「広木の小僧が死んだ?先を越されたか」
薄暗い部屋の中、ゾル大佐が部下の報告を聞いていた。
「此方はどう動きますか?」
「腰抜けの官僚どもの動きはある程度は分かるが…スパイ共の報告は?」
「はっ、此処に」
ゾル大佐の部下が書類を渡す。
幾つかの書類に目を通したゾル大佐は笑みを浮かべる。
「デュランダルが動く。リディアン音楽院の監視を厚くしろ!奴らは必ず近日中に動く」
「「「「イーッ!!」」」」
「名付けて天下の往来独り占め作戦」
「あ…はい」
了子さんの作戦名に思わず戸惑う私
私達は現在、早朝に車の前に立っていた
完全聖遺物のデュランダルを永田町へ移送するためだ
事の発端は、特異災害対策機動部二課の後ろ盾だった防衛大臣が殺されたからだ
ショッカーがやったのか別の勢力かは分からない
それでも、直前に了子さんが政府の機密指令が入ってるチップを持って帰りこの作戦が組まれた
リディアンを中心にノイズが発生してるのは、特異災害対策機動部二課の最奥、アビスに保管されてるデュランダルが目的と政府は考えて、永田町最深部の特別電算室に移すらしい
途中、ショッカーの襲撃の可能性がある以上、警備は厳重にされるようだ
「それじゃあ、頑張りましょう」
了子さんの言葉に私も頷く
時間は丁度、明朝5時となっていた
五台の車が誰も走ってない道路を走る。
風鳴弦十郎が広木防衛大臣殺害犯の検挙という名目で一部、道路の検問をしていたのだ。
五台の車はスムーズに走り、弦十郎が乗るヘリも上を飛ぶ。
このまま行けるかと思われたが、
『了子くん、気を付けろ!検問を突破したバイクの集団が我々を追ってきてる!』
「「え!?」」
弦十郎の言葉に了子と響がバックミラーを見ると米粒大に見えた黒い集団が自分達を追ってきていた。
ショッカー戦闘員のバイク部隊だ。
それだけではない。軍用の輸送トラックも何台か走っていた。
バイク部隊は徐々に五台の車に接近する。
「イーッ!」
乗っていた戦闘員が最後尾の車を蹴りだす。
車の方も負けじと横にぶつけたりする。
その途端、橋の一部が崩れ、回避し損ねた一台の車と数台のバイクが橋から落下した。
「不味いな、戦闘員の反応的にノイズまで「指令!」い…どうした?」
「レーダーに何か近づいて来る物が」
パイロットの言葉に弦十郎もレーダーを見る。
確かに、何かが近づいてくるのが分かった。
「一体なにが」
弦十郎が、レーダーの差した方角を見ると三機のヘリが見えた。
一瞬、味方かと考えたがどうも様子が可笑しいと気付いた瞬間、一機のヘリが此方にミサイルを撃ってきた。
「
『すまない、了子くん!こいつ等を振り切る為に暫く離れる!』
「え!?ちょと…」
師匠の突然の離脱宣言に師匠の乗っていたヘリを見る
弦十郎の乗るヘリは別の二機のヘリの機銃を避けつつこの場を離れ一機のヘリが近づいてくる
「了子さん!」
「今時攻撃ヘリ!?まさかアメリカ!?」
了子さんの声に私はヘリの操縦席を見る
そこには、見慣れた戦闘員の姿が、
「いえ、操縦してるのは戦闘員です!ショッカーです」
「あいつ等、秘密の意味知ってるかしら!」
攻撃ヘリの機銃が火を噴き、隣を走っていた護衛の車を穴だらけにする
護衛の人達もろとも車は爆発した
護衛の車は残り二台
「了子さん!」
「しっかり掴まってなさい響ちゃん」
「へ?」
「あたしのドラテクは狂暴よ」
私達は、橋を渡り切り市街地へと走る
それにも関わらず戦闘員の乗ったヘリの機銃がまた火を噴く
狙いは私達の乗る車。了子さんの運転で次々と弾をかわす。右へ左へ、上へ下への移動に攻撃ヘリの機銃がかすりもしない
「了子さん、凄いです!」
「でしょ~、へ?」
了子さんの表情が突然凍り付く
私も了子さんの見たバックミラーを見ると二つのミサイルが接近…ミサイル!?
「うっそでしょ!!」
了子さんが咄嗟に急ブレーキを踏みスピードを殺す。ミサイルは通り過ぎるが、その間に戦闘員のバイク部隊と近づいてしまう。急発進で移動するが、上にはショッカーの戦闘ヘリが、
「あいつ等、デュランダルがこの車に乗ってる事知らないの!?」
「…多分、手に入らないなら壊してしまえの精神なんじゃ…」
「傍迷惑過ぎ!?」
了子さんがまたハンドルを切る
私達が走っていた場所に機銃の弾が地面に降り注ぐ
次の瞬間、先頭を走っていた護衛の車がマンホールから噴き出した水に空に飛ばされる
飛ばされた車は私達を攻撃し続ける戦闘ヘリに直撃し爆発した
炎上し墜落するヘリは何台かのバイクを巻き込む。それでも、ショッカー戦闘員のバイク部隊はなお多かった
護衛の車は残り一台
「ラッキー!…って言ってる場合でもないわね。ノイズも私達を狙ってるみたい」
「どうするんですか?…うわっ!?」
ヘリや車の残骸をものともせず輸送トラックが迫る
途中、戦闘員の乗る一台のバイクが残骸に引っ掛かり転倒するするが、輸送トラックは見てないかの様に倒れた戦闘員を轢き私達へと迫る
「…流石悪の組織ね、部下が倒れようが知ったこっちゃないってわけか」
バックミラーでちょくちょく確認していた了子さんも顔を引きつらせている
その間にも、輸送トラックが近づく、後ろに回ってた護衛の車に何度も体当たりしてスリップさせた。止まってしまった車は別の輸送トラックにぶつかられ爆発した。ぶつけたトラックは何事もなかったかのように私達に迫って来る
「少しは減速しなさいよ!どういう構造なの、あのトラック!」
了子さんの文句は私も同感だ。私達の護衛は全滅した
護衛の居なくなった私達の車に輸送トラックが側面から体当たりしてくる
トラックからの衝撃に了子さんも苦戦する
「…あいつ等、私達を強制的に誘導してるわね」
「え?」
「この先に薬品工場があるんだけど、そこでショッカーが仕掛けたいようね」
「脱出は?」
「…無理ね。四方をトラックに囲まれてオマケにバイクに乗った連中も居るわ。馬力は当然トラックが上」
「なら、ショッカーの企みを正面から叩き潰すだけです」
「あら言うようになったじゃない。自信は?」
「昨日、師匠に徹底的に鍛えて貰いました」
「勝率は?」
「師匠なら『思い付きを数字で語れるものかよッ!!』って言いますね」
「OK!」
腹を括った了子さんが一瞬の隙をつき、トラックの包囲を抜け出す
薬品工場側のガードが甘かったおかげだ
トラックが私達を追うが途中のマンホールからノイズが飛び出し、トラックに取り付く
突然のノイズの出現に、トラックはハンドル操作を誤り、仲間のトラックを巻き込み事故を起こす
爆発炎上によりトラックの数がやっと減った
「やりましたよ、了子さん!」
敵の数が減ったことに喜ぶのも束の間、工場のパイプにタイヤが接触し私達の乗る車がひっくり返る
ひっくり返った車は暫く回転してやっと止まった
了子さんがちょっと気持ち悪そうにしていた
ドアを開いて外に出ると、トラックから降りた戦闘員が私達の前に、
「了子さん、これを!」
私はデュランダルが入ってるケースを
「え…ええ」
了子さんが渡されたデュランダルを両手で持ち重たそうに私達と少し距離を取る。…重いんだアレ
でも、今はショッカーにデュランダルを渡さない事が先決だ!
「フフフ…よく来た、立花響に櫻井了子。此処が貴様たちの終着点だ」
何処からともなくゾル大佐の声が…居た!薬品工場のタンクの上だ
ゾル大佐の合図に戦闘員が襲い掛かる。攻撃を回避し反撃しようとするが足がグラつく。ヒールが邪魔!
私は躊躇う事もなく足のヒールを取り、構える
思い出すのは昨日の師匠とのやりとり
『いいか、響くん。君はもう攻撃力自体はある。後はそれをどう生かすかだ』
あの後、師匠とカンフー映画を見まくって練習も少しだけした
「イーッ!」
何人かの戦闘員が剣を武器に襲い掛かる
攻撃を避けた私はカウンターとして一体の戦闘員に冲捶を繰り出す
更に、別の戦闘員にも回し蹴りを喰らわす
「あの娘…ヤモゲラスの時より動きが良くなってる。最早、戦闘員では相手にならん…ならば」
響の戦う姿を見て強くなったと思いつつも笑みを浮かべる
戦闘員は次々と倒され緑色の泡となって消えていく
これなら…
ウヒヒヒヒヒヒヒ
フアフアフアフアフア
イヒヒヒヒヒヒヒヒ
不気味な声、怪人か!
「死ね、立花響!」
蟹のような怪人が左腕のハサミで切りかかってくる
一旦、距離を取るが、怪人が何人も居る
カエルみたいな奴や、魚のような奴とまるっきりヒトデも居る。どれも私が見たことない連中だ
「ちょっと、何体の怪人を連れてきたのよ」
「八体だ。そうだ、これから死ぬ貴様も相手の名くらいは知りたいだろう。お前達名乗ってやれ!!」
了子さんの言葉にゾル大佐が答える。そして、ゾル大佐の命令通り怪人達が名乗りをあげる
「ガマギラー!」「クラゲダール!」「エイキング!」「カニバブラー!」「ピラザウルス!」「ヒトデンジャー!」「アマゾニア!」「ムカデラス!」
「これだけの怪人軍団を相手に出来るか?」
正直厳しい。でも私がやらなきゃ「悪いがアタシも相手だ!ショッカー」!
あのネフシュタンの鎧の娘が何時の間にか別のタンクの上に居た。
もしかして味「そいつはアタシが連れていくんだ。邪魔をするな!」方…ではないらしい
「完全聖遺物の娘か、邪魔をするのなら貴様も死ねぇ!」
「ならこういうのは如何だ!」
そう言って、ネフシュタンの鎧の娘は手に持っていた白い奴から明るい緑色の光を放つ
光が着弾した地面にノイズが大量に出て来る
成程、怪人が幾ら強くてもノイズの炭化能力でいつかは灰になる。これなら…
「愚か者め!何時までもノイズに苦戦するショッカーと思ってるのか!」
ゾル大佐の言葉に何人もの戦闘員がゾル大佐の近くまで行き腕を背中に回し正面を向く
一体何をする気だろう
「今更、雑魚が何するって…」
ネフシュタンの鎧の娘の声が途中で止まる。変な音楽が薬品工場から流れ出したのだ
斗え!斗え!斗え!
くもの男よ 毒バリをふけ
歌?ショッカー戦闘員が歌ってる!?
「戦闘員が歌ったからって…!?」
ガマギラー さいみんガスだ
サラセニアン ムチを打て
ネフシュタンの鎧の娘の顔が驚愕した!それは私もだった
「走れ稲妻!」
「イーヒッヒッヒッヒッヒ!」
「最早、ノイズなど我々の敵ではないわ!」
エイキングの稲妻がノイズを次々と消し炭にし、ピラザウルスの蹴りが何体ものノイズを貫き、カニバブラーの口から大量に吐く泡にもノイズはなすすべがなく崩れ落ちる
怪人達が次々とノイズを蹴散らしていた!炭化する事もなく!
シンフォギア装者を やっつけろ!
ワォ!ワォ!ワォ!
「何時もよりも力が溢れてくるぜ!」
「もっとだ!もっと暴れさせろ!!」
「つ…強い!」
ムカデラスの体に付いてる足(…虫だから節足?)、を手裏剣のように投げつけアマゾニアは指からのミサイル攻撃が来る
二人の怪人に圧倒される私と、
「死んでもらうぞ、小娘!」
「完全聖遺物は我らショッカーの物よ!」
「ついでに、ノイズを操るその装置も貰おうか!」
「だ…誰がお前らなんかに!…何でこんな古臭い歌なんかに!?」
ガマギラーの鎖鎌にクラゲダールの触手回避しつつヒトデンジャー回転体当たり攻撃をかすりつつ回避し、ネフシュタンの鎧の鞭で牽制してるが明らかに押されてる
こぶしを あげよ
我らは地獄の軍団 ショッカーだ
「この野郎!」
ネフシュタンの鎧の娘が鞭をガマギラーに巻き付け、振り回しタンクの一つに投げつける。爆発するタンクだが投げつけられたガマギラーが平然と戻る。怪人達の強さが上がっている?
あ、鎧の娘がヒトデンジャーの回転攻撃を受けた!
私の耳に不愉快な歌が聞こえる
進め!進め!進め!
コブラ男よ ほのおをふけ
私は信じられない物をみた。
その事にありえない程の怒りが沸く
「実験は上々と言ったとこか」
「ゾル大佐!お前達は一体何をした!?」
「貴様なら感づいてるのではないか?」
クラゲタール 電気ショックだ
エイキング いなずまをよべ
その言葉ではっきりした
「私の作ったシンフォギアシステムをパクったな!」
「パクった?模範にした。と言ってもらいたいな」
ショッカーが何時の間にかシンフォギアをパクっていた!?いつの間に?
本部のデータもハッキングは受けていたけど破られた形跡はなかった
シンフォギア装者を ぶちたおせ!
ワォ!ワォ!ワォ!
「不思議そうだな。ショッカーを舐めてもらっては困る。我々が何の考えも無しに戦闘員や怪人を差し向けていたと思うか?」
「……あれは最初からシンフォギアのデータを取る目的で?」
「その通り!最後の決め手は風鳴翼の絶唱のデータによりショッカー科学陣によってショッカー版シンフォギアシステムが完成した!これで、鬱陶しかったノイズも敵ではない」
「…世の中、そこまで甘くないわよ」
軍旗を あげよ
我らは地獄の軍団 ショッカーだ
ショッカーがあっさりシンフォギアシステムをものにしたのには正直驚いた。
歌ってる戦闘員が次々と倒れ緑の泡となる。恐らくはシンフォギアのバックファイヤーが戦闘員にきているのだろう。
ショッカーは歌う者と戦う者に分けてシンフォギアシステムの再現に成功した。ある意味、合理的ではあるが、歌う者が減ればその分戦う者の負担が増える。最後には…、しかしおかしい、シンフォギアを使うには最低でも聖遺物は必要な筈だが…ショッカーは既に聖遺物を手に入れてる?
「戦闘員の事を言ってるのなら足せばいいだけよ」
「「「「「イーッ!!」」」」」
…なん…だと?
なぜ、薬品工場から戦闘員が出て来るんだ!?
まさか此処は!?
「フフフ…気付いたか、この薬品工場自体、数多あるショッカーのアジトだ。貴様らは既に袋のネズミなのだ」
やはり、ショッカーの罠だったか!
どうする?クリスも立花響も怪人達に苦戦している。弦十郎がまだ来れない以上なんとか…デュランダルの入ってるケースが…デュランダルの起動には相応のフォニックゲインが必要なのに…まさかこんな歌で!?
たおせ!たおせ!たおせ!
カニバブラー あわをふけ
「俺の頭脳破壊電波で死ねぇ!」
「!?ああああああああああああああああああああああああああああああああ!?!?!?!?!?」
ムカデラスの頭脳破壊電波をまともに受けてしまった響は頭を抱え地面に蹲ってしまう。
今まで感じた事のない激痛が響の脳を襲う。
「貴様の脳だけを破壊し心臓を持ち帰る!やれアマゾニア」
「任せろ!」
アマゾニアが無防備な響に指先からミサイルを撃つ。
頭の激痛に避ける事すら出来ない響にミサイルが直撃。鮮血が舞う。
カマキリ男 くさりがまだ
ピラザウルス パンチをかませ
「こうなっては改造人間もお終いだな。…死ね!!」
アマゾニアがトドメとばかりに大量のミサイルを撃ち込む。
ミサイルの攻撃に響も動こうとするが、ムカデラスの頭脳破壊電波に先のミサイル攻撃での足の負傷もあり動けない。
━━━私…死んじゃうんだ…ごめんね、未来、お母さん、お婆ちゃん。奏さんが言った言葉…私守れませんでした
シンフォギア装者を ぶち殺せ!
ワォ!ワォ!ワォ!
響が死を覚悟した。その瞬間、
「諦めるのは早いわよ、響ちゃん」
「…了子さん!?」
響の前に了子が立ち、怪人達に手を翳す。薄いピンクの様な色をした膜が現れアマゾニアのミサイルが全て阻まれ爆発する。
「何だと!?」
「了子さん?」
「皆には内緒よ」
了子の悪戯っぽい笑みに響も「はい」と返事をする。
そう言えば、頭の痛みも無くなった事で立ち上がる。
「俺の頭脳破壊電波も妨害されてるだと!?」
ムカデラスが驚愕した声を出しアマゾニアの下まで響達と距離を取る。
その間も、アマゾニアは指からミサイルを出し続ける。
「響ちゃん、これを上に放り投げてくれる」
「え?デュランダルをですか?」
怪人達に如何攻めるか考えてた響は了子の突然の頼みに困惑する。
しかし、了子の事を信用していた響は言われた通りデュランダルの入っているケースを上に投げた。
勝どきあげよ
我らは地獄の軍団 ショッカーだ
戦闘員達の歌が終わった。っと同時にデュランダルの入ったケースが砕かれ一本の剣が宙を舞う。
完全聖遺物デュランダルが覚醒したのだ。
「え!?」
「なに!?」
「はッ!?」
その場に居た一同は硬直する。響もネフシュタンの鎧の娘もゾル大佐に怪人達も暫く見続けていた。
「!デュランダルの覚醒に相応のフォニックゲインが必要じゃなかったのかよ!」
先に動いたのは鎧の娘だった。
「何をしている怪人ども!デュランダルを確保しろ!!」
鎧の娘が先に動いた事でゾル大佐も慌てて指示をだす。
「響ちゃん!」
「は、はい」
了子の声に響は急ぎ、上に飛ぶ。距離は圧倒的に響が近かった。
アマゾニアのミサイル攻撃で負傷した足も回復した事で、怪人や鎧の娘より早くにデュランダルを掴む。
その瞬間、響に異変が起こる。
デュランダルから膨大なエネルギーが放出され響が剣を上に向ける。
途端、デュランダルの燻っていた刀身が伝説の剣のように洗練された刀身へと変わる。
「剣が変形した!?」
突然のデュランダルの代わり様に驚くゾル大佐。
しかし、剣を掴んでいる響は何処か可笑しかった。いつかの蜘蛛男との闘かった時みたいな状態であった。
「あいつ、何をしやがったんだ!?」
「完全聖遺物を寄越せ!」
鎧の娘が立ち止まる中、怪人達はお構いなく響へと迫る。
そして、響が
「!?」
身の危険を感じた鎧の娘は急ぎその場を離れる。
響が唸り声を上げ、怪人達にデュランダルの剣を振り下ろす。
「なにっ!?」
「馬鹿な!」
デュランダルの出すエネルギーに次々と呑まれ消滅する怪人達、そしてエネルギーは薬品工場にまで達し次々と爆発を上げていく。
「ちっ、あれがデュランダルか!?怪人はどの位生き残った!?」
「イーッ!クラゲダールとピラザウルス以外全滅です!戦闘員も僅かしか」
「…此処は引く!アジトの処理をしておけ!」
戦闘員からの報告で撤退を指示するゾル大佐。
デュランダル確保には失敗したが実験は成功した。この報告だけでも持ち帰ろうとした。
━━━それに、櫻井了子のあの能力…まさかな
生き残ったショッカー怪人と戦闘員は急ぎこの場を離れる。
その後、ショッカーの戦闘ヘリを撃退した弦十郎が戻り、他の者が後処理したりデュランダルの輸送計画が白紙になったそうだ。
デュランダル攻防戦は特異災害対策機動部二課の勝利であった。
シンフォギア世界にショッカーの歌を。
これがやりたかった。
了子にこんな歌呼ばわりされましたが一応題名は「怪人のうた」です。
一部、歌詞を変えました。仮面ライダー居ないからしょうがないね。
一応、ショッカー版シンフォギアシステムの話も、
ショッカー版シンフォギアシステム
度重なる立花響、風鳴翼の戦闘データを元にショッカーが作り出したシステム。
ある聖遺物もどきを使う事によりノイズと安定して戦う事に成功。
櫻井了子のシステムとは異なり、戦闘員が歌い怪人が力を発揮する。
これにより、ノイズとの戦闘では炭化しなくなり怪人も幾分か力があがる。
半面、バックファイヤーの存在で歌う戦闘員が減れば当然、怪人達に能力も戻り炭化する危険性も爆上がりする。
後、歌う戦闘員が目立つ為、攻撃目標になりやすい。攻撃され歌う戦闘員が減れば当然、シンフォギアシステムの力も弱まる。
更には、それようの改造手術が怪人にも戦闘員にも必要になる為時間が掛かる。
了子「欠点だらけもいいとこね」