改造人間 立花響のシンフォギア   作:一種の信者

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あけましておめでとうございます。
皆さん、今年も健康でいきましょう。…自分?日付が変わった瞬間、吐いた。


今回は結構要望が多かったので。


一人称視点の切り替えが難しい。


IF 4話 私はだ~れだ?

 

 

 

秘密結社ショッカー

 

偶にネットでも書かれる架空の組織

曰く、ドイツ第三帝国の残党が結成したや、ナチスが研究していた動植物の能力を人間に移植する改造手術などする組織と言われている

目的は、自分たち以外の知的生命体の抹殺やら世界征服とか昔の特撮(作り話)のような眉唾物ばかりだ

 

私とて、何度もその名を耳にしたが存在する証拠もなく大して興味も無かった…

何時しか、そのまま捨て置いていたが…

 

「ショッカーだと!?」

 

横に居る風鳴源十郎の声に現実に戻る

モニター越しとはいえ、それが目の前に…それもガングニールを纏った少女まで居るとはな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ショッカーだ、何だよそりゃ?」

 

「…私の所属している組織…かな。 詳しく聞きたいならショッカーに入る?」

 

完全聖遺物ネフシュタンの鎧を纏った少女の問いに響はあっけらかんとした態度で答える。

響としても、完全聖遺物ネフシュタンの鎧を身に着けている少女を勧誘して組織に入ればそれでよし。

断るなら、無理矢理にでも拉致。或いは殺した後にネフシュタンの鎧を引き剥がして持って帰れば良いだけだ。

 

響としてはどちらも損が無い。

そんな響の態度にムッとする少女だが、それ以上に腹立たしく響を見ている存在が居た。

 

「そんな事はどうでもいい! 何故、お前が奏のギアを纏っている!?」

 

翼だ。

ネフシュタンの鎧の少女と話す響に怒鳴り声を上げる翼。

響の纏うガングニールのシンフォギアは、嘗ての翼の相方であり今は亡き天羽奏と言う女性が使っていたシンフォギアだった。

それが、如何いう事か響が纏ってる事で混乱と怒りが湧いたのだ。

 

ハッキリ言って、翼の八つ当たりと言えるが。

 

響は、そんな翼の問い少し考えて口を開く。

 

「それは…ひ・み・つ」

 

「!」

 

「お…おい! …!」

 

響がもったいぶった様子でウィンクしてそう言う。

それを聞いた翼は、瞬時にアームドギアの剣で響を切りに行く。

呆気にとられるのは翼と戦おうとしたネフシュタンの鎧を纏った少女だが、その少女にはショッカー戦闘員が襲い掛かる。

 

 

 

 

 

 

「もう一度言う、そのギアを何処で手に入れたっ!!」

 

「ええ~もしかしてオコですか? 翼さ~ん」

 

私の挑発にまんまと乗ったなこの人

太刀筋はデータで見た時より幾分か早いけど、剣さばきが雑になってる。 私の挑発が聴いたからかな?

風鳴翼の剣と私の拳がぶつかって火花を上げた。私は一気に拳を振りぬき風鳴翼の剣を弾きとばす

これで、風鳴翼は丸腰…!

 

気付いた時には風鳴翼が別の剣を握って私に振りおりして青い斬撃を発生させたっ! 剣が何時の間に…そうか、これがアームドギアって奴か?

ちょっと油断していたな…

 

「私の一閃を受けて無傷か…」

 

「すこしビックリしましたよ、翼さん」

 

記録されたデータより動きが良いし威力も想定より高い…。情報を更新させておこう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「イーッ!」「イーッ!」

 

「クソ、何だこいつ等!」

 

アタシを狙って黒尽くめの顔に変なペイントをした男たちが襲って来る

あの変な女は、「戦闘員」って言ってたけどどういう意味だ!

ネフシュタンの鎧の鞭で薙ぎ払っても直ぐに立ち上がる! 人間かコイツ等?

 

「フィーネはコイツ等の事を知っているのか!?」

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()フィーネ(アタシの恩人)

知らない事なんて殆どない凄い人がアタシに「ショッカー」を教えないなんて事があるだろうか?

 

ああ! 変な考えで集中力が乱れちまう!

こうなったら…

 

 

 

 

 

 

 

「ガハッ!」

 

突然現れた女の拳が私の腹部に突き刺さり口から鉄の味をした液体が出る

奏と同じガングニールのギアなのに奏の戦い方とは違い過ぎる

 

「ああ、もう!大人しくしてくださいよ、そうすれば直ぐにアジトに連れて行ってあげますから」

 

ガングニール()のシンフォギアを纏った少女が駄々っ子をあやす様に言って私に近づいてくる

その姿に苛立つと同時に自身の不甲斐なさに悔しく感じ思わず下唇を噛みしめてしまう

何が防人だ!

 

当然、少女の言葉を無視して再びアームドギアの剣を握り犯行の意思を捨てていない事を教えてやる

 

「もう~、こうなったら手足をもぎ取るか」

 

掌を閉じたり開けたりしてそう言う少女

上等だ、防人の意地を見せて

 

 

「イーッ‼」

 

 

「「!?」」

 

その時、今までにない程の叫び声に私も少女も声のした方を振り向いた

振り向いた先には、あの少女が連れた黒タイツを着た男たちがノイズに炭化させられている!

また、ノイズが出たのかと思ったがネフシュタンの鎧の娘が持つ杖からノイズが出現した!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おらぁ、死にたくなかったらアタシから離れろ!」

 

ネフシュタンの鎧の少女(あの娘)の相手をしていた戦闘員たちが炭化しちゃった…あ~あもったいないな…でも何で、あの子辛そうにしてるんだろう? …それより、あの杖って…

嘘! ノイズを出して操ってる!? ショッカーでも出すことは出来ても操る事なんて不可能なのに…欲しいな~

 

「ねえ、その杖ってノイズを操れるの?」

 

「あ…ああ…」

 

私の質問に口数が少ないけど肯定した! やっぱり、あの杖はノイズを自在に操れるんだ!

欲しい! あの杖を手に入れればショッカーの戦力になるしお父さん(ゾル大佐)に褒めてもらえる

 

「ねえ、その杖とネフシュタンの鎧ちょうだい♬」

 

「…はあ?」

 

私の言葉にネフシュタンの鎧の娘の口から「はあ?」と言う言葉が出る

意味が分からなかったのかな?

 

「その杖とネフシュタンの鎧をちょうだい、それらがあればショッカーの世界征服の野望も叶えやすくなるし逆らう人間の間引きも楽になるんだ」

 

「! 人間の間引きだって!? ふざけるな!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

アイツの言葉を聞いてアタシの口は即座に反応した

アタシの言葉にアイツは、キョトンとした面をしている。 何だよ、その反応?

ソロモンの杖とネフシュタンの鎧は、この世界から争いを無くすために使わなきゃいけないんだ

それを、世界征服?人間を間引く? ふざけるな!

 

「…どうしても、くれないの?」

 

「当たり前だ! 誰がお前たちなんかに…」

 

また、アイツが喋るがアタシの口は拒否する言葉が出る

? 周囲の空気が重くなった?

 

 

 

「なら、殺して奪うしかないね」

 

「!?」

 

 

 

アイツの纏っていた空気が一変した!?

瞬間、寒気を感じたアタシの体は咄嗟にその場を離れる

直後、アタシの居た場所はアイツの拳が突き刺さり小さなクレーターが出来た

咄嗟に避けなかったら…

 

「!」

 

背中に悪寒を感じたアタシは考えるより先にソロモンの杖からノイズを出しアイツを囲う

これで時間を稼いで…! 出したノイズが全部吹っ飛んで灰になった!?」

 

「ゴメンね~ ただのノイズとは戦い慣れてるんだ」

 

ノイズをぶっ飛ばした女はそう言って拳を軽く振り回す

コ…コイツ、特機部二のシンフォギア装者より厄介なのか!

 

「クソがッ!!」

 

アタシは、ネフシュタンの鎧に備え付けられてる鞭で女を攻撃しつつノイズをもっと出した

これなら…!

 

「ヌルイナ~…ヌル過ぎるよ」

 

アタシの鞭の連撃を平然と受けてノイズを殴り倒している!?

コイツ、どんな体だよ!

 

ノイズをもっと出して牽制しな「捕まえた♬」…しま

アタシの鞭が!

 

 

 

 

 

 

 

ネフシュタンの鎧の鞭を掴んだ響は、持っている腕を引っ張り少女を無理矢理近づかせ、その顔を殴る。

幸い、ネフシュタンの鎧でダメージは軽減されてるが口の端からは血と白い塊が飛び出す。

そのまま、吹き飛ぶかと思ったが響が掴んでいたネフシュタンの鎧の鞭を引っ張る事で少女は再び響の下に。

 

「ガフッ!」

       「グへッ!」

             「グべッ!」

 

何度も鈍い音と少女の悲鳴ともつかない声に地面には赤い液体が散らばる。

そして、何度目かの殴打で響の握るネフシュタンの鎧の鞭が千切れ、少女はバウンドして倒れる。

 

「カハッ…ゲホッ…」

 

少女が何度か血を吐き出す事で生きてる事が分かる。

響は、咳き込み倒れてる少女へと近づいていく。

 

「まだ生きてるんだ、丈夫だね。 それに私が殴った所が修復してる?」

 

響の指摘通り、少女の纏うネフシュタンの鎧が響の拳で砕けた部分が修復していく。

尤も、少女の皮膚の下で蠢いてる事で相当の苦痛が少女を襲ってるのか顔を歪める少女。

「何だか、面倒くさいな~」と考えていた響だが、それが隙となりネフシュタンの鎧が完全に修復した少女は一気に立ち上がり、鞭からエネルギーを弾状に生成し響へと投げつける。

 

「!?」

 

いきなりの事で対応が遅れた響は、そのままエネルギー弾を受け爆発する。

 

 

 

 

 

 

 

 

良し、命中した!

 

「ざまあみろ! アタシを舐めてるからだ」

 

何度も、拳を貰った上にネフシュタンの鎧の再生の所為で体中がイテェ!

でも、これでアイツを倒せたよな?…もしかして死んだのか?

いや! 今はそんなこと考えてる余裕はねえ!

早く、歌姫をぶちのめして連れて行かねえと…!

 

「あー、ビックリした。避けるのが間に合わなくてガードしちゃったよ」

 

なっ! 煙からアイツの影が! ウッソだろ、直撃した筈だ

煙が晴れてくると五体満足のアイツが…イヤ、右腕から血を流している!?

 

「思ったより威力が高かったな~、腕のガントレットごと持ってかれて人工皮膚も一部が吹き飛んだし…もう、地味に痛い」

 

人工皮膚? そう言えばアイツの手から金属っぽい光が…! 腕の皮膚が再生してる!?

コイツ、人間なのか!?

 

「おま…!?」

 

「再生速度はアンタのネフシュタンの鎧に負ける程度かな? 益々それが欲しくなったよ!」

 

消え…目の前!

 

 

? 何だ…アタシがまた地面に倒されてるのか?

アイツの攻撃を喰らった記憶がごっそり無くなってるのか!?

不味い、早く立たないと…

 

「もう面倒くさいから引き千切るね」

 

え?

引き千切るって…!

 

痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!?!?!?

 

腹部を、肩を、胸や足のネフシュタンを皮膚ごと引き千切られる痛みがアタシを襲ってる!

アタシの口から幾ら痛いって言っても止めてくれないどころか「五月蝿いな…」って言うだけだ!?

引き千切られてもネフシュタンの鎧が再生させてその度にアイツが引き千切る。顔にアタシの血が飛び散っても気にもしない!!

これじゃあ、終わりのない拷問じゃないか!!!

 

パパ!ママ!フィーネ! 誰でも良いから助けて痛いよ!!!

このままずっと引き千切られるの嫌だ嫌だいやだいやだいやだ嫌だ嫌だいやだいやだいやだ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダ…何でタスケテくれないの…

 

痛いよ

これなら、まだ保護される前のバルベルデの方が………

 

 

 

 

 

 

 

 

「惨い…」

 

ネフシュタンの鎧を纏った少女がガングニールのシンフォギアを纏った少女に嬲られている

心情的には助けたい処だが…二人とも敵だったな…

せめて、ガングニールの少女の方を無力化しなければ…だが、私もさっきの攻撃で疲労困憊か…

 

だが…

 

「防人の意地…ネフシュタンとガングニールを取り戻す!」

 

それが私の…出来損ないの防人の意地だ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ…ああ…」

 

「ああもう、殺してから引っぺがした方が良かったかな?」

 

向いても向いても再生するネフシュタンの鎧にイラついていた響は、少女を殺そうかと思っている。

それだけ、ネフシュタンの鎧を引き千切り、少女の悲鳴を間近で聞いていたからだ。

 

「首でも圧し折って……!?」

 

少女をどの様にして殺すか考えていると、突然の殺気と青い光に気付き後ろを振りかえる。

其処には、青い斬撃が自分の方に飛んでいたのだ。

 

尤も、響は慌てる事無く飛んできた青い斬撃…翼の蒼ノ一閃を殴り壊す。

砕かれた斬撃は散り散りとなり木や地面に当たると小さな爆発を起こす。

 

響の目は斬撃を放った人物、風鳴翼を見る。

 

「今のも効かないか…」

 

「不意打ちにしてはお粗末でしたね、翼さん」

 

「そうね、慣れない事はしない事ね」

 

響の軽口にアッサリ返答する翼。

互いの視線が交差し翼が剣を向ける。

 

━━━少し戦っただけで分かる、あの強さ…今の私では…それでも!

 

翼が響に向け小刀を何本か投げつける。

しかし、その小刀は殆どが響の拳により叩き落され地面に転がったり刺さったりしてた。

 

「何です?今の。 もっと本気を出して下さいよ翼さん」

 

「…ええ、見せてあげるわ。 防人の覚悟を!」

 

「!?」

 

軽い翼への嫌味を言ったつもりの響だったが、その翼の一言を聞いた瞬間身震いを感じた。

そして、未だに地面に倒れている少女も翼の方を見ている。

 

「二年前の失態…私は未だに未熟者だ! だけど、未熟者なりに一振りの剣としてネフシュタンとガングニールを取り戻す!」

 

「へえ…やれるものなら…!」

 

翼の決意を聞いて「やれるものならやってみろ」と言おうとした響だが、突如自身の体の動きが鈍くなってる事に気付く。

そんな、響の陰には先程翼が投げた短刀が突き刺さっている。

その様子を見た翼はアームドギアの剣を天に向け…歌う。

 

Gatrandis babel ziggurat edenal

 

「…なに?」

 

「…歌うの? 絶唱を…」

 

Emustolronzen fine el baral zizzl

 

翼の歌に少女が気付き、響は体を動かそうと集中する。

未だに、翼の小刀には気付かず体の不調かと考える響。

 

Gatrandis babel ziggurat edenal

 

その間にも歌いながらゆっくり響へと近づく翼。

 

「…え?」

 

その事に響が気付いたのは翼が目の前に居た時だ。

 

Emustolronzen fine el zizzl

 

響の目の前で歌切った翼。

瞬間、翼の口から血が滴ると共に翼から凄まじいエネルギーが響を襲う。

 

「アアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァッッッ!!!」

 

「うわああああああッ!!」

 

翼の絶唱をまともに受ける響と余波で吹き飛ぶネフシュタンの鎧の少女。

ネフシュタンの鎧の少女は少し吹き飛んだ程度で済んだが、響はシンフォギアの所々が崩壊し林の中まで吹き飛び木々を薙ぎ倒していく。

 

翼が歌い終わった後には翼しか立つ者が居らず、地面もかなりの範囲が抉られている。

そんな場所に、黒い軽自動車が飛び込んでドアが開く。

 

「無事か、翼!」

 

声の主は翼の所属する特異災害対策機動部二課の指令、風鳴源十郎だった。

源十郎から遅れ、もう一人が車から出る。

もう一人は女性で頭頂部に長い髪を纏め白衣を着たメガネの女性、特異災害対策機動部二課の技術者「櫻井了子」だ。

櫻井了子もまた、翼に視線を向けて居たがㇷと地面に転がるネフシュタンの鎧を纏う少女に視線を送る。

少女もまた、櫻井了子の視線に気付いたのか困惑しつつ下唇を噛み空を飛ぶとそのままフェードアウトしていく。

 

一方、翼も源十郎の方を振り向くがその顔は口や目から流血しており一目で危険な状態だと理解出来る。

 

「おじ…さま、…私とて…防人です。 …こんな所で…折れる様な…剣じゃ…」

 

其処まで言い終えた時、翼は脚元から崩れ地面に倒れる。

源十郎も慌てて翼を抱き起すと急いで救護班やヘリを要請しようとする。

 

 

 

 

 

「…それが絶唱ってヤツですか? 噂には…聞いていたけど…凄い威力ですね」

 

「「!?」」

 

突如、森の奥の方から声が聞こえ源十郎と了子が声のした方を見る。

其処には、翼の絶唱をまともに受けたガングニールの少女がゆっくりと此方に歩いてくる姿だった。

しかし、その姿もはっきり見える様になると源十郎と了子は更に額に汗が流れる。

 

その少女の纏うガングニールのシンフォギアは所々砕けインナーもズタボロ、それどころか腕や足の関節も可笑しく首が完全に折れ曲がっている。

更には、片目を失ったのか眼球の無い眼に赤い光が漏れ出す。

並みの人間なら動くどころか生きてる事すら不可能なダメージだとハッキリ分かる程だが、少女…響は口を開き続ける。

 

「体の損傷率は50%越え…自己修復機能にも障害が発生かぁ…」

 

そう言うと折れた腕を無理矢理元に戻しその腕で自身の首を直す響。

これには、源十郎と了子も唖然としてドン引きしている。

 

「風鳴翼が行動不能になったようだけど、邪魔な人間が二人追加か。データベース検索で対象は特異災害対策機動部二課トップ、司令官の風鳴源十郎と最優先目標の櫻井了子」

 

「…俺を知っているのか?」

「私の事もね…最優先目標?」

 

目の前のガングニールのシンフォギアを纏う少女が自分たちを知っている事に内心驚きつつ源十郎たちも会話を試みる。

 

「君は何者だ、何故シンフォギアを使っている?」

 

「…過去の犠牲者には興味ないんですね」

 

源十郎の言葉を聞いて呆れたように呟く響と「犠牲者?」と呟く源十郎。

響も響で源十郎の言葉を残念に思いつつ、所詮は役人だと思い直しスッと片手を上げる。

 

「「「「イーッ!」」」」

 

「キャア!?」

「何だ、コイツ等!?」

 

了子が驚きの声を上げ、源十郎は了子を庇いつつ構えを取る。

無数のショッカー戦闘員が突然現れ、源十郎たちを囲んだのだ。

突然現れた戦闘員に周囲を見回す了子と倒れた翼を庇いつつ睨みつける源十郎。

 

「ネフシュタンの娘は逃げちゃったけど、翼さん達は連れて…撤退命令?」

 

もう一人のネフシュタンの鎧とノイズを操る杖を持った少女は逃したが、シンフォギア装者の風鳴翼は負傷で動けず、シンフォギアを作り出したと言われる天才の櫻井了子と特異災害対策機動部二課の司令官である風鳴源十郎。

この三人を拉致する事が出来ればオツリも出るだろうと考えてた響。

しかし、その考えもショッカー本部からの通信でおじゃんとなる。

 

翼の絶唱を受けたとはいえ、大した手柄も上げてない響としては不満ではあるが首領命令という事で押し黙る。

 

「はあ…帰るよ、皆」

 

折角の好機とはいえ撤退命令が出された以上、響は不満を感じつつも配下の戦闘員に帰投命令を出す。

源十郎たちが警戒する中、戦闘員は次々と響の傍に寄り姿が消えていく。

そして最後は響もその姿が消え源十郎たちの目の前から消えてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

なっ…消えた!

目の前から煙の様に消えて唖然とする俺の耳にヘリの羽の音と風がドンドン強くなっている事で要請したヘリが到着した事に気付く

そうだ、今は急いで翼を救護ヘリに運んで病院に行かなくては!

 

あの少女たちの事も気になるが俺がヘリに翼を運び了子くんにも付き添ってもらう

翼と了子くんを見送った俺が車に戻ると通信機でネフシュタンの鎧の少女とガングニールの少女を調べるよう要請する

これで何か分かれば良いが…「犠牲者」か。さっさと戻ると…!?

今、視界の隅で何か動いたような気のせいか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結局、私は首領の命で帰還…速、死神博士に壊れた箇所を修理される事になった

今も手術台の上に寝そべってるけど…

 

「う~む…これがシンフォギアの絶唱の力か、実に素晴らしい」

「博士、例のネフシュタンの鎧の欠片の成分です。 それから聖遺物怪人の内部の機械の損傷ですが…」

「…急ぎ、聖遺物怪人響の予備の目を持ってきてくれ」

 

死神博士がモニターを見て年甲斐もなくはしゃいでるな、風鳴翼の絶唱のデータでも見てるんだろう…助手の人も大変だな…

………やっと麻酔が効いて来たのか…意識が…次はもっと強く…

こんな世界なんて………

 

 

 

 

 

 

 




特に理由のある痛みがクリスを襲う。

ネフシュタンの鎧の再生の所為でセルフ拷問になったの巻。
響の初戦ですが、結果的には翼の絶唱で敗れた感じです。

原作だと、ネフシュタンの鎧を着たクリスにそこまでのダメージは無さそうですが聖遺物と完全聖遺物の差という事で響の方が重症です。
ショッカーとしても、響が絶唱を受けた事で絶唱のデータや欠片とはいえ完全聖遺物ネフシュタンの鎧やノイズを操る完全聖遺物の存在を知ったので響にはお咎めはないかと。

今年もよろしくお願いします。
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