改造人間 立花響のシンフォギア   作:一種の信者

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突然思いついた。

ドラッグオンドラグーン3とシンフォギアのクロスで装者たちがウタウタイとなり一人難を逃れた調が嘗ての仲間を殺しに行く物語。

約束されたバッドエンド。



どっちも歌が重要だから十分クロス出来るとは思う。
ハッピーエンドの未来が全く見えないが…

そして最後は通称「新宿地獄阿波おどり」、回るのは…未来かな?


94話   響の葛藤と防人の意地

 

 

 

警察が封鎖した永田町の道路。

道路には人や動物の死体が放置され虫がたかる。

その傍を一台のバイクが通過してビックリした虫が散る。

そのバイクこそ警察の検問所を突破したした二人の響が乗るバイクだ。

 

「うえ…酷い…」

 

死体や血の匂いに思わず吐き気を覚えるヒビキ。

ノイズと戦いだし逃げ遅れた人間の炭化した姿を幾つも見てきたヒビキもここまで酷い現場は初めてであった。

 

「…これがショッカーのやり方だよ、アイツ等を野放しにしたらもっと犠牲が増える」

 

一般人を巻き込むことを何とも思ってないショッカーが暴れたのだ。それも街中だ、一般人も多く巻き込まれた。

そのショッカーが世界征服を成し遂げればどうなるか?碌な未来はないとヒビキも察する。

ショッカーのやり方にノイズ以上の険悪感を抱くヒビキだが、バイクが徐々にスピードを落とし停まった。

 

「何? …ああ」

 

如何して停まったか聞こうとしたヒビキだが、進路上にいる物を納得する。

ノイズだ。

見れば前方に多数のノイズが歩いてこっちに気付いた。

 

「…急いでるのに」

「バイクに乗ったままじゃ戦い難い!」

 

そう言って、ヒビキは響の後ろからジャンプすると共にノイズに向かって拳を振った。

何体ものノイズが吹っ飛ぶと同時に炭化し崩れ去るが地面や空から次々と新手のノイズが現れる。

流石にヒビキだけに戦わせる訳にはいかず響もバイクのアクセルを一気にかけ猛スピードでノイズに体当たりさせて爆発に生じた煙の中で一体斃した後にヒビキの背中を守るように戦う。

 

「そこ!(誰かに背中を守られるなんて何時以来だろう…)」

「そっちもっ!(こうやって戦ってるとクリスちゃんや翼さんと戦った頃を思い出す)」

 

二人の響の前に次々とノイズを叩き潰し少しずつ前進していく。

 

ヒョォォォォォォォォォォォォッ!!

「!」

 

その時、響の耳に何かが聞こえてきた。

遠くからでも分かる怪人の不気味な鳴き声だ。

その声を聞いて響の胸に虫の知らせのようなものを感じた。

 

「ごめん、先に行く!」

 

響はそう言ってノイズを殴っりつけたヒビキに言うと止める暇もなくビルの間を飛び屋上からジャンプして奥へといった。

ヒビキも残り少ないノイズを叩き潰して後を追う。

 

 

 

 

 

 

 

 

ビルの屋上から屋上にジャンプして移動する響。

目立つため飛行型のノイズが何度と襲い来るが今の響を倒せる訳もなく返り討ちにされ炭化していく。

灰が宙を舞う中、響の目がクリスとマリアを捕らえた。

黒い怪人が血だらけの二人にトドメを刺そうしていたのだ。

 

「間に合えええええぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

 

それを見た響は腰のブースターを一気に吹かせ、猛スピードで黒い怪人へと迫る。

そして、ギアのパーツを引っ張っていた腕で怪人の横っ面を殴る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え…」

「…おいおい」

 

二人は目の前の光景に一瞬声を失っている。

カルマノイズに取り付かれたジャガーマンの頬に立花響の拳が減り込んでいたのだ。

 

「ハアアアアアア!」

 

響が気合の声を上げると減り込んでいた方のギアのパーツが一気に引っ込みその力にジャガーマンが吹っ飛びビルの壁のコンクリートを砕き瓦礫に埋め尽くされる。

 

「ハア…ハア…」

 

ジャガーマンを殴った手を摩る。

咄嗟だったとはいえ不意打ちでジャガーマンに一撃を入れた響だったが、拳から伝わった威力に手の甲が痛み出す。

 

「あー…」

「助けられたわね、礼を言うわ」

 

「……」

 

戦闘の最中に思ってもいない人物に会ったことでクリスは咄嗟に言葉が出なかった代わりにマリアが対応する。

しかし、響は二人を横目で見ると直ぐに視線を外し背中をむけた。

 

(…目線も向けねえのかよ)

(これは相当拗れてるわね。彼女らしくもない)

 

何時もの立花響なら例え顔見知りでなくても返事をして友達になろうとする筈だと考える二人。それだけ響とは付き合いが長い。

だからこそ、先日源十郎から聞いた迫害の事件が尾を引っ張ってると考えていた。

 

尤も響はと言えば、

 

━━━ああ、本物のクリスちゃんとマリアさんだ! マリアさんが特異災害対策起動部二課に入ってるのは驚いたけど二人とも久しぶりに見たな。 …二人といっぱい話したい、手を握って欲しい!! でもダメだ、それはこの世界の立花響の居場所…私があの娘の居場所を盗っちゃいけない。 下手に話せばこの世界のクリスちゃんたちが混乱しちゃう

 

響としてもクリスやマリアと話がしたかった。

ヒビキと二人、ずっと心細くショッカーと戦い続け何時元の世界に帰れるかも分からない。っと言うか帰れるかも不明だ。

寂しさを誤魔化したく自分を知らない二人と話したかったが、其処はこの世界の自分の居場所だと思った。

下手に二人と仲良くなればこの世界の立花響の居場所を奪うのではと考えてしまう。

 

響は唇を噛み締め二人の言葉を無視して、その反応にクリスとマリアは互いの顔を見合う。

そして、クリスが頷いた。

 

「おい!」

 

クリスが響に話しかける。クリスの心には嘗ての響とのやり取りを思い出し、ある事を響に行おうとしていた。

そして、声を掛けたクリスに横目で見る響。

 

「アタシは…「ヒョォォォォォォォォォォォォッ!!」!?」

 

クリスが響に何か言おうとした時、瓦礫が爆発するように粉砕すると同時にあの怪人…ジャガーマンの鳴き声が響く。

クリスも響も視線を向けると相変わらず黒く変色していたジャガーマンの無傷の姿がある。

 

「ジャガーマン!?」

 

「不意打チ程度でこノ俺ヲ倒セルか!! 立花響、ツイデにお前モ殺シテやるルルルレウル!!!」

 

マリアがジャガーマンの名を言い、三人纏めて片付けようとするジャガーマン。最後に語尾がオカシクなったがクリス達がそれを気にする程の余裕はない。

ジャガーマンが飛び掛かり、響が相手をする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ビルの屋上の一つ。

本来聞こえない筈のエンジン音が二つ聞こえると共に金属同士が打ち合うような音が響く。

バイクに乗った翼がアームドギアの剣で同じくバイクに乗ったサイギャングの体を切りつけようとする度に金属音が屋上に響いていたのだ。

 

「ハア…ハア…固すぎる!」

 

「そんな(なまくら)で俺を倒すことが不可能だとまだ気付かんか! いい加減死んでもらうぞ!!」

 

何度、アームドギアの剣を打ち込もうとサイギャングの体には傷一つつかない。

それどころか、あまりの固さに打ち込んでいた翼の手から血が滲む。

っと、今度はこっちの番とばかりにバイクのスピードを上げ翼に接近し拳を振るう。

 

「!」

 

咄嗟に避ける翼だがサイギャングは追撃とばかりに口から火炎を吐き出す。

バイクごと回避しきれないと判断した翼は素早くバイクを放棄してジャンプし空席となったバイクが炎に飲み込まれ数舜もせず爆発した。

 

バイクの爆風に身を固める翼。少し離れていただけでもかなりの衝撃波が翼を襲った。

 

━━━! とんでもない衝撃波だ、だがこれなら至近距離で受けた二本角も…!

 

爆発の大きさにサイギャングも少なからずダメージを負ったのではと考えた翼だが煙から出てきたのは煤が付いているが無傷のサイギャングだ。

バイクの爆発を至近距離で受けようがサイギャングの鉄より硬い体には意味がないようだ。

 

アームドギアの剣を改めて構える翼も額には冷や汗がながれる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「風鳴翼はサイギャングに任せてよかろう。 ジャガーマンの方も立花響が助っ人に来たが大したことはないようだな」

 

別のビルの屋上からシンフォギア装者たちの戦いを監視していた地獄大使がそう言うが目線は黒くなったジャガーマンに向かう。

謎のノイズによって黒く変色し此方の命令も聞かず動物とノイズを暴れさせた。

本来なら処刑ものだが、シンフォギア装者を抹殺することで目を瞑ってもいいい。能力が上がっているのが気にはなるがそれ以上に、

 

「ジャガーマンが接触したノイズが原因だろうが…あれは何だ? 普通のノイズにあんなことは出来んはずだ。 噂に聞く錬金術師どもが造ったというノイズか?」

 

ジャガーマンを暴走させた黒いノイズの正体を考える地獄大使。

元の世界でも、とある錬金術師が新しいノイズを造ろうとしている噂は知ってはいた。

 

「考えても仕方あるまい、今は小娘どもの排除を「ハアアアアアアッ」…チっ!」

 

少しだけ考え事をしていた地獄大使の耳に少女の声が聞こえ、持っていた鞭で上をガードする。直後にオレンジ色に光るものがぶつかる。

 

「立花響が一匹いた以上、もう一匹いるか」

 

「お前が親玉だろ、わたしが倒す!」

 

その光の正体は響を追って来た、この世界の立花響だ。

響の後を追っていたヒビキは道中のノイズを蹴散らしながらも響を追い、途中でビルの上から見ている怪しい連中を見つけた。

恰好や戦闘員への振る舞いからショッカーの偉い奴と判断したヒビキは先制攻撃を仕掛けたのだ。

 

「たった一匹で仕掛けるか…舐めるなよ!」

 

しかし、ヒビキの奇襲もアッサリ防いだ地獄大使は鞭を一気に振りヒビキの攻撃を完全に弾き飛ばす。

弾き飛ばされたヒビキは屋上から落ちそうになりながらもブースターや脚のジョッキで体勢を立て直し地獄大使の居る反対側の方に着地する。

 

「…強い!」

 

「この地獄大使、伊達や酔狂でショッカーの大幹部になった訳ではないわ!」

 

鞭で攻撃を防がれアッサリと弾かれ唖然とするヒビキに鞭を振りかざし名を名乗る地獄大使。

互いに睨み合う中、ヒビキが地獄大使に飛び掛かる。

 

こちらでも戦いが行われようとしていた。

 

 

 

 

 

ショッカー戦闘員も動物もノイズも暴れる地獄と化した永田町。最早、逃げる影すら見えない。

特に激しい戦いが起こっているのは主に三か所。

 

一つは、ジャガーマンが暴れる道路付近。響の合流で戦力は増したがパワーアップしたジャガーマンの俊敏さに苦戦、砕かれたシンフォギアを再び纏ったクリスとマリアも響の援護をし、何とか互角の戦いをしている。

 

二つ目は、近くのビルの屋上。バイクを捨てた翼の剣劇が次々にサイギャングの体に叩き込まれる。手数だけなら翼が優勢にも見えるがサイギャングの体にはやはり傷一つついていない。

半面、翼の方もだいぶ体力を消費したのか息が荒くなる。

 

三つ目は、少し離れたビルの屋上。こちらは一方的と言えた。

ヒビキが何度も拳を振るうが地獄大使の巧みな鞭捌きにより悉くが弾かれ素通りされる。

反対にヒビキの体には何度も鞭が振るわれ一部が肉を裂く。頬が血が宙を飛ぶ、腕からも血を流す。

他の二か所より遥かに苦戦するヒビキ。

 

そのどれもがショッカーの有利に戦いが進む。

逆に響たちは、ジャガーマンの俊敏さ、サイギャングの頑丈さ、地獄大使に押され大苦戦する。

このまま、響たちはショッカーの前に敗れてしまうのか?

 

その時、一つの戦場で動きがあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうした? それでお終いか?」

 

「ハア…ハア…」

 

翼が剣を地面に突き立て体重を預け息を整えようとしている。

あれから翼は何度も技を繰り出すがサイギャングの体には傷すらつかない。

サイギャングに攻撃事態は避け切れているが何度も剣を振り技を出したことで翼の体力は著しく消耗している。

疲労は既に脚に来ており翼の回避も徐々に落ちていた。このままではサイギャングに捕まるのも時間の問題と言える。

 

「…クッ!」

 

翼が何度目かの剣を降らす千ノ落涙を繰り出す。

 

「ふん、そんなへなちょこな技で俺を倒せるか!」

 

尤も、サイギャングは回避行動もせずに千ノ落涙から降ってくる剣を受ける。剣の悉くがサイギャングに命中するが、翼の剣は悉く地面に落ちていく。

サイギャングの皮膚にはこの技すら通じない。

だが、翼はサイギャングのほんの僅かな動きを見逃さなかった。

 

━━━やはり、二本角は僅かだが頭部の角を防御した、最初は偶然かと思ったが…もしそうなら奴の弱点は…

 

ほんの僅かな希望。それを掴みかけた翼はサイギャングにアームドギアで造った短剣を投げる。

 

「はっ、何をするかと思えば…!?」

 

最初はただの悪足掻きと舐めていたサイギャングも投げられた短剣の軌道に咄嗟に手で払った。

その行動こそ翼が確信するには十分だった。

次に翼はもう一本の剣を投げると共にアームドギアの剣を握りジャンプする。

 

「ええい、まだ逆らうか!」

 

「そこだああ!!」

 

投げられた剣を叩き起こし、ジャンプして宙に居る翼に炎を吐き出そうとしたサイギャング。

しかし、その手には握っていた剣が無いことに気付く。

 

━━━むっ? 剣を捨てた? まあいい、これでシンフォギア装者も始末できる。 …ん?

 

今まさに、翼に火炎を吐き出そうとしたサイギャングだったが、視界に何かが飛んでくるのが見えた。

それは間違いなく翼が握っていた剣だ。

 

「なっ!? しまった!」

 

飛んでいた翼に注意がいっていたからか、何時の間にか翼が投げた剣に気付くのが遅れ叩き落す動作が遅くなった。

翼の投げた剣はサイギャングの額部分に生えた太い角に当たる。

ガキンィっという音と共に剣が地面へと落ち、サイギャングの角にはやはり傷一つつかない。

しかし、

 

「ギャアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!!」

 

無傷の筈のサイギャングの口から断末魔の声が上がる。

それどころか、剣の当たった角を抑えてだ。

 

「やはり、その角が弱点か! 二本角!!」

 

「風鳴…翼!! 貴様…!!」

 

翼は、サイギャングが自身の攻撃時、碌に防御せず堅牢な体で受け止めていたが、何故か角に当たる攻撃だけは頑なに腕とかを使って防いでいた事が引っかかっていた。

最初は気のせいかとも考えていたが、先程の攻撃で確信へと変わった。

 

「ケッケケケケケケケケケケッ!! 俺の弱点を見破ったのは見事と誉めてやろう! だが、お前の攻撃では俺を倒すことは出来ん!! こんなふうにな!」

 

「グッ!」

 

翼に弱点を見破られたサイギャングだが、着地した翼に蹴りを放ちそう言い切る。

直ぐに態勢を立て直した翼も反撃に短剣をサイギャングに角に向けて投げ自身も剣で切りに行く。

しかし、短剣は躱され剣も片手で防ぐサイギャング。そのまま翼の顔に拳を打ち込むが、翼も持っていた剣を直ぐに手放し」逆立ちして脚のブレードを広げ改めてサイギャングの体を切りつけると同時に角に蹴りも入れる。

 

「グアッ!?」

 

尤も、サイギャングは少し怯むだけで直ぐに翼への攻撃を再開する。

確かに、サイギャングの額の大きな角は弱点ではあった。しかし、翼の攻撃では其処をついてもサイギャングを倒せる程の力はない。

 

「持久戦にでも持ち込むのか? 言っておくが改造人間の俺は体力もスタミナも全て人間を上回っている。 小娘であるお前が勝てるものなぞ存在しない!!」

 

改造された怪人と翼を比べれば体力は圧倒的に怪人の方が優れている。

弱点である角を攻撃されようがそれは変わらない。その事実は翼も何となくだが分かっている。

 

━━━長期戦は私が不利か、予想通りとはいえ…。 私だけでは二本角の体に傷つけることすら出来ん、やはり私だけで怪人を相手にするのは不可能なのか?

 

翼は並行世界から来たというクリスとマリアと共に戦い二人の力量を見て知らず知らず対抗心を持っていた。

防人の家系として生まれ子供らしいこともせずに防人として戦いの訓練する日々だった。ノイズとはずっと一人で相手をし間に合わぬ命を取りこぼした事も一度や二度ではない。

嘗ての相棒のシンフォギアを響が纏ってはいるが、やっている事はノイズ相手の辻斬りみたいなものだ。

このままでは責任感で潰れるかも知れない、っという時にクリスとマリアが協力してくれたのだ。

短い間だが二人の戦いを間近で見てきた翼だからこそ二人をライバル視していた。

サイギャングの相手を引き受けたのもそれが原因かもしれない。

 

そうこうしてる内にサイギャングはまたもや口から火炎を吐き出す。

今度は、翼を狙わず屋上を火の海にしてるのだ。

 

━━━くっ、またもや火炎か! 多少の炎ならシンフォギアでも問題ないがこれだけの炎だ、歌うための呼吸が…

 

翼も歌う以上、空気が必要で当然呼吸している。そして炎は空気…酸素を燃焼して燃えている。

サイギャングの狙いは翼の歌を完全に無効にし、シンフォギアの無力化だった。

 

「ケッケケケケケケケケケケッ!! これだけの炎の中、歌えるものなら歌ってみろ!」

 

サイギャングはそう言い放つと更に周りに火炎を吐き火の勢いを強める。

翼の周りは完全に炎に囲まれてしまった。

 

━━━これだけの火災を起こすとは、この場を離れ別の屋上で態勢を立て直すべきか? ダメだ、奴の事だ直ぐに追って来た同じように屋上に火炎を吐き此処みたいにするだけだ。 これだけの火炎、シンフォギアでも何時までもつか…待てよ、火炎だ!

 

一つだけサイギャングを倒せる方法を思いつくが翼にとっても賭けに等しい策だ。

それでもこのまま焼き殺されるよりはマシと翼はサイギャングに向け持っていた剣を放つ。

 

「馬鹿の一つ覚えのようにまた角か! 何度も同じ手を食うと思うな! …!」

 

翼の行動をまた額の角を狙ったものと考えたサイギャングは両腕で角のガードをする。これならば角に接触せず攻撃も防げる。

しかし、翼の投げた剣は角ではなく火炎を吐いていたサイギャングに口に命中する。

 

「? 大方俺の口を塞ごうとしたようだが残念だったな。 こんな剣、俺の炎で溶かして「ハアアアアアアッ!!」!?」

 

サイギャングは完全に判断ミスをしていた。

口に当たった剣を直ぐに退かすのではなく火炎で溶かそうとしたのだ。そんなサイギャングの耳と目に届いたのは翼の掛け声と脚のブレードを展開してブースターで此方に迫る姿だった。

翼の脚はまるで天ノ逆鱗の時のように蹴り抜く態勢をとり、その目標はサイギャングの口に当たった剣だ。

 

「!?」

 

サイギャングも翼の意図に気付き両腕で剣を引き抜こうとしたが、それよりも早く翼の蹴りが剣に到達し柄の部分に翼の蹴りが炸裂する。

 

剣を引き抜こうとするサイギャング。バーニアで蹴り貫こうとする翼。

少しずつであるが、剣はゆっくりとサイギャングの口の中へと入っていく。軍配は翼に傾いた。

 

━━━いかん! 炎が逆流する!!

 

吐き出そうとしていた火炎が行き場を無くしサイギャングの体の中へと戻る。その火炎はサイギャングの体内の燃料に引火するのに時間はかからないだろう。

だが、それよりも早く翼の蹴りで屋上から転落したのはサイギャングだ。

屋上を火の海にする為にサイギャングは端によりすぎていた。

 

蹴り落とされたサイギャングの体は等々燃料に引火したのか爆発を起こし強烈な衝撃波がビル街に広がり、直ぐに収まった。

火炎を吐いていたサイギャングが消えた事で屋上の火も消えていき翼もホッと胸を撫でおろした。

 

「…疲れた、二人は無事だといいが」

 

サイギャングを倒した翼だが、休んでる場合ではない。疲労に鞭うつがジャガーマンと戦っている二人の下に行く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回は翼とサイギャングの決着とヒビキが初めて地獄大使の顔を見る感じですね。

作中だと、サイギャングが炎の中で「歌えるか?」っと言ってますけどGX1話だとマンションの火事の中で堂々と響が歌ってるんですよね。バックドラフトとか大丈夫だったんだろうか?

サイギャングの角は劇中でもライダーにチョップされ悲鳴を上げる程の弱点。
尤も、仮面ライダー並みの力がない翼にとってそれでも辛い相手ですが、


響はこの世界のヒビキの居場所を盗らない為にクリスたちと視線を合わしません。
其処は自分の居場所ではない事は分かっている為。
後、自分の体の秘密を知られるのを恐れています。

たぶん、何のしがらみがなければヒビキを引っ張ってクリスたちと仲良くなるかも。
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