改造人間 立花響のシンフォギア   作:一種の信者

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17話 脱出と孤独

 

 

 

キノコ怪人の胞子は私の予想よりしつこかったみたい。エジプタスの炎でも全てを焼き切れず少しだけ残っていた、未来とクリスちゃんを取り返した事に安堵した瞬間、私の体から力が抜けクリスちゃんのミサイルから落ちてしまった。そこそこ高さがあるけど改造人間にとっては大した問題はない。でも、ミサイルも無事外に行けそうだし私だけなら何とか此処から脱出できるかもしれ…

 

「響!!」

 

未来!?なんで…、未来たちは崩壊するアジトから脱出して欲しかったのに!私の驚きを無視して未来が私の体に捕まる。懐かしい暖かさに思わず涙が出る。ショッカーに拉致され改造人間にされてから二度と味わえないと諦めていたのに。私は未来の体になるべき丁寧に手を回しそのまま戦車の残骸の上に着地する。幸運にも火がついてない残骸だったが私は誘爆を恐れ急ぎその場を離れる

 

「未来…なんで来ちゃったの?あのまま脱出していれば…」

「…あのまま響と離れたら…もう会えない気がして…一年半前の想いは…もうたくさん…」

 

未来の目に涙が溢れている。未来の気持ちは分かる。もし、私と未来の立場が逆だったら多分、私も今の未来と同じ行動をしてると思う。私だって未来と離れたくない。ずっと傍に居たい。でも…でも…!

 

「危ない!」

 

アジトの揺れの激しさが増して近くで大爆発が起きた。私は咄嗟に未来を炎や熱風の盾になる。背中が焼け付くがこの程度なら問題ない。炎と熱風が治まって私は未来に向き直る

 

「此処も危ない。脱出の役に立つ物を探そう」

 

私の言葉に未来は頷く。このアジトに役に立つ物があるのか正直分からない。最悪どんな手を使ってでも未来だけは…。未来の歩き方に違和感を感じて足を見ると少しだけど火傷をしている。さっきの爆発の時に!?

 

「未来…その怪我は…」

「…ちょっと火傷しちゃっただけだよ。早く行こうよ」

 

未来は強がってるけど動きがぎこちない。明らかに「ちょっと」レベルではない。それに温度も上がってきている。私はともかく、生身の未来には危険域に入りそうだ。それに煙とは違い変な匂いがする。ショッカーのことだ、毒ガスも保管していた可能性が高い。急いで逃げないと

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クリス達がアジトから脱出する少し前

地上では翼とモグラングの戦いが未だに続いていた。

 

「温い、温いぞ!シンフォギア装者の力がこの程度とはな、他の怪人どもは何を遊んでいた!」

 

「ハア…ハア…」

 

モグラングの左手のショベルが翼に振り下ろされる。辛うじて剣で受け止めるが、モグラングの力に押される。

 

「俺の右手を忘れたか!」

 

モグラングが翼の首に右手の剣を振る。左手を弾き、辛うじて避けたが翼の頬に僅かな傷を負い片膝を地面につける。

 

「良い動きだ、歌手なんぞ止めて大道芸人にでも鞍替えしたらどうだ?」

 

「…大道芸人はお前の方が似合ってるぞ、醜悪な怪人め」

 

「負け惜しみを、戦闘員、後はお前達がやれ!せいぜい甚振り殺してやれ!」

 

モグラングの言葉に観戦に回っていた戦闘員たちが剣やナイフを片手に翼へと向かう。病み上がりとモグラングとの戦いで消耗した翼は、剣を地面に突き立て杖代わりにして立ち上がる。戦闘員が薄ら笑い浮かべてる事に気付く。

 

『翼!此処は引くんだ!直ぐに他の職員を向かわせる!』

「駄目です、叔父様。戦闘員ならともかく、あの怪人は今までの奴より強い。あれがアジトに戻れば立花達の身が危険です。なにより(つるぎ)として放置する訳にはいきません」

 

本部に居る弦十郎も通信で翼に引くよう指示を出すが、翼は拒否する。ただでさえアジトの内部には怪人が何体居るのか分からないのだ。それに、目の前の怪人は普通に強い。響達の負担を減らす為にも今は引くことは出来ないと突っぱねる。

 

「仲間との別れは済んだか?今のお前にこれだけの戦闘員の相手が出来る…ん?」

 

モグラングが何かに気付いた。地面に右手の剣を突き立てる。その直後に、戦闘員達の居た地面が爆ぜた。巻き込まれた戦闘員は空中に放り出されたり体がバラバラになったりとする中、爆発した中心点から細長い物が出て来る。

 

「ミサイル!?」

 

翼の脳裏にショッカーのミサイル攻撃かとも思ったが、そのミサイルから二人の人間が降りミサイルは上空で爆発した。

 

「なんとか出れましたね」

「…ああ」

 

緒川とクリスが翼の前に着地する。無事脱出できたのかと喜ぶが響や未来の姿が何処にもない。

 

「…立花と小日向は?」

 

二人の事を聞くとクリスが悔しそうな顔をする。それを見てある程度察した翼は剣を落とし座り込んでしまった。

 

「あの失敗作が死んだか。実に目出度い、さすがゾル大佐の策よ!」

 

響と未来が崩壊するアジトに取り残された事を知ったモグラングが笑いながら言う。その言葉にクリスが激高する。

 

「ふざけんな!!お前らの…ショッカーの所為で何人の人間が死んだと思ってる!?何でアイツが…」

 

クリスの脳裏に肉体改造テストを強制的に受けさせられ殺された人たちの姿が過る。淡々と殺される人たちに何度吐きそうになったか。

 

━━━あんな死に方、ノイズに殺された方がマシだ!

 

しかし、そんなクリスの言葉を嘲笑うモグラング。

 

「ショッカーに選ばれなかった人間どもの事なぞ知った事ではない!第一、本来なら立花響は怪人どころか戦闘員の適正もない落ち零れ。心臓を取られた後は破棄される予定だった。それを博士が立花響を栄光ある改造人間にしたというのに立花響は恩返ししなければならん立場の筈がショッカーを裏切る大罪を犯したのだ!あの小娘は死んで当然だ!」

 

「…お前!」

「あなたと言う怪人は…」

「…貴様!」

 

モグラングのあまりの自分勝手な言葉に怒りを感じる翼にクリス、緒川。更にモグラングの声を聞いていた通信機の向こうでは握りしめた拳から血を滲ませる弦十郎。

 

「お前だけは許さねえ!」

 

「ショッカーの力思い知れ!!」

 

モグラングと残った戦闘員たちと翼、クリス、緒川の戦いが起こる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

響はアジトの通路を進む。上からの瓦礫に気を付けつつ、ひしゃげた隔壁を蹴破る。頑丈だった隔壁も爆発や天井からの瓦礫により脆くなり今の響でも壊せた。そして、響の背中には、

 

「響、無茶しないでね」

 

毛布に包まれ顔にガスマスクを付けた未来が居る。未来の足は歩けない程ではないが、響が背負った方が遥かに速い。途中ガスマスクと耐火用の毛布を見つけ響は未来に全てを渡す。暑さやただの毒ガスは改造人間である響には効果が薄い。しかし、苦しくないと言えばウソになる。それでも、響は未来に毛布とガスマスクを付けさせたのだ。未来を背負う為に響はシンフォギアの姿を解除していた。

 

未来の言葉に頷く響。暫しの沈黙が流れ二人の耳には爆発音と遠くの方で崩落する音が聞こえる。まるで世界の終わりかと思わせるような光景に未来が口を開く。

 

「…ねえ、響。ショッカーを倒したら平和になるのかな?」

「え、…なるんじゃないかな。少なくても内戦やテロは減ると思うよ」

「平和になったら響の家に行こうね。おばさん達本当に心配してるから」

「…ショッカーを倒したらね」

「倒せるよ、きっと…。そしたらきっとおじさんも帰ってきてまた仲の良い家族に戻れるよ」

「お父さん?お父さんはもう…居ない」

「出て行ったままなんだよね。でも、きっと平和になったら…」

「違うの…お父さんは…もう…ショッカーに…」

「!?」

 

響の口からショッカー基地からの脱出が語られる。その内容に未来は言葉を失う。

 

━━━おじさんは失踪した訳じゃなく拉致されて殺された!?ショッカーは何処まで非道なの!?

 

「…お父さんがあんな行動できるなんて知らなかったよ。…でも、出来れば一生知りたくなかった…」

「響…」

「…まるで本当に…ドラマの…ワンシーンみたいだったよ…あそこまでカッコイイ姿…初めて見た。本当にお母さんたちに何て説明すれば…」

 

これには未来も口を閉ざす。失踪したと思ってい肉親が自分を助けて殺された。響がどれ程のショックだったか未来には想像も出来ない。下手に慰めの言葉を言えば響は余計傷つく。また暫くの沈黙が続き、幾つかの階段を上がり、壊れたエレベーターのワイヤーで上に昇る。その直後に爆発音が酷くなってる事に気付く。

 

「…長く持ちそうにないね。急がないと」

「うん…」

「お父さんの事は気にしないで。全部ショッカーが悪いんだから」

「…響は強いね」

「…そんな事…ないよ」

「改造人間にされてお父さんも殺されたのに折れずに戦うなんて響は立派だよ!」

「そんな事…ない…」

「悪の組織と戦うなんて立派だよ。弓美だってきっと…」

「私は立派なんかじゃない!」

「…響?」

 

叫びにも似た響の声に未来が驚く。

 

「聞いて未来。私ね、ゾル大佐に未来とクリスちゃんが捕まって改造人間にするって言われた時に助けなきゃと思う気持ちと他の気持ちもあったの。その時は分からなかった。でも未来やクリスちゃんを助けた時に私の心にある感情を感じたの」

「ある感情?」

「うん、助けれたという気持ちと『残念感』を感じたんだ。未来やクリスちゃんはまだ改造人間になってない、されてない。そこで気付いたんだ、最初に感じたのは『期待感』だったって」

「…期待感…」

「未来やクリスちゃんが私と同じになってくれる。知らずに心の中で喜んでしまった…酷いよね!私は自分と同じ境遇の子を望んだの。二人をショッカーとの戦いに巻き込もうとした」

 

響が特異災害対策機動部二課に入ろうと心の孤独感は消えなかった。ノイズや怪人達との何時終わるかも分からない戦い、翼や弦十郎も居るが響の孤独感を埋められなかった。ショッカーに改造人間された事で一部の職員から白い目で見られてる事には響も気付いている。

 

改造人間は人間とは言えない、ゾル大佐も改造人間を兵器と言っていたがその通りだと響も思う。未だに完全に制御出来ない力、壁に手をついただけで陥没させ触っただけで倒れる扉に千切れたノブ。特殊なワイヤーを内蔵した服や下着でないと日常生活も出来ない不便な体だった。そして、特異災害対策機動部二課にも響の力を恐れる者もまた多い。何よりショッカーの恐ろしさを経験した者は尚更だった。

 

そして何より、響はそんな自分が嫌だった。口では人助けが趣味と言いながら自分と同じような悲劇が起こってほしいと思ってしまったことが…なによりそれが無二の親友である小日向未来に起こってほしいと考えてしまった自分に…。

 

「私は自分の同類を欲しがったんだ。未来やクリスちゃんが私と同じ改造人間になったら寂しくないって思っちゃた…最低だよね」

 

響は乾いた笑い声を出す。響の心は未だにショッカーによって深く傷ついている。そんな響に未来は毛布から手を出し響を後ろから抱きしめる。

 

「!?未来、この通路もまだ温度が高いから…」

「やっぱり響は優しいよ。響が望むなら私、改造人間になってもいいよ。一人が寂しいなんて当たり前だよ」

 

未来の言葉に響は驚く。こんな自分と一緒に改造人間になってくれる、その言葉だけで響は嬉しかった。

 

「…気持ちだけ貰っておくよ。…ありがとう、未来」

 

響の心は少しだけ回復した。直後、背後で今までに無いほどの爆発音が響く。振り返ると見たこと無いほどの炎が通路一杯に迫る。

 

━━━不味い!あの炎の量じゃ未来の体がもたない!何処か…!

 

通路を走る響の目が開いてる出入り口を見つけ急ぎその中に入る。未来を下した響は扉を閉める、直後外から凄まじい熱に扉が内側に膨張する。響は扉を押さえるが手から煙が出る程の高熱が襲う。

 

「う…ぐっ!」

「響!ツっ!」

 

近寄ろうとした未来だが足の痛みと熱の所為で近づく事も出来ない。そうこうしてる扉の膨張も納まり響もやっと扉から手を剥がす。

 

「ひび…!?」

 

這いながらも響に近づく未来だが響の掌を見て硬直する。響の掌の皮膚は完全に炭化し内部の機械が見える。しかしそれも瞬瞬、響の掌の皮膚が再生し、10秒足らずで元の掌に戻った。その様子に唖然とする未来。

 

「…これが改造人間だよ。ちょっとした怪我でも直ぐに治る。…怖いでしょ?」

 

響の言葉に未来は首を横に振る。それどころか未来は響の掌を握りしめる。少し驚く響。

 

「優しい響を怖がるはずないじゃない。響の手は昔と変わらずあったかいよ。今も昔も響は私の太陽なんだから」

「未来…」

 

今の響にとっては未来の言葉は何よりも有難い。二人の時間が止まったような感覚が走るが崩壊するアジトの地響きに現実に戻る。良く見ると此処は格納庫のようで整備中の戦車や天井の瓦礫に圧し潰されたヘリがある。何時此処も爆発するか分からない状況に響は周囲に目を向ける。其処で、響はシートを被せている何かを見つける。

 

「何か見つけた?」

「うん、ちょっと…」

 

響が近づき、シートを取り払う。其処にあったのは、

 

「バイク?」

「…それも最初期の改造人間用のだ」

 

シートの中から一台のバイクが出て来る。しかし、ただのバイクではない。ショッカーが作り上げた改造人間専用のバイクだ。白と赤い模様にショッカーのシンボルが付けられている。響の頭に操作方法とマシンスペックが流れる。

 

「これなら…いける!」

「え?」

「未来、私に命を預けてくれる?」

 

突然の響の発言だったが未来は躊躇いも無く頷く。それを見た響はバイクに乗り込み未来を後ろに乗せる。無免許だが仕方がないと割り切る。アジトの崩壊も酷くなってきていた最早、全てが崩れるのも時間の問題だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、外ではモグラングと翼たちの激しい戦闘が行われていた。戦闘員は全滅したがモグラングの頑丈な体に攻めあぐねる。

 

「くっそっ!アイツの体の硬さは何なんだよ!」

「そんな事、私が知りたい」

 

クリスの銃撃や小型ミサイルも大したダメージを与えらえず翼の剣戟も病み上がりで本来の力を出せない。緒川が戦闘員の武器を拾ってはモグラングに投擲したり影縛りをするがあまり効果が無い。

 

「忍者もどきがうっとおしい!どんなに攻めようが俺の体に歯が立たない事がまだ分からんか!」

 

強がりでもなんでもない。事実、モグラングは避ける事も防御する事も無く翼やクリスの攻撃を受けていた。しかし、そのどれもがモグラングにダメージを与えたとは言い辛い。

 

━━━あのモグラ野郎の言う通りだ!アイツを倒すには絶唱かアジトから脱出した時の様に最大限チャージするしかない

 

モグラング自体動きが素早い方ではない。それでも目の前で歌いチャージすれば即邪魔しに来るのは明白だ。満身創痍の翼や道具を使い切った緒川ではモグラングを止めれるとは思えない。今も緒川は変わり身でモグラングの攻撃を防ぐのがやっとだ。

 

「今更、ショッカーに逆らった事を後悔してるか?ショッカー軍団を敵にまわした恐ろしさを味わって死んでいけ!!」

 

「後悔だぁ!?勘違いすんなモグラ野郎!」

 

クリスがガトリング砲を撃つ。弾は全てモグラングの体に当たるが怯みもしない。それどころかゆっくりと近づく。後ろから切りかかる翼だが、その斬撃もモグラングの体に弾かれる。

 

━━━硬すぎる!刃がまるで通らん!

 

「貴様から先に死にたいか!?」

 

モグラングがシャベルのような左手で翼を攻撃する。辛うじて避けたが翼の体力も限界に近い。そして、クリスもガトリング砲のアームドギアも元に戻る。クリスもまた限界に近い。

 

「翼さん!クリスさん!」

 

二人の様子に焦る緒川。対してモグラングは勝ち誇ったように声を上げる。

 

「所詮、シンフォギアなどショッカーが本気を出せばこの程度よ!ノイズも装者もショッカーの前に平伏す。我らの時代が到来し!?」

 

モグラングが最後まで喋りきることが出来なかった。モグラングの背後から瓦礫を砕くような騒音が響くと同時にモグラングの背中に今まで感じた事のない衝撃がはしる。

 

「オオオーゥ!?」

 

雄叫びを上げて前に吹っ飛ばされるモグラング。そしてモグラングの居た場所には、

 

「立花!?」

「響さん!」

「…お前、生きてたのかよ」

 

「ふう~、何とか外に出れた」

「やったね、響」

 

見たことないバイクに跨った響と後ろに引っ付いている未来が居た。無事、崩壊するアジトから脱出したのだ。モグラングはこのバイクに背中を轢かれたのだ。翼やクリスが安堵する中、吹っ飛ばされたモグラングが立ち上がる。

 

「お…お前は、立花響!?死んだのではなかったのか!?」

 

「貴方達、ショッカーが居る限り死ぬもんか!!」

 

「な…ならば俺自らが…ぐっ!」

 

あれだけ頑丈だったモグラングが初めてふら付く。偶然とはいえ響の乗ったバイクがモグラングに大ダメージを与えたのだ。そして、クリスや翼もそれを見逃さなかった。

 

「おい!」

「ああ!」

 

クリスが翼に声を掛け翼もクリスの意図を察する。翼がジャンプしクリスが再びガトリング砲と小型ミサイルポッドを出す。そのまま一斉掃射し翼も剣を巨大化させモグラングに突撃する。

 

BILLION MAIDEN

CUT IN CUT OUT

天ノ逆鱗

 

「し…しまったぁ!!」

 

最早、モグラングに余裕はない。不意打ちの大ダメージにクリスの一斉掃射が直撃し巨大化した剣が突き刺さる。直後に爆発が起き、辺りは一瞬静まる。爆発の起きた場所に立つものは居ない。モグラングを倒した。

 

「…倒せたか」

「手強い相手でしたね」

 

モグラングを倒した事で場の空気が緩む。もう立つのも辛い翼に緒川が肩を貸す。クリスが響と未来の方に行く。

 

「おい、そのバイクどうしたんだ?」

「あ、クリスちゃん。アジトで見つけてね」

「という事はショッカーのバイクか、それがモグラ野郎の負ける原因になるなんて皮肉ってやつか」

「アハハハ…」

 

クリスの言葉に未来が笑う、つられて響も笑みを浮かべる。少しだけ和やかな雰囲気になったが直後に地面が揺れ轟音が響く。

 

「不味い!アジトが大爆発を起こす!皆さん逃げて!!」

 

緒川の言葉に皆が一斉にその場を離れる。満身創痍の翼もバイクに乗せられ離れる。

その数十秒後に廃工場一帯は大爆発が起き連日連夜テレビを賑わす事になる。そして、響達は無事特異災害対策機動部二課本部へと戻ったが何時の間にかクリスの姿が消えてる事に響達は気付く。




バイクのイメージはまんまサイクロン号です。文字でどう表現すればいいか分からなかった。正直、あんまり出番はない。

モグラングがやたら頑丈でしたが原作でも仮面ライダーの必殺技ライダーキックも効かなかったので。そして、響が偶然とはいえモグラングにサイクロンクラッシャーを食らわせて勝利の引き金に。

そして、響の心の闇と未来の覚悟。
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