代引きだと買えない商品を買う為にカード登録した所為かも。
仮面ライダーの映画が多いので得した気分。
「…え~~~、この様に音楽の歴史は人と常にあり…」
私立リディアン音楽院のとある教室。
今日も今日とて教室では授業が行われている。
そして、生徒の中には体育の徐行を終えた板場たちもいた。
「…ねえ、アレどうなったかな?」
「アレ?」
「もしかして、あの三人のお坊さん?」
「うん」
丁度、上の段差に居た弓美が下の席に居た二人に話しかける。
内容は、さっき見た雨の中を歩く三人の坊さんの怪僧たちだ。如何にもそれが弓美には気になっていた。
「一応、先生には伝えたけど…」
「普通なら、もう追い出されてるか捕まってるか。ですね」
創世も詩織も当たり障りのない答えを口にする。
どちらにせよ不審者なら警備員や教師が何とかすると思ったからだ。
そう、
「フフフ…甘いわね、あんた達」
しかし、其処で弓美は指を振って否定する。
序に弓美の口から「チッ、チッ、チッ!」と指を振るオマケつき。
その反応に創世も詩織も内心ムカっとした。
「じゃあ、どうなったっていうの?」
「さっき教師や警備員が走って行くのを見たわ、きっとあの怪僧たちは悪の組織の一員で応援に行ったのよ!」
「…まさか~」
「板場さん、テレビの見過ぎですよ~」
「アンタたちッ!何時まで喋ってるのかしら?」
「「「!?」」」
突然の声にビクッと反応する三人。
後ろに気を配ってた創世と詩織が前の方を見、弓美も視線を少し上げる。
其処には青筋をたてた大人の女性が目の前に居る。先生だ。
「先生の話も聞かないなんて優秀ね、アナタたち。板場弓美さん、教科書の67ページから全部読みなさい」
「は、はい!…え、全部!?」
先生の言葉の意味に気付いた弓美が愕然として下の席の
涙目になって、言われた通りに教科書を読む。
「…嘗て、皇帝ネロも市民からの膨大な税金で建てた………」
教室の弓美の音読が響く。
そして、外は相も変わらず雨であった。
カタカタカタカタ
「?」
そのまま時間が過ぎるかと思われた時、詩織の耳に妙な音が聞こえてきた。
先生に気を付けつつ、何処から音がするのか探ると、
「鉛筆?」
彼女の鉛筆がカタカタと揺れているのだ。
「え?なにっ!」
隣の創世の声に振り向くと、彼女の視線の先には消しゴムがカタカタと揺れてるのだ。
更には他の席の生徒も何かが揺れ出してるのか声を次々と上げる。
「静粛に!まだ授業中よ!」
教師が収めようとするが、混乱が徐々に大きくなる。
そして、遂には
「其処で皇帝ネロが見たのは、筋肉ムキムキマッチョマンの変態だった。「さあ、ネロ選べ!死か自由かだ!」そしてネロの出した答えはズズズッ!!!って、なに地震ッ!!」
教科書を読んでいた弓美すら驚く轟音と揺れに生徒たちはパニックを起こす。
「見て、外が!」
その内の一人の生徒が窓の外を指差して叫ぶように言う。
他の生徒や教師も見ると、外の校庭のグランドから水交じりの土が舞い散る様子だった。
その頃、土埃が舞う空中ではガングニールの槍を掴んでいる奏と腹部を槍で刺されたモスキラスが自由落下している。
「! 何時までもそんな槍で刺してんじぁねえ!!」
「!?」
空中に飛び出たモスキラスは、刺されたガングニールの槍を掴み体を振り回す。
突然の事と振り回した事で発生した遠心力で奏は槍を離してしまい、地上に下り立つ。
そして、楓の前にゆっくりとモスキラスも下り立つ。
「ゆ…許さんぞ、小娘ッ! お前だけは嬲り殺しにした後に骨にして街にバラ撒いてやる!!」
怒気の籠った声を発し、腹部に刺さったガングニールの槍を掴んで取り出す。
引き抜かれた際、モスキラスの腹部から緑色の血が流れる。
「…大口の割には随分と傷を負ってるじゃないかい。…!」
モスキラスの様子に軽口を叩く奏だがその額には雨の混じった汗が流れる。
奏が目を見開いたのは、ガングニールの槍で傷ついたモスキラスの腹部が再生し、元に戻ったからだ。
━━━あっさりと回復しやがった! 再生能力じたいノイズで慣れていたつもりだけど…
奏自身ノイズと数えきれない程戦っている。ノイズは基本的に致命傷を負わなければ切られようが撃たれようが再生するが、目の前の相手もそうだと気付く。
奏の頬に冷たい水滴が落ちると、真っ直ぐと視線を向ける。
まだ土煙が舞う中、一人の女性と異形の怪物は互いに睨み合い…同時に踏み込んだ。
「う…うう…皆、無事か!」
一方その頃、奏が天井を突き破った特異災害対策起動部二課本部の司令部では電灯が点滅する中源十郎の声が響く。
その声に反応したのか何人もの人影が動いたり立ち上がったりする。
「…本部は放棄だ、生きている者は速やかに脱出するんだ!」
人影を確認し周囲の様子を見た源十郎は特異災害対策起動部二課本部の放棄を決定する。
元より、死神カメレオンに侵入され防備を固めたがソレも無駄に終わった。
何より多くの職員が殺され生き残りがどれ位いるかも分からない。
最早、本部としての機能があるかすら怪しい地下施設を使い続ける事も難しい。ところどころ天井が崩れ瓦礫が降っている事でその考えは確信に変わる。
恐らく、一時間もせずこの指令室は瓦礫で埋まってしまう。
源十郎の宣言に生き残った職員は次々と本部の出入り口から出ていく。
念のためにと指令室に置いてあるエレベーターのスイッチを押してみるがうんともすんとも言わない以上、出入り口から出て怪談を昇るしかない。
「親父…動けるか?肩を貸すぞ」
無事に職員たちが指令室から出ていくのを見守っていた源十郎は次は自分たちだと訃堂に腕を伸ばす。
源十郎の腕を見て少し考えた訃堂は差し出された手を握り源十郎の肩を借りる。その様子に源十郎は表情には出さないが内心驚いていた。
「…ワシがお前の指示を聞いて驚いてるな、愚息よ」
「あっ!いえ…」
尤も、訃堂にはバレていた。
「ただの気まぐれよ…気にするな」
「…はい」
「丁度、海上自衛隊が開発し建造した新型潜水艦があるから次はそれを本部にするといい。上の愚息にも手を回すよう伝えておいてやる」
「はい…え?」
訃堂の口から次の本部の話に驚くと共に兄貴に無茶ぶりが来そうな気がして心配になる源十郎。
そして、二人が出た指令室に幾つものが瓦礫が降り注ぎ煙を上げた。
まるで二人が出るのを待っていたようなタイピングだった。
奏は歌い、モスキラスにアームドギアであるガングニールの槍でモスキラスを攻撃する。
尤も、モスキラスは奏の振るう槍を片手で防ぐ。
「どうした? 貴様のガングニールなぞ毛ほども効かんぞぉ! ブゥゥーヨオーンッ!!」
━━━強いっ! アタシのガングニールの槍がまるで歯が立たない。 前の響の偽物の時もそうだったけど、コイツら…並みじゃない!
奏は改めてショッカーの強さを思い知る。
ノイズと比べ物にならない強さ、今まで戦ったどの連中とも違う悪辣さ、奏も此処にきて改めて理解する。
━━━だからって諦めてたまるか!
「うん?」
奏が自分との接近戦を止め、一旦距離を取る行動を見て何か仕掛けると考える。
モスキラスの予想は当たったようで奏が大きくジャンプすると持っていたガングニールの槍を自分に投げつける姿が見えた。
「投擲程度で如何にかなると思ったか!?…!」
奏の行動を
STARDUST∞FOTON
本来、この技は数に勝るノイズへの対抗策として奏が編み出した技だ。
普通なら広範囲に槍をばら撒きノイズを駆逐するが、範囲を絞る事も出来、その時の火力は大型ノイズも沈める程だ。
現に槍の集中攻撃を食らったモスキラスの周囲は攻撃の反動で爆発を起こし爆風が雨を一時的に消し去り、煙が辺りを包む。
しかし、消し飛ばされた雨はアッサリと戻り、煙を洗い流すように降る。
「面白い大道芸だな、少し驚いたぞ」
「チっ!」
煙が晴れた場所には無傷のモスキラスが軽口を叩き仁王立ちしている。
その姿に歌ている最中の奏も思わず舌打ちをした。
━━━予想していたとはいえ、無傷かい。 少し自信を無くすね…
奏とて自身の能力は分かっていた。響たちよりシンフォギアの適合率が低く未だに改良されてきたとはいえLiNKER頼りの体だ。
それに比べて、並行世界の翼や響たちは適合率も高く戦闘能力も高い。
━━━あいつ等よりアタシが弱いのは分かっている。…だからって諦めてたまるかぁ!!
奏が槍の穂先をモスキラスに向けると、槍の穂先が回転を始めそれが徐々に早くなっていく。
そして、回転が最大級になった時、ガングニールの槍の先から竜巻が起こりモスキラスへと迫る。
━━━コイツならッ! …!
「今度は扇風機の大道芸か?涼しくて気持ちいいぞ!ブゥゥーヨオーンッ!!」
穂先が回転した事で竜巻を形成したガングニールの槍だが、モスキラスはその竜巻を受けて平然と奏の下に近寄っていく。
これには奏もショックを隠し切れない。この竜巻はノイズどころか大型ノイズすら沈める程の威力があるのだから。
━━━冗談だろ…LiNKERだってまだ余裕がある筈なのに…
そう考えていた奏だったが、モスキラスはその隙を見逃さず一気に奏に近づく。
驚いた奏が咄嗟に槍を振るおうとするが、モスキラスの腕が奏の腹部に減り込む。
血を吐く奏。
「グハッ!」
「これ以上、貴様との遊びは付き合いきれん。死ねぇ、天羽奏!」
それからは一方的だった。
モスキラスは女と言えど容赦せず顔面や腹部を殴り、下半身にも蹴りを入れていく。
奏のシンフォギアの鎧も徐々に悲鳴を上げ、ヒビが入っていく。
特に奏を苦しめたのはモスキラスの空中殺法だ。縦横無尽に飛び回るモスキラスの動きに奏は目で追うのがやっとだったのだ。
そして、何度目かのモスキラスの拳にとうとう地面に倒れる奏。
「ふん、お前との戦いも飽きた。そろそろお前の体液を全て吸い尽くしてやるっ!!」
そう言うと、モスキラスは奏の頭部を掴んで無理やり立たせると自身の注射器のような口を奏の首に近付ける。
そのまま一気に口の針を突き立てようとした瞬間、
「!?」
殺気のような物を感じたモスキラスは掴んでいた奏の頭部を放し咄嗟に後ろにジャンプする。
直後、モスキラスの居た場所のに幾つもの短刀が降り注ぐ。
上手い具合に奏を避けて、降り注いだ事にモスキラスの少し感心してしまう。
「これは、風鳴翼の千ノ落涙!? まさかっ!」
「大丈夫か!」
記録で見た事があるモスキラスが考えると共にグランドの外から誰かが文字通り飛んでくる。
モスキラスの目に青色の長髪が映り予想は確信に変わる。
病院の屋上で本部のあるリディアン音楽院の方から巨大な土煙を見た風鳴翼は、体力を消耗したクリスとマリアが休んでる内に現場に確認に来た。
そして、現場であるリディアン音楽院の校庭で戦闘音が聞こえ遠目からシンフォギア装者が怪人と戦ってる事を理解する。
━━━やはり此処でも戦闘が起こっている。 戦っているのは…あのシンフォギアはガングニール? なら立花響か!
土煙でよく見えないが、シンフォギアの形状や色から戦ってる装者を立花響だと考えた翼。
だが、軽く周囲を確認したが立花響は一人しか確認出来ない。
━━━報告では、響は二人で活動していたらしいけど…もう一人の気配が無い。単独行動か?
先の永田町の戦いでは響の姿を見る事の無かった翼。
響が二人いる情報も後から聞かされただけだだが、もう一人の響の姿を探すが影も形もない。
単独行動かと考えた翼の目に倒れた装者にトドメを刺そうとしているモスキラスの姿を見て思考を打ち切り、アームドギアの剣を取り出し前方の宙に向ける。
そして、幾つもの短剣がモスキラスの方に振っていく。
千ノ落涙
生憎、攻撃を察したモスキラスには当たらなかったが装者を手放して距離を取ったのを見て、翼が急いで倒れた装者の方に向かう。
「大丈夫か!」
モスキラスが離れた隙にガングニールの装者の下に辿り着いた翼。
そして、此処でやっと翼はガングニールの装者が立花響では無いことに気付いた。
━━━おかしい…立花響にしては髪が長すぎる上に体も育ち過ぎている。それにこの髪の色…まさか!
「…かな…で?」
確かにシンフォギア自体はガングニールで立花響が使っていた物だ。
しかし、記憶にある立花響に比べ体は成長しており髪も長い。更に、翼にはその髪の色に見覚えがあった。
そして思わず嘗ての相棒だった少女の名を口にする。
「…ああ、この世界の翼か?助かったぜ…」
翼の声に反応し奏が笑顔を見せる。
顔はモスキラスに殴られた箇所が腫れ口の端からも血が流れてるが、その笑顔は間違いなく翼の記憶の天羽奏のものだった。
「やっぱり奏!?アナタはあの時…そうか、並行世界から…」
━━━そうだ、マリアと雪音が言っていた可能性の一つ。奏が生きている世界もあったんだ!
翼はマリアやクリスから並行世界の事を聞いても元相棒である天羽奏の生存してる世界の事は考えなかった。
いや、考えても仕方ないと思っていた。
仮にその世界に天羽奏が生きていようが、その天羽奏は翼の知る天羽奏ではない。ただのそっくりな人間に過ぎない。
現に目の前の天羽奏もただのソックリさん。
━━━その筈…その筈だったのに!
頭では理解していても心の中では目の前の奏と思う存分語り合いたい思いが溢れ出る。
「…ごめん…ごめんね、奏。もうとっくに吹っ切ったつもりだったのに…こうしてアナタとまた会えたのが嬉しくて…」
「アタシも最初はそうだったさ、最初に並行世界の翼や響たちと会った時はビックリして…意固地になって足も引っ張ったりしたけどな」
奏の前で子供の様に泣く翼に奏は体を起こしてソッと頭を撫でる様に触る。
その温かさに翼は生前の天羽奏とのやり取りを思い出す。
ツヴァイウィングの大きなライブに緊張する自分を慰め勇気を与え、戦場で散った奏の事を。
「相変わらず泣き虫だな、翼は。マリアたちの報告じゃ装者としての責務を果たしてるって聞いていたけど…」
「…我武者羅に戦っていただけだ、奏が居なくなってから一人で…もう一人のガングニールの装者は私の話も聞こうともしないし勝手にノイズを蹴散らして…」
「詳しいことは後だ、先ずは目の前のアイツを倒すぞ」
奏の言葉に翼が頷くと奏の視線の先を目で追った。
「風鳴翼、貴様が此処に居るという事はシラキュラスはしくじったと言う事か!」
視線の先には自分たちを見下ろすモスキラスが居る。
本来なら恐ろしさの一つも感じる筈が、嘗ての相棒が傍にいるというだけで心や体が軽く感じる。
「ならば、俺の手で始末するだけよッ!この世界の貴様と天羽奏なら十分殺せるわ!!ブゥゥーヨオーンッ!!」
「…言ってくれるね」
「並行世界の人間とはいえ、私と奏のコンビを舐めるな!怪人!!」
「いかにシンフォギアとはいえ、最早歌で如何にかなるものかッ!死ぬがいい、ブゥゥーヨオーンッ!!」
二人が歌いだす姿にモスキラスは馬鹿にすると二人を殺そうと一気に近づく。
先の奏との戦闘、今までの翼の戦闘データから力もスピードも自分が圧倒的に上回ってる事をモスキラスは確信していた。
平行世界のクリスとマリアが居ない以上、自分が負ける訳がないと思っても居る。
「!?」
そのまま奏を殴ろうとして拳を繰り出すが、寸前で躱され驚愕するモスキラス。
ならばと、傍にいた翼に蹴りを放つがこれも躱され反撃に翼の剣が叩き込まれる。
「グハっ! 馬鹿な!!」
翼の流れるような動きに驚きつつも、即座に翼に反撃しようとするが今度は奏の槍が阻害する。
それからも、モスキラスの猛攻は続くが奏と翼は互いを庇い合い全ての攻撃をアームドギアの槍や剣でガードし反対に二人の攻撃がモスキラスに入る。
見る人間が見れば、翼と奏の動きは踊ってるようにも見えただろう。
「ありえん…ッ!ありえんぞ!! 俺は雪音クリスやマリア・カデンツァヴナ・イヴのイグナイトに対抗する為に強化改造されたんだぞ!お前たちのようなゴミに何故押されるぅ!!」
モスキラスを始めとした強化改造人間は、海蛇男との戦いでクリス達が見せたイグナイトに対抗する為に強化されていた。
計算上、イグナイトのクリスとマリアを殺せる力量の筈がシンフォギア装者としても弱い方の奏と並行世界の翼の力に押されてるのが納得がいかないのだ。
「確かにマリアたちに比べれば私たちは弱い」
「アタシもそれは認めてやるよ!」
「だが、人間を舐めるな! 改造人間!!」
モスキラスの言葉に火が付いたのか、翼と奏の攻撃が徐々に激しくなる。
最初は余裕で対応していたモスキラスも槍や剣に対する反応が遅れ攻撃が直撃するようになる。
「馬鹿な…こんな馬鹿な事が…」
本来ならシンフォギア装者が留守の間に風鳴源十郎始めとした特異災害対策起動部二課本部の人間たちを抹殺するのが任務だ。
戦闘能力もない源十郎なら楽に殺せる楽な任務だった筈だ。
それが、次々と邪魔者が現れ並行世界の天羽奏まで現れ計画は頓挫した。
平行世界のクリスやマリアと違い格下の筈の翼にまで押される始末だ。
「お前たち如きが…俺は南米アマゾンで悪魔と恐れられた怪人だぞ! 俺様に…ショッカーに逆らうなど、身の程知らずめッ!!」
「知ったことかぁ!!」
「アタシ等は未来に行く為にもお前たちが邪魔なだけだ!!」
モスキラスの声に二人がそう返すと同時にアームドギアの槍と剣がモスキラスの腹部に直撃する。
本来ならどうという事はない筈の攻撃だが、その時ばかりはモスキラスにもダメージが入り腹部を押さえる。
そしてその隙を二人は見逃さなかった。
剣を持った翼と槍を握った奏が対照的なポーズを取る。
途端に二人のアームドギアに力が高まっていく。
「これが…」
「アタシ等の…」
「「歌だあああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!」
双星ノ鉄槌-DIASTER BLAST-
モスキラスは見ていた。
奏と翼のアームドギアから凄まじいエネルギーが生み出され、雨を吹き飛ばし暴風のようになりなりながら自分を飲み込むのを。
翼と奏の攻撃の後は静けさが戻り、雨音が響き渡る。
二人の視線の先には二人の合体技が直撃したモスキラスが横たわっている。
まだ生きてるかもと警戒する二人だが、暫くしてもモスキラスの体は動くことは無い、それどころかモスキラスから赤い液体が流れていく。
直後にモスキラスの体は崩れ溶けていき、最後には雨に打たれる赤い液体が残るが、その液体も雨でやがて消えてしまった。
「終わった…のか?」
「…たぶん」
翼と奏は互いに目を合わせると共にゆっくりと握ていたアームドギアを地面に下ろす。
そして、二人の顔から笑顔が出ると共に二人の手が握られた。
言葉も出ない。二人は暫く笑い合っていた。
「おーい、生きてるか!?」
少ししてからだろうか、二人の耳に声が聞こえ振り向くとシンフォギアを纏ったクリスとマリアが近づいていた。
少しだけ休憩して急いで来たのだろう。休憩した筈のクリスが息を切らしていた。
「ハア…ハア…」
「おいおい、それじゃ休憩した意味がないだろう」
そんなクリスに奏が呆れたように言う。
「その様子なら怪人を倒したようね、でも此処でゆっくりしていて良いの?生徒に見つかれば大騒ぎよ」
「その点なら心配ない、既に教師と職員たちが全生徒の避難を完了させている」
マリアの心配に翼はそう返した。
現に、創世たちもあの後、避難する為に学院に設置されているシェルターに避難していたのだ。
「…あれ、アンタもこっちに来ていたのか」
「よう、未来と一緒にな…」
幾つか会話をし終わった頃、クリスが改めて天羽奏の存在に気付き奏も返事をする。
そして、ついでの様に小日向未来も来ている事を知らせた。
「未来も来てるのかよ、アイツは何処に居るんだ?」
「慌てなさんな、あの子とは別行動でアタシがこの世界の本部に来たのもそれを知らせる為だ。…お、丁度連絡だ」
奏の言葉を聞き周囲に未来が居るのかと辺りを見回すクリス。
そんなクリスに奏が軽く別行動してると言い終えると同時に奏の通信機が鳴り相手が未来だと知るとスイッチを入れた。
「未来、そっちは『奏さん!!』…未来?」
『響が…響が!』
気軽に通信のスイッチを入れた奏の耳に未来の叫びにも近い声が聞こえ、それはクリス達にも伝わった。
クリスや奏たちが戦っていたころに何があったのか?
NGシーン
「ごめん…ごめんね、奏。たまにアナタの名前を楓って呼んでしまうの」
「ギルティ」
ツヴァイウィングって伝説だったっけ?
無印一話の翼の反応から、そんなに数はこなしてない気が…
それでも漫画版の未来や奏の反応から結構ライブをしてる感じですが…
双星ノ鉄槌-DIASTER BLAST-は漫画で出た技で、翼と奏が協力してアームドギアから膨大なエネルギーを出してる感じです。
翳り裂く閃光編の翼は原作初期の翼と違い奏のかの字も言いませんけど、もしも会ったらこうなるんじゃないかな~、と思ってます。
この世界の特異災害対策起動部二課本部も潜水艦になります。訃堂がごり押しします。
次回、響と未来達の場面。