改造人間 立花響のシンフォギア   作:一種の信者

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151話 目に見える罠

 

 

 

『…お父さん、どうして皆私たちを拒絶するの?』

『マキ…また虐められたのか?』

 

あの日から、クラスで私に対する嫌がらせが始まった

最初は、陰口や私の座る席にあの週刊誌を置かれる程度だったけど、物を隠されたり教科書を破かれたり何時の間にか背中に「人殺し」と書かれた紙を張り付けられる

 

最初は無視していたけど、虐めはドンドンエスカレートしていき暴力や目の前で「人殺し」と罵られ先生も何とか止めようとはしていたけど、権力者の身内の生徒も虐めに加担していた事で途中で担任も口を挟めず諦めた

 

それからは、学校にも行けなくなりお父さんが通信制の勉強に切り替えて、お父さんも転職した。

口には出さなかったけど、お父さんも職場で会場で死んだ観客の関係者が居たらしく事あるごとに嫌がらせをされてたみたい

 

お母さんが早い内に亡くなったけど、私とお父さんは何とか日々を過ごしていた

 

でも、そんな日々も突然の衝撃で終わった

 

『…お前が…お前が…娘を殺したのか!?』

 

ある日、日用品や食料を飼う為にお父さんと出かけていた時だった

後ろから凄い衝撃を感じたと思ったら地面に倒れて、目の前には髪もボサボサで何日も洗ってないシャツに目の焦点が定まってない人が私にガラス瓶に入ってる液体をぶちまけた

 

「一体何?」と思った瞬間、体が燃える様に熱く、尚且つさっきの体への衝撃で私の意識は途切れた

次に目覚めたのは数日後の病院のベッドで、お父さんが死んだ事と私の体の事も聞かされた

元々、裕福とは言えない家庭で身寄りもない私は病院から出された後、政府の施設で過ごす事になる

 

お父さんも死んで、全身包帯だらけになった私には不気味な姿だったんだろう。誰も近づくことは無く施設の職員も私を避け食事の時間にご飯を運ぶ以外、決して接触は無かった

 

尤も、何もかも失った私にはありがたくもある

他人に対する憎しみ…理不尽な事に対する怒り…それが私に溢れるには時間が掛からず、無意味に施設の職員に当たらず済んだ

 

そんな折だった、何時の間にか世界的な歌姫になったマリアなんとかがテレビでショッカーの存在を暴露したのが

最初は、ただの都市伝説的な話だと思っていた。それでも興味本位で施設のパソコンで調べてみた

 

しかし、調べていく内に現実味が増し私を心に火をつける

お父さんの死に施設での扱い、今までの他人からの嫌がらせに人間を見切るのはそんなに時間も掛からない

そんな時だ、あるインターネットサイトの情報でショッカー関係者がとある廃工場に来ると言う情報が書かれていた

 

ハッキリ言えば信じてはいなかった、デマ情報なんてネットでもテレビでも平気で流れる

でも、心の何処かで信じてる自分が居り私は施設を出た。幸い、私を不気味がっていた職員は見て見ぬ振りをして外に出るのは楽だった

尤も、道中の私の姿は車椅子と包帯だらけでかなり目立ってしまったが………

 

そうして廃工場に着くと既に其処には私と同じ被害者なのか何人もの人間が居た

他人と話す者や黙って立ち尽くす者、錆びだらけの壁にもたれる者や様々だったが車椅子なのは私だけだった

そうしてる内に時間も経ち、ネットに載っていた情報を疑いだした時に彼らは来た

 

ショッカーではなくゲルショッカーと名乗る古い黒い軍服を着た初老の男性

後の、男性はゲルショッカーの大幹部「ブラック将軍」だと聞かされる

 

こうして私たちはゲルショッカーへと入る事が出来たが、怪人としての素質があるのは私ともう一人だけだと言う

他の人は、どうなったのかは知らないし知りたいとも思ってない。

 

私は、ゲルショッカーの科学力で包帯姿から元の姿に戻った…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

━━━イソギンジャガーよ、立花響を始めとしたシンフォギア装者を殺せ!

 お前はその為にのみ改造されたのだ。 シンフォギア装者を殺すのは我がゲルショッカーの喜び

 ふん、吾輩ブラック将軍の喜び。 そして、イソギンジャガー…お前の喜びとなる!

 イソギンジャガーよ、立花響を殺せ! 殺せ!殺すのだ!!

 

私の頭の中でブラック将軍の声が木霊する

私が改造人間に改造された後から常にブラック将軍の命令が聞こえる

人間体の姿は元の姿に戻してくれたのは嬉しいけど…

 

━━━殺せ…立花響とゲルショッカーに逆らう人間どもを殺せ!

 それがお前の存在意義であり目的なのだ!

 

「了解です、ブラック将軍」

 

元より、ブラック将軍の命令を聞かない理由は無い。

人の良い父なら恐らく「私には人殺しが出来ない」と必死に抗うだろうが、私は違う

あの日、全てを無くした私にはもう止める理由は存在しない

でも…

 

「立花響…」

 

私と同じ体になった娘でゲルショッカーに逆らい人間を守ろうとしているシンフォギア装者

少しだけ興味があった私は、話してみたいという気持ちで店から出て来た目標に近づく

…たぶん、これは私の最後の人間性だろう……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

=響が女性とカフェに入る少し前=

 

「指令、未来ちゃんからある報告が…」

「報告?」

 

指令室で並行世界のヒビキたちとモニターを見ていた源十郎の耳にオペレーターの藤尭朔也がからの報告を聞く。

未来は現在、此方の世界の響と共に街の方に遊びに行ってる事は知っている。

そんな未来からある報告を聞くと源十郎の眉間にシワが出来る。

 

「…急ぎ、周辺の人払いをした方がいいな、翼たちにも連絡を入れてくれ」

 

響に接触したという女性、世間では知られてない情報を持っている以上、ゲルショッカーの関係者だと推測し、念の為にと周辺住民の避難を指示する。

源十郎がそう言い終えると共に、並行世界のヒビキたちも指令室から出て行った。

 

 

 

 

 

 

 

死神博士の流れ星作戦により、損害を被っていた商店街。

時間が経つごとに復興が進み人々の歩く姿が増えていく。

しかし、特異災害の黒服が急ぎ人々を誘導しその場の人影はアッサリと消えていく。

そうして、静まり返った直後カフェの壁が爆発と同時に煙から何かが飛び出した。

 

「ゴッホッ!ゴホッ!」

「未来、大丈夫!?」

 

抱き抱えていた未来が咳き込んでいる。

その様子に響は額に汗を流して大丈夫か聞く、未来も慌てる響に咳をしつつ「大丈夫」と答える。

ホッと胸をなでおろす響だが、

 

「どうした、立花響! 逃げてばかりでは面白くも無いぞ!」

 

無骨な低い声が響の名を呼ぶ。

粉砕されたカフェから、触手をうねらせた怪人…イソギンジャガーが現れ響を挑発する。

その声は先程の女性とは思えない程だった。

 

「…未来、避難して…私は…」

「…うん」

 

響の腕から解放された未来は、響の邪魔にならないよう移動する。

それを見届けると響は拳をイソギンジャガーよに向け、構えを取る。

一瞬の睨み合いの後、先に動いたのはイソギンジャガーだ。

 

「死ねぃ!」

 

右腕のイソギンチャクのような触手を伸ばし響に伸ばす。

響も響で、見え見えの触手を避けジャンプしイソギンジャガーへと接近し拳を繰り出す。

響の拳はイソギンジャガーの頭部に命中する。 しかし、大したダメージは無いのかイソギンジャガーが首を振り響の拳を弾き飛ばす。

 

「相変わらず固い…」

 

「どうした! 立花響!」

 

「しまっ!」

 

拳を弾かれた響は空中で態勢を立て直そうとしたが、それを見逃す程イソギンジャガーも甘くない。

口元の髭状になっている触手を伸ばし響の足に絡ませる。

響を捕らえたイソギンジャガーは、そのまま地面に叩きつける。

 

「がッ!?」

 

「まだまだいくぞっ!!」

 

勿論それだけではない、イソギンジャガーが再び触手で響の体を浮かせるとコンクリートブロックやビルの壁に叩きつける。

何度も叩きつけられた響の口から赤い液体が飛び出すが攻める手を緩めないイソギンジャガー。

 

「響っ!?」

 

イソギンジャガーに苦戦する響の姿を見た未来が響の名を叫ぶ。

 

しかし、響も今まで多くの改造人間と戦って来た経験がある。

ビルや道路に叩きつけられながらも、イソギンジャガーの触手を引き千切り拘束から脱出し叩きつけられるビルに上手いこと跳躍してイソギンジャガーの背後に回る。

 

「イソギンジャガー、覚悟!」

 

「馬鹿め!」

 

背後からの強襲にイソギンジャガーは慌てる事無く背中のイソギンチャクから水分を響に飛ばす。

これが普通の水なら足止めにもならないが、響は咄嗟の判断で腕をクロスさせガードした。

イソギンジャガーの放った水滴が響のシンフォギアのガントレットに付着する。 瞬間、付着した部分が溶けだし白い煙を出して爆発もする。

その爆発は響の全身に至り、その爆発の影響でシンフォギアが吹き飛ぶ。

 

「うわああああああッ!!!」

「響っ!?」

 

響の叫びに未来が声を出す。

響とて油断していた訳では無い、それでも響の中に焦りのような物が生まれていた事は否定できない。

 

どちらにせよ、イソギンジャガーの毒水をまともに受けた響のシンフォギアは粉砕され服装が前に戻り倒れてしまう。

爆発のショックで脳がパニックになっているようで直ぐには動けないようだ。

 

「ファンファンファンファンッ!! 此処までのようなだ、立花響!」

 

勝利を確信したイソギンジャガーが倒れた響に近づく。

トドメを刺す気だと確信した未来が響を守ろうとイソギンジャガーの前に立ち塞がる。

 

「響をやらせない!」

 

「…人間如きが邪魔をするな!」

 

しかし、悲しいかな未来は生身の人間だ。改造人間のイソギンジャガーの力の前にアッサリと吹き飛ばされてしまう。

吹き飛ばされ倒れた未来を一瞥したイソギンジャガーが響にトドメを刺そうとする。

 

「死ねぃ! …!」

 

しかし、イソギンジャガーが腕を振り上げた瞬間、青い斬撃が自身の体に当たり爆発する。

突然の不意打ちにイソギンジャガーの動きが怯み、その間に倒れた響を誰かが抱き起して連れて行く。

 

「…クリスちゃん?」

「一人でゲルショッカーの怪人を相手にするなよ、馬鹿!」

「何故、直ぐに私たちを呼ばなかった!?」

 

響を助けたのは同じシンフォギア装者のクリスでその傍には剣を持ちイソギンジャガーに吹っ飛ばされた未来を抱えた翼も居る。

二人に文句を言われた響だが、煙が晴れるとイソギンジャガーが五体満足でこっちに向かって歩いている。

 

「…風鳴翼に雪音クリスか、思ったより早かったな」

 

「私達だけだと思うな!」

「聞こえてるだろう」

 

クリスがそう言い終えると共に空の方から轟音が聞こえイソギンジャガーが視線を向ける。

その先には、政府専用のヘリが飛び何人もの人間が飛んでるまま飛び出す。

 

Balwisyall Nescell gungnir tron Imyuteus amenohabakiri tron Killiter Ichaival tron

Croitzal ronzell gungnir zizzl Granzizel bilfen gungnir zizzl Seilien coffin airget-lamh tron

Various shul shagana tron

 

同時に歌が聞こえ光輝くと響と翼とクリスと同じ顔の少女たちと小柄な少女と大人の女性がシンフォギアを纏いイソギンジャガーを睨む。

 

「ファンファンファンファンッ!! 並行世界のシンフォギア装者どもか、情報より早くに来たな」

 

「また不気味なゲルショッカーの怪人が!」

「相手は一体よ!」

「これだけの数、卑怯とは言うまい!」

 

10人以上のシンフォギア装者たちを前にイソギンジャガーは慌てる事も無く右手を振るう。

数的には完全に不利な筈なのにイソギンジャガーの姿には余裕が見えていた。

 

「ファンファンファンファン…馬鹿め、俺が何時一人だと言った!?」

 

「なに!?」

「…殺気!」

 

瞬間、頭上からの殺気に気付いたツバサは咄嗟にアームドギアの剣で頭を守るようにする。

直後に金属音と衝撃がツバサの上に伝わった。

 

「えッ!」

「上だ!」

 

突然の音とツバサが怯んだ事で何事かと思うヒビキたち。

そして、直ぐに上に敵がいると並行世界のクリスが言い皆が上を見る。

其処には、丁度ツバサに切り掛かったゲルショッカー戦闘員が片手で短刀を持ち、もう片手で紐にぶら下がる姿を見る。

 

しかも、その一人だけではない。

ビルの屋上、窓からロープを垂らし伝って降り地上にいるシンフォギア装者に襲い掛かるゲルショッカー戦闘員。

 

「数が多い!」

「猿みたいな動きしやがって!」

「さしずめターザンみたいね!」

「コンクリートジャングルでターザンかよ!」

 

完全なるゲルショッカー戦闘員の奇襲攻撃に一時慌てるシンフォギア装者たちだが少し時間が経つと直ぐに態勢を立て直しロープから伝うゲルショッカー戦闘員の迎撃に入る。

上からナイフへのカウンターにクリスの弾丸で戦闘員、或いはロープを千切り地面へと叩き落す。

尤も、叩き落されても上手く着地した戦闘員がそのままヒビキたちへと迫る。

 

この戦いに響は再びシンフォギアを纏い未来を守りつつ戦闘員を倒す。

 

「イソギンチャクの怪人、お前の部下の戦闘員は片付けたぞ」

「アタシ等の本気、覚悟するんだな!」

 

ゲルショッカー戦闘員を倒しつくした翼とクリスがイソギンジャガーにそう言い放つ。

 

「慌てるな、シンフォギア装者ども! 俺と戦うに相応しい場所がある、イソギンジャガー触手隠れ!」

 

「なっ!」

「消えた!」

「…あのビルの上!」

「違う、向こうのビルだ!」

 

一瞬にして姿を消すイソギンジャガー。

子供マリアや平行世界の風鳴翼が見つけたりするが次々と場所が変わり混乱していくシンフォギア装者たち。

イソギンジャガーは縦横無尽に瞬間移動しているのだ。

 

「つか、触手関係あんのか!?」

 

思わずクリスが、そう呟くがイソギンジャガーの触手隠れに位置の特定も出来ない響たち。

そうしてる内にイソギンジャガーは、響たちから離れた車の上に移動した瞬間、その車が動き出す。

 

「あそこだ!」

「アイツ、逃げる気か!?」

「待てぇ!」

 

二人のクリスがガトリング砲と小型ミサイルを撃つがイソギンジャガーの乗る車は全てを回避しそのままシンフォギア装者たちの目前から遠ざかり消えていく。

 

「車が思ったよりも早い!」

「アタシの弾丸が一発も当たらねえ!?」

「…イソギンチャクの怪人が中に入った以上、あれはゲルショッカーの車ね」

「赤と黄色のラリー車か…仕方ない、一旦本部に戻ろう」

 

イソギンジャガーが逃げた事でこの場の戦闘は停止した。

しかし、イソギンジャガーの乗った車は目立つ物だったので本部に帰還し車の行き先を探る事にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ご苦労だった、皆」

「怪人には逃げられたけどな」

「ああ、此方も監視カメラの映像で確認した。 直ぐにあの車…赤と黄色のラリー車を探させよう」

 

本部に戻った響たちは、司令官である源十郎に戦いの報告をする。

そして、イソギンジャガーが乗って逃げた車の捜索を直ぐに始めた。

 

「監視カメラが動いてたんですか?」

「ああ、今回はな」

「となると…」

「…十中八九、罠だろうな」

 

これまでショッカーは妨害電波やカメラの破壊などで源十郎たちの居る本部には情報を送れなくして響たちを襲って来た。

それはゲルショッカーに変わっても基本的に変わらない。

だと言うのに今回は堂々と監視カメラの前で響たちと戦ったのだ。

更には、車も目立つ物を用いている以上罠を仕掛けてる可能性は十分高い。

 

「それにしても、立花と小日向の二人の時に怪人が襲撃してくるとはな…」

「そう言えば未来くんの報告で周りの一般人を退避させたが…二人とも詳しく教えてくれるか?」

「…はい」

 

取り敢えずは、ゲルショッカーの車の報告待ちとなった事で時間が出来た事で響と未来が怪人と遭遇し戦闘になった状況を聞く事となる。

そして、響と未来の口からツヴァイウィングのライブ会場の事件と一人の女性が絶望しゲルショッカーの手に落ちた経緯を知る一同。

 

「…そんな」

「桂木マリ…」

「…あの時の被害者だったのか」

 

イソギンジャガー正体。それは、並行世界のヒビキも味わった事がある生き残った故の迫害。

自分は耐えられたが、その女性は唯一の身内である父親を殺され、負傷した後の施設でもぞんざいな扱いをされた。

世間を…世界や人間にに嫌気を差すには十分な理由とも言えた。

 

「…私と同じ思いをした人がそんな事に…」

 

特に並行世界のヒビキがその事実に複雑な思いを抱いている。

ヒビキもヒビキで楽な道では無かったが、家族も親友も支えてくれて立ち直れた。

そして、ヒビキの胸の中にある想いが出来る。

 

「ねえ、その人と話し合い出来ないかな?」

「話し合い?」

「あちゃ~」

 

ヒビキの言葉にこの世界の響と翼たちは何とも言えない表情をし、ヒビキをよく知る並行世界のツバサとクリスは頭を痛そうにする。

ヒビキは、正義感が強く話し合いを大事にしている少女と言える。

その点は、あまりこの世界の響と変わらないがヒビキは敵である人間でさえ説得し手を握ろうとする。

 

時には敵とも手を握ろうとする性格は頑固とも言える。

尤も、それが立花ヒビキの短所であり長所だ。

その性格のお蔭で敵対後味方になった者さえいる。

 

「…なあ、アイツって何時もああなのか?」

「まあな…」

 

遂には二人のクリスが二人の響を比べ合う。

少なくとも自分の知る響とは随分と違うと感じたクリスと口には出さないが興味深そうに見ている翼。

そして、どう反応していいか悩むこの世界の立花響であった。

 

「指令、例の赤と黄色のラリー車がヒットしました」

 

一時的に指令室に沈黙が支配したが、特異災害の職員の報告により破られる。

その後、モニターには東京を中心とした地図が映り赤い点が移動している。

 

「高速や町に設置してある監視カメラに目標が通り過ぎてます」

「…ふむ、わざわざ監視カメラのある場所を通過か」

「誘ってるわね」

「街から大分離れてるね」

「目標の赤と黄色のラリー車は、このままだと北東70度、距離120キロに行きます」

「そこは…」

「筑波山?」

 

モニターの地図にある場所が点滅する。

そこは茨城県にある山、筑波山だ。

イソギンジャガーたちは筑波山に行くつもりのようだ。

 

「此処は…」

「フロンティアの戦いの後、ショッカーのアジトの一斉検挙した際に筑波山踏み込んだ事がある。尤も、筑波山の方は建設の最中だったのか打ち捨てられてはいたが…」

「入り口を封鎖して入れない様にしていたんですが…」

「ようは作りかけのアジトを完成させたってとこか!」

 

筑波山には確かにショッカーのアジトが作りかけだった。

ゲルショッカーは其処を再び手を加えアジトにしたのだろうと考える一同。

答えは分からぬが、源十郎と響たちシンフォギア装者は急ぎヘリでイソギンジャガーを追う事になる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから数分、赤と黄色のラリー車がとある山中…筑波山で停止しゲルショッカー戦闘員とイソギンジャガーが車から降りる。

その時、遠くからヘリのホバリング音に気付き空を見ると二台のヘリが此方に近づいてくる。

 

「来たか、思ったより早い。ファンファンファンファン…わざわざこんな目立つ物で移動したかいがある」

「ギーッ! ブラック将軍より配置に付けとの事です」

 

アジトから出て来たゲルショッカー戦闘員がイソギンジャガーにそう言った。

イソギンジャガーは「分かった」と言いアジトに入っていく。

 

ブラック将軍の計略に響たちはどう立ち向かう。

 

 

 

 

 

 

 




どう触手が関係してるのか分からない触手隠れ、でも優秀。
人間を溶かすっていう毒水も明らかに爆発音らしきものが聞こえるので溶けて爆発する事に。

やっと出た、並行世界の(テレビ本編の)響の長所でもあり短所でもある頑固の部分、それは敵とも手を繋ぎたいという意思。
この作品の響だとショッカーの存在の所為でそれどころではなかったけど…。

イソギンジャガーですが、今作では女性が素体ですが性格は本編の仮面ライダーよりです。

仮面ライダーの劇中で何度も言われる「赤と黄色のラリー車」源十郎に言わせたので満足。
分かる人には分かるでしょうが、今回はイソギンジャガー回とエイドクガーが死んだふりのエピソードを合わせた感じです。
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