改造人間 立花響のシンフォギア   作:一種の信者

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最近知ったこと、
amazonで中古の漫画を頼もうとしたら代引き出来ない事。
19年に終わった漫画の新品が無かった…


102話 響の秘密がバレた!?

 

 

 

 

とある日本の港。

 

何台ものクレーン車が何かを吊り上げ、何人もの作業員が行き来している。クレーン車の吊るす先には、傾いた潜水艦がある。

その内の一台のクレーン車が巨大な巻貝のような物を吊り上げる。

 

「オーライ、オーライ!」

「気を付けて運んでくれ、あれは完全聖遺物だからな」

「了解です」

 

作業をしている作業員に赤髪の男…風鳴源十郎が注意するよう促す。

此処は、クリスやマリアの世界であり、現在源十郎指揮の下、完全聖遺物「ギャラルホルン」をクレーン車で廃棄の決まった元本部の潜水艦から出されているのだ。

 

ショッカー響とノイズの襲撃から翌日、本部は再建不能と判断した源十郎は日本政府や国連にある程度の情報を開示して新しい潜水艦を求めたのだ。

響たちを始めとした装者も警戒のため、政府が用意したホテルで寝泊まりした。

 

現在は旧本部での使える物や仕舞っていた聖遺物の移送、無事なデータファイルの移動などをしていた。

新しい本部が何時出来るかは、まだ分からないが何時までも海に沈みかけた潜水艦に保存する訳にもいかず、日本政府の施設に一時的置かれるようになった。

政治家である兄を失った源十郎が手配したが、改めて惜しい人を亡くした事を痛感する。

尤も、国連各国も日本政府が所有する異端技術を目の届く場所に置きたいので要請を断る事は無かったが。

 

そして、ギャラルホルンがクレーン車で吊り上げられ移動しようとした。時だった、

 

「え? 何か光ってるぞ!」

「事故か!?」

「! 不味い、ギャラルホルンが起動した!」

 

突然のギャラルホルンの起動にパニックになる現場。

またショッカーの可能性がある以上、源十郎は翼に連絡を入れが来るにしても少しだけ時間が掛かる。

その間にもショッカーの使いなら自信が時間稼ぎをすることも厭わない源十郎。

 

「へっ?床がない!」

「きゃあああああっ!!」

 

銃を持った黒服も集まり源十郎たちが見守る中、ギャラルホルンから二人の人影が出てきた直後に、悲鳴を上げ海に落ちた。

ポカンとなる黒服や作業員たちだが源十郎は悲鳴の持ち主に心当たりがあった。

 

「叔父様っ! ギャラルホルンが起動したと言うのは本当ですか!?」

「あ…ああ…」

 

丁度、源十郎が連絡した翼もシンフォギアを纏ってこちらに来る。

翼の言葉に源十郎が力なく返事をして海の方を見た。

 

「ブハッ! 何で海に落ちてんだよっ! アタシら」

「知らないわよっ! アッ指令、色々聞きたいけど引き上げてくれるかしら…」

 

「あ…ああ…」

 

海面から顔を出しパニックになるクリスと丘の上に源十郎たちが居るのに気付いたマリア。

その後、二人は無事に海から引き上げられたが直後に本部であった潜水艦が大破して本部としての機能が喪失した事に驚愕する事になる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は特異災害対策起動部二課のある並行世界に戻る。

人里離れた山中、ほぼ人の手が入ってない森の中に洞窟があり二人の戦闘員が入り口を見張っていた。

そう、此処はショッカーのアジトの一つだ。

 

「現在、ショッカー響が入手したデータチップを調べています」

「ショッカー響が向こうで見た情報をモニターに出します」

 

アジトの中枢、丸い改造手術用のベッドの上にショッカー響が寝かされ頭部に幾つものコードが繋がっている。

これで、ショッカー響が見聞きした情報をモニターで見れるのだ。

 

「映像を見せろ」

 

地獄大使の合図によりモニターに並行世界のS・O・N・G本部での戦闘映像やギャラルホルンの映像も流れる。

 

「あの貝のような物がギャラルホルンか?」

「そのようです、外見からでも得られる情報はありますね」

「北欧神話では角笛だが、ほら貝のように吹くのか?」

 

その後もショッカー響が通してみた映像が流れていく。

源十郎と緒川を早々に戦線離脱させ丁度戻ってきた並行世界の立花響と遭遇、そのまま戦闘に入る。

 

「ふむ、場所の所為で向こうの世界の立花響の実力は出ないか…」

「仕方ありません、何よりの第一目標は達成しました」

 

ショッカー響が向こうの世界の立花響を圧倒してるが地獄大使はやや不満であった。

場所が場所だけに向こうの立花響の力量が読めずショッカー響に圧倒されてるからだ。

出来れば自分たちの知る立花響と比較し、より強力なショッカー響の製造も考えていた。

 

「天羽奏だと!? あの女は死んだのではなかったのか」

「…どうやら、本人の反応からして別の並行世界の人間の様です」

「恐らくは、天羽奏が生きてる世界でもあるんでしょう」

「まあ、生きていようが所詮雑魚は雑魚よ」

 

自分たちの世界でもこの世界でも死んでいる天羽奏の存在に少しだけ驚く地獄大使。

だが、それだけだ。所詮はノイズに敗れ絶唱を歌い死んだ小娘。それが地獄大使の評価だった。

 

「S・O・N・G、どれほどの物かと思えば襲るるに足らず。 作戦は継続させろ」

「「イーッ!」」

 

響と奏を見ただけでS・O・N・Gの戦力を評価した地獄大使は構わず作戦の継続を命令する。

本部に大打撃を受けた事でS・O・N・Gの動きも鈍くなるとおもったからだ。

何より、モニター越しの響と奏の戦力なら十分蹴散らせる。そう判断した。

 

「それから、立花響どもにも再生怪人どもを向かわせろ。特異災害だけでなく、あの小娘どもの抹殺もしなければならん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、名指しされた響たちはと言うと、

 

「今日は此処にしようか?」

「………」

 

響の言葉にヒビキは返事をしなかったが頷いた。

其処は、ノイズが出たことで放棄されたマンションの一室だ。

ハッキリ言って綺麗とは言い難いが、二人とも今日は此処で泊まる気だった。

 

廃ビルが襲撃され燃えて以降、響たちはなるべく人のいない場所で寝泊まりしていた。

何時、ショッカーが襲ってくるか分からない以上、少しでも巻き込まれる可能性を減らす為に人気のない場所を転々としている。

部屋の中に入った二人は、適当に片付けた床に腰掛け響は持ってきた荷物を確認する。

燃え残った廃ビルから回収した所為か、響の鼻に煙のような匂いを感じる。

 

「タオルが特に煙の臭いがするから洗ってくるね」

 

そういうと響はヒビキの返答を待たず大きめのタオルを持っていき部屋を出る。

響の足音が遠ざかるとヒビキは自身の胸元を押さえた。

 

「? 心臓が痛い?」

 

ここ最近、胸部に違和感を感じていたヒビキは今日にいたっては鈍い痛みになってる事に気付く。

もう一人の自分である響に相談すべきか考えるヒビキだが結局、響が戻った後も言えず夜が更けていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、再び並行世界に戻り海から引き上げられたクリスはシャワーを浴び簡単な服を着てタオルで頭を拭いて椅子に座る。

場所は、港の近くの政府が所有する施設を借り、体育館並みの広さに幾つもの機械が置かれ、奥の方にはギャラルホルンが安置されている。

クリス達は丁度、偉い人間と話す源十郎に近い席に座っていた。

 

「ふう、さっぱりした」

「そうね…」

 

塩水のベトベト感が無くなった事でクリスは喜んだが、マリアの表情は浮かなかった。

シャワーを浴びる前に何か言われたようだがそれが原因かと考えるクリス。

 

「早速だが、君たちの報告を聞いておく前にクリス君が留守の間に起きた事を話そう」

「…本部が沈みかけた理由か」

 

その後、源十郎の口からクリスが死のツメに感染した人々を鎮圧している間の事を話す。

内容は至ってシンプル、クリスやマリアが使ったギャラルホルンを後でショッカーが利用し襲撃を受けた。

その報告にクリスは口を開け唖然とし、マリアも奥歯を噛み締める。

 

「アイツ等、街中で一般人に赤いツメでパンデミックを起こしたのもアタシを引き付ける為か」

「ええ、その間に洗脳した私に案内をさせて本部に侵入…完全にしてやられたわ…」

 

自身が洗脳されていた事実を知っているマリアが淡々と呟く。

既に特異災害対策起動部二課にも自信が洗脳されていた事は報告済みで、本部では暴れなかった事もありそれ以上の追及は無かったが、何か思い出したら随時報告するよう言われた。

 

「それで、奴らがマリアを操ってまでこっちに来た理由は?」

「…十中八九ギャラルホルンのデータだろう。エルフナインくんがそう証言している」

 

ノイズ掃討後、響たちと合流したエルフナインはギャラルホルンのデータをマリアに渡したと言い、響たちは目を見開く程驚くが詳しい話は本部から脱出後、源十郎が尋問役をやり全てを知った。

エルフナインの話では通信で源十郎も許可を出したと言っていたが、当人である源十郎には当然覚えがない。ショッカーが何か工作した可能性がある。

 

「なあ…」

「いい加減、オレたちにも教えろよ」

 

そんな事を考えていると、背後から聞き覚えのある声がして振り向くと、並行世界の天羽奏と風鳴翼が立っていた。

二人とも今はシンフォギアの姿ではなく普段着に戻っている。

ノイズの襲撃後、事情を聞こうとしたが後処理が多かった為、今までS・O・N・Gが用意した宿泊施設で一晩泊まったのだ。

 

「ア…アナタたちっ!?」

「アンタ等も来てたのかよ!」

「よう、相変わらず此処の世界はゴタゴタしてるな」

「何時もこんななのか?」

 

平行世界の奏と翼の存在に気付き顔色が明るくなるクリスとマリア。

平行世界のシンフォギア装者とは、時に敵対し分かりあって共闘した事もある。この二人もそうだった。

本部での戦いが終わった後も、この世界に留まり手伝いなどしていたが、いい加減、現れた怪物やもう一人の立花響の事が聞きたかったのだ。

奏としても翼としても恩を返すチャンスだと思い協力する気でいる。

 

少し考えた源十郎が口を開く。

 

「…そうだな、奴らがギャラルホルンのデータを手に入れた以上、最早君たちの世界も他人事とは言えんだろう。 話そう、我々が手に入れた秘密結社ショッカーの情報を…」

 

ショッカーが本当にギャラルホルンのデータを手に入れたのなら、この世界だけでなく他の世界にも影響が出るかも知れない。

何より、隠しててもあまり意味がない事で二人にも、現状S・O・N・Gが掴んだショッカーの情報を開示する。

 

 

 

 

 

「…世界征服…」

「…真面目な反応すれば馬鹿丸出しだろうが…改造人間か…」

 

奏も翼もショッカーの目的を聞いて絶句している。

世界征服を企んだ組織は幾つか知っているが改造人間と呼ばれる怪人の姿と能力に声も出ない。

仮説本部のモニターにもクリス達が怪人たちと戦う姿に固唾を飲んで見ていた。

 

「…こいつ等、ノイズどころか下手なカルマノイズより強いな」

「いや、下手すれば世界蛇の幹部クラスじゃないか?」

 

「力だけじゃないわ。 奴らの能力はノイズ以上よ」

「…単純に姿を消す奴や、稲妻や炎を吐く奴…兎に角防御力だけでも大型ノイズ並みの奴もわんさかいやがる…」

 

クリスの補足を聞いて冷や汗を流す奏と翼。

丁度、モニターにはクリスの一斉射撃を食らったにも関わらず、全く動じない巨大なヒトデのような怪人が映る。

 

「ヒトデンジャー…奴自身が言うには山の巨大ヒトデの化石から蘇った怪人らしい」

「…それって聖遺物じゃないか?」

「ヒトデの化石だしどうかしらね」

「それにしてもお喋りなんだな…怪人って奴等は…」

 

モニターには、自分の名を名乗ると共に作戦の一部を口にする怪人の姿が映る。

呆れつつも強力な怪人に複雑な物を感じる二人。

 

「…取り敢えず、これが我々が入手してきたショッカーに関するデータだ。だが…最後にこれも見て欲しい、クリスくんたちもだ」

「ん? アタシ等も?」

 

奏と翼にデータチップを渡した源十郎だが、最後に皆に見て欲しいとある映像を出す。

平行世界の奏と翼だけでなく、自分たちにも見るよう言われたクリスとマリアの頭には❓マークが出るが、映像を見た瞬間、そんな考えも消える程の衝撃を受ける。

 

「なっ!?」

「…これは…」

「…何がどうなってんだ!?」

「…改めて見ても信じられないね…」

 

その映像を見た瞬間、クリスが唖然とし翼も口を開けたまま呆然としていた。

このメンバーの中で唯一その存在を見た奏だが今でも信じられないと思わず口にする。そして、マリアは片手で頭を押さえて何か考えている。

その映像には、

 

「これが…今回、本部を襲った偽物の立花響くんだと思われる」

 

S・O・N・G本部指令室を襲撃したショッカー響と戦う立花響の姿だ。

さらに映像には指令室への襲撃、怪人を使役し源十郎を甚振る姿、響が突入後怪人を倒した後に戦闘と奏の乱入など結構な時間映っている。

 

「オッサンッ! これって…」

「本物の立花響なのか!?」

 

クリスと翼は信じられないと言った表情で源十郎に聞く。

直ぐには即答できない源十郎だが、その態度だけで二人は察することが出来た。

 

「…私の記憶にも幾つか立花響の姿が見えるけど…ハッキリとは分からないわね」

 

自身の記憶を思い出そうとするマリアだが、ギラーコオロギの殺人音波の影響か記憶は霞がかかってるように真っ白で見えず、響のシンフォギア姿しか浮かばない。

 

「問題はそれだけではありません」

 

「エルフナインッ!」

 

話を聞いていたのか、仮説本部の別の扉が開くと小さな白衣を着たエルフナインが先ほどの言葉を呟く。

 

「これも見て欲しいです」

 

そう言うとエルフナインは仮説本部のパネルを弄りモニターに何か映し出す。

それは、クリスやマリアだけでなく、並行世界出身の翼や奏すら見覚えのある物。っというかある人物の一部。

 

「あれって…」

「…腕よね」

「あのガントレットって立花響の物じゃ」

「アタシが切り落とした偽物の腕だな」

 

台の上に乗せられた片腕、それも偽物の響の腕が置かれていた。

奏が切断し、襲って来た響が撤退後、自身も撤退しようとしていた源十郎が回収していたのだ。

 

「あの馬鹿の偽物? まさか、地獄野郎と一緒に居たのも…」

 

クリスはマリアを助ける前の響とのやり取りを思い出す。

そいつは確か洗脳ではなく自分の意思でショッカーに居ると言っていた。

偽物だったなら腑に落ちる。

 

「現在、科学者と調査部が全力を持って調べてるが未知の技術や謎の金属が使われてる事しか分かっていない。アメリカの最新鋭の頭脳を持つ科学者たちですらお手上げ状態だ」

「ボクの方もダメです。 錬金術では到底作ることが不可能な事しか分かりませんでした」

 

S・O・N・Gはショッカー響の襲撃後、切り落とされた腕を調べたが中に機械と人工的に造られた筋肉位しか分からなかった。

ならば、ツテのある日本政府や国連経由でアメリカに協力を要請したが、アメリカの科学者すら見たこともない技術としか分からない。

 

「…まるで聖遺物扱いね」

「あの腕自体が異端技術ってか? 冗談キツイぜ」

「…ショッカーの技術はそれだけ先を行ってるって事だろう」

 

その後、奏と翼は源十郎から渡されたデータチップを片手に元の世界へと戻る。

これからの行動はどうなるかは分からないが世界蛇の時のようにお互いに協力するかも知れない。

 

 

 

 

 

 

 

「そう言えば他の皆はどうしたのかしら?」

「先輩はアタシらが海に落ちた時に来たな、他の奴はまた海外か?」

 

奏と翼が並行世界に戻って一息つく一行。

少々慌ただしかったが、何時もなら顔を出し少女たちが来ない事を疑問に思ったマリアが口にする。

その言葉に一瞬、目を逸らす源十郎とエルフナインだが、二人の目線が合うとお互い頷き合う。

 

「実は…」

 

源十郎の返答にクリスとマリアは何度目かの唖然とした表情した。

 

 

 

 

 

 

「調っ!切歌っ!」

 

源十郎の返答を聞いたマリアが勢いよく扉を開ける。

マリアの目には白いベッドに横たわる月読調と暁切歌が患者用の服を着ていた。

調と切歌は政府御用達の病院に入院しておりマリアが急いで来たのだ。

 

「…マリア」

「え? マリアが来たデスか?」

 

扉を勢いよく開けたマリアに視線を向けた調がマリアと言い、切歌がそれに反応する。

二人の姿を見たマリアは絶句する。

調は、まだ頭に少し包帯を巻いただけで済んでいるが切歌の方は酷かった。

顔全体が包帯に覆われ瞼付近も見えない状態だった。

 

「!」

 

それを見てマリアは唇を噛み締める。

源十郎から聞いた情報では、調は内臓の一部にダメージを受け暫く安静にするよう言われ、切歌に至っては頭蓋骨の一部にヒビが入り何本かの歯が折れ眼球は破裂寸前だったという。

話だけで聞くのと現実で目にするのでは、やはりショックが大きい。

幸いにも再生治療により歯は復活するが切歌は今までにない程のダメージを食らってたのだ。

 

「アナタたち…その怪我…」

「アハハ…面目ないデス」

「…響さんの偽物にしてやられた…」

 

マリアの発言に切歌は乾いた笑い声を出し、ベッドに座りなおした調も顔を伏せてしまう。

本物だと思っていた。っというか立花響の偽物が本部に来るなど想定すらしていない。

一戦を交える事もなくボコられて気絶させられ人質にまでされた。それが二人には悔しくもある。

そんな二人に何と言えばいいか分からないマリア。

沈黙が病室を覆う中、マリアが入ったドアがもう一度開く。

 

「ごめん、調ちゃん切歌ちゃん。買い物をしてたら遅れちゃった。 あ。マリアさんも来てたんだぁ!」

「もう、響が試食コーナーで何度も食べるから」

「だって未来~」

 

ドアから買い物袋を持った響と未来が入ってきた。二人も当然お見舞いに来たのだ。

 

「「!?」」

「…?」

 

響はなるべく明るい声で二人に声を掛ける。突然の本部襲撃に不意打ちで殴られ病院行き。

辛くない筈がないと響でもそれなりに気を使い、そんな不器用な親友をサポートしようと未来も響のノリに乗る。

しかし、マリアは見ていた。立花響の声を聞いた瞬間、調と切歌の体が強張ったのを、まるで何かに警戒するように。

その後も、響が「あの食べ物が美味しい」とか「治ったら久しぶりに皆で遊ぼう」と言うが病室の空気は重いままだった。

そろそろマリアが止めようかと思った時。

 

「あ、もうこんな時間か…ごめんね二人とも、これから未来と約束があるから…」

 

時計を見た響が時間だと言い買った荷物をマリアに渡して、未来の手を引っ張って病室から出る。

その瞬間、病室の中の空気がシーンと静まり返る。

マリアが内心「本当に嵐みたいな娘ね」と呆れていると、

 

「ごめんデス、マリア」

「へ?」

 

突然の切歌の謝罪が耳に入る。

包帯で顔を覆ってるが済まなそうな顔をしている事にマリアが気付いた。

 

「響さんは悪くないって分かってるつもりデス…」

「…でも、響さんの姿をした敵の拳が私と切ちゃんに迫る夢を見て…」

 

二人は気を失ってる時、夢を見た。

それは嘗て、特異災害対策起動部二課と対立しマリアが世界に向けて宣戦布告したライブ会場で響と戦う夢だ。

現実ではマムが増殖分裂タイプのノイズを投入したことでうやむやになったが、夢の中では違った。

響の拳が無慈悲に切歌を襲い何度もパンチを繰り広げた後に、調の腹部に重い一撃を入れるのだ。

その度に飛び起きた調は自分の腹部を触り、切歌は必死に調とマリアの名の呼ぶ。

 

「それだけじゃなくて、あの襲撃以来、響さんの姿と声を聞くだけで体が硬直するの…」

「…ワタシもデス…」

「アナタたち…」

 

二人の言葉を聞いてマリアは確信する。二人は響に対して恐怖してるのだ。

マリアは二人の頭を撫でるとこれ以上、何も言えなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…おい、このままでいいのかよ!?」

 

病室のドアの横の壁に背中を置いたクリスが呟く。何となく源十郎から二人の容態を聞いたクリスはマリアを先に行かせ自分は後で行く気だった。

そして丁度、クリスがマリアに遅れて病室の前に行くと響が病室から出てきたのだ。

その呟きは同じく、壁を背にしている響にだ。

 

「…しょうがないよ、調ちゃんも切歌ちゃんも今は私の姿を見たくないみたいだし…アハハ…」

 

響が苦笑いでそう言った。その表情を見たクリスは今日、何度目かの奥歯を噛み締める。

響の声には何時もの元気がなく落ち込んでいる。

 

━━━元気しか取り柄がないコイツがここまで落ち込むなんて…

 

思えば、今回の襲撃はS・O・N・G本部の襲撃は大打撃を受けていた。

完全な奇襲攻撃により職員は大勢殺され調と切歌も大怪我。更には、長年オペレーターとして自分たちを支えた藤尭朔也が友里あおいを庇い死亡。

今までも、並行世界からの襲撃はあったがここまでの被害は初めてだった。

 

拳を強く握りしめたクリスは決意する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…だからってこんな直ぐ戻る必要ある? 私は兎も角アナタはいい加減休んだ方が…」

「そんな余裕あるかよ」

 

クリスは病室で調と切歌に少しだけ会い怪我の状態を見た後にまた並行世界へ戻ろうとし、マリアが心配そうに忠告するがクリスは断固として頷かなかった。

本来なら止める筈の源十郎すらクリスの気迫に押され止めれずマリアも共に来た。

マリアは操られていた事もありまだ余裕があるがギラーコオロギの死のツメに操られた民衆の鎮圧にギラーコオロギとの戦いの後に本来の世界に戻って休む暇もなく特異災害対策起動部二課のある世界に戻る。

オーバーワークも良いところだがクリスには止まる暇なんかない。

 

先輩と慕う二人の後輩を傷つけ、馬鹿と言いつつ親友だと認めている同僚にあんな顔をさせ、自分の居場所を汚された事でクリスの怒りは今まで以上に膨らんでいる。

 

「何としても偽物には焼き入れねえとな…」

 

クリスの目は憤怒に染まっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「急に戻ってきたと思ったらガングニール反応? どういう事だ」

 

「悪いがオッサン、守秘義務があるんだ。 あの赤いツメの時、ガングニールの反応は幾つあった?」

 

唐突に特異災害対策起動部二課に戻ったクリスとマリアに源十郎が喜びの混じった挨拶するがクリスは、けんもほろろにガングニールの反応を聞いてきた。

戸惑う源十郎たちだが、クリスの声に反応して調べ出す。

 

「出ました。 約数時間前にガングニールの反応が一つだけ出ています」

 

少しだけ時間が経ち、こちらの世界の藤尭朔也がそう返答する。

藤尭朔也の元気な姿に思うところがあるが、クリスはその報告を聞いてある考えに至る。

 

「…やっぱりアイツか…」

「アイツって二人目の立花響?」

 

マリアの問いに頷くクリス。

クリスの考えでは、もう一人の立花響はスパイでこの世界の立花響を利用し世界征服を進めているのではといった話だ。

だからこそ、先の赤いツメの騒動でもこの世界のヒビキと別行動して洗脳されたマリアと行動していたのでは、と考えた。

 

「…随分と回りくどい作戦ね」

「アイツ等が回りくどいのは今更だろ」

 

毒水計画や先の赤いツメの騒動などでショッカーが回りくどい事をするのは今更だと言うクリス。

確かにそう思うマリアだが、心の中で何かが引っかかる感覚がした。

 

「! 何だ!?」

「ショッカーか!?」

 

クリスが一人納得しマリアが何かを考えていた時に特異災害対策起動部二課司令部が突然暗くなる。

またショッカーかと身構えるクリスとマリアだが、暗いだけで何も起こらず数秒後には司令部の電力が回復し灯りがつく。

 

「停電?」

「地震でも起きたのか?それともどっかで雷でも落ちたか?」

 

灯りが付いた事で落ち着き作業に戻る職員たち。

クリスとマリアも警戒を解くが突然の停電に懐疑的になる。

 

「現在調査中だ、変電所にも連絡する。その間に君たちは少し休んだ方がいい、特にクリスくんはな」

 

ここで源十郎はクリスとマリアに休むよう言う。

マリアもそうだが、クリスは連日戦闘続きでかなり消耗している。クリスの疲労に気付いた源十郎はクリスに特に休むよう言う。

不服そうな顔をするクリスだがマリアにも促され休憩する事になる。

ただし、ガングニールの反応がしたら直ぐに教えるよう言った。

 

 

 

それから数時間後、

 

 

 

 

 

「市内の監視カメラに怪人の姿を捉えましたっ!!何かを追ってるようです!」

「…! 怪人たちの前方からガングニールの反応が二つ確認っ!!」

 

サイレンが司令部に響き、源十郎の耳に怪人が出現した事を知らされる。

クリスとマリアがお互いに視線の向け頷く。どちらにせよ、怪人が出た以上放置など出来ない。

クリスとしては怪人たちを撃破後、二人の響を捕まえ尋問する気であった。

 

「二人とも気をつけろっ! さっきの停電で変電所で確認したところ東京都十日分の電力が一気に消えたそうだっ!」

 

源十郎の忠告にクリスとマリアも頷く。

消えた電力も気になるが、今は現れた怪人の対処が先だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

元繁華街

ノイズの襲撃後、復興されることなく打ち捨てられた場所。

最早、ホームレスすら近寄らない場所で何人もの人影が蠢き打撃音が響く。

 

「イーッ!」

 

「しつこいっ!」

 

剣を握って襲い来る戦闘員を殴り飛ばすヒビキ。

人気が無いので巻き込む可能性は低いが何人もの戦闘員が自分たちへと迫る光景はヒビキとしても何度目か数えるのが馬鹿らしくなる。

 

「がんばってっ! 戦闘員だけなら苦戦はしないよっ!」

 

響の激にヒビキは内心心強く感じつつあった。

ツヴァイウィングのライブ以降、孤独感に苦しめられていたがもう一人の自分が現れた事で孤独だった感情も徐々に薄まっている。

嘗ての自分、人助け体質で周りに流されやすいと言われた少女に戻りつつあるのかも知れない。

ヒビキは響と同じようにガングニールの腕で戦闘員を殴り飛ばす。

 

「ふん、やはり戦闘員では歯が立たんか! ならば俺たちが相手をしてやるっ!」

 

ヒビキが物思いにふけていた時、何処からともなく声が聞こえ戦闘員とは違う気配を感じた。

そして、廃墟となった建物に上に目を向けると…居た。

 

「かまきり男っ!」「カニバブラーッ!」「地獄サンダーッ!」「ガマギラーッ!」「アルマジロングッ!」

 

それぞれの屋根に五体の怪人が出現し名乗りを上げる。

 

「新しい怪人が五人!?」

「違う…あれは…」

 

五人の怪人を初めて見るヒビキは新戦力化と警戒する。

尤も、響は元の世界でも嫌と言う程見てきた連中だ。

 

「死ねぇ! 立花響っ!」

 

地獄サンダーの掛け声と共に怪人たちが一斉に響たちに襲い掛かる。

 

 

 

 

「積年の恨み、思い知れぇ!!ケケケケッ」

 

「そんな逆恨み!」

 

戦闘員と同じ剣を持った地獄サンダーの突きが響を襲う。

戦闘員の時より鋭く重い一撃に響も何とか防いではいる。直後に響の腕に鎖が絡まる、ガマギラーの鎖鎌だ。

 

「再生怪人だからといって舐められては困るぞっ!立花響!」

 

「くっ、こんな鎖!」

 

ガマギラーの鎖鎌の鎖を引き千切ろうろうとする響だが、鎖は響の予想より頑丈だった。

ならばっと、響は鎖を引っ張りガマギラーを引き寄せようとする。

 

「そうは問屋が卸すか!」

 

響の目的を邪魔するように地獄サンダーが響の足元を砂にし、足の踏ん張りを効かなくする。

足元が一気に不安定になった響は力を入れた足で砂を滑り尻もちをつく。

それを好機と見たガマギラーと地獄サンダーが響に飛び掛かる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「貴様がどの立花響か知らんが、ついでだ! 死ねぇ!!」

 

「そんな適当な理由で!!」

 

カニバブラーの左腕のハサミがヒビキの胸元まで迫り、辛うじて避けるヒビキ。

その際、ヒビキの胸元のインナーが小さく裂かれた。

裂かれたヒビキは自身の胸元を触りインナーだけ皮膚はギリギリ無事なのを確かめる。

 

「まだまだっ!」

 

自身の攻撃を避けられたカニバブラーは追撃に口から泡を吐き出しヒビキに放つ。

咄嗟に、その場をジャンプして避けたヒビキの目に泡が付着した地面が煙を上げ溶けだすのを見る。

背筋に冷や汗が流れるが、今はそれを気にしてる余裕はない。

 

一本の鎖鎌が刃を向け自分に迫ったのだ。

 

「くっ!」

 

咄嗟にガードして鎌の刃から首を守るが、代わりに腕のシンフォギアの籠手に鎌が刺さる。

幸い腕は無事だが、この態勢では抜く事も出来ないうえにジャッキを引っ張る事も出来ない。

 

「今だ、死ねぇ! 弾丸スクリューボール!!」

「アルマジロングの野郎、抜け駆けか!」

 

動きが阻害され、ヒビキのシンフォギアの能力も一部使えなくなった事で好機と見たアルマジロングが体を丸め銃で放たれた弾丸のように真っ直ぐヒビキへと迫る。

鎖の所為で防御も出来ないヒビキがその態勢で弾丸スクリューボールの直撃を受ければ命はない。

 

「ワタシ!? 邪魔をするなっ!」

 

直ぐにヒビキのピンチに気付いた響が飛び掛かるガマギラーと地獄サンダーを蹴ると同時に足のジャッキを使い一気にヒビキの下へ向かう。

その際、響の腕に絡まった鎖に蹴り飛ばされたガマギラーも一緒に移動する。

 

 

 

 

 

━━━あ、私…此処で死ぬんだ…

 

自分に迫る弾丸スクリューボールを見てヒビキはまるで他人事のように考える。

度重なるショッカーの襲撃に逃亡生活、疲れていたのかも知れない。

ヒビキの心に諦めの文字が浮かぶ。

 

━━━あのライブ以来、良いことなんて一つも無かったな…生き残った事で非難されて親友も何も言わずに居なくなったし…ノイズと戦っていたら変な組織に狙われて…私の人生って何だったんだろう…

 

ヒビキの脳裏には、全ての始まりと言えるツヴァイウィングのライブ会場の悲劇にクラスメイトからの冷たい視線、追い詰められる家族、知らない内に消えた親友、改造人間と言う化け物に命を狙われた事などなどが走馬灯のように見える。

歌に感動した記憶も今は遠い昔。

 

━━━でも、昔…誰かに諦めちゃいけないって言われた気が…たしか生き…

「生きるのを諦めないでっ!!」

…え?

 

ヒビキが走馬灯を見ていた時、横から強い力を感じ其処に視線を向けると自分と同じ顔…並行世界の立花響が自分の体を押し弾丸スクリューボールの射線から外れた。

しかし、代わりに響が弾丸スクリューボールの射線に入ってしまう。

 

「!?」

 

「なにっ!?」

 

直後に響は腕に絡まった鎖を引っ張り、ガマギラーの体を弾丸スクリューボールの射線上に持っていく。

驚くガマギラーだが、響は自分を盾代わりにしたことに気付く。

 

「止まれ、アルマジロング!」

「急に止まれるか! 立花響諸共死ねぃ!」

 

ガマギラーが制止するよう言うが、勢いの付いている弾丸スクリューボールが簡単に止まることは出来ない。

何より、仲間を庇った立花響を倒すチャンスだと考えそのまま突っ込む。

ガマギラーの体が拉げ抉られバラバラになった直後に本命の響に弾丸スクリューボールが直撃する。

何とか支えようとする響だが、回転する弾丸スクリューボールに押され遂には背後にあったシャッターのされた店舗に諸共突っ込む。

 

「もう一人のわたしっ!?」

 

その衝撃に土埃が舞う中、ヒビキの声が木霊する。

それと同時に腕を縛っていた鎖が緩み、ヒビキは鎌を引き抜くと鎖を持って腰のブースターに火を入れる。

 

「何だとっ!」

 

次に驚いたのはかまきり男だ。

弾丸スクリューボールの威力の余波でヒビキを縛っていた鎖が緩むとヒビキが腰のブースターで突進してきたのだ。

直ぐに左腕の鎌で迎撃しようとするが、ヒビキの拳が一早くかまきり男の顔面に命中する。

 

「吹っ飛べぇぇぇ!!」

 

「ギェギェッーーーーーーーーー!!」

 

ヒビキの拳が一気にかまきり男の顔面を振る抜くと、地面を何度もバウンドするかまきり男。数秒もせずに爆散した。

それを確認したヒビキは急ぎ、大穴の開いたシャッターまで戻る。

煙は相変わらずであり他の怪人の姿も煙で見えない。

それでも、ヒビキは弾丸スクリューボールで吹き飛んだ響を探そうと近づいた時、

 

「ヴアッ、ウアーッ!?」

 

「!?」

 

鳴き声と共にヒビキの横をすり抜けるようにアルマジロング飛び、外に転がる。

最初はヒビキもアルマジロングが移動したのかと思ったが、アルマジロングは立ち上がることなくそのまま爆散する姿を見て違うと確信した。

 

「アイタタタ…ちょっと油断したかな…」

 

すると、奥の方から声がするし振り向く。

店内の照明は完全に消えており暗かったがヒビキの目が慣れてくると響が元気そうに歩いているのが分かった。

一瞬、足を引き摺ってるようにも見えたが今は普通に歩いている。

 

「え…あ…大丈夫?」

 

色々言いたいことがあったヒビキだが、響の姿を見て結局「大丈夫?」としか聞けなかった。

その問いに響は頷くとヒビキは胸を撫でおろす。

とはいえ、まだ怪人がいる以上、油断はできないと二人は急いで外に出る。

外は土煙がだいぶ治まっってきたがまだ油断はできない。

ヒビキは怪人の事について聞こうとし響の方に振る向く。

だが、その時ヒビキの目に響の肩に出来た傷が目に入る。弾丸スクリューボールで突っ込んだ時に何処かにぶつけたのか肩の皮膚が完全に抉れていた。

そして、その抉れた部分から見えたのは銀色に輝く金属だった。

 

「!?」

 

これにはヒビキも言葉を無くす。その金属片はヒビキも見覚えがある、ショッカーの怪人との死闘に撃破するとよく見る物だ。

何故、そんな物が響の体にと半ばパニックになり呼吸が荒くなるヒビキ。

そんなヒビキの様子に如何したのかと視線を追った響も辿り着いた先で体が硬直する。

傷はゆっくりと回復し塞がってきているが未だに金属片が見えるのだ。

 

咄嗟に傷口を手で隠した響だが、完全に見てしまったヒビキどう説明するか悩む。

途端、妙な音がして振り返ると幾つものミサイルが響に向かって飛んできた。

 

咄嗟にガードしてミサイルの爆発をやり過ごす響。その際、ヒビキも爆風から庇った。

ショッカーのミサイル攻撃かと思い反撃の準備をする響だが、その目には…

 

「…よう、やっと化けの皮が剥がれたな。 クソ野郎ッ!」

 

憤怒の目をしたクリスがアームドギアを自分に向けている姿だった。

 

 

 

 

 

 




ヒビキ、またもや「生きる事を諦めないで!」と言われる。鉄板だね。

クリスは、後輩であり妹分である調と切歌がやられ、本部に大ダメージ、顔見知りの職員が何人も殺されたので冷静とは言えません。
ついでに言えば、遠目ですが響の傷が見られたのも大きいです。

他の並行世界にもショッカーの存在が知られました。対ウロボロスのように他の世界も協力するか?

響と調たちの間に若干の溝が出来ました。暫くすれば埋まるかと…

次回は、お互い勘違いしている響とクリスが…
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