単行本派なのでどう活躍するか楽しみです。
「翼さん達が怪人と戦闘に入りました!」
「奏さんの方でも怪人たちの襲撃!」
海上で留まっている特異災害対策機動部二課本部である潜水艦の指令室では、アジト内に潜入していたクリス達が怪人と遭遇し戦闘に入った事を知らせる。
「怪人たちのデータは?」
「…ありません、初めて見る怪人のようです!」
源十郎が怪人のデータがあるかと聞く。データがあればまだ戦い方への助言なり、弱点を教える事も出来ると思ったからだ。
しかし、帰って来たのはデータなし。つまり見たことない新しい怪人だという事だ。
更には、
「…!翼さんたちとの通信が途絶!続いて奏さん、響さんとの通信にもノイズが!!」
「地獄大使め、もう対応してきたか!?」
源十郎や日本政府が用意した対妨害電波用の通信が途切れていく。
即ち、ショッカーがこの通信にも対応してる。
「…想定以上の速度だ、後は翼たちに任せるしかない」
自分たちの想定を超えるショッカーの対応に歯噛みしつつ響や翼たちに頼むしかない源十郎たち。
「妨害電波により、特異災害対策機動部二課との通信を遮断に成功しました」
「ふふふ…特機部二め、我らを舐めていたな」
島にあるアジトの一室、幾つもの機械が並ぶ中ヘッドホンをした戦闘員が特異災害対策機動部二課の電波を妨害し、シンフォギア装者との連携を絶ち、地獄大使が口の端を吊り上げる。
目の前のモニターには、外にある特異災害対策機動部二課の潜水艦が映り、他にもウニドグマたちと戦う響たちの姿にイモリゲスやアブゴメスの姿まで映っている。
「…念のために
地獄大使の言葉にその場にいた戦闘員が「イーッ!」と返事をすると、それぞれが持ち場に戻る。
その様子を見た後に地獄大使がモニターに目を戻す。
「しかしアブゴメスめ、調子に乗り過ぎだ」
さっきとは打って変わって、目が据わりそう言った。
=クリス 翼=
巨大な格納庫に置かれていた飛行機群。
その内の一機が爆発し、爆炎が舞う。煙の中から二つの人影が出て来た。
クリスと翼だ。
「ゴホッ!ゴホッ!」
「チクショウ…」
「如何した?シンフォギア装者ども、逃げてばかりではつまらんぞ!」
咳き込む翼に歯を食いしばるクリス。そんな二人に冷酷な声が響く。
燃え盛る飛行機の上を頭部の羽で飛ぶアブゴメスだ。
二人は、飛んでるアブゴメスを睨みつける。
「テメェー、正気か!?」
クリスの怒号が響くがアブゴメスはクリスの声を無視して両手の指をクリス達に向ける。
「また撃ってくる!?避けろぉ!!!」
翼が一早く反応してその場を移動し、クリスも続いてその場を飛びのく。
直後、クリス達の居た場所にロケット弾がいくつも降り注ぐ。
それどころか、停めている飛行機の一機にもあたり爆発が起きた。
「この飛行機群はお前たちの物では無かったのか!?」
「そんな物よりお前たちを首の方が価値がある!仮に飛行機が全滅してもお前たちの首さえあれば十分おつりがくる!!」
アブゴメスは自分たちのアジト内にある飛行機を躊躇いもなく破壊している。
予想外の行動に対応の遅れたクリス達はアブゴメスのロケット弾に苦戦する。
遠距離戦ならクリスも引けを取らないが、ここにクリスの火力まで加えては基地内の被害は余計酷くなり下の階にいるマリアたちや、捕らえられてると思しき島民が危ないと考える。
何より、アブゴメスと違い長時間飛ぶ事の出来ないクリスと翼には飛行機が燃える炎と煙は厄介の一言だった。
「アブ野郎め、これ見よがしに飛び回りやがって…」
「…シンフォギアでも短時間は飛べるが、あんな風にはな」
上を取られたクリスと翼も自分たちの不利を噛み締める。
シンフォギアも無理すれば飛べるがアブゴメスのようにはいかない。或いはエクスドライブを使えればと考えるクリス。
「…飛びたいと思ったのは久しぶりだ」
「私も同意見だ。場所が悪すぎる、移動して通路に誘導しよう」
クリスの呟きに賛同する翼。
しかし、無いものねだりをしても仕方ないと翼は格納庫の出入り口を指差す。
この格納庫は天井も高く、このまま空を飛べるアブゴメスとの戦いは不利だと思い、まだ狭い通路での戦闘が良いと思いクリスの提案する。
クリスも、己の不利を悟っており翼と共に格納庫の奥にある通路を目指す。
=マリア 奏=
基地の最深部でも激しい金属音と連続した爆発音が響き煙が舞う。
基地に搭載されたファンにより煙は取り除かれ、其処には煤の付いたマリアがアームドギアの短剣を握る。
「しつこい女め、大人しくその命をショッカーに捧げろ!」
「お断りよ!」
イモリゲスが舌を伸ばし、マリアの首に巻き付けようとするがマリアも簡単には引っかからない。
寸前で回避して、短剣を蛇腹にしてイモリゲスに反撃する。
しかし、イモリゲスはマリアの短剣を握り動きを止める。
歴戦のマリアといえど、怪人との力比べは不利でしかない。イモリゲスは握った蛇腹剣を振り回し、マリアを天井や床に叩きつける。
少し離れた場所ではアームドギアを握った奏が何かを殴る。それはバラの花だった。
「バァァァラァァァァッ!!お前も此処で死ね、天羽奏!」
「そう簡単にくたばるか!」
バラランガが再び奏に向けバラを手裏剣の様に投げつける。
奏も、投げられたバラを捌きつつ隙をついて一気に槍でバラランガに突っ込む。
「なっ!?」
だが、刺さる寸前でバラランガが片手で奏の槍を制止する。それどころか、バラランガが握っていくいく内にヒビまで入る。
「バァァァラァァァァ、そんな槍で私を倒せるとは思わんことだ!バァァァラァァァァッ!!」
そう言うと、バラランガがお返しとばかりにもう一方の片手に持っていたバラを奏に突き刺す。
肩の辺りに鋭い痛みがはしった奏の口から「あぐっ!?」という声が漏れる。
奏の目には、インナーを突き破り、自分の肩に突き刺さるバラが目にはいる。
「バァァァラァァァァ、このバラで操ってやってもいいが…地獄大使からは確実に消せと言われている!悪いが死んで貰うぞ!バァァァラァァァァッ!!」
バラランガはそう言うと、奏に突き刺しているバラに更に力を入れ奏の肉の中に入っていく。
奏の肩からは血が噴き出しバラに血が付きより一層赤くなる。
「うわあああああああッ!!」
「天羽奏!?」
たまらず奏が悲鳴を上げ、その悲鳴が木霊し、マリアの耳にもはいる。奏の名を呼ぶマリアだが、助けに行こうとするとイモリゲスが邪魔をする。
「何処へ行くつもりだ、貴様は此処で死ぬのだ」
「其処を退きなさい、イモリゲス!」
=響 ヒビキ 未来=
「ドグマファイヤーーーッ!!」
ウニドグマが夥しいい炎を吐き、響たちに向け放つ。
溶けていた死体も一瞬にして灰にする炎を辛うじて避ける響たち。
ウニドグマの吐いた火炎は教会内にも広がり、アッサリと教会全体が火事となる。
木で作られた椅子やドアは燃えて、天井も火の粉が降ってくる。
「このままだと建物が持たない、外に出よう!」
響がヒビキと未来にそう言った。
燃え盛る炎で視界はよくなったが、ウニドグマの炎に包まれてはシンフォギアといえど持たない可能性がある。
三人はそれぞれ、教会の壁やドアをぶち破って外に出るが、慌てていた為三人の距離が離れてしまう。
何より運が悪い事に、三人とも別方向の壁を破った為バラバラになって外に出た。
そして、外には黒服たちを始末していた別のウニドグマたちが居た。
「教会から逃げ出したぞ、殺せぇぇーーーー!!」
「「「「ゥウウニィィィーーーーー!!」」」
「外にもこんなに!?」
「気を付けて、後ろからも来る!!」
響の声にヒビキと未来が教会の方を見る。
燃え盛り崩れていく古びた教会だが、炎の中から何体ものウニドグマが平然と出てくる。
響たちはバラバラの状態で完全にウニドグマたちに取り囲まれた。
「かかれぇぇーーーーーッ!!」
ウニドグマの一体が合図すると響たちを取り囲んでいたウニドグマが一斉に響たちへ飛び掛かる。
「死ねぇーーーッ!!」
「…させない!」
ヒビキがウニドグマの一体の左腕を回避し、カウンターでウニドグマの腹部に蹴りを入れる。
直後に別のウニドグマが火炎を吐くがヒビキはジャンプしてこれを回避し、真後ろにいたウニドグマに肘鉄を入れる。
「ウニィィィィッ!?」
肘鉄を喰らったウニドグマは少しよろめくが倒せる程のダメージではなく直ぐに態勢を立て直そうとした。
直後に、
「ハアアアアアアアアッ!!」
ヒビキの拳が頭部の針を砕き一気にウニドグマの顔面を打ち抜く。
拳をまともに食らったウニドグマは今度こそ倒れ爆発した。
未来は複数のウニドグマたちの拳を避ける。
「こんなの響の拳に比べれば!」
何時も間近で並行世界とはいえ響の戦い見て来た未来だ。
自分の知る響の拳に比べれば、ウニドグマの拳はある程度は見切る事が出来る。
だからといって複数の場所から飛ぶ拳、全てを捌けるかは別だ。
脚に、腕に、腹部に、未来の死角から次々と繰り出される拳。幸い、シンフォギアのお陰でウニドグマの左腕のハサミや拳の威力を軽減しているが、未来の纏うシンフォギアも無敵ではない。
所々ヒビが入り、防御に使っていた帯の一本が千切れる。
こうなったら一旦、上空に逃げて体勢を立て直そうと飛び上がるが、
「逃がすか!ドグマファイヤー!!」
何体ものウニドグマが吐く火炎の所為で思うように上に行けず、それどころか脚を掴まれ引きずり降ろされる。
それでも諦めず、未来は鏡を操りビームなどで対抗するが、小さな鏡のビームではウニドグマを怯ませても倒せる程の威力は無い。
そこで未来は背中のパーツを連結させ、今までより極太のビームを放つ。
未来の出した巨大なビームはウニドグマの一体の飲み込み爆発を起こす。
響の方は、ヒビキや未来以上の数のウニドグマを相手にしていた。
一体のウニドグマを相手にしてる途中、別のウニドグマが響の背後を取り背中から押さえつけ、前に居たウニドグマの拳やハサミ状の腕で攻撃される。
何発かの拳を受け、顔に切り傷を付けた響だが攻撃していたウニドグマの脇腹に蹴りを入れ、更に背後に居たウニドグマの拘束を無理矢理とって前に居るウニドグマに投げつけた。
「ええい、囲め囲め!」
「何としてでも立花響を殺せっ!!」
「お前たちに何か絶対に…負けるもんかあああああ!!」
響が腰のブースターで一気に加速する。
その前には、響を攻撃していた二体のウニドグマが居り一気に響が加速した拳を振るう。
傍目には、響がウニドグマと交差したようにしか見えないが、直後に二体のウニドグマから短い悲鳴が上がり爆発する。
「ウニドグマどもめ、不甲斐ない!」
アジトの一室、地獄大使は響たちが戦闘するモニターを見て吐き捨てるように言う。
予定通り、用済みの島の住人を喰らい数を増やしたウニドグマだが、宿敵の立花響だけでなく、この世界の立花響と並行世界の小日向未来にまで敗れている事が不満であった。
「ウニドグマたちの能力が予定より落ちているようです」
「…長時間、陸上に居て海に潜らなかった弊害かと」
「………誰だ、ウニドグマをあそこに配置したのは?」
地獄大使がポツリと呟くが、傍にいた戦闘員たちの心は一つとなっている。
そんなおり、クリスやマリアを監視していた戦闘員たちから動きがある事を報告される。
=クリス 翼=
「な、何だ!此処は!!」
格納庫から扉を潜って別の場所に来たクリスと翼。
格納庫から出たまでは良かったが、其処は二人の思い描いた狭い通路ではなく、逆の鉄で作られた通路兼橋で周囲には格納庫以上の巨大な空間が広がっている。
ある意味、格納庫以上に広大でもある。
「何かを保存する場所にも見えるが…」
「…底が見えねえ」
クリスが橋の下を見て生唾を飲む。
それなりに明るい筈の場所だが、クリスの視点からでも底が見えず暗くなってるる様に見えた。
「そこが貴様たちの墓場か?シンフォギア装者ども!」
「!?」
「もう来やがったか!?」
上から声がし見ると相も変わらず頭部の羽で飛ぶアブゴメスが指を向けて居る。
そのまま指からロケット弾を撃とうかと考えたアブゴメスだが、何を考えたのかクリス達のいる橋に降りた。
「橋を破壊してお前たちを落として殺すのもいいが、それでは面白くない。俺様の力を見せてやる!」
「変なところでアタシらを舐めてるな、こいつ等…」
「だが有難い!」
地上に降りたアブゴメスにアームドギアのボーガンと剣を持つクリスと翼。
最初に口火を切ったのはクリスだった。アブゴメスに向け何発ものボーガンの矢を打ち込む。
赤い光の矢は寸分狂わずアブゴメスに命中した。しかし、クリスの矢にアブゴメスは意にも介さず直進し翼たちに迫る。
「そんなへなちょこのボーガン程度で俺を倒せるか!?」
「ちっ!」
ボーガンが効かないとみるや、クリスはアームドギアをガトリング砲に変えて撃とうとするが、アブゴメスが派手に動き、自分たちの乗る鉄の橋が大きく揺れる。
その所為で、クリスは狙いを付けられず明後日の方向を撃ってしまう。
ならばと、翼は剣を振りアブゴメスを斬ろうとするが、アブゴメスの腕に食い込むだけで切る事が叶わない。
仮に鉄の橋が崩れても自分だけは飛べると、アブゴメスの動きに躊躇いが無い。
翼の顔に拳が入り、クリスの腹を蹴る。橋の上では一方的な戦いが繰り広げられている。
「如何した!シンフォギア装者どもっ!!そんな実力で怪人たちを倒してきたと言うのか!?」
「コイツ…自分が飛べるからって…」
アブゴメスと違い、クリス達は落ちるときは真っ逆さま。
これなら、まだ格納庫で戦った方がマシだと考える翼。
「さて、そろそろフィナーレと行こうじゃないか」
「うわっ!?」
「な…何をする気だ、アブゴメス!」
アブゴメスは自身の拳で叩きのめしたクリスを持ち上げる。クリスも抵抗するがアブゴメスの力の前には無力に等しい。
そのような行動を見て何をする気かと言う翼。尤も、予想はついているが、
「当然、此処から落としてやるのよ!いくらシンフォギアでもこの高さから落とされては潰れたトマトのようになるだろうがな!」
「「!?」」
アブゴメスの回答にクリスと翼は眼を見開く。
ある意味決着がついたようなものなのにアブゴメスはクリスを完全に殺す気だった。
翼が何とか立ち上がって止めようとするが、アブゴメスの拳が顎に入ったようで、上手く体を制御できない。
そんな翼の反応を無視してアブゴメスはクリスを持ち上げ橋の手摺の前にする。
「さあ、地獄に落ちろ!雪音クリスゥゥゥーーーーー!!!」
アブゴメスはそう言うと何の躊躇いもなくクリスを橋から叩き落す。
「雪音ぇぇぇぇーーーーッ!」
やっと立ち上がった翼だがクリスが落とされた事で手摺から身を乗り出すように下を向いてクリスの名を叫ぶ。
しかし、クリスの返答はない。
「そ…そんな…!」
クリスの姿すら見えなくなった事に愕然とする翼。
直後に、頭部に痛みを感じると共に引っ張られる。
「悲しむ必要はない、貴様も直ぐにあの世に逝くぅ!そうだな…お前は俺の毒で殺してやる!!」
「下郎め…」
アブゴメスは翼の恐怖心を駆り立てる為、口の毒針を見せつける。
既に、アブゴメスの毒針からは雫が出て床へと落ち、網目状の橋から落ちていく。
その姿に翼は恐怖心と怒りが胸からこみあげてくる。
「終わりだ、風鳴翼!この歌がお前のレクイエム…待てっ!?」
そのまま翼の首に毒針を突き刺そうとしたアブゴメスだが、何かに気付き動きを止めた。
アブゴメスが何に反応したか分からない翼。
「何故、叩き落した雪音クリスの歌がまだ聞こえる!?小娘は真っ逆さまに落ちた筈だ!!」
雪音クリスは橋から叩き落して殺した筈、そう思っていたアブゴメスにクリスの歌がまだ聞こえているのだ。
直後、背後から強風と轟音が聞こえ踏むいた。其処には、
「(Fire!)全身凶器の…♪」
「何だと!?」
アブゴメスが見たのは、肩にミサイルを付けて宙を浮いているのだ。
更には、アームドギアをスナイパーライフルにしアブゴメスに狙いをつけている。
「ミサイルを発射せず接続したまま飛んだというのか!?しつこい小娘だっ!」
クリスがシンフォギアで作り出したミサイルを発射せず、接続したまま浮き戻ってきたことに驚愕するアブゴメス。そう言えばとアブゴメスの脳裏にシンフォギアの能力の中に短時間だけだが飛行も出来るという情報を思い出す。
チラッと翼の姿を見て人質にしようと手を伸ばした。
「鉛玉を …… 喰らいやがれ!!」
しかし、その動きを読んでいたクリスは一気にスナイパーライフルを撃つ。
翼に触れようとしたアブゴメスの腕が宙に飛んだ。
「ヴルルルルルッ!!俺の腕がっ!?ここは退く!」
予想外の攻撃により片腕を喪失したアブゴメスは慌てて頭の羽を動かし逃げようと飛ぶ。
しかし、クリスがソレを見逃す気など欠片もない。
「こいつは土産だ、持って帰れぇ!!」
クリスが浮力にしていたミサイルを切り離し橋に着地する。
反対に切り離した二つのミサイルは撤退する空中のアブゴメスへと向かう。
アブゴメスの失敗は橋から逃げ出した事だ。
橋に居座れば、翼を気にしてクリスはミサイルを別の方向に撃って橋に着地し第二ラウンドだったのが、アブゴメスが飛んだことで自分たちに影響がないと判断したクリス。
「腕が…ッ!小娘め、次に会った時が…!ミサイルが!!」
腕が千切れ撤退し、クリスへのリベンジが燃えたアブゴメスだが、クリスの肩にあったミサイルが自分を追っている事に気付き飛行速度を上げる。
しかし、ミサイルの方が早くアブゴメスとの距離がドンドンと縮まってゆく。
「だ…ダメだ!間に合わ…!」
次の瞬間、ミサイルはアブゴメスを捉え爆発。衝撃と爆炎がアブゴメスを襲った。
「…やったのか?」
「たぶん…」
翼とクリスが橋の上でミサイルの爆発を目撃し翼が呟く。
クリスも手ごたえはあるが怪人の耐久度は無視できず自信もない。
それでも爆発した煙が引きアブゴメスが居た場所には、もう何もないという事で二人はやっと胸を撫でおろした。
「疲れた…」
「アタシもだ…」
同時に緊張も糸も切れたのか二人は橋に座り込んだ。
格納庫で襲われ、場所を変えようとして余計に不利な橋の上での戦いだ。疲れもする。
暫く沈黙が続くが、
「此処で休むのも危険だな、マリアたちも心配だ。奥に行こう」
「…あいよ」
橋の上で休み続けるのも危険だと判断した翼がクリスに奥に行こうと言いクリスも頷く。
アジトに侵入した自分たちに怪人が来たのだ。より奥の方に侵入したと思うマリアたちの方にも当然送られているだろうと救援に行く。
尤も、その前に少し休んで体力の回復を狙うが、
公式でのウニドグマの弱点の一つは「長時間、陸上で活動できない」…。
お前、よく自分の卵を墓場に持ってきて隠してたな。
恐らくは地獄大使のうっかり。
先ずはアブゴメスとの決着。
クリスはXVの3話と6話の再現ですね。
次回辺りでじごく島の戦いも終わりそう。