰るための、"生贄"となれ!!魔王ディアヴロォォォォォォォォォォォォ」
完全な悪魔の表情をしていて、俺に襲いかかった。
まぁ、とあるRPGでいう所の……
悪魔の表情をした女神を名乗る女賢者が俺に襲いかかってきた。という感じでした。
"異世界魔王"を知らない読者の為の簡単な登場人物紹介①
坂本拓真(ディアヴロ)
"異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術"の主人公。
前の世界では引き篭もりでネットゲームの"クロスレヴェリ"に入り浸り、魔王として君臨するレベルまで強くなり、日々挑戦者と戦っていた。
異世界に自身のアバターである"ディアヴロ"として召喚された。
コミュニケーションは壊滅的で、魔王ロールプレイをしなければ人と…特に女の子とは話せない。
果たして、この素晴らしい世界では彼のコミュ障はどうなるのだろう?