改造人間 立花響のシンフォギア   作:一種の信者

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シンフォギアで大ショッカーが世界征服を完了して平行世界も侵略し出しXDに登場した全ての装者が戦うネタが思い浮かびました。
惜しむらくは自分はXDをやった事がないこと。

誰か書いてぇぇ!

世界蛇とどっちが強いだろう?


13話 日向に迫る黒い影

 

 

 

薄暗い和室。幾つかの蠟燭が灯される中、二人の人物が座布団に座っていた。二人の人物の正体はゾル大佐と風鳴訃堂だった。

 

「…以前言っていた高級玉露という物を出せ。また会った時に出すと言ったではないか」

「ほざけ、急に来おった癖に厚かましい。貴様こそ高級ワインとやらを出して見「持ってきてるぞ」よ…本当に持ってきおったか」

 

ゾル大佐が後ろからワインの入ってるボトルを取り出し前に置く。

 

「これは、南米に逃げる時に幾つか持ち出した奴の一つよ。毒は入っていないから安心しろ」

「…少し待ってろ」

 

ワインボトルを確認した訃堂は立ち上がり一旦部屋を出て五分もしないうちに戻る。その手には二つのワイングラスを持っていた。

そして、ゾル大佐の持ってきたワインを開け二つのグラスに注ぎ、そのうちの一つをゾル大佐に渡す。

 

「名目は何にする気だ?」

「我々の再会に、でどうだ訃堂」

「ふん、勝手にせい」

「それでは我が友との再会に、乾杯」

 

ゾル大佐がワイングラスに口をつけ喉を鳴らす。その姿を見た訃堂もワインに口をつける。

 

「…随分とうまいな」

「あの頃の安物のワインよりイケるだろ?」

「懐かしい話を」

「あの頃は若かったな、俺もお前も…最早、あの頃の戦友は俺とお前だけか」

 

「…昔話でもしに来たのか。要件を話せ」

「そうだな、率直に言おう。訃堂、ショッカーに入れ。お前の力が加わればショッカーに敵は居ない」

「…ショッカー…愚息には聞いていたが、本当にそんな組織を作っていたとはな。復讐か?」

「戦争の事を言ってるのなら違う。第三帝国は世界に戦いを挑み負けた。それだけだ」

 

「ならば何故だ?」

「愚問だな、訃堂。戦争には負けたがそれだけだ。次は負けぬ戦いをすればいい、それが俺にとってのショッカーだ」

「……」

「世界を支配し人類全てを改造人間にし意のままに操り、そして神の力を手にする。それがショッカーの大いなる目的だ。それで訃堂、返事は?」

「ワシの返事はこれだ!」

 

訃堂が脇に置いていた刀を取り抜刀しそのままゾル大佐の首元に振るう。ガキィンという金属音が部屋に響く、ゾル大佐は片手に持つ鞭で訃堂の刀を止めていた。刀と鞭の間に火花が散る。その後、何度か刀と鞭が打ちあう。

 

「ゾル、冥府魔道に落ちて得た力がそれか」

「昔より更に磨きがかかってるな。安心したぞ訃堂、老いてなお鋭き剣。力が衰えて居れば殺してやろうと思っていたが」

 

ゾル大佐と訃堂の間に再び火花が散る。暫しの睨み合いの中、訃堂は刀を戻す。

 

「去れ、昔のよしみで見逃してやる」

「…残念だ、訃堂」

 

訃堂の言葉にゾル大佐が残念そうに呟きつつ立ち上がる。

 

「訃堂、俺は日本をとる。戦場で会えばお前とて容赦はせんぞ」

「特機部二を甘く見るな。愚息とはいえワシの息子じゃ」

「…去らばだ。もう二度と会う事はあるまい」

 

それだけを言うとゾル大佐は和室を後にする。

 

「…馬鹿者が、国は違えども国家の為に戦った男が…あのザマか」

 

ゾル大佐の姿が完全に見えなくなり訃堂は一人呟く。

部屋には昔の友人が変わった事にショックを受ける老人が一人、空になったワインボトルが転がる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ショッカーの襲撃から数時間、特異災害対策機動部二課本部も落ち着きを取り戻しつつあった。

指令室には、腕を固定した風鳴弦十郎とオペレーター達そして風鳴翼も居た。

 

「その少女は確かに自分の事を雪音クリスと言ったんだな」

「はい」

 

翼がネフシュタンの鎧を着ていた少女とフィーネと呼ばれた女性の事を報告した。

 

「ビンゴですよ、指令」

 

藤尭朔也がモニターに映像を映す。映像には邦人の少女行方不明の新聞の記事や雪音クリスの顔写真が映る。

 

「こ、この娘です」

 

風鳴翼もそれが雪音クリスだと発言する。

 

「あの少女だったのか…」

「雪音クリス、現在16歳。二年前に行方不明となった過去に選抜されたギア装着候補の一人です」

「選抜?」

「その少女がイチイバルの装者となって敵対してるのか」

「…ですが、雪音クリスはショッカーに対して並々ならない程敵対感情があります」

「彼女もショッカーを知っていた?……まさか彼女も改造人間!?」

「あり得ない…とも言い切れません。響ちゃんが何か知ってるかも」

 

雪音クリスが行方不明になったのは二年前、立花響がショッカーに拉致されたのは一年半前、弦十郎たちはクリスがショッカーに拉致されていたのではないかと考えた。それならば、クリスがショッカーを憎んでる理由が分かる。しかし、

 

「ですが、怪人も雪音クリスの存在を把握できてなかったようですが」

 

翼の言葉で憶測に域を出ない。ショッカーが雪音クリスを拉致し改造人間にしてるのなら対応がおかしすぎる。何より、ショッカーは立花響を聖遺物怪人第一号として改造した。響の前に雪音クリスが拉致され改造されるのはどうにもおかしい。何よりショッカーの改造人間は響以外、動植物の能力をベースに改造され最早、見た目は人間ではなくなっている。雪音クリスにそのような兆候は見られない。

 

「響くんと言えば未来くんへの事情説明はどうした?」

「それが、調査部も未だに会えてないそうです。寮にも戻ってないとか」

「…日が暮れてだいぶ時間が経つんだがな…響くんのメディカルチェックもまだ終わらんしな」

 

響や翼が怪人たちと戦ったところを小日向未来が見てしまった。響には悪いが機密保護の為の説明で弦十郎は小日向未来を連れて来るよう命令を出す。しかし、調査部の捜索にも関わらず未来の姿が捉えられないでいた。住まいの寮にも帰った形跡がない。

 

「それにしても了子さんが無事逃げれて良かったですね」

「ああ、何でも隙をついて逃げ切ったそうだが…」

「了子さんには働きづめで悪いけど」

「了子くんの代わりなど早々居ないから仕方ない」

 

弦十郎がピラザウルスを倒した一時間後に了子は無事指令室に戻った。皆には隙をついて逃げたと説明して現在は響のメディカルチェックを行っていた。

 

「メディカルチェックと言えば叔父様はもう大丈夫ですか?ショッカー怪人と激しく戦ったと聞きましたけど」

「こんなもの、薬飲んで唾つけて寝たら一晩で治る」

「叔父様、本当に人間ですか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「外傷は大きけど、もう殆ど完治してるわ。凄いわね、その体」

「…はい」

 

響は了子にメディカルチェックとして体を色々見て貰って血も少し抜かれた。

CTスキャンの台に腰をかける響。

 

「相変わらず体の中がよく見えないけど問題はなさそうね」

「…はい」

「でも、無茶しちゃ駄目よ。響ちゃんが怪我をしたら皆心配するわ」

「…はい」

「過労も蓄積してるから気を付けた方がいいわ」

「…はい」

「……物を燃やした時に出来るものは?」

「…はい」

「重症ね」

 

了子が何を言っても「はい」としか返さない響にどうしようか考える。風鳴翼から親友である小日向未来とのやりとりを聞いていたが予想以上に元気がない。響はただ項垂れている。

 

「…そんなに落ち込むならあんな事言わなければ良かったのに」

「…私だってあんなこと言いたくなかった。でも…でも…」

 

了子の呟きに響が反応する。それを見て了子は溜息を漏らす。

 

「ショッカーのターゲットにならないようにするのは分かるわ。でも言い方とかあるでしょ」

「そんなの、あの時に思い浮かばなかったんです。私って呪われてますね」

 

「…呪われてるのは人類全体よ」

 

「え?何ですか?」

「ん?何でもないわよ」

 

了子の呟きに響が聞こうとしたが了子は何でもないと返す。

 

「それより、体の傷跡が消えないのね」

「…これでもマシになったんです。一時期は顔や腕、足先にまで傷跡がありましたから」

 

了子が露骨な話題転換をする。それに乗る響。暫しの沈黙の後に了子が再び口を開く。

 

「お友達の事が心配?」

「…はい、あのどうしても事情を説明しないといけませんか?」

 

響も弦十郎が未来に事情を説明すると聞いていた。即ちせっかく未来を遠ざけようとした自分の嘘もバレてしまうと考えた。

 

「仕方ないわよ、機密保護とか色々面倒なのよ。でも、まだ未来ちゃんは見つかったって報告がないのよね」

「え!?」

 

了子の言葉に響は驚く。自分の知ってる未来ならもう部屋に帰ってる筈だ。それが日が暮れてだいぶ経つのに帰っていない。

響の胸に不安が産まれる。

 

 

 

 

 

 

 

 

「しかし、イチイバルが行方不明だった雪音クリスの下にあるなんて」

「ショッカーに渡るよりはマシと考えた方がいいわね」

 

指令室でオペレーターの二人が話す。それを黙って聞く司令官の弦十郎と翼。

 

「でも聖遺物を力に変えて戦う我々の優位性がドンドン無くなるわね」

「ショッカーとフィーネの関係も分からない。協力関係か敵対か、あるいは…」

 

「深刻になるのは分かるけど、シンフォギアの装者は二人とも健在。それにショッカーの怪人も次々と倒してるんだから頭を抱えるには早すぎるわよ」

 

指令室の扉が開きメディカルチェックの終えた了子と響が入る。それを見て弦十郎と翼が立ち上がる。

 

「響くん、体の調子はどうだ?無茶はするなよ」

「は、はい」

「立花、私もまだ完璧とは言えないが立花の援護くらいなら戦場に立てる」

「つ、翼さん」

「仲間として一緒に戦おう」

 

翼が響に手を差し出す。一瞬嬉しくなり手を握ろうとするが力の制御が未だ出来ない事を思い出し、手を引っ込めてしまう。

 

「…立花」

「ごめんなさい、翼さん。でも私が触れたら翼さんの手が…」

「そうか、こっちこそ悪かったな立花」

 

翼が残念そうに手を引っ込める。

 

「ところで響くん、雪音クリスがショッカーに捕まってた可能性はあるか?」

「…正直分かりません。私がショッカー基地に居た時はクリスちゃんの名前なんて一度も聞いた事がない」

「そうか」

 

弦十郎の質問が終わり少しの沈黙が流れる中、今度は響が口を開く。

 

「それで…未来は見つかりましたか?」

 

その言葉に弦十郎やオペレーターの二人は互いに見つめ合ったりする。

 

「それが…」

「未だに見つからん」

 

その言葉に響はより不安に駆られる。響はただ「未来…」と呟くしかなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私の太陽()は死んだ。あの偽物(あの娘)はそう言った、信じられなかった、でも体から見た事も無い機械が見えて…響の体にあんなものは無い!ある訳がない。響は普通の人間だ。普通の人間にあんな物はない。ショッカー?改造人間?あの髪の白い娘が言っていたけど…分からない事ばかりで寮に帰る気も起きない。私の太陽が居ないなら私の生きる理由なんて…

 

「ウエーン!!」

「次はあっちの方を探してやるから泣くなよ!」

 

ん?子供の声と聞き覚えのある声に私は気付く。自然と足が声のした方向に進む。そして、

 

「妹を泣かすな!!」

「アタシが泣かした訳じゃないだろ!!」

 

兄妹と思しき二人の子供とあの白い髪の娘が居た。夕方の時の姿とは違い、濃い赤い色をした服を着ていた

 

「あの~、どうかしました?」

 

思わず三人に声を掛けてしまった。もう少し様子を見た方が良かったんじゃないかとも思ったけど、

 

「ああ、関係ない奴はあっち行ってろって…お前」

 

向こうも私の事を憶えていたようだ。そうだ、この娘に教えて貰えば良いんだ。

 

 

「あなたが迷子の世話?」

「そうだよ、此奴等連れて街中を回ったけど父親に会えなくて此処に戻って来たんだ。後、アタシの名はクリスだ」

 

そう、クリスって言うんだ。そのクリスが言うには偶々人気のない公園に通りかかったら女の子が泣いていて傍に居た男の子が泣かしたと思い止めようとしたら逆に妹が怒って「お兄ちゃんをいじめるな!」と言われて何時の間にか父親捜しを協力していたそうだ。

 

「クリスって優しいね」

「な、何言ってんだ、急に!」

 

あ、顔が赤くなった。ピュアだなクリスは。其処で気付いた、女の子が落ち着かずソワソワしだした事を。もしかして…、あ、クリスも気付いた

 

「おい、どうしたんだ?」

「…おしっこ」

 

やっぱり。しょうがない。

 

「あっちにトイレがあるから一緒に行く?」

「いや、お兄ちゃんがいい」

「え、また!」

 

あら、振られちゃった。それにしても仲いいなこの兄妹。その後、男の子は文句を言うけど結局妹の付き添いで公衆トイレに行き私とクリスだけになる。…またとないチャンスだ。

 

「ねえクリス」

「ん?」

「夕方ぐらいにショッカーとか改造人間とか言ったよね」

「…そうだな」

「教えてくれない」

 

私の言葉にクリスは複雑な表情をする。迷ってるようだ。

 

「…世の中、知らない方がいいって言葉もある。下手すればお前の価値観が変わるかも知れない。それでも聞きたいか?」

「価値観なんてもう変わっちゃったよ。お願い」

「…分かった。ショッカーってのは…」

 

クリスから聞いた情報は私の予想を遥かに上回っていた。世界征服を企む秘密結社が現実に存在し、人間を改造して文字通り改造人間にしてしまう。そして改造人間を使って暗躍し世界を支配しようとしてる。普段なら私も信じない、でも夕方に見たクラゲの怪物や目の前で消滅した戦闘員と呼ばれる人を間近で見てこれが現実だとわかる。…現実感は未だにないけど、弓美ではないけどアニメや漫画のような話だ。そして、改造人間は怪人と呼ばれショッカーの為に働く。…あれ?

 

「待って、じゃあ何で響…あの子はなんでショッカーと戦ってたの?」

「響?…ああ、癒合症例の奴か、アタシも分かんねえ。仲間割れじゃないか?」

 

仲間割れ、本当にそうだろうか?話を聞いた感じショッカーは話し合いが出来る組織とは到底思えない。何より、私を守る為に戦っていたあの娘の顔は辛そうに見えた。…待って、もし響が巻き込まれてて私を巻き込まないよう動いていたら?…響の性格上…まさか!

 

「お、おい大丈夫かよ!?」

 

何時の間にか汗を流して息が荒くなっていた私にクリスが大丈夫かと聞く。

 

「う、うん大丈夫」

 

クリスのはそう言ったけど、内心の私は不味い。もし、私の考えが正しければ響は…

 

「それにしても、あいつ等遅いな」

 

クリスが少し心配そうに言う。そう言えば大分時間も経ってるのにまだ戻ってこない。もしかして、また迷子になったのかな?

 

「お、やっと戻って来たな。…でも一人だけか?」

 

クリスの言葉に私もクリスの視線の先を見る。外灯で薄暗い公園を走ってる子供の影が見えた。でも、クリスの言う通り一人だけだった。そして、ある程度近づいて分かった。女の子が泣きながら此方に走ってる事を

 

「ウエーン、お姉ちゃん!」

「おい、どうしたんだ」

 

クリスの下まで走って来た女の子は泣きながらも抱き着きクリスも受け止める。やっぱりクリスは良い娘だな。

 

「お兄ちゃんが、お兄ちゃんが!」

「お兄ちゃんがどうしたんだ?怪我でもしたのか?」

「お兄ちゃんがキノコのお化けに捕まっちゃったの!」

「キノコの?」

「お化け?」

 

私とクリスはお互いの顔を見る。クリスも困惑してるようだ

 

「あのな、それはたぶん見間ちが…」

 

                   ヴェ、ヴァヴァー

 

クリスは最後まで言い切る事が出来なかった。私とクリスの耳に不気味な声が聞こえた。

声のした方を見る。まるで女の子の後を追うように同じ場所から複数の足音が聞こえる。

 

「…ガキを追ってみれば報告で見た女が居るな」

 

人影はそう言って私達に近づく。最初は暗くて見えにくかったが外灯の明かりに照らされ姿が見えた。

 

「キ…キノコ…!?」

「怪人か!?」

 

目の前の人間…いや怪人は頭の部分がキノコで顔がキノコの裏のスジみたいな顔をしていた。そして、片手にさっきの男の子の首が握られている

 

「!「動くな」!?」

 

クリスがペンダントを握って何かしようとしたがキノコの怪人が掴んでる男の子を前に出す

 

「妙な行動をしてみろ、このガキの命はないと思え」

 

怪人は男の子を堂々と人質にした。クリスが苦虫を嚙み潰したような顔をする。許せない!

 

「人質なんて卑怯よ!」

 

「卑怯?我等にとって誉め言葉よ」

 

私の言葉に微塵も動揺しない。これがショッカー、悪の組織。っと何処からともなく黒タイツの男たち…戦闘員が私達を囲いだす。

 

「くそっ!」

 

「お前がシンフォギア装者だということは知っている。お前が変身するのが早いかこのガキが死ぬのが早いか試してやろうか?」

 

男の子から悲鳴が漏れる。手に力を入れて男の子を苦しめてるようだ!

クリスが動けない。あの怪人が言ってる事はハッタリでもなんでもない、本気で子供を殺すつもりだ。

 

「…わかった、抵抗はしない。だからこいつ等には手を出すな!」

 

ペンダントから手を放し両手を上げるクリス。戦闘員がクリスのペンダントを引き千切りキノコの怪人の下に持っていく。

こいつ等ってのには私も含んでるようだ。クリスは私を巻き込まないようにしてる。やっぱりあの時…

 

「ガキどもは構わんが小日向未来は駄目だ。大佐より連れて来るよう命じられている」

 

私の事を知ってる!?それに私もショッカーに狙われてた!?

次の瞬間、キノコの怪人の口から白い煙のような物が噴き出す。頭がボーっとしてきた…意識が…

 

「なんだよ…これ…」

 

「安心しろキノコの胞子だ。ただし吸った人間を仮死状態にするがな」

 

キノコの怪人は楽しそうに笑う。意識がドンドン遠のく中、「アジトまで運べ」と聞こえ私は意識を失った。

 

 

 

 

一時間後、犬の散歩をしていた人が倒れてる子供を発見して救急車を呼び病院に担ぎ込まれ無事だった。

しかし、兄妹の証言は夢として処分され起動二課に届く事はなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結局、一晩が過ぎても未来が発見されたという報告はなかった。

私は現在授業にでている。何時もなら未来が座る席には誰も居ない。先生が未来が無断外泊したようだと言いクラスが軽く騒めく。未来の友人たちが私に未来を知らないか聞いてくるが私だって知りたい。そのまま今日の授業は終わり、私は何時も通り特異災害対策機動部二課本部に足を運ぶ。未来の情報を得たのではないかと儚い期待を抱いて。

 

でも、

 

「響くん大変だ!」

 

それは、

 

「ショッカーからメッセージが届いた!」

 

どこまでも、

 

「メッセージを再生します」

 

私にとって

 

『聞こえるかね?親愛なる特機部二ならび立花響よ。我々は雪音クリス並び小日向未来を確保した。無事取り換えしたくば我々のアジトまで来るのだな。こなければこの二人は改造人間にする。場所は……』

 

最悪の情報だった。




朗報(悲報?)この作品の訃堂はそこまで腐ってない。
ゾル大佐としては訃堂をショッカーに入れたかったようです。

一応、ゾル大佐と訃堂の二人の関係の設定を。

1936年の日独防共協定より同盟を組む為の交渉を開始。その使者にまだ下士官時代だったゾルと若かりし頃の訃堂などが中心であった。
しかし、アジア人を見下すゾルと国粋に浸透していた訃堂が合う訳も無く互いに罵り大喧嘩が多発。しかし、それでも互いの事が分かってきて1940年に日独伊三国同盟を成立させる。それなりに友人関係を築けたが第二次世界大戦が勃発、互いに「また会ったら高級玉露を飲ませてやる」「なら俺は高級ワインだ」と言い分かれた。
口には出さないがお互い、相手をリスペクトしていた。

こんな感じですかね。


OTONAたちがクリスに勘違いを。
そして、響の嘘に気付きはじめた未来さん、運悪く人間狩りをしていたキノコモルグに捕まる。



思い付きの次回予告などを、

我らが立花響を狙うショッカー本部が送った次なる使者は怪人キノコモルグ。二人の囚われたショッカーアジトに響達が向かう。ショッカーの非道を垣間見るクリスと未来は何を思うか!?
そして、ゾル大佐の恐るべき罠とは!?
次回、『悪魔のショッカー』にご期待ください。
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