改造人間 立花響のシンフォギア   作:一種の信者

144 / 172
現実で色々トラブルがあり遅れた…。

これがTo LOVEるなら良かったのに…


133話 恐怖! 怪人サソリトカゲス

 

 

 

 

 

「俺の片腕が無かっただと!?」

 

平行世界、ギャラルホルンのある世界の指令室では何時も通りS・O・N・Gの職員が仕事をしている。

そんな場所に男…この世界の風鳴源十郎の声が響いたのだ。

彼の前には、派遣したヒビキたちが戻っており、向こうでの歓迎会が終わった後に、手に入れた情報を報告として持ち帰ったのだ。

例により、ゲルショッカーの襲撃を警戒して三人ともだ。

 

そして、その情報の中には向こうでの源十郎の片腕を喪失していた情報もあったのだ。

 

「はい」

「でも、軽く手合わせしましたけど、向こうの師匠はこっちの師匠に引けを取らない腕でした!」

「…流石にバランスは悪そうだったけどな」

 

ヒビキたちが、アチラの源十郎の片腕が無い事に気付いたのは宴の最中だ。

その後、腕を失った原因やその世界の情勢に訓練室でヒビキが軽く相手をしてもらっていた。

 

指令室のモニターには向こうの世界での源十郎が映り右腕が喪失している様子が映し出される。

 

「あの指令が!信じられない…」

「あの体力オバケがデスか!?」

「…それだけ、向こうでのショッカーとの戦いが激しいってことね」

 

モニターに映る向こうの世界の源十郎の姿にマリアや切歌、調が信じられないといった表情をしている。

彼女たちもまた、訓練で源十郎の相手をすることがあり力量は分かっている。

 

シンフォギアを纏おうと源十郎に傷一つ付けられなかった。

恐らく、ギアに適合する全員でかかろうと勝てる気がしない、そんな源十郎が並行世界とはいえ片腕を失ったのだ。付き合いの短いマリアたちですらショックである。

 

「…俺だけじゃないな、向こうの世界ではルナアタックにフロンティ事変も起きているようだ」

「はい…尤も向こうの世界ではルナアタックはそのままですが、フロンティア事変は「ショッカー事変」と呼ばれてるようです」

「まるで、アタシ等の世界で起こった事が向こうでも起こってるな…」

 

気を取り直した源十郎が向こうでの大きな事件の名を言い、ツバサが一部訂正する。

フィーネが起こした「ルナアタック」にマリアたちが起こした「フロンティア事変」…尤も向こうの世界では呼称が変わり「ショッカー事変」と呼ばれてるが。

 

こっちと同じ事件が向こうでも起こってる事に言及するクリス。

しかしそれは似て非なる事でもあった。

 

「彼らの情報では、「ルナアタック」時に櫻井女史が途中までカ・ディンギルを起動させるがショッカーが乱入し、向こうの我々が櫻井女史と共闘。結果は月の破壊を免れるが欠けたとのこと」

「「フロンティア事変」…「ショッカー事変」の時もマリアが世界に向け宣戦布告時にショッカーが乱入して、フロンティアを乗っ取り、向こうの世界のアタシ等と激戦だったそうだ」

 

ツバサとクリスの報告を聞き額から汗が流れる源十郎。

 

秘密結社ショッカー。

自分たちの世界には存在しない世界征服を目標とした悪の組織。

向こうの報告では世界的な犯罪組織で裏の世界でも伝説的な扱いだったと言われる組織。

 

その組織の存在こそ自分たちの世界と決定的に異なる物。

 

数多の戦いを乗り切った歴戦の戦士といえるヒビキたちすら手こずる強敵。

動植物の能力を移植された怪人は彼女たちの常識すら打ち砕く。

 

「…この二つの事件が起きた以上、キャロルも向こうの世界にいるかもしれません」

 

すると、今まで黙ってモニターを見ていた金髪の少女…エルフナインがそう切り出す。

自分たちの世界と同じような事変が起きた以上、次の事変も起きる可能性が高い。

 

「! キャロルちゃんっ!!」

「落ち着け、バカ。居る可能性はあるが、今はゲルショッカーの打倒が先だろう」

 

キャロルと言う名に反応するヒビキだがクリスが即座に落ち着かせる。

クリスの言う通り、今はゲルショッカーの討伐を目標にするだけだ。

こうして、報告の終えた三人はゲルショッカーの居る世界へと再び行く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒビキたちが自分たちの世界に戻り報告してる頃。

同時刻にて、都内のある警察署では今日も警察関係者が動き回っている。

尤も、フロンティアの戦いの時に降り注いだ隕石により所々壁にヒビが入ってるが。

 

「…また、ショッカーに協力させられていた博士が護衛事殺されてるだと?」

「はい、それもどの遺体にも外傷は無かったそうで…」

 

その警察署の一室にて、何人かの警官やスーツを着た男たちがモニターに映し出される映像を見ている。

モニターには、何人もの人間が倒れており皆喉元を押さえている。

 

「死亡推定時刻と死因は?」

「死亡推定時刻は、昨日の夜の9時台と思われます。司法解剖の結果、毒物は発見できませんでしたが血中の二酸化炭素の濃度が異常らしく。それに、どの遺体も皆同じ時間に死んだようで…」

「全員一斉に窒息死だと!? どうやってだ!」

 

現場が海や水の流れている場所ならまだ納得も出来る。

しかし、現場には飲み物すらない完全な室内だ。水に沈めて窒息死させたならある程度納得できるが、水も無しに何人もの人間を窒息させた疑問がある。

それに首には絞められたといった外傷すらない。

 

「こんな不可解な死に方、奴等以外であるものか!」

「ゲルショッカー…特異災害対策起動部二課の報告でショッカー改めてゲルショッカーとなるか」

「そうだ、直ぐにでも特異災害に対策させるべきかと…」

「もう直ぐ、ショッカーに強制労働されていたという博士が到着する。彼にも協力を要請すれば…」

 

会議室でゲルショッカーの事を話してる頃、警察署の受付では職員が泡ただしく動いている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うちのミーちゃんが帰ってこないの!」

「奥様、ペット探しで警察は…」

「早く家を直してくれよ、このままじゃホームレスじゃないか!」

「そういうのは市役所に申請して…」

 

受付で担当の職員が市民の声を聞く。

その殆どは、ペット探しや壊れた家の代わりに寝床を用意しろとお門違いな物が多い。

死神博士の流れ星作戦以降、大分落ち着いては来た。その証拠に受付ではクレームに近い要請を受けている。

それでも、大なり小なり警察に相談する者が多い。

 

その時、警察署の入り口が開き一人の男性が入ってくる。

その男は髪がボサボサで目付きも悪く、眼の周囲には若干紫になっている。

 

「何かありましたか?」

「…峰信太朗という男が此処に来ると聞いた。居るのか?」

 

男の風貌が怪しいため、一人の警官が用事を聞く。

男が発した峰 信太朗と言う人物について尋ねられる。

尤も、警官としてはその名を聞いて一瞬だが眉を顰める。

 

「失礼ながら…その情報を何処で?」

 

警官はなるべく平静を装いつつ拳銃に手を伸ばす。

警官と男の異様な雰囲気に他の警官は勿論、受付でクレームなどをいれていた一般人すら注目している。

 

「その様子ではまだ来ていないか…まあ、いい。先にお前たちを片付けるだけだ!」

 

警官の反応に男は不気味な笑顔でそう言った後に両腕をクロスした。

室内にも関わらず冷たい空気が流れると同時に男の姿が変化する。

普通の成人男性だった姿が、一瞬にして巨大な片目に頭部から伸びる日本のハサミのような針に左半身にも赤いハサミがあり、右半身には砂利を敷いたような鱗の体に黄色のブーツ。腰には蛇に絡みつけられた鷲のマーク。

 

「うわああああああ、ショッカーだああああああッ!!!」

 

先程まで受け付けの職員にクレームをいれていた男性の一人が叫ぶように言う。

受付に居た警官も驚くが直後にテーブルの裏にあるスイッチを押すと署内で警報がなる。

 

警報と他の一般人もの叫んだりする声が響き、一般人の中で腰を抜かす者も出る中、応対していた警官が素早く腰の拳銃を抜き怪人に発砲する。

 

「ゾオオォォォォリィィィーーーーッ! 思いっきりは良いが俺を倒すには火力不足もいいとこだ。死ねぇーッ!!」

 

尤も、発砲された怪人は弾が体に命中するが火花を上げるだけで傷一つついていない。

逆に、本性を現した怪人はハサミ状の腕で警官の首を掴み宙に持ち上げる。

暫く暴れた警官だが鈍い音がした直後に動きが止まり腕も足も力なく垂れさがる。警官は首の骨を折れる死んだ。

 

「キャアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァッ!!!」

 

女性警官の悲鳴に連絡を受けた他の警官や機動隊の盾を持って駆けつける。

その間にも、動ける一般人が出入り口から逃げようと正面玄関の扉に手を駆ける。が

 

「!」

「おい、何してる!早く逃げろ!!」

「開かねえんだよ!!」

 

一人の警官が扉前でもたついてる一般人に避難しろと言うが、一般人は扉の持ち手を掴んで揺らすがビクともしない。

その扉はさっきまで開閉しており鍵もかかってない筈だった。

 

「そんな筈は…!」

 

本性を現した怪人に注意しつつ、扉前の一般人に近づこうとした時、開いていた窓が一斉に閉った。

突然の事でこの警官だけでなく怪人に銃を向けて居た警官や腰の抜かした一般人すら驚いた。

更に、彼らは知らないが出入り口付近の窓だけでなく二階や三階、あの会議をしていた部屋の窓すら勝手に閉った。

 

「この程度の建物なら窓が開いていようが関係ないが、ブラック将軍から確実に殺れと言われてるんでな!冥土の旅に教えてやる、俺の名はサソリトカゲス!大東京に居る人間どもの抹殺の前に見るがいい…そして、死ねぇーッ!!」

 

怪人…サソリトカゲスがそう言った直後に口から白い煙が飛び出す。

直後に、サソリトカゲスの前に居た警官は喉元を押さえ苦しみだし、更に離れていた他の警官や一般人も苦しみだしバタバタとドミノ倒しのように倒れていく。

それは、この場に居る警官たちだけではない。

 

「うっ!?」

「何だ…?」

「く…苦しい…」

 

怪人の襲撃に急いで仲間と合流しようとしていた者、偉い立場の人間に報告に走っていた者、怪人に対抗しようとして武器を取りに来た者。 

更に、

 

「下が騒がしいようだが…」

「またクレームを言いに来た市民が暴れてるのか?」

 

会議室でゲルショッカーの話し合いをしていた官僚たちも所内のただならぬ空気を感じ取ったようだ。

その時、扉が開くと共に一人の若い警官が入る。

 

「大変です、正面玄関から怪人が…ウッ!」

「おい、どうした? …グッ!?」

 

若い警官がゲルショッカーの怪人が襲撃に来た事を伝えようとした時、廊下の方から白い煙が流れ若い警官が喉元を押さえ苦しみだす。

その姿に心配した背広の男性だが、一歩近づいた途端自身も喉元を押さえる。

 

「何だ…息が…」

「息が…出来ない…」

 

背広の男性だけではない、席についていた人間たちも次々と喉元を押さえ苦しみだす。

それが、男性の見た最後の光景だった。

 

 

 

 

 

 

最早、物音一つしなくなった警察署。

あれだけ固く閉ざされていた出入り口の扉が開くと、青タイツ…ゲルショッカー戦闘員が何人も入ってくる。

その際、死ぬ寸前までドアを開けようとした一般人の死体を邪魔そうに退かしサソリトカゲスの傍に行く。

 

「貴様たちは峰信太朗の死体があるか確認しろ、ついでに生き残りも居るかの確認もだ。何しろ『大東京無血占領作戦』の前だからな、万に一つのミスも許されん」

 

サソリトカゲスの命令に戦闘員たちは「ギィーッ!」と返事をし署内の捜索を行う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「警察署が襲撃されただって!?」

 

怪人が警察署を襲撃して一夜明け、特異災害の指令室にクリスの声が響く。

そのクリスは、ギャラルホルンの世界のS・O・N・Gのシンフォギア装者である雪音クリスだ。

 

元の世界での報告を終えた彼女たちが再びこの世界に来た時、特異災害の職員が慌ただしく動いており、その理由を司令官である源十郎に聞いたのだ。

そして、源十郎の口から都内の警察署が襲撃された話を聞く。

 

「それで、其処で働いていた人達は!?」

「…残念だが一般市民も含め全滅だ。署内に居た百人と数名は皆死んだ」

 

ヒビキの質問に源十郎の額に汗を浮かべ淡々と返す。

ある人物を護送していた別の管轄の警察官が到着し、中の惨状を見て応援を要請し判明したのだ。

其処へ丁度、モニターに何かが映った。

 

「署内に設置されていた監視カメラが捉えた映像だ。その犯人が映っている」

「皆、苦しそうに倒れていく!?」

「酷い…」

「怪人の口から白い煙みたいのが出てるぞ、毒ガスか!?」

 

映像には無抵抗な一般市民と怪人に対抗しようとする警官たちが倒れる光景にヒビキは両手で口を押さえツバサが奥歯を噛み締める。

その監視カメラの映像に怪人が何か吐き出すように白い煙を出してる事でクリスが毒ガスの類だと考えた。

 

「…それは分からん、検死解剖の結果どの遺体からも毒物は発見できなかった」

「死んだ後に分解される毒とか?」

「あるいは毒じゃない?」

 

源十郎の発言にヒビキとツバサが白い煙の正体を考える。

歌を唄いながら戦うシンフォギア装者にとって毒ガス系の兵器は厄介と言えた。多少の毒物ならシンフォギアのバリアフィールドで防げるだろうが相手はシンフォギア装者の抹殺を企むゲルショッカーだ。生半可な毒物ではないかも知れない。

 

ウンウンとヒビキたちが白い煙の正体を考えていると指令室の扉が開く。

 

「ん? お前らもう来てたのか」

 

指令室に入って来たのはこの世界のクリスや翼たちだ。

朝を流していたのかジャージを着て肩にタオルをかけ額の汗を拭う。

そんな二人を他所に一人だけ汗一滴もかいてない響はもう一人の自分である並行世界のヒビキと目が合い、思わず逸らした。

 

「なんだ? 汗だくだなお前ら」

「…訓練だ、お前たちもあの映像を見たのなら分かるだろ? ゲルショッカーの行動に憤りを発散する為にな」

 

響の反応に気付かない平行世界のクリスの言葉に翼が答える。

翼たちは、平行世界の三人より早くあの映像を見た翼たちはゲルショッカーのやり方に怒りを覚え最近、ウェル博士が徹夜でバージョンアップさせた訓練室で怪人のシミュレーション映像でストレスを発散していたのだ。

別にストレス発散だけが目的ではない、再生怪人が出た時の訓練にもなる以上、源十郎たちも特に止めない。

 

「お前たちも戻った事で続きを話すぞ、ゲルショッカーの狙いは恐らくこの人物だろう」

 

この世界の響たちも戻った事で賑やかになった指令室。

その時、源十郎がゲルショッカーの目的を予測しある人物の顔写真をモニターに写した。

 

モニターには、中肉中背のスーツを着た男が映る。

 

「彼は伝染病の研究者で名は峰信太朗、伝染病の研究の為にアマゾンに行っていたがショッカーに拉致され無理矢理働かされてたそうだ。全国でのショッカーのアジトの一斉検挙の時に保護された内の一人だ」

「あの時のか…」

 

源十郎の説明にクリスがミミズ男と戦った時の事を思い出す。

この世界の響が並行世界に行く原因にもなったショッカーアジトの一斉検挙、そこそこの犠牲も出たが殆どのアジトを潰せた。

尤も、アジトの一斉検挙の事を知らない平行世界のヒビキたちにはチンプンカンプンだが。

 

「…それで、この人がどうかしたのか?」

「ショッカーから解放されてるならゲルショッカーには関係ないんじゃ…」

 

平行世界から来たツバサとヒビキが、解放された以上関係ないのではと言うが、其処で響が口を開く。

 

「そんなの関係ないよ、アイツ等は無理矢理だろうと拉致した人間は自分たちの物だと考えて、裏切りを許さない。それに利用価値も無くなればアッサリと処分する。それが連中だよ」

 

響が淡々とそう告げる。

その言葉にショッカーと戦った経験が豊富なクリスが頷くが、ショッカーとのかかわりがあまりないヒビキとツバサは淡々と話す響の姿に目が点となる。

何より、並行世界の自分を初めてみるヒビキと普段、ヒビキと接するツバサはショッカーの事を話す響に違和感も感じている。

 

「ああ、君たちには話してないがこれを見て欲しい。おい、例の」

「はい」

 

指令室内の空気が冷え込んだ感じがした源十郎は話題を変える為、モニターにある人物たちの顔写真を映すよう要請する。

直後に、指令室のモニターに何人もの男たちの顔写真が映し出される。

そのどれもがさっきの男性と同じ年だったり少し上の年齢の男性ばかりだった。

 

「みな、あの時に救い出した科学者たちだ」

「テレビで見たことある顔もあるな」

 

画面に映る科学者は、ニュースとかで見られる顔が多く行方不明になった時も大々的にニュースとなった者たちだ。少数だが外国人の科学者もいる。

 

「皆、政府に保護されたん科学者だが、映っている者の多くは殺されている」

「「「「「「えっ!?」」」」」」

 

源十郎の発言に並行世界のヒビキたちだけでなく、この世界の響たちも驚きの声が上がる。

 

「事の発端は、並行世界に渡った響くんが此方の世界で見つかった直後だ。ショッカーに拉致され協力させられていた重要参考人の博士たちが次々と殺された」

「アタシ等、何も聞いてねぞっ!!」

「…ああ、俺もついさっき聞いた情報だ」

 

クリスの叫びに源十郎は青筋を浮かべて淡々と言う。

この時、装者たちの脳裏に「お役所仕事」いう言葉が浮かんだ。

もし、その言葉を口にしても源十郎は否定しないだろう。

 

度重なるノイズの襲撃とショッカーの所為で人材が育たないという理由もあるが。

 

その後、源十郎の口から実行犯は先日、ヒビキたちが倒したガニコウモルと思われるが、ガニコウモルが倒れた後は死に方が変わり警察署での被害状況ち似ているの述べた。

 

「今回の事で、他の政府機関が縮み上がったようでな結局うちに来ることになった。今、緒川が迎えに行っている」

 

今回でのゲルショッカーによる警察署の襲撃は政府関係者の肝を冷やすには十分だった。

「巻き込まれるのはごめん」っと臆病風に吹かれた事で何処も科学者の峰信太朗の受け入れ場所が無く、最終的に特異災害の潜水艦での聞き取り調査が決まり、源十郎は念のためにとエージェントの緒川慎次を向かわせ何人かの緒川の部下も護衛も居る。

 

尤も、この情報を聞いたヒビキは「この世界には緒川さんがいるんだ…」と場違いな考えをしていたが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ブラック将軍、峰博士の始末に失敗したようだな』

 

場所は変わり、黒く塗装された壁に薄暗いライトが照らす一室。

天井付近に付けられた鷲に巻き付く蛇の不気味なレリーフから男の声が響く。ゲルショッカーの首領の声だ。

 

「お言葉ですが、首領。あの男には最早価値はありません、私としては寧ろ日本政府に対して力を示す事を優先しました」

 

尤も、首領に責任を問われたブラック将軍は余裕の笑みで反論する。

最早、ブラック将軍にとって前組織の研究者で博士だった男に用はない。それよりも、警察署を襲撃しゲルショッカーの力の一部を日本政府に見せつける目的でサソリトカゲスを放った。

その目論見は成功し、日本政府は弱腰になり一部の政治家や官僚が風鳴訃堂にとりいり政界は混乱しつつある。ついでに峰信太朗も孤立しつつあり始末が容易になる可能性が高い。

 

「尤も、連中は未だにあの男に価値があると思い込んでいる。故にあの男はエサになる」

『エサだと?』

 

その時、部屋の扉が開くとゲルショッカー戦闘員が入り報告する。

 

「ブラック将軍、峰博士が特異災害の忍者と合流し移動を始めました!!」

「来たか、地図を出せっ!!」

 

ブラック将軍がそう言うと、天井付近から巨大な台が居りていきブラック将軍の目前でとまる。

そして、台が光ると共にブラック将軍の目前に何かが映る。

形からして地図のようで、形からして東京を中心に周囲が映し出されている、そして東京の一角が赤いポイントと共に移動している。

 

「峰博士は忍者と共に車で移動か…此処と此処の道路を封鎖しろ、爆弾を使っても構わん。ターゲットを此処に誘導させろ」

 

ブラック将軍が刺した場所は東京郊外の丘だった。

 

「サソリトカゲス!」

「ゾオオォォォォリィィィーーーッ!!」

 

ブラック将軍が名を呼ぶと何処からともなくサソリトカゲスが姿を現す。

 

「決戦の場は決まった、貴様の能力なら小娘(シンフォギア装者)どもを皆殺しに出来る!励めよ」

「ゾオオォォォォリィィィーーッ!!」

 

サソリトカゲスの雄叫びにブラック将軍は不敵な笑みを浮かべる。

 

 

 

 

 

 




ショッカーでは、緒川はもう忍者扱いです。

雨がよく降るようになって冷え込んできました。皆さん、薄着には注意を。

原作とは違い、ブラック将軍はそこまで峰信太朗にはこだわってはいませんが装者を釣るエサに利用するようです。

ギャラルホルン世界が並行世界が自分たちの世界と酷似した事件を把握しました。もしかすればキャロルの起こした「魔法少女事変」やパヴァリア光明結社のアダムたちが行動するかも…と思ってます。

次回、響たちがサソリトカゲスと対決です。


次回予告
ブラック将軍「サソリトカゲスよ、貴様に内蔵されている酸欠ガスを使えばシンフォギア装者など物の数ではない。立花響どもを抹殺し大東京の人間どもも殲滅するのだ。次回「装者全滅!? 大東京無血占領作戦」。次がシンフォギア装者どもの最後だ」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。