この素晴らしい"異世界魔王"に祝福を!   作:青龍の鎧

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【聖邪決戦】
ここから、長きに渡る"水の女神vs異世界魔王"の聖戦の幕が上がる!!
果たして勝者はどっち?

【偉い人に会ってみる】
本編をお楽しみに♪

今回は2本立て。
亀更新でごめんなさいm(_ _)m



4話「聖邪決戦①」/「偉い人と話してみる(前編)」

【聖邪決戦①】

 

どうも皆さんこんにちは。

佐藤カズマです。

 

異世界に召喚されて数ヶ月。

今現在……

 

「10連ゴットブロー!!」

「無駄な鉄砲数打てば当たるとはいうが、ダメージを与えられる訳では……」

 

「おらおらおらおらおらおらおらおらおらおらぁぁぁぁ!!」

「くっ、話すら聞かぬか……まぁ、そうでなければ興が削がれるが…」

 

自称女神が、異世界魔王に連続で殴りまくっているのだが魔王のダメージはゼロという、何とも格の違い(異世界魔王>自称女神)を思い知らされる戦いを繰り広げていた。

 

アークプリーストの癖に魔王に拳って……

俺は改めてアクアの頭の悪さを嘆いた。

 

本来ならウィズの時みたいにアクアの頭を叩いて止めるべきなのだが、今回は異世界魔王の圧がヤバくて、アクアに近づけなかった。

 

「ふははははは!!よい、実に良い!!貴様の拳に凄まじい程のオーラを感じるぞ。先程受け止めた俺の右手が痒くて仕方ない。まぁ、痒いだけだがな」

 

「やるわね。でも、この拳は女神による怒りと悲しみを乗せた必殺の拳。本来ならアンタは死んでいるわ。まぁ、さすがは魔王を名乗るだけあるけど……実際アンタの手はかなりの重症を負っているはずよ!!」

 

異世界魔王が自分の掌を見てみる。

「………?」

 

全然効いてないなという疑問顔をしていたので案の定、効いていないみたいだ。

 

「ふっ、まるで虫に刺される程度なこれが、女神を名乗る貴様の力?もしやこの俺に情けでもかけたか?遠慮などせずに本気を出すがいい。貴様は、女神なのだろう?」

 

異世界魔王、意外にもアクアに気をつかってくれている。

もうこの時点でアクアの強さなどもう分かっただろうに。

 

一方で……

 

「……はっ!あ…当たり前よ!!全力で殴った訳じゃないわよ?当たり前じゃない!!こ…この、め…女神の真の一撃を持って沈むがいいわ!!」

 

アクアは全力で殴ったにも関わらず、全く効いていない魔王に焦っていた。

というか完全に気を遣われた事に気づき、涙目になりかけていたが……

 

「あっ、そうだわ!!そもそも魔王を弱体化させる女神の真の力を解き放つのを忘れてた!ふぅ、悪かったわね。あなたの言う通りこれは…」

 

え?

そんなのがあるの!?

 

「ほう?そんな力が存在するのか?」

 

……異世界魔王は何故かホッとした様に見えた。

よかった。ちゃんと女神やってるなぁという顔だったのを俺は見逃さなかったが。

 

「魔法関連は無理ですよ、アクア」

 

めぐみんがバッサリとアクアの秘策を否定した。

 

「「何でだ/よ!?」」

 

「二人の首元、召喚獣に付くはずの首輪、そしてあの魔王の指にある魔法反射の力を持った指輪。全く、レムもシェラも……私の事を馬鹿に出来ませんね」

 

そうめぐみんはアッサリと、とんでもない事実を言い放ったのだ。

 

……あぁ、そういう事だったのか。

レムかシェラか、それか両方の召喚魔法であの異世界魔王を召喚したまではよかったが、隷従の魔法をかけた際に魔王が魔法を反射する指輪を装備していたから二人に隷従の魔法が反射して、彼女達の首元に本来召喚獣が付くはずの首輪が付いてしまったのだと。

 

全く、何のギャグだよ。

 

ハハハ♪

 

俺は二人の元へズンズンと近づき……

 

「お前ら、ふざけんなよ!?何てヤバい化け物召喚してくれてんだ!!これが制御出来るならまだ大助かりだったかもしれないが結果は見ての通りの制御不能の状態だ!つまり、この世界に魔王が二人も現れたんだろ!?どうしてくれんだコラァァァ!!!!」

 

全力の大声で二人を怒鳴りつけた。

 

「うぅ〜ごめん、カズマ。どうにか責任持って躾はちゃんとするし毎日餌もやるし散歩もさせるから〜」

 

目の前にいる魔王に対してさらっと犬扱い発言したが、シェラは一応謝った。

 

「!?」

 

異世界魔王は戦闘中にも関わらず戦慄した顔でシェラの方に振り向いた。

俺も一瞬びびったわ。

 

「……ひとまずコイツは一応人だってことは自覚しろ。まぁ、俺からはもういいや。責任は取るつもりなのは分かったし」

 

まぁ、この後まだ呆けているダクネスからの長い説教が待っているだろうから、俺からはこれで終わりにしておこう。

 

しかし馬鹿猫はというと、

 

「…………」

 

完全無視!

 

こいつ、俺がめぐみんのパンツを"スティール"した時から俺への態度が酷くなってしまったのだが……。この状況でも俺への態度を変えずに謝らないとは、流石はめぐみんの友達だな。

 

類は友を呼ぶとはこの事だ。

 

「よし、レム。それがお前の反省の言葉か。全力で後悔させてやる!!"スティー"」

 

「女神アクア、まさか俺の事を卑怯者などと思ったか!?」

 

その瞬間。何故か異世界魔王は指輪を外して魔王がよくやるポーズをとって、アクアに向けて大きな声で、

 

「はっ!魔王である俺は貴様ら程度にこの装備で勝ったなどと不名誉な勝因など要らぬ!!さぁ、女神よ。貴様の名乗りが本当ならば……全力をもって貴様が持つ魔法、それか先程の女神の力とやらを駆使し、せいぜい無駄な足掻きをするがいい!!

 

気を遣ってくれてるのか馬鹿にしてるのかよく分からん言い回しをした。

 

しかしこの魔王……

アクアの事をマジで"女神"だと思っているのだろうか?

まぁ、こいつは一応マジの女神なんだけどさ。

 

それにこの魔王、反撃とか一回もしてないし…いい人なのか馬鹿なのか。

俺はレムへの制裁を後回しにしてこの茶番の行方を見届ける事にした。

 

だって、シェラとレムの首輪を見て興奮してるのか呆然としてるのかよく分からんクルセイダーはともかく、ああいうのが好きそうなめぐみんすら呆れと哀れみの表情でこの戦いを見ていたのだから、これを茶番と呼ばずして何というのだ……

 

「……ふ、ふははははは!!貴方のその魔王としての誇り、女神ながら感心したわ。だけど、貴方の傲慢が貴方自身を滅する事になるわ!!後悔しなさい!!

 

アクアはそういうと己の魔力を溜め始めた。

果たしてどうなる事………

 

 

どすん。

どすん。

 

 

突如、二匹の巨体が近づく音がした。

その影は俺達に、いや主にアクアとめぐみんに甚大なるトラウマを与えた……

 

「……ほう。面白い」

 

………おかしいな。

 

「たかが魔物風情が我らの聖戦に水を刺しに来たとはいい度胸だ。なぁ、女神…女神?」

 

「いや……」

 

確か、魔王幹部が近くに住み着いて弱い魔物は現れない筈なのだが。

 

「はっ!良いだろう。まずはこの我等に挑む愚かで勇敢なる貴様らに引導を渡して……」

「いやぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!なんで、なんで"アイツ"がここにいるのよぉぉぉ……」《big》

 

とにかく、魔王が余裕を持ち女神が慌てふためく中、お馴染みのカエルさん達は。

 

 

 

 

 

むしゃり×2

 

 

 

 

平等に二人をペロリと食べてしまったのだった。

そんな様子にシェラとさっきまで無視していたレムが青い顔になって……

 

《big》「ディアヴロぉぉぉぉぉぉ!!!!」

 

アッサリと喰われた魔王の名前を呼んで絶叫したのだった。

こうして、自称女神と異世界魔王の聖邪決戦は一応の幕を閉じたのだった。

 

 

ホント、この世界らしい酷いオチだな。

俺はそう苦笑しながらアクアの救出に向かったのだった。

 

 

@@「このすばぁぁ(´;Д;`)」(アクア)@@

 

 

【偉い人に会ってみる】

 

………ふと目が覚めると、魔導士がよく使う杖をもった美しくて目のやり場に困る女の人とそれよりも肌の露出が多過ぎて目のやり場にさらに困るが、可愛げなうさ耳の女の子が俺の目の前にいた。

 

ううむ、先程の自称女神はどうなった?

あの自称女神は実力は弱いが女神である事を全力で通そうとしていたし、何故かバッサリと切り捨てる事が出来なかったんだよな。

 

もしかしたら、魔王の演技が上手くいかなかった俺として見ていたのかもしれない。

しかし女神か……

 

後で色々と話を聞いてみよう。

 

それにしても何故俺は眠って?

あの自称女神の全力を受け止める直前に、そうだ。

 

大きいカエルと対峙して、それで………!

 

俺はふと手が震えてしまった。

無理もない、俺はカエルに食べられかけた。

その震えがこの世界は夢でもゲームでもなく現実なんだとズシリと思い知らせるかのように止まらなかったのだから。

 

後、泣きそうになったが、これ以上は魔王としてダメだと自分に言い聞かせて堪えた。

 

それにしても、この女性の人達は一体……

というか身体全体に気持ち悪い感覚を感じるし、その身体も動けない。

どうやら拘束されたみたいだ。

 

「やぁ、魔王を名乗る身の程知らずの召喚獣さん。大丈夫?手、あからさまに震えてたけど」

 

すると俺の目が覚めたのを見計らったのか、うさぎ耳の少女がやや挑発ぎみに俺に話しかけた。

くっ、人が弱っている時に……

 

だが魔王は、

 

「愚かな。この俺がこの状況に怯えるとでも?貴様らの方こそ魔王である俺に対して怯えているのではないか?」

 

絶対に誰かになど屈しない。

 

しかし、うさぎ耳の少女も綺麗な魔導士も顔色一つ変わらなかった。

この人達、強い。

 

「ここは始まりの街アクセル。ちなみに僕たちがいる場所な冒険者ギルドで僕はそのマスターを務めるシルディさ。ディアヴロって言ったっけ?魔王を名乗る割には見事な負けっぷりだったね。しかも初心者冒険者が主に狩っている"ジャイアント・トード"に」

 

「ふっ、それは例の女神とやらも同じではないか?」

 

「つまり君と彼女の力関係は意外と同等って訳かぁ。一先ず人類にとっては一安心ってところかな?」

 

くぅぅ〜

痛い所を突きやがって。

 

前の俺ならもうここで泣いて引き篭もってたぞ!

しかし俺は魔王。

まぁ、認めるべき所は認めるのも今後、魔王としてやっていくのも必要だろうけどさ。

 

「………ふっ、この世界の魔物も捨てたものではない。現に殺されかけたのは事実。その点は認めざるをえない。まぁ、魔王幹部と名乗っていたデュラハンとやらは大した相手ではなかったがな」

 

正直あのカエルを魔王軍幹部にした方がいいのではとすら思った程にあのカエルの舌の拘束力と吸引力は強かった。

 

「……まぁ、そいつは打撃系の冒険者にとっては危険なモンスターだからね〜まぁ、某女神とか一発魔導士にとっても危険なんだけど、なにより単独で討伐に向かって食べられでもしたら一環の終わりなんだよ?」

 

そのカエルの名前はジャイアント・トードというのか。

この世界は本当に未知に溢れている。

 

「いやぁ、本当ならトードに食われる君を見捨ててしまえば普通なら色々と解決したんだけど……どうも僕の隣の彼女がそれを認めなくてね。だから彼女のお願いを聞いて君を助け出したのは特別なんだよ?感謝の言葉は?」

 

……妙に俺の事を嫌いと言わんばかりの言葉を混じり混じりぶつけてくるな。

まぁ、この世界は魔王軍の侵略による脅威が迫っているから異世界魔王である俺に敵意を向けるのも無理なしか。

 

「少なくとも敵意剥き出しの貴様に感謝など言わん。感謝の言葉を貰いたければそれ相応の言葉と態度を弁えるのだな」

 

「……別に僕も君に対して感謝の言葉なんて要らないけど。それじゃあ後はセレス。君に任せるよ」

 

へぇ、隣の彼女はセレスというのか。

 

「シルヴィさん」

 

すると彼女はシルヴィの頭を撫でて諌めた。

 

「いくらあの事件があって魔王軍に憎しみや怒りがあったとしても、異世界からきた魔王には関係のない事。あまり彼に当たってはいけませんよ?」

 

「…………そう、だね。ディアヴロさん。さっきの無礼な発言、謝罪するよ。軽率だった」

 

……さらっとシルヴィは頭を下げた。

やけにアッサリと、

 

「だって、今君に暴れられたらこの街は火の海になるからさ〜……本当にごめんね?」

 

成程、俺の怒りを買う事を恐れた訳か。

そういえば彼女はギルドマスターだったな。

 

たしかにさっきの態度はギルマスとしてはよくなかった。

 

「貴様の立場を忘れてしまう程、例の事件が気に食わなかったのか?」

 

「……そこも彼女から聞いてくれ。一応忠告だけ、この世界で生きていくのなら、魔王を名乗るのはオススメしないとだけ言っておくよ」

 

マジかよ。

魔王ロールプレイはこの世界では命取りなのか……

 

でも無理だ!!

俺は魔王ロールプレイをしなければマトモに話すことなんて出来ないんだから!!

 

「それじゃあ僕はちょっともろもろの準備に入らなきゃだから、またね♪」

 

そう言ってシルヴィは「全く、魔道具店の彼女といい…最近は自称女神。この街には変な人が寄り付きなんだよ」と愚痴りながら彼女何処かへ行ってしまった。

そして俺は綺麗なお姉さん。又の名をセレスという美女と二人っきりに……

 

二人っきり!!

 

やばい、やばい、緊張してきた。

心臓の鼓動が治らない!

ボッチコミュ障童貞にはこの状況は厳しすぎる!!

 

「ディアヴロさん、ですね。本当に色々とすみませんでした。貴方は聞いた話では一方的に召喚されたというのに……」

 

うぅ、しかもこの人優しい!

シルヴィという女の子の鞭の後にくるセレスという綺麗な美女の飴のコンポは色々と響く。

 

「ふ、ふん。ま、魔王は敵意を向けられるのは慣れている。この程度の些事など俺にはぁぁぁ!」

 

「あの、何処か身体に痛みとかはありませんか?」

 

セレスは俺の両肩に触れた。

俺の緊張はMaxまで到達し……

 

「ひゃい!!」

 

ぶしゃあ

 

「きゃっ」

 

しまったぁぁぁぁ!!

坂本拓真の部分が出てしまって勢いよく立ち上がって反応をした上に変な声出してしまったぁぁぁ!!

 

というか今"ぶしゃあ"って……

 

!?

 

気づけばセレスの身体はなにかローションみたいなものにかかってベトベトになっていた。

 

一体なぜ!?

 

だけど、彼女は一種驚いていたがすぐに落ち着いていた。

 

「そういえば、貴方はトードから救出された直後にここに連れられたから……まだ貴方の体は粘液塗れでしたね」

 

「……カエル、いや…トードの粘液、そういえば俺はつい先程までトードに……否!これは俺が少し油断というか少々遊びが過ぎたというか…

 

「まずは身なりを整えないとですね。それでは行きましょう」

 

「……何処に?」

 

すると、今までこの場にいなかったレムとシェラが粘液塗れの状態で部屋に入ってきた。

 

レムの方は何故か涙目になっていたが、それは魂が抜けたシェラも同様だった。

誰かに説教でも食らったのだろうか?

 

彼女達は無言で縛られていた俺をそのまま持ち上げた。

おいおい、一体どこに連れていく気だ?

 

「大丈夫ですよ。貴方もいつも入る浴場ですよ」

 

はっ、浴場。

まぁ、そうだな。

 

カエル塗れの身体を洗わなければまた粘液を誰かにぶっかけてしまうからな。

だったら拘束を解いてくれると有り難いのだが……

 

(まさか、俺は今から屈強な男達に俺は身動きも取れずに身体という身体を触れられまくられるのか?何という罰ゲーム!!)

 

俺はこれから起こる未来に深く絶望しつつ、恐らく完全な深夜で真っ暗な空を見上げながら粘液塗れの美女と美少女二人を見て現実逃避をしたのだったが……

 

 

「そ、それじゃあディアヴロ。綺麗に洗う…からね?」

「貴方の身体、隅々まで綺麗にします。観念してください」

 

 

何故か大浴場という場所にはバスタオルに包まれた三人の生まれたての、"彼女"達が身につけているバスタオルをその内の二人は顔を真っ赤にして外そうとしていたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

本当に何なんだ?この状況はぁぁぁぁぁぁぁ!!!!

 

 

 

 

 

 

俺は引き続き拘束中だったのでもう身を任せるしかどうしようもなかったのだった。

 

そしてこの状況を作った張本人のセレスは、笑みを絶やさずにこの光景を微笑んで俺の頭を洗い始めたのだった。

 

果たして俺は、《魔王》を保てるのだろうか?

俺は背中に感じるセレスの胸の感触と、目の前に広がる大きい胸と小さい胸の中心にあるピンクで可愛いらしいものを直視という選択肢しか与えられない状況の中、俺は彼女達に蹂躙されたのだった。

 

 

 

@@「このすばぁぁぁ(´⊙ω⊙`)」(ディアヴロ)@@




大浴場はセレスが貸し切りました。
そしてディアヴロの童貞は無事です。

果たしてセレスの真意とは?
次回はレム回です。

頑張れディアヴロ。頑張れ作者。
亀更新はなるべく避けるんだ……
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